2010.10.08 - yomiuri - 「4回転に挑戦存在感示す」~フィギュア・羽生選手シニア初戦へ抱負

「4回転に挑戦存在感示す」~フィギュア・羽生選手シニア初戦へ抱負
yomiuri 2010.10.08

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今季の抱負を語る羽生選手
フィギュアスケート世界ジュニア選手権王者で東北高1年の羽生(はにゅう)結弦(ゆづる)選手(15)が今季からシニアに進む。22日から名古屋市で開催される今季の初戦、グランプリ(GP)シリーズのNHK杯を前に、8日、仙台市内で本紙などのインタビューに答えた。(聞き手・山下真範)

――シニアに挑戦する心境は。
「迷いはもうない。世界ジュニアを勝ってから、ジュニアではやり残したことは無いと思っていた。不安も無くなり恐れもない。とにかく挑戦していきたいという気持ちでワクワクしている」

――4回転ジャンプへの挑戦が課題だ。
「調子の波が激しいので、そこをコントロール出来るようにしたい。1日に1本は跳べるようになり、確率は高まってきている。自分の持ち味に出来るよう、ゆっくりでいいのでしっかりとマスターしていきたい」「自分の今年のテーマは『挑戦』。恐れず4回転ジャンプを全部入れていきたい」

――周囲からは世界ジュニア王者として見られる。
「ジュニアはジュニア。とにかくシニアの一員として早く日本、世界のトップの選手に追いつけるように頑張りたい」「どこかの大会で4回転を飛びたい。それ以上に自分の存在感を、『シニアの一員になったんだぞ』というものを世界の人たちに見せられたらいいなと思う」

――2014年のソチ五輪での活躍を期待する声が高まっている。
「ソチに出たいという気持ちはすごくある。表彰台の真ん中に立ちたいという思いはあるし、そのための今季だ。五輪への糧となるような1年にしたい」「経験は絶対に無駄にならないと思うので、勝っても負けても自分を見失わないようにしたい」

――GPに出場する他の日本選手と違い、地方都市の仙台から挑戦する。仙台への思いは。
「(東北高出身の)荒川静香選手が五輪で優勝したことが自分の中で印象にある。(同高出身で五輪代表を経験した)本田武史選手や田村岳斗選手に続けたらという思いもある」(2010年10月9日 読売新聞 宮城)