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2014.02.15 - Number web - 19歳、金メダルは新たなスタート! 羽生結弦、日本男子初の五輪王者。(田村明子)

13-14 赛季 2014 奥运 Number web 不用太认真系列

★ 注:田村明子的文章主要是看Yuzu本人的发言 ★

http://i.imgur.com/zrCpFyN.jpg
「緊張しました。すみません」と演技後に漏らした羽生だが、表彰台ではさわやかな笑顔を見せてくれた。銀メダルのパトリック・チャン(左)、銅メダルのデニス・テン(右)と共に。(Shiya Mano)

2月14日、男子シングルのフリーで羽生結弦がトップを保ち、金メダルを獲得した。19歳の羽生は、男子五輪チャンピオンとして史上2番目の若さである。日本のフィギュアスケート金メダルは2006年トリノ五輪での荒川静香以来、2個目。男子としては史上初の快挙だ。だがその勝利への戦いは、決して楽なものではなかった。

「これが五輪というもの」とオーサー・コーチは言った。
「最初の4回転サルコウで転倒してしまい、続いた4回転トウループは降りたのですが、次の3フリップで失敗した。もう金メダルは遠ざかった、という気はしていました。後半になって足が重くなり、マイナスな気持ちが出てきてしまった。終わってから、今回は金メダルはないかなと思いました」
 確かにベストな演技ではなかったものの、それでも最後まで崩れることはなく得意の3アクセル2度などをきれいに決めて全体をまとめた。
 演技が終了すると、羽生結弦はしばらく氷の上にうずくまって動かなかった。少しして顔を上げると、すっきりと現実を受け入れたようなさわやかな笑顔を見せた。
 公式練習ではずっと安定したジャンプを見せていたが、この五輪の大舞台ではやはり緊張したのだろう。「ユヅルは本当に緊張していた。足の感触もなくなるほどだったと思います」とコーチのブライアン・オーサー。
「キス&クライで、これが五輪というものだ、と私は言いました」

ミスの続いたチャン。本来の演技ができなかった。
 パトリック・チャンがノーミスの演技をしていたら、逆転されていただろう。だが、続いたチャンも本来の演技ができなかった。2回目の4回転で手をつき、得手ではないアクセルでは2回ミスをした。フリーはわずか0.54の差だったが、総合280.09対275.62で羽生が金メダル、チャンが銀メダルという結果になった。
「ベストな演技ができなかったことは残念だったけれど、無事に滑り終えて肩の荷は下りた。自分の演技に集中して滑ろうと思った。(団体戦と合わせて)銀メダルを二つも持ち帰ることが出来て、すごく嬉しいです」
 そう言いながらもやはり表情に力がなく、五輪王者の座を逃した失望を隠すことはできなかった。

転倒、両足着氷……全体的に不調だった男子フリー。
 男子フリーは、全体的に不完全燃焼の演技が続いた。これこそが、やはり五輪に棲むと言われる魔だったのだろうか。
 あれほど公式練習で安定していた町田樹だが、「火の鳥」の冒頭の4回転トウループで転倒してフリー4位。「自分の本来の演技が見せられなかった」と肩を落としたが、それでもSPの11位から総合5位まで挽回した。
 高橋大輔は「ビートルズメドレー」の出だしで両足着氷した4回転がダウングレードになり、3アクセルが回転不足に。体調も万全とは言えない状態で、いつもの彼ほど演技の持ち味を見せきれないまま終わった。
「でも最後まであきらめずに滑った。心をこめて滑りました」
 フリー164.27で6位、総合も6位という結果が出ると、大勢来ていた日本の観客たちの間から不満そうなざわめきが漏れた。だが高橋本人は、納得したようにすっきりとした表情を見せた。膝の痛みを抱えた状態で、できることは精いっぱいやったという思いがあったのだろう。
 SP3位だったハビエル・フェルナンデスは2度の4回転を成功させたものの、予定していた二度目の4回転サルコウが3回転になった。その結果、最後に跳んだ2度目の3サルコウが(失敗した)4つ目のコンビネーションジャンプと見なされてノーカウントに。惜しいところでテンに逆転され、4位に終わった。

精神的にも、体力的にも過酷な五輪という舞台。
 チャンは会見でこう口にした。
「世界のトップアスリートだって、いつも良い演技ができるわけではない。今日みたいに誰がもっともミスが少なかったかという戦いになることだってあります。五輪の戦いというのは、精神的にも体力的にもものすごくきついんです」
 そんなプレッシャーの中でも、最後まで崩れることなく羽生はよく踏みとどまった。

会見での震災の質問に、羽生は目を潤ませて答えた。
 記者会見では、シカゴトリビューンの記者が羽生にこう質問した。
「3年前に仙台で被災したことを思うと、ここでの勝利にはどんな意味があるか」
 おそらく記者は、「明るい話題を提供できたと思う」というような、軽い答えを期待していたのに違いない。だが被災者に対する羽生の心の傷と思いは、もっともっと深かった。真剣な表情でしばらく考え込んだあと、ゆっくり言葉を選びながら話し始めた。
「すごく難しい質問です。僕一人が頑張っても、直接助けになるわけではない。無力感があります」
 五輪には普段スケートの取材をしない大手メディアの記者も大勢やってくる。彼らにとって羽生はまるっきりのニューフェイスだ。しばらく被災体験に関する質問が続き、羽生はつらそうに答えながら、目を潤ませた。

「金メダルを取って、ここからが自分のスタート」
「自分にできることは、ないかもしれない。でも荒川静香さんの寄付などにより、仙台のホームリンクを復活させてもらって、今の自分がいる。感謝の気持ちでいっぱいです。金メダルを取って、ここからが自分のスタートだと思っています」
 普通は五輪を優勝した直後は、今後の活動は少し考えてから決めると言う選手がほとんどだ。だが19歳の羽生は、早くも次への意欲を見せた。
「次は日本の代表として出場させてもらう世界選手権。ここで優勝できたことで少し気が抜けているかもしれないけれど、世界選手権もすごく大事な試合。勝てるように、頑張りたいと思います」
 会見の最後になって、新五輪チャンピオンはようやく笑顔を見せた。

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