2015.10.29 - GP开幕

10.28 - 朝日新聞digital -「一番は演技。絶対集中したい」 羽生結弦の一問一答

http://www.asahi.com/articles/ASHBW4V6NHBWUTQP00X.html

シーズン開幕を前に、羽生結弦に抱負などを聞いた。
――スケートカナダに向けての意気込みは。
パ トリック(・チャン)選手と当たるのはソチ・オリンピック以来で、ワクワクしているのと同時に、自分自身が自分に集中しなくてはいけない。注目されると思 うんですけど、出場する12人の中の1人が僕であり、パトリック選手であるのは全く変わりはない。だから「2人で対決」みたいな感覚はないです。
確かに、普通以上のワクワク感はあるかもしれないですけれど、「この気持ちが邪魔だった」と思うのか、それとも、「この気持ちをもっと強くしていれば、もっと良い演技ができたかもしれない」と思うのか。それは、この試合が終わってみての(今後への)収穫だと思います。

――試合本番に向けて。
しっかり勝ちにいけるように考えた上で、色んな気持ちをコントロールして、生まれた課題をまた見極めたいかなと思います。でも、課題課題と言っていますが、課題よりも何よりも、一番はまず演技なので。演技には絶対集中したいと思います。
――史上初のGPファイナルの3連覇がかかるが。
関係ないですね。優勝したい気持ちは、変わらないです。昨シーズン同様に、色んな経験をさせていただけると思います。違った意味の成長や経験があると思うので、そういうものを生かして、ただトップを狙っていきたいと思います。(聞き手・前田大輔)

http://i.imgur.com/aicvzFd.jpg

 

10.29 - 朝日新聞digital - 羽生結弦とパトリック・チャン ソチ以来、宿敵対決再び

http://www.asahi.com/articles/ASHBV3VHJHBVUTQP007.html

フィギュアスケート男子の羽生結弦(ANA)とパトリック・チャン(カナダ)が、30日(日本時間31日)開幕のグランプリ(GP)シリーズ・スケートカナダで、金メダルを争った2014年ソチ五輪以来初めて直接対決を迎える。五輪王者の羽生はどのような思いで臨むのか。
約1年8カ月ぶりの競演を前に、羽生は語る。「いまの自分がパトリック選手と戦う気持ちは(2季前と)まったく違ったものだと思う」
ソチ五輪シーズンだった2季前。羽生は、GPシリーズ初戦のスケートカナダ、2戦目のフランス杯ともに、30点前後の大差をつけられた。フランス杯の直後には「どうしようもない」と心が折れそうになったこともあった。
だが「他人を気にするよりも、自分のできることをやるだけ」と切り替え、GPファイナルで初優勝。初めてチャンを破って表彰台の頂点に立った。勢いに乗り、五輪でも金メダルを手にした。
五 輪後、二人は違う道を歩んだ。羽生は衝突事故や手術を乗り越えながら、試合に出続けた。チャンは1年間、競技会から離れ、心と体の休養に充てた。そして迎 える対戦。構図は、五輪王者の20歳の羽生に、24歳になったチャンが挑む形に逆転した。羽生の心にも、2季前とは違う気持ちが芽生えている。
「パトリック選手は『まだ勝てる』と思っているだろう。僕は僕で(五輪とGPファイナルという)大きな大会で、2回勝てたという感覚がある。どこまでを自信にして、どこからを過信だと思うのか」
■ 羽生、気持ち整えるカギは「最大公約数」
本番に向け、気持ちをどう整えるのか。羽生は「最大公約数」という言葉を使って説明する。
羽生の言う「最大公約数」とは、精神面や演技の様々な注意点を一つずつ吟味し、必要なものだけを抜き出していくことだという。「ここだけは注意しようというものを自分の中でしっかりと持って、やっていければいい」
過去の経験が教訓になった。チャンとの対戦では苦い思い出もある。シニア1年目で初対戦した2010年のロシア杯。「(チャンの)スケーティング技術がすごいと分かっていて、技術を学ぼうとしすぎて演技がおろそかになった」。結果、ミスが出て7位に沈んだ。
「課題を見つけるのも大事だが、一番は演技に集中」。今季のショートプログラム(SP)は、昨季と同じショパンの「バラード第1番」を使用し、フリーは初の和風プログラムで陰陽師(おんみょうじ)・安倍晴明の世界を演じる。「集中して、さらに勝利も目指したい」。力強いまなざしで羽生は誓う。
■ チャン「わくわくしている」
チャンも「わくわくしている」と羽生との戦いを心待ちにしている。
3日のジャパンオープンでは、ショパンのメドレー曲に乗せたフリーを披露。高いスケーティング技術は健在だったが、ジャンプは精彩を欠いて6選手中3位に終わった。「最初の1分間は、自分の足ではないような感じがした」。調整途上であることを認めた。ただ、曲の解釈などの表現面は成熟していると実感しているという。「自分のスケートに集中している。100%の自分をつくって、戦いたい」(前田大輔)

 

10.29 - Focus Skating - 羽生VS.チャン、ソチ以来の競演 GPシリーズ・スケートカナダ

http://digital.asahi.com/articles/DA3S12040133.html

フィギュアスケート男子の羽生結弦(ANA)とパトリック・チャン(カナダ)が、30日(日本時間31日)開幕のグランプリ(GP)シリーズ・スケートカナダで、金メダルを争った2014年ソチ五輪以来初めて直接対決を迎える。五輪王者の羽生はどのような思いで臨むのか。

 ■「大きな大会で勝てた感覚がある」
 約1年8カ月ぶりの競演を前に、羽生は語る。「いまの自分がパトリック選手と戦う気持ちは(2季前と)まったく違ったものだと思う」
 ソチ五輪シーズンだった2季前。羽生は、スケートカナダ、フランス杯ともに、30点前後の大差をつけられた。フランス杯の直後には「どうしようもない」と心が折れそうになったこともあった。
 だが「他人を気にするよりも、自分のできることをやるだけ」と切り替え、GPファイナルで初優勝。初めてチャンを破って表彰台の頂点に立った。勢いに乗り、五輪でも金メダルを手にした。
五輪後、二人は違う道を歩んだ。羽生は衝突事故や手術を乗り越えながら、試合に出続けた。チャンは1年間、競技会から離れ、心と体の休養に充てた。そして迎える対戦。構図は、五輪王者の20歳の羽生に、24歳になったチャンが挑む形に逆転した。羽生の心にも、2季前とは違う気持ちが芽生えている。
 「パトリック選手は『まだ勝てる』と思っているだろう。僕は僕で(五輪とGPファイナルという)大きな大会で、2回勝てたという感覚がある。どこまでを自信にして、どこからを過信だと思うのか」
 本番に向け、気持ちをどう整えるのか。羽生は「最大公約数」という言葉を使って説明する。
 羽生の言う「最大公約数」とは、精神面や演技の様々な注意点を一つずつ吟味し、必要なものだけを抜き出していくことだという。「ここだけは注意しようというものを自分の中でしっかりと持って、やっていければいい」
 過去の経験が教訓になった。チャンとの対戦では苦い思い出もある。初対戦した2010年のロシア杯。「(チャンの)スケーティング技術がすごいと分かっていて、技術を学ぼうとしすぎて演技がおろそかになった」。結果、ミスが出て7位に沈んだ。
 「課題を見つけるのも大事だが、一番は演技に集中」。今季のショートプログラム(SP)は、昨季と同じショパンの「バラード第1番」を使用し、フリーは初の和風プログラムで陰陽師(おんみょうじ)・安倍晴明の世界を演じる。「集中して、さらに勝利も目指したい」。力強いまなざしで羽生は誓う。

■チャンも「わくわく」
 チャンも「わくわくしている」と羽生との戦いを心待ちにしている。3日のジャパンオープンでは、ジャンプは精彩を欠いて6選手中3位に終わった。「最初の1分間は、自分の足ではないような感じがした」。調整途上であることを認めた。ただ、曲の解釈などの表現面は成熟していると実感しているという。「100%の自分をつくって、戦いたい」
(前田大輔)