2015.11.28 - NHK杯 Day 3 FS - 新世界纪录 part 2

羽生 新時代作った史上初300点超え!無敵の安倍晴明見せた

http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2015/11/29/kiji/K20151129011595420.html

最強のプリンスが金字塔を打ち立てた。14年ソチ五輪男子金メダリストの羽生結弦(ゆづる、20=ANA)が前日(27日)のSPに続き、フリーでも完璧 な演技を披露して216・07点の世界最高得点をマーク。合計は史上初めて300点を超える322・40点で2位の金博洋(18=中国)に55・97点差 をつけてGP通算5勝目を挙げた。スーパー世界新でファイナル(12月10日開幕、スペイン・バルセロナ)進出を決め、男子初の3連覇に挑む。
フィ ニッシュの前から、もう笑みが浮かんでいた。完璧な4分30秒を終えた羽生が、右手を突き上げ、そして勢いよく振り下ろす。リンクから引き揚げる際には、 右人さし指を立てて猛アピールだ。会場全体が沸く中、示されたスコアは史上初めて合計300点を超える322・40点。最強のプリンスが、男子フィギュア 新時代の到来を告げた。
「正直、興奮していてなんて言ったらいいか分かりません。ただ…、正直にうれしい。皆さんも凄く点数に驚かれたと思うし、自分も驚いている」
冒 頭に4回転サルコー、続いて4回転トーループに成功。基礎点が1・1倍になる演技後半にはトーループの4―2回転を予定していたが、4―3回転と難度を アップ。最後の3回転ルッツを降りると早くもガッツポーズだ。技術点は出来栄え評価で23・08点も加点。演技点の「音楽の解釈」の項目は、ジャッジ9人 中6人が10点満点をつけて9・89点。映画「陰陽師」に乗ったフリー。平安時代にタイムスリップした氷上には、無敵の安倍晴明がいた。
「まだ演技が良かった実感が湧いていない。フワフワした感じ。一つ一つ自分の気持ちを込めて、自分の体を信じて演技した」
過去を現在に生かす。14年ソチ五輪は金メダルを獲得したものの、戴冠を意識してフリーでミスが出た。この日も演技前にフリー200点、合計300点超えが頭をよぎったが、夢舞台を思い出して冷静に。「プレッシャーを自分で認められた。コントロールできた」。昨季の中国杯の激突事故で自分を責めた羽生は以降、他のスケーターに、これまでよりも注意を払い、元気にリンクに立てるありがたみも実感。死すら覚悟した経験も、今に生きている。
ソチ後、ライバルから追われる立場になった。黄金に彩られた戦績から錯覚することもあるが、羽生は来月7日で21歳になる若者だ。「僕、年寄り扱いされていますけど、まだ20歳なんですよ」。17歳の宇野昌磨、中国の18歳・金博洋ら年下の台頭にも、「先輩だからとかいう気持ちはないし、勝ってやろうと思っている」と言う。中性的なルックスに宿す闘争心が、進化を支えている。
12月のファイナルでは男子史上初の3連覇を狙う。「まだこれが(18年)平昌五輪でもないし、引退の試合でもない。これからもっともっと頑張って、点数じゃなくて、いい演技、皆さんの心に残る演技を目指していきます」。まだ満足感には 浸らない。自分を超えるための闘いが今、始まった。 [ 2015年11月29日 05:30 ]

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絶対王者だ!羽生、人類初322.40点でV「いまだ信じられない」/フィギュア

http://www.sanspo.com/sports/news/20151129/fgr15112905050001-n1.html

NHK杯第2日(28日、長野市ビッグハット)前人未到のハイスコアだ! 男子フリーでソチ五輪金メダルの羽生結弦(20)=ANA=が、3度の4回転ジャンプを成功させ、前日のショートプログラム(SP)に続く世界歴代最高得点の216・07点をマーク。世界初の300点超えとなる合計322・40点で優勝を飾った。GP通算5勝目(ファイナルを含む)を挙げ、史上初の3連覇を狙うGPファイナル(12月、バルセロナ)進出を決めた。
銀盤に伝説が刻まれた。圧巻の279秒を演じきった羽生は右腕を突き上げ、思いきり振り下ろした。興奮が収まらないまま『キス・アンド・クライ』へ。悲鳴にも似た黄色い歓声に胸に手を当てて応えると、場内にアナウンスされた驚異のスコアを耳にし、手で口を覆った。
「いまだに信じられない。ここまで本当に血のにじむような辛い練習をしてきた。スコアはビックリしたけど、やってやるとは思っていた」
完ぺきな舞いだった。冒頭の4回転サルコー、続く4回転トーループを難なく成功させた。基礎点が1・1倍になる演技後半に予定した4回転-2回転の連続トーループは、2つ目のジャンプを3回転に変更。「自分自身に『絶対王者だぞ』と言い聞かせながらやった」と自信満々に3回転ルッツを跳び終えると、残りの1分間は会場の拍手が鳴り止まなかった。
2013年フランス杯でパトリック・チャン(カナダ)が記録した196・75点を19・32点上回り、合計得点でもチャンの295・27点を27・13点塗り替えた。史上初めてSPで100点、フリーで200点、計300点のさらに上をいく驚天動地の結果だった。
『SEIMEI』は自身初となる和のプログラムだ。01年に公開された映画『陰陽師』で主演を務め、安倍晴明を演じた狂言師の野村萬斎(49)と8月に東京都内で対談。緊張と暑さで汗が噴き出る中、「フィギュアスケーターとして、狂言をどう演じればいいか」とたずねた。
3歳で初舞台を踏み、伝統芸能の道を究めてきた野村から、「アーティストという立場ではアスリートも狂言師も同じ。ジャンプ、スピン、ステップの一つ一つに意味を持たせることが大切」と説かれた。表現力を示す演技点は、曲の解釈9・89点を筆頭に5項目すべてで9点台。金言をそのまま実行に移した。
「これが平昌五輪でもないし、引退の試合でもない。さらにがんばって、みなさんの心に残る演技ができるように努力する」
史上初のV3がかかるGPファイナルの切符も文句なしで手にした。4回転ループも習得間近でクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)への挑戦も視野に入れる。まだまだ伸びしろのある絶対王者に世界がくぎ付けとなる。 (江坂勇始)
★観客は酸欠状態!?
歴史的瞬間を目撃したファンは、絶叫に次ぐ絶叫で、会場は異様な雰囲気に包まれた。表彰式後の羽生は、ソチ五輪シーズンのSPでも演じたパリの散歩道での名ポーズを氷上で決めるなど、ノリノリ。それを見たファンが再び絶叫するなど、会場のボルテージは最高潮に達した。町村香さん(31)=東京・港区、主婦=は「声を出しすぎて苦しい。長野に来て本当によかった」と感無量の様子だった。
★グッズも300点超え
会場内には、羽生が2012年5月にカナダ・トロントへ練習拠点を移すまで通っていた「アイスリンク仙台」のグッズ売り場もあった。同リンクは、シーズンごとに本人へ新調した手袋を渡しているが、本人が練習の際に愛用している今シーズンの手袋(税込800円)が飛ぶように売れた。27日の入荷分はすぐに売り切れた。また、来年のカレンダー(同2480円)の脇には、羽生直筆のサインも展示され、ファンが足を止めて見入っていた。

★★★ 

【佐野稔の舞評論】羽生、4回転5度も気力と体力問題なし

http://www.sanspo.com/sports/news/20151129/fgr15112905030002-n1.html

羽生はSP、フリーで4回転を合計5回跳んでも、まったく問題ない気力と体力を備えていた。冒頭の4回転サルコーは高さがあり、回転軸が細くて体が締まっていた。非常に回転効率のいいジャンプだった。

後半に組み込んだ4回転-3回転の連続トーループにも余裕が感じられた。続くトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)-2回転トーループは、GOE(出来栄え点)で3・00点の加点を引き出した。当初の構成から変更したものだが、かえって流れは良くなった。
演技点は100点満点で97・20点をマーク。この日以上の内容を残さないと、今後は同様の評価を得られないだろう。余計な心配をしてしまうほど、素晴らしいものを見せてくれた。
浅 田は3回転ルッツの踏み切りが不明瞭と判定されたが、違反でなかったことは大きい。中国杯まで好調だったトリプルアクセルの失敗は、蓄積された疲労が原因 かもしれない。GPファイナルではリベンジを期待したい。 (1976年インスブルック五輪代表、1977年東京世界選手権銅メダリスト)(紙面から)

★★★ 

オーサーコーチも興奮「偉大な瞬間。一生忘れない」

http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2015/11/29/kiji/K20151129011595480.html

リンク脇で羽生の驚異的な世界最高得点を見守ったブライアン・オーサー・コーチは「偉大な瞬間だ。一生忘れないだろう」と興奮を隠しきれなかった。
課題としていた、後半の4回転を成功させたことを評価。今大会に向けた転機は2位に終わったスケートカナダだと語り、「あれから闘志がみなぎるようになった。ユヅルは勝つことが大好きだから。あれから人が変わった」と褒めちぎっていた。 [ 2015年11月29日 05:30 ]

★★★ 

羽生なりきった陰陽師 世界に「和」認めさせた

http://www.tokyo-np.co.jp/article/sports/list/201511/CK2015112902000135.html

<フィギュアスケート:グランプリシリーズ最終戦・NHK杯>◇28日◇長野市ビッグハット◇男子フリー
羽生結弦(20=ANA)が「日本」を世界に認めさせた。フリーのテーマ「陰陽師(おんみょうじ)」の世界を演じるためにこの夏、安倍晴明をまつる京都の晴明神社を参拝。日本文化への理解を深め、表現力を高めた。和風のプログラムは、今まで数々の日本人男子スケーターが挑戦しながら、認められなかった。世界最高得点に加え、もう1つの壁も破った。
今季、表現の幅を広げるため自ら選んだテーマは安倍晴明。愛読する作家夢枕獏原作の映画「陰陽師」のテーマ曲をアレンジし「SEIMEI」と名前も付けた。親しみと愛をもって、新たな挑戦に臨もうとした。
7月2日、深い理解を求めて、晴明神社を訪ねた。境内に入るとすぐに「気を感じる」と周囲に漏らし、警戒する様子を見せた。神の存在を演じることへの恐れが一気に湧いた。特別に見せてもらった非公開の肖像画に見入り、ご神木である樹齢300年のクスノキに手をあててパワーを受け取った。まるで晴明公に許しを請うように、10分もあれば見尽くせる境内を、1時間かけて集中して回った。この日の演技前。晴明公の紋である星印を胸に描き、祈るように天を仰いだ。心を込め、演じきった。
男子フィギュア界にとって「和物」は壁だった。佐野稔、五十嵐文男、鍵山正和、本田武史…。70年代から数々の日本を代表するスケーターが日本の曲を使いながら、世界大会で評価を得られなかった。佐野は七五調を基にした「荒城の月」、本田は民謡「木曽節」を使い、鍵山は法被を着て滑ったことがある。すべて理解されなかった。
なぜ羽生の陰陽師が評価されたのか。現在、浅田真央や男子の小塚を教える佐藤信夫コーチは変化をこう分析する。「昔はスケートは欧米人がやるものだったから、日本文化が理解されない部分は確かにあった。だが今はアジアの選手もたくさんいて、状況は変わってきている」。羽生が、日本の伝統的な節、踊りを伝えられるだけの高い技術、表現力を持っていたことも大きかった。
ホームの声援が、力になった部分もある。12月、スペインで行われるGPファイナルで再び「日本」を世界に発信する。【高場泉穂】
◆晴明神社(せいめいじんじゃ) 京都市上京区にある神社。平安時代中期の天文学者である安倍晴明公をまつる。晴明の活動拠点だった屋敷跡に晴明の死後、一条天皇が1007年(寛弘4)に創建。念力により湧かせたとされる井戸「晴明井」などがあり、パワースポットとして知られる。'

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 ★★★

羽生 異次元の頂点 「心に残る演技を」

http://www.nikkansports.com/sports/news/1572765.html

◇フィギュアスケート NHK杯
グランプリ(GP)シリーズ最終戦、NHK杯第2日は28日、長野市ビッグハットで行われ、男子はソチ冬季五輪金メダリストの羽生結弦(ANA)が世界初の300点超えとなる合計322・40点で優勝し、史上初の3連覇が懸かるGPファイナル(12月・バルセロナ)に進出した。女子は17歳の宮原知子(大阪・関大高)がGP初優勝し、浅田真央(中京大)は3位だった。 
羽生はフリーで3度の4回転ジャンプを成功させて1位となり、GP通算5勝目(ファイナルを含む)。SP2位で18歳の金博洋(中国)が266・43点で2位。無良崇人(洋菓子のヒロタ)が242・21点で3位に入った。
宮原は自己ベストの合計203・11点をマーク。SP4位の浅田はジャンプのミスが響いて182・99点にとどまったが、宮原とともにファイナル進出を決めた。
想定を上回る感触だった。スピードに乗ったまま3本目の4回転ジャンプに入った羽生は4回転トーループを跳んだ直後、続けざまに3回転のトーループに挑んだ。
当初は4回転-2回転の連続にする構成。瞬時の判断だったにもかかわらず、余裕をもって着氷させた。「後ろに3回転を入れられたことに達成感がある」。前戦のスケートカナダでは2回転で手を付いていた連続ジャンプを難なく決め、GOE(出来栄え点)でも1・71点の加算を得る鮮やかさもあった。
2位に終わった前戦後「血のにじむような努力をしてきた」。美学に反するのか自身は内容を明かさなかったが、指導するオーサー・コーチは「人が変わったように練習に取り組んだ」と明かす。
その結晶を氷上にちりばめた。最後のジャンプの後は小さく両こぶしを握り、スピンの停止とともに演技を終えると、大きく口を開けて、右腕を突き上げた。
8点台で高得点とされる演技構成点は5項目すべて9点台。基礎点では2位金博洋に2・99点差だったが、GOEと演技構成点で金に大差をつけた。
総合得点で世界最高を27点以上更新して300点を超え、歴史的得点が表示されると、口を覆って、目を見開いた。「まだふわふわしている」と会見では夢心地。自らをいさめるように「まだ平昌五輪でも、引退する試合でもない。もっともっと心に残る演技がしたい」と続けた。一人でしゃべり過ぎて、同席した金と無良が話す時間がなくなり「申し訳ない」と2人に頭を下げた。
昨季の演技前の衝突事故や手術を乗り越え、次々と難題に挑み続ける。今大会の会場は1998年に長野五輪が開催された舞台。演技直後に観客にお礼をしながら、左手で指したメーンスタンド上部。その先に五つの輪をかたどったエンブレムがあった。 (原田遼)
◆322.40点 高難度4回転が生んだ金字塔
羽生が金字塔を打ち立てた。ショートプログラム(SP)、フリーの合計でこれまでの世界歴代最高を27.13点も上回る322.40点。驚異的な高得点は、高難度の4回転ジャンプをより多く盛り込むことで生まれた。
SPではサルコー、トーループと2種類2度の4回転で自身の持っていた世界最高を更新。フリーでは2種類3度の4回転で、4回転-3回転の連続ジャンプを基礎点が1.1倍になる後半に跳んだ。
従来の世界最高だったパトリック・チャン(カナダ)の演技構成では、4回転はSPが1度、フリーは2度。いずれも基礎点が低いトーループだった。スピン、ステップを含めた技術点合計は、フリーで羽生が118.87点で、チャンは100.25点。SPでも羽生が7点以上上回った。
現行の採点方式は2003年から採用された。演技全体を6点満点で採点する従来方式から、ジャンプなど要素を細かく分け、合計する方式になり、高度な技を競い合う現在の図式が生まれた。
最初のシーズンの最高得点はエフゲニー・プルシェンコ(ロシア)の234.29点だった。それが今やジュニア世代でも4回転を跳ぶ選手が増え、高難度のルッツを盛り込む選手も出てきている。進化の流れは止まらない。

★★★  

羽生史上初300点超え別次元V!「陰陽師」野村萬斎さんから演技の神髄吸収

http://www.daily.co.jp/general/2015/11/29/0008604780.shtml?pg=2

デイリースポーツ

「フィギュアスケート・GPシリーズ最終戦・NHK杯」(28日、長野ビッグハット)

 男子フリーが行われ、前日のSP(ショートプログラム)で自身の世界最高記録を更新する106・33点を記録した羽生結弦(20)=ANA=が完璧な演技を見せ、フリーでも216・07点、総得点も322・40点の世界記録をマーク。今大会3つの世界新を樹立する圧巻の内容で、3年ぶり2度目の優勝を飾った。羽生は史上初の3連覇が懸かるGPファイナル(12月10日開幕・バルセロナ)への出場を決めた。

 氷上に舞い降りた陰陽師は悪霊も重圧も、そしてフィギュア界の常識をも打ち破った。荘厳な和笛と太鼓が鳴りやむと、羽生が力強く右拳を振り下ろした。計3本の4回転を含め、全ジャンプを完遂。SPに続き、フリー、総得点でも世界記録更新の確信はあったが、表示された得点は、その羽生でさえも驚かせるものだった。

 フリーで史上初の200点超えとなる216・07点、総得点では史上初の300点超えとなる322・40点が表示されると、両手を頬にあて、目を丸くした。これまでチャンが持っていた世界記録をフリーだけで19・32点、総得点で27・13点も上回る別次元のハイスコアに「いまだに信じられない。ただ、得点は狙っていた。“絶対王者だぞ”と言い聞かせて、プレッシャーをかけていた」と、破顔一笑した。

 こだわりのプログラムで、金字塔を打ち立てた。陰陽師、安倍晴明を演じるフリー「SEIMEI」は自身初の“和”のプログラム。「苦手」と話すややスローな曲調だったが、初めて自身も編曲にも携わり、ジャンプを跳びやすくするため、コンマ数秒単位で曲のピッチを調整した。

 シーズン前には映画「陰陽師」で安倍晴明を演じた狂言師、野村萬斎さんと対談する機会もあった。指導されたのは、動きの一つ一つに意味を持たせること。演技開始時のポーズは、萬斎さんの教えからアレンジした。この日の表現力を示す5項目の構成点では、驚異的ともいえる9点台中盤から後半が並んだ。“天才”と称される希代の表現者から、演技の神髄を吸収し、それを氷上で体現した。

 おそらく未来永劫(えいごう)語り継がれる演技で、男子では史上初の3連覇が懸かるGPファイナルへの切符を手にした。「まだこれが平昌(五輪)でもないし、引退の試合でもない。もっともっとみなさんの心に残る演技をしていきたい」。14年ソチ五輪の金メダルは、伝説の序章にすぎなかった。天井知らずのハイスコアに、今後もさらに刻まれていくだろう数々の記録-。羽生が刻む氷上の軌跡の終着点は、まだまだ見えてこない。