2015.12.09 - 巴塞罗那到达

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羽生「一生懸命練習した」 GPファイナルへ現地入り

http://www.sankei.com/photo/daily/news/151209/dly1512090012-n1.html 【バルセロナ=共同】フィギュアスケート男子の羽生結弦(ANA)が8日、グランプリ(GP)ファイナル(10日開幕)の開催地バルセロナに到着 した。11月のNHK杯で前人未到の合計300点超えを達成した日本のエースは空港で「前回の大会(NHK杯)と同様に一生懸命練習してきたつもり。それ がしっかりこの舞台でも出せれば」と意気込みを語った。 

同じ会場で開催された昨年、男子ではエフゲニー・プルシェンコ(ロシア)パトリッ ク・チャン(カナダ)に続く史上3人目の2連覇を達成した。しかし「戻ってきたという感覚はない。また新たに試合があるという感覚」と言い「(男子初 の)3連覇に向けて、という感覚も全くない」と自然体を強調した。 

男子は10日にショートプログラム(SP)、12日にフリーが行われる。羽生はNHK杯で計5回の4回転ジャンプに成功し、SP、フリーでいずれも世界歴代最高得点をマークした。

 

羽生が3連覇へ意欲 スペイン入り「一生懸命練習した」

http://www.tokyo-np.co.jp/article/sports/list/201512/CK2015120902000238.html

【バルセロナ=原田遼】グランプリ(GP)ファイナル(10日開幕)で男子初の3連覇に挑む羽生結弦(ANA)が8日(日本時間9日)、開催地の当地に到着し、「また新たな試合が始まる」と気持ちを高ぶらせた。
11月下旬に長野市で行われた前戦、NHK杯では史上初の300点超えで優勝。その後は拠点とするカナダに戻らずに国内で調整を続け「前回と同様、一生懸命練習してきた。この舞台でしっかり出したい」と、偉業達成後も変わらぬタイトルへの意欲を示した。
GPファイナル2連覇は羽生の他、2000年、01年にエフゲニー・プルシェンコ(ロシア)が、10年、11年にパトリック・チャン(カナダ)が達成している。羽生にとって、06年トリノ五輪金メダリストのプルシェンコは「彼のような唯一無二の存在になりたい」と憧れていた名選手で、チャンとは14年ソチ五輪で金メダルを争い、今大会でもライバルになる。
2人を上回れば、大きな勲章となるが、7日に誕生日を迎えたばかりの21歳は「3連覇に向けてという感覚は全くない」。平常心を保ち、10日のショートプログラム(SP)に集中した。

 

羽生、前人未到のV3に挑む GPファイナル10日開幕
http://www.asahi.com/articles/ASHD81SNTHD8OIPE001.html

http://i.imgur.com/2XqV6U7.jpghttp://i.imgur.com/Q7jQIRh.jpg
フィ ギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルが10日、スペイン・バルセロナで開幕する。羽生結弦(ANA)が男子シングル史上初の3連覇に挑む。GP シリーズの上位6人だけが出場を許される舞台。11月末のNHK杯で出した世界歴代最高得点(ショートプログラム〈SP〉、フリー合計322・40点)の 勢いを持続して、未到の領域へ突き進む。
まだシーズン半ばにもかかわらず、ジャンプの完成度が極めて高い。NHK杯のフリーで決めた4回転トーループ―3回転トーループの連続ジャンプは、事前に提出していた構成表だと4回転―2回転の予定だったが、急きょ難度を上げた。
体力的に厳しい演技後半のため14・60点の基礎点が1・1倍になり、さらに出来栄え(GOE)で1・71点を上積み。この連続ジャンプだけで17・77点を稼いだ。「練習では4回転―3回転を跳んでいる。つらい状況でも割とできていたので」と、勝算があった。続くトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)―2回転トーループの連続ジャンプも、出来栄えで最高評価の3点を加えた。
自 信を下支えするのは、拠点のカナダ・トロントでしっかりと練習を積めている、という事実だ。昨季は11月上旬の中国杯で中国選手と衝突し、負傷。その後は 国内で調整する期間が長く、GPファイナルには6番目で滑り込んだ。年末の全日本選手権後にも下腹部の手術で入院し、ブライアン・オーサーコーチと離れて の練習が多かった。
「コーチは技術、表現のアドバイスはもちろん、精神を安定させるのにも必要な存在」と羽生。今季は初戦のスケートカナダのSPでジャンプの規定違反があり6位と出遅れ、優勝を逃した。
この失敗にめげず、オーサーコーチのもとで気持ちを奮い立たせた。NHK杯で見せたフリーの4回転―3回転や、SPでは自身初となる2度の4回転ジャンプなど、コーチと意思疎通を重ねながら難度アップへの調整ができた。コーチは「いい教訓を得た。ユヅルは経験して力をつけ、闘志がみなぎるようになった。スケートカナダ以降、彼は人が変わったようになった」と成長を認める。
NHK杯で羽生は「自分は絶対王者だぞ、という自信を言い聞かせていた」と語った。そして、自身にとっての「絶対王者」は誰か、と問われて「(ロシアの)プルシェンコさん」と即答した。「正確にジャンプを一つひとつ跳んでいって、雰囲気あふれる演技をする。そういう彼独特のものに、あこがれていた」
そのプルシェンコでさえ、GPファイナルの3連覇には届かなかった。「ステップはもっと洗練できる。4回転ジャンプも(事前に身構えて)『跳ぶぞ』となっているので、見ている人が『ハッ』とならないように(自然に)したい」と羽生。自分なりの王者像を流麗に描いた先に、幼いときからのヒーローでさえ立てなかった高みがある。(山下弘展)