2016.12.08 - GPF SP 新闻报导

2016 GPF SP 图集  

羽生 史上初4連覇に向け今季世界最高で首位発進!宇野は4位
sponichi 2016年12月9日 06:00
http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2016/12/09/kiji/K20161209013875400.html
フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルは8日にフランス・マルセイユで開幕し、男子ショートプログラム(SP)で男女を通じて史上初となる4連覇を狙う羽生結弦(22=ANA)は、106・53点で首位に立った。
 羽生は冒頭の4回転ループの着地をこらえると、残りの4回転サルコー―3回転トーループ、トリプルアクセルはきちんと決め、昨年のGPファイナルで出した110・95点には及ばなかったが、今季世界最高の高得点をマークした。
 昨年3位に続く2大会連続の表彰台を目指す宇野昌磨(18=中京大)は、練習では精彩を欠いていた大技の4回転フリップは着氷したものの、4回転トーループで転倒、連続ジャンプにできず86・82点で4位。
 パトリック・チャン(25=カナダ)が、自己ベストの99・76点をマークし2位。世界選手権2連覇中のハビエル・フェルナンデス(25=スペイン)はジャンプのミスもあり91・76点で3位。ネイサン・チェン(17=米国)は85・30点で5位、アダム・リッポン(27=米国)は83・93点で6位発進となった。
 フリーは10日(同11日)に行われる。

★★★

羽生、今季世界最高で首位=チャン2位、宇野4位-フィギュアGPファイナル
jiji 2016/12/09-06:52
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016120900085&g=spo
 【マルセイユ(フランス)時事】フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナル第1日は8日、フランスのマルセイユで行われ、男子ショートプログラム(SP)で、史上初の4連覇を狙う羽生結弦(ANA)が今季世界最高の106.53点をマークして首位に立った。
 羽生は冒頭の4回転ループで着氷がやや乱れたが、4回転サルコー-3回転トーループの連続ジャンプ、トリプルアクセルで高い加点を得た。

フィギュアGPファイナル・談話
jiji 2016/12/09-07:42
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016120900131&g=spo
◇悔しさある
 羽生結弦 (4回転)ループは汚いジャンプだったが、NHK杯より少しステップアップした。久しぶりに手足が震えるくらい緊張した。自己ベストを更新したかったので、悔しさがある。

★★★

羽生がGPファイナル4連覇に向け首位発進、宇野4位
afpbb 2016年12月09日 07:14
http://www.afpbb.com/articles/-/3110712
【12月9日 AFP】(更新)16-17フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルは8日、仏マルセイユ(Marseille)で開幕し、男子シングル・ショートプログラム(SP)では、羽生結弦(Yuzuru Hanyu)が106.53点で首位に立った。
 ソチ冬季五輪金メダリストでGPシリーズ3連覇中の羽生は、プリンス(Prince)の楽曲「レッツ・ゴー・クレイジー(Let's Go Crazy)」に乗せた演技で、見事な表現力と出来栄えのロックスターようなパフォーマンスを披露した。
 羽生は冒頭に4回転、さらに4回転と3回転のコンビネーションジャンプを見せたが、昨年のファイナルでたたき出した世界最高得点110.95点には4点ほど届かなかった。
 羽生は、「生まれてから、それかスケートを始めてから、こんなにお客さんとコネクトしたことはなかったです。このプログラムはコンサート、ライブのようなもの。僕は皆さんのロックスターになりたい」とコメントした。
 10日のフリースケーティング(FS)を控える中、2位には99.76点でパトリック・チャン(Patrick Chan、カナダ)、3位には91.76点でハビエル・フェルナンデス(Javier Fernandez、スペイン)がつけた。
 チャンはビートルズ(The Beatles)の楽曲に合わせた演技ですべてのエレメントを成功させたが、フェルナンデスは転倒もありチャンにちょうど8点差をつけられている。
 チャンは、「やるべきことをやった。落ち着いてリラックスできた。4回転は踏み切りの感覚が完璧ではなく、3回転も着地に苦しんだ。それでもパニックにならず、自分のリズムを守れた」とコメント。
 一方のフェルナンデスは、これまで2度の銀メダル獲得に終わっているファイナルでの結果を優勝に変えるためには、最高のパフォーマンスを引き出す必要があると認識している。
「いつも完璧な演技はできないし、今日は良くない日だった。あさって(10日)はミスを取り返して、最高のパフォーマンスをしなければいけない」
 宇野昌磨(Shoma Uno)は4回転ジャンプで転倒して86.82点の4位となり、5位には85.30点でネイサン・チェン(Nathan Chen)、6位には83.93点でアダム・リッポン(Adam Rippon)と米国勢が続いた。
 一方、ペア・ショートプログラム(SP)では、ロシアのエフゲニア・タラソワ(Evgenia Tarasova)/ウラジーミル・モロゾフ(Vladimir Morozov)組が78.60点で首位に立った。2位には中国の于小雨(Yu Xiaoyu)/張昊(Zhang Hao)組が75.34点で続き、優勝候補に挙がっているカナダのメーガン・デュアメル(Meagan Duhamel)/エリック・ラドフォード(Eric Radford)組はスロートリプルアクセルで転倒し、71.44点の3位発進となっている。(c)AFP/Sabine COLPART

★★★

羽生が首位発進、宇野は4位 GPファイナル
asahi 2016年12月9日07時29分
http://digital.asahi.com/articles/ASJD92DMWJD9UTQP002.html?iref=comtop_8_06
フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルは8日(日本時間9日)、仏・マルセイユで男子ショートプログラム(SP)があり、羽生結弦(ANA)は4回転ループジャンプの着氷が乱れて前傾姿勢になったが、手をつかずに耐えた。4回転サルコー―3回転トーループの連続ジャンプを決め、106・53点で首位に立った。羽生は「NHK杯よりもちょっとステップアップできた。自己ベストの更新をしたかったという悔しさはあります」などと語った。宇野昌磨(中京大)は4回転フリップで着氷したが、4回転トーループで転倒し、86・82点で4位。フィニッシュ後にふらつき、「終わったときに立っていられなかった。精いっぱいやりました」と疲れた表情を見せた。

★★★

羽生 今季世界最高得点も満足せず「伸びしろはたくさんある」
sponichi 2016年12月9日 07:33
http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2016/12/09/kiji/K20161209013875510.html
フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルは8日にフランス・マルセイユで開幕し、男子ショートプログラム(SP)で男女を通じて史上初となる4連覇を狙う羽生結弦(22=ANA)は、今季世界最高得点の106・53点で首位に立った。
 羽生は「全体的に満足している。自分のやりたいことはほぼできた」としながらも、冒頭の4回転ループで着氷が少し乱れたことで「悔しかった」と語った。さらに、「まだまだスピンも速くできるし、スケーティングも滑れるし、ジャンプもきれいに跳べる。伸びしろはたくさんある」とキッパリ。
 10日(日本時間11日)に行われるフリーで、自身が昨年のGPファイナルで記録した世界最高のフリー219・48点、総合330・43点上回る記録更新も期待できそうだ。

★★★

羽生結弦SP首位 今季世界最高点「伸びしろある」
nikkansports 2016年12月9日7時34分
http://www.nikkansports.com/sports/news/1749348.html
<フィギュアスケート:GPファイナル>◇第1日◇8日◇フランス・マルセイユ◇男子ショートプログラム(SP)
 羽生結弦(22=ANA)が106・53点の今季世界最高得点をマークし、4連覇に向けて好発進した。
 冒頭の4回転ループは跳んだ瞬間に少し傾き、止まりそうになりながら何とか降り立った。この日の昼の練習では、SPの曲を通してノーミスするなど絶好調。自分への期待、「ファイナルだ」という高ぶりから緊張していたが、このミスで「いい具合にほぐれた」。ノーミスの重圧から解放され、後は気持ち良く滑るだけだった。続く4回転サルコー3回転トーループの連続技は、出来栄え点2・57点をマーク。後半のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)も美しく決め、同じく2・43点の加点を稼いだ。
 プリンスの曲「レッツ・ゴー・クレイジー」を使った今季のSPでは、試合でありながら観客との一体感を大事に考えている。リズムに乗った後半のステップでは、観客席に向かい、来いよ、とばかりに手招きするアドリブも飛び出した。
 演技後は、11月のNHK杯の時にも見せた「あとちょっと」のしぐさでおどけた。SPで今季自己ベスト、通算でみれば昨季GPファイナルの110・95点、世界選手権の110・56点に次ぐ3番目に高い得点をマークした。それでも「まだまだスピンは速くできるし、もっとスケートも滑れる、もっとジャンプもきれいに跳べる」と満足はしない。「伸びしろがたくさんある」とさらなる手応えをつかめた演技だった。


★★★

羽生4連覇へ圧巻プリンスライブステージ!今季世界最高106・53点で首位発進
daily 2016.12.9 7:42配信
http://www.daily.co.jp/general/2016/12/09/0009736005.shtml?pg=2
 「フィギュアスケート・GPファイナル」(8日、仏マルセイユ)
 男子ショートプログラム(SP)が行われ、前人未踏の4連覇を狙う羽生結弦(22)=ANA=は、自己ベスト(110・95点)には及ばなかったものの、今季世界最高となる106・53点で首位発進を決めた。2位は元世界王者のパトリック・チャン(カナダ)で99・76点、3位は現世界王者のハビエル・フェルナンデス(スペイン)で91・76点。日本の宇野昌磨(18)は86・82点で4位につけた。
 精悍な顔で万雷のスタンディングオベーションを浴びるその姿は、まさにロックスターのようだった。前人未踏のファイナル4連覇へ、羽生が圧巻のパフォーマンスを繰り広げた。
 冒頭の4回転ループは、ギリギリの着氷となったが、なんとかこらえると、プリンスの「レッツ・ゴー・クレイジー」の激しいギターサウンドとともに、観客をライブステージへと誘った。続く4回転サルコー-3回転トーループ、後半のトリプルアクセルはほぼ完ぺきに成功。スピン、ステップも最高難度のレベル4を揃えた。
 表現力を示す5項目の構成点では、異次元の9点台中盤を並べ、第一人者のチャンを上回り、トップのスコアをマーク。「演技」、「構成」、「音楽の解釈」では、10点満点をつけるジャッジもいるなど、曲と一体化した。
 10日(日本時間11日)に行われるフリーは、今季から4本の4回転ジャンプを組み込んでいる。完ぺきに演じることができれば、昨年のこの大会で自身がマークした総得点330・43点の世界記録更新も視野に入る。1年前の自分を超え、羽生が次なる伝説を紡ぎ出す。

★★★

羽生、史上初4連覇へSP今季世界最高得点「やりたいことほとんどできた」
スポーツ報知  2016年12月9日7時57分  
http://www.hochi.co.jp/sports/winter/20161209-OHT1T50129.html
◆フィギュアスケート グランプリシリーズファイアンル 第1日(8日、フランス・マルセイユ)
 男子ショートプログラム(SP)が行われ、男女通じて史上初の4連覇がかかる羽生結弦(22)=ANA=はシーズンベストの106・53点をマークし首位発進。自身がNHK杯で記録した今季世界最高得点を塗り替えた。「だいたい満足している。4回転ループに関しては悔しいけど、自分のやりたいことはほとんど出来たと思う」と話した。
 「久しぶりに手足が震えるくらい緊張した」という羽生は冒頭の4回転ループは前のめりになりながら、なんとか右足で耐えぬいた。その後の4回転サルコー―3回転トウループ、3回転半ジャンプ(トリプルアクセル)は見事に決めた。プリンスの「レッツ・ゴー・クレイジー」の曲に乗り、時折、右手で観客をあおりながらロックスターになりきった。

★★★

GPファイナル 羽生、今季最高でSP首位、宇野4位
sankei 2016.12.9 08:47
http://www.sankei.com/photo/story/news/161209/sty1612090003-n1.html
フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルは8日、フランスのマルセイユで行われ、男女を通じて初の4連覇を狙う羽生結弦(ANA)は男子ショートプログラム(SP)で今季の世界最高を更新する106・53点で首位に立った。
 4回転ループの着氷はやや乱れたが、4回転サルコーからの連続ジャンプとトリプルアクセル(3回転半)で大幅な加点を引き出した。昨年3位の宇野昌磨(中京大)はジャンプの転倒があり、86・82点の4位。パトリック・チャン(カナダ)が99・76点で2位、世界王者ハビエル・フェルナンデス(スペイン)は91・76点の3位につけた。
 宮原知子(関大)が出場する女子SPは9日(日本時間10日)、フリーは男女とも10日(同11日)に行われる。(マルセイユ(フランス)共同)

內文同上:
nikkei: 羽生、今季最高点でSP首位 フィギュアGPファイナル (2016/12/9 6:52)
daily: 羽生結弦、今季最高でSP首位 GPファイナル、宇野4位

★★★

完成に近づくSP=羽生、執念のループ-フィギュアGPファイナル
jiji 2016/12/09-08:59
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016120900167&g=spo
    久しぶりに手足が震えたという冒頭、4回転ループの着氷を懸命にこらえた。この難所を抜けると羽生の心にロックのスイッチが入った。プリンスの名曲に深く入り込み、観衆を巻き込む。自身の持つ世界歴代最高得点にまた一歩、迫った。
 ループは右膝を大きく落とし、上半身を90度ほど前傾させて踏ん張った。GOE(出来栄え点)では減点されたが、「練習でもしたことがないような耐え方」という執念。公式練習で調子が乱高下していただけに不安もあった。それでも、自身が初めて成功させた大技の出来が演技自体を左右する、という思いでねじ伏せた。
 4回転サルコーからの連続ジャンプとトリプルアクセル(3回転半)はよどみなく、GOEで満点に迫る2点台半ばの加点を引き出した。終盤のステップはもう、乗りに乗った。指先で観客をあおる、即興のしぐさも。氷上で悦に入っていた。
 表現面を評価する5項目の演技構成点は今季序盤から伸び悩んでいたが、9点台後半を三つも並べた。ループが完璧ではなかっただけに「まだ伸びしろがある。悔しい」とは言ったものの、一戦ごとに着実に完成に近づいているプログラムへの手応えは、確かなものになってきた。(マルセイユ時事)

★★★

羽生SP今季世界最高で首位「手足が震えるぐらい緊張」
Tokyo Sports 2016年12月09日 10時48分
http://www.tokyo-sports.co.jp/sports/othersports/626982/
【フランス・マルセイユ8日(日本時間9日)発】フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナル初日、男子ショートプログラム(SP)が行われ、羽生結弦(22=ANA)が今季世界最高の106・53点を叩き出し、首位に立った。
   羽生の話 「久しぶりに手足が震えるぐらい緊張していた。“汚い”4回転ループで緊張がいい具合にほぐれた。NHK杯で殻を破れたので、より楽しみながらできた。(フリーに向けて)集中力を保っていきたい」

★★★

初の4連覇へ 羽生がSPで今季世界最高点
毎日新聞 2016年12月9日 10時53分
http://mainichi.jp/articles/20161209/k00/00e/050/189000c
 GPファイナル 106.53点で首位に
 【マルセイユ(フランス)福田智沙】フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ上位6人によるGPファイナルは8日、当地で行われ、男子史上初の4連覇を狙う羽生結弦(はにゅうゆづる)(22)=ANA=はショートプログラム(SP)で今季世界最高の106.53点をマークして首位に立った。宇野昌磨(しょうま)(18)=中京大=は86.82点で4位につけた。

 2.64点更新で首位発進の羽生「悔しさある」
 ロックスターのように、米歌手のプリンスの世界を演じきった。11月のNHK杯で自身がマークした今季世界最高得点を2.64点更新し、首位発進した羽生は「全体的に満足。自分のやりたいことはほぼできた」としつつも、「悔しさがある」と言った。
 「悔しさ」の理由は二つある。まずは冒頭の4回転ループ。転倒こそ免れたが、体を前かがみに90度折り曲げた状態で踏ん張り何とか着氷。GOE(出来栄え点)で1・03の減点を受けた。「練習でもしたことがない立ち方(着氷姿勢)。すごい汚いジャンプ」と自嘲気味だった。
 もう一つの悔しさは、「自分のパーソナルベストを更新したかった」と絞り出した言葉に表れていた。ただ4回転ループの着氷が乱れた以外は、4回転サルコウ-3回転トーループの連続ジャンプ、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)と完璧にこなし、大幅な加点を得た。ステップ、三つのスピンも最高難度のレベル4を獲得。冒頭の4回転ループの失敗さえなければ、自らが持つ世界最高得点更新も可能だっただけに悔いが残ったのだろう。
 それでも演技後、NHK杯のSPとフリーの演技後に指でつくった「もう少し」の幅が小さくなった。お約束になりつつある仕草の変化は、一歩ずつ前進していると自ら感じている証しでもある。【福田智沙】

★★★

首位の羽生「ちょっとステップアップ」 GPファイナル (後藤太輔)
asahi 2016年12月9日11時07分
http://digital.asahi.com/articles/ASJD92JP5JD9UTQP006.html
4回転ループジャンプの着氷。上半身が水平になるくらいの前傾姿勢となったが、耐えた。その直後、硬かった表情が笑顔に変わる。不成功に終わったジャンプが、むしろ緊張を解きほぐしてくれた。
 4回転サルコー―3回転トーループの連続ジャンプは、出来栄え点(GOE)が最高の3点に近い2・57点となるきれいなジャンプだった。スピン中にも手の動きでビートを刻む。スピンとステップは全て最高のレベル4だった。
 演技前の6分間練習で、4回転ループがなかなか決まらなかった。「久しぶりに、手足が震えた。ちょっと、やばいなと思った。どうして緊張しているのかを分析しながらやっていた」
 そんな状態で跳んだ冒頭のジャンプは、「練習でもしたことがない耐え方だった」。つい笑ってしまい、肩の力が抜けた。「4回転ループがすごくきれいに決まっていたら、ノーミスしなきゃと思ってさらに緊張していたと思う」。成功しなかったジャンプを珍しく肯定的にとらえた。
 GP初戦は79・65点で、2戦目は103・89点。「ちょっとステップアップした」というファイナルの演技で、106・53点を出した。自身が持つ世界歴代最高得点の110・95点に迫り、今季中の更新も現実味を帯びてきた。(後藤太輔)

★★★

羽生 今季最高点でSP首位も「自己ベスト更新したかった」
nikkan gendai 12/9(金) 11:59配信
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/195477
フィギュアスケートのGPファイナル(フランス・マルセイユ)は8日(日本時間9日)、男子ショートプログラム(SP)を行い、男女通じて初の4連覇を狙う羽生結弦(22)が今季最高の106.53点をマーク。2位のパトリック・チャン(25)に7点差近くをつけて首位に立った。
 羽生は冒頭の4回転ループで着氷を乱したが、その後は安定した滑りを披露。4回転サルコー、3回転トーループの連続ジャンプにトリプルアクセル(3回転半)と大技を決めて着実に加点した。
 好スタートを切った羽生は「(4回転)ループは汚いジャンプだったが、NHK杯より少しステップアップした」と手応えを口にしながらも表情は冴えなかった。自身が11月のNHK杯で記録した今季最高得点を塗り替えたが、「(世界記録でもある110.95点の)自己ベストを更新したかったので、悔しさがある」と話した。

★★★

村主章枝の男子SP評論…Crazyに踊った羽生選手
スポーツ報知 2016年12月9日13時40分  
http://www.hochi.co.jp/sports/winter/20161209-OHT1T50155.html
◆フィギュアスケート グランプリ(GP)ファイナル(8日、フランス・マルセイユ)
 男子ショートプログラムで羽生選手が首位、宇野選手が4位と好スタートを切った。
 とにかく、羽生選手はリズム感がとても良く、音楽の題名の通り「Crazy」であった。日本では「Crazy」という言葉は、頭がおかしいとか、狂っていると訳されることが多く、いい印象を持たない。だが、外国では「Crazy」というのは、ほめ言葉として使われることが多い。素晴らしい、夢中になる、熱狂的になるなど、良い意味の方を捉えることが多いのだ。
 スケートの選曲で、ビートが強い音楽はとても難しい。美しい流れを滑りで要求されることが多い中で、ビートが強いと流れを遮ってしまうことがある。しかし羽生選手は、流れとビートを取るところを上手に使い分け、音楽を表現していた。さらに曲とともに感情移入するところも多く、5つの演技構成点の「Performance(演技力)」で、10点を記したジャッジ(審判)がいたほど得点が一番高かった。
 ジャンプは成功しているものの、多少全体的に軸が外に振れているのが気になったが、スピンは全てレベル4、ステップも4に更には加点がつくという、最高の出来であった。それが、今季世界最高得点につながったと言える。
 宇野選手であるが、全体的に悪くないのだが、気負ってしまっているように見受けられた。ステップ、スピン一つ一つが丁寧で、きちんと行おうとしているのだが、頭で考えて滑ってしまっているのか、多少、足さばきが重かった。
 音楽も盛り上がりが大変ある曲なので、曲の盛り上がりとスケーターの感情が一致しないと、違和感が出てしまい、表現力得点が抑えられてしまう。心の中に熱いものはあるが、少し冷めた冷静な部分を持って試合に臨まないといけないため、スケート競技の精神力は難しいと言われる。そのあたりが出てしまったように感じた。
 今回、シニアと同時にジュニアのGPファイナルも開催されているが、期待されていた本田選手が病気のために棄権となった。選手は、試合に向けて、体力的にギリギリのところまで追い込んでいる。普段の練習では、試合以上に何回も曲の通し稽古をしている。それを何週間にも及び練習しているので、体も限界に近いところではある。
 だが、その限界にチャレンジしないと、次のステップに上がれないという状況もある。いわば、常に綱渡りをしているようなもので、うまくいけば、向こう岸にたどり着き成功となるが、ちょっとでも誤ると落ちてしまう。本田選手の演技を楽しみにしていた方も多いと思うが、次に向けて気持ちを切り替え、今は休養することが大事だ。
 ファイナルは、いわば決勝戦。心技体をそろえ、平常心を保つことは難しいかもしれないが、戦いは一人ではなく、多くのファンやサポーターがいることを忘れず、その方々とともに、戦ってほしい。
(元五輪代表、振付師)

★★★

取り戻した総合力=羽生、また一歩前進
jiji 2016/12/09-15:28
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016120900598&g=spo
【マルセイユ(フランス)時事】8日にフランス・マルセイユで行われたフィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルで、史上初の4連覇を狙う羽生結弦(ANA)が男子ショートプログラム(SP)で今季世界最高の106.53点をマークして首位に立った。10日のフリーへ期待を抱かせる演技だった。
 冒頭の4回転ループで着氷がやや乱れても、NHK杯より3点近く伸ばした。GOE(出来栄え点)で満点の加点を得た終盤のステップに加え、芸術性や表現面などを10点満点で採点する5項目の演技構成点で高い評価を取り戻した。
 「トータルパッケージとして完成させることが大事」と意識して取り組んできた成果だった。9点台後半もつくなど演技構成点だけでもトップ。4回転の数が羽生より一つ少ないとはいえ、ほぼ完璧に演じた2位のパトリック・チャン(カナダ)を演技力、構成、音楽の解釈の3項目で上回った意味は大きい。
 10月のスケートカナダではチャンに敗れ、ともにミスがありながら演技構成点で水をあけられた。4回転ループに注力する羽生に、オーサー・コーチは演技全体の総合力を重視する必要性を指摘。意見をぶつけて折り合い、修正してきた。
 追い求めているのは、自身が初めて成功させた4回転ループをきれいに決めた上で「全体で一つのプログラムとして見えてくる演技」。技術水準を上げながら、また一歩前進した。

★★★

羽生ほぼ完璧SPの全演技構成 連続ジャンプ、3回転半で加点 今季世界最高
daily sports  12/9(金) 16:00配信
http://www.daily.co.jp/general/2016/12/09/0009737089.shtml
「フィギュアスケート・GPファイナル」(8日、マルセイユ)
 男子ショートプログラム(SP)が行われ、男女を通じて初の4連覇を狙う羽生結弦(ANA)は今季の世界最高を更新する106・53点で首位に立った。2位はパトリック・チャン(カナダ)で99・76点。日本の宇野昌磨(中京大)は86・82点の4位。
 冒頭の4回転ループは着氷が乱れ出来栄え点(GOE)で1・03減点されてしまったものの、続く4回転サルコーと3回転トーループは2・57点が加わる完璧なでき。後半の3回転半(トリプルアクセル)も成功させた。
 スピン、ステップシークエンスはともに最高のレベル4を獲得。大きな減点をせずに滑りきった。
 以下、羽生の演技構成。
(1)4回転ループ(着氷に乱れ)
(2)4回転サルコー-3回転トーループ
(3)フライングキャメルスピン レベル4
(4)3回転アクセル
(5)足替えシットスピン レベル4
(6)ステップシークエンス レベル4
(7)足替えコンビネーションスピン レベル4

★★★

羽生圧巻首位 大会初の偉業4連覇に王手
Tokyo Sports 2016年12月09日 16時30分
http://www.tokyo-sports.co.jp/sports/othersports/627034/
【フランス・マルセイユ8日(日本時間9日)発】フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナル初日、男子ショートプログラム(SP)が行われ、羽生結弦(22=ANA)が今季世界最高の106・53点を叩き出し、首位に立った。2位のパトリック・チャン(25=カナダ)とは6点以上の差。男女を通じて大会初となる4連覇の偉業に王手をかけた。
 リンクは異様な雰囲気に包まれていた。1番手の現世界王者ハビエル・フェルナンデス(25=スペイン)がトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)で転倒すると、3番手の宇野昌磨(18=中京大)、4番手のネイサン・チェン(17=米国)もジャンプで転倒。ファイナルに進出した世界のトップ6にミスの連鎖が起きた。
 そんななか、最後に登場した羽生にもいきなり危ない場面があった。冒頭の4回転ループでバランスを崩す。それでも、なんとか踏ん張って着氷すると、ここから雰囲気は一変する。
 続く4回転サルコー―3回転トーループの連続ジャンプを決めると、最後のジャンプ、トリプルアクセルも見事に着氷。先月のNHK杯から着用する紫の衣装で、故プリンスさんの「レッツ・ゴー・クレイジー」に乗り、ロックスターを演じ切った。
 それでも満足できないのか、演技直後は会心の笑顔とはいかず、微妙な表情。リンクを降りる直前、ブライアン・オーサーコーチ(54)の顔を見ると、ようやく笑顔がはじけた。
 やはりミスのない演技を見せたチャンとの差は6・77点。昨年のGPファイナルでマークした自己最高の110・95点には及ばなかったが、6人中唯一100点超えの高得点で首位に立った。
 羽生は昨年、男子初となる大会3連覇を達成。女子ではイリーナ・スルツカヤ(37=ロシア)の3連覇(1999~01年)があるが、シングル4連覇は前人未到の快挙だ。
 それでも羽生は開幕前「昨年に比べて今回は重圧がない」とコメント。その言葉通りノーミスに近い演技で、他の選手を圧倒した。
 大会4勝はエフゲニー・プルシェンコ(34=ロシア)に並ぶ最多タイ(女子ではスルツカヤ、浅田真央が4勝)。7日に22歳の誕生日を迎えたばかりだが、早くも伝説的な名選手たちに肩を並べつつある。
 フリーは1日空いて10日(日本時間11日)に行われる。羽生が演じるのは4度の4回転ジャンプに加え、後半に2度のトリプルアクセルからの連続ジャンプが入る超高難度のプログラム。NHK杯では転倒がありながら197・58点の高得点をマークした。
 進化を続ける絶対王者はこの2週間でより完成度を高めてきたはず。4連覇へ死角はなさそうだ。

【羽生の話】「久しぶりに手足が震えるぐらい緊張していた。“汚い”4回転ループで緊張がいい具合にほぐれた。NHK杯で殻を破れたので、より楽しみながらできた。(フリーに向けて)集中力を保っていきたい」

★★★

羽生ロックスター真骨頂 GPファイナルSP
毎日新聞  2016年12月9日 18時26分
http://mainichi.jp/articles/20161210/k00/00m/050/032000c
【マルセイユ(フランス)福田智沙】フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ上位6人・組によるGPファイナルは8日、マルセイユで開幕し、男子ショートプログラム(SP)で羽生結弦(ANA)が今季世界最高の106.53点をマークして首位に立ち、男子史上初の4連覇へ好発進した。羽生は4回転ループの着氷で乱れたが、4回転サルコウ-3回転トーループ、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は完璧だった。
ステップ、スピンもノリノリ アドリブで手招き
 冒頭の4回転ループは完璧ではなかった。むしろ、その後が羽生の真骨頂だ。テンポが速いプリンスの曲に乗り、ロックスターをほうふつさせる演技は、ループの乱れを吹き飛ばすかのようだった。
 そのループの着氷は、体をくの字に折り曲げたような状態で踏ん張り、何とか耐えた。美しさこそ欠いたが、逆に手足が震えるくらいの緊張から一気に解放された。表情には笑みが浮かび、気持ちも乗って動きにキレが出れば、後は自信を持って滑るだけ。4回転サルコウ-3回転トーループ、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は演技の流れに乗って鮮やかに決めた。
 最高難度のレベル4を獲得したステップ、三つのスピン、そして技と技のつなぎも魅力にあふれていた。曲のビートに合わせてノリノリになりながらも、抑揚をつけながら回り、踊り、観客を魅了した。GOE(出来栄え点)で満点の評価を得たステップの最後には「アドリブ」で3度手招きして観衆をあおった。濃密な2分50秒を滑りきり、「速いビートや歌詞に(気持ちが)ワーッとなった。お客さんの歓声、拍手でこのプログラムを作ることができた」と一体感を楽しんだようだ。
 羽生が今季目指すのは、ジャンプが全体の一部として見てもらえるほどのプログラムの完成度だ。今季世界最高得点をマークした演技に「進歩してるとは思わない」と辛口だったが、この日の観衆の反応を見れば、理想が現実になる日は近い。

★★★

SP首位の羽生を海外メディアも称賛「たまらなく魅力的だった」
The Answer  2016.12.09 18:47配信
https://the-ans.jp/news/2283/
今季世界最高の106・53点をマークした22歳、「強烈なインパクトを残す」
 8日に開幕したフィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナル(フランス・マルセイユ)で、男子ショートプログラム(SP)首位発進の羽生結弦(ANA)が海外メディアから称賛されている。
 初の大会4連覇を目指す22歳は今季世界最高の106・53点をマーク。これについて、フランス地元紙「レキップ」電子版は「ユズル・ハニュウはマルセイユで自身の持つ世界記録に近づき、強烈なインパクトを残す」とレポート。4回転サルコー-3回転トーループの連続ジャンプに見事着氷したことなどに触れ、「たまらなく魅力的だった」と高く評価した。
 また、スペイン地元紙「エル・パイス」電子版は「ハビエル・フェルナンデスはグランプリファイナルで2度転倒。ハニュウはほぼ完璧に決める」とレポートした。
 SPはパトリック・チャン(カナダ)が99・76点で2位、ハビエル・フェルナンデス(スペイン)が91・76で3位、宇野昌磨(中京大)が86・82点で4位につけている。

★★★

“ロックスター”羽生結弦 圧巻SP 観客を手招きで煽り、さながら熱狂ライブ
daily sports 12/9(金) 19:33配信
http://www.daily.co.jp/general/2016/12/09/0009737803.shtml
 「フィギュアスケート・GPファイナル」(8日・仏マルセイユ)
 男子ショートプログラム(SP)が行われ、前人未踏の4連覇を狙う羽生結弦(22)=ANA=は、自己ベスト(110・95点)には及ばなかったものの、今季世界最高となる106・53点で首位発進を決めた。2位は元世界王者のパトリック・チャン(カナダ)で99・76点、3位は現世界王者のハビエル・フェルナンデス(スペイン)で91・76点。日本の宇野昌磨(18)は86・82点で4位につけた。
 プリンスの中性的なボーカルと、激しいギターサウンドに乗り、羽生が熱狂のライブステージを繰り広げた。「手足が震えるぐらい緊張していた」と振り返ったが、冒頭の4回転ループをなんとかこらえると、見る者を別次元へと誘った。続く4回転サルコー-3回転トーループ、後半のトリプルアクセルはほぼ完ぺきに成功。そして、圧巻だったのはステップだ。曲と一体となり、美しい軌跡を描きながら、観客を手招きし、煽る姿はまさに“ロックスター”。ステップは最高難度のレベル4に加えて、ジャッジ9人中8人が出来栄え点(GOE)で満点のプラス3をつけ、上限いっぱいの2・1点の加点を引き出す圧倒的な内容だった。
 表現力を示す5項目の構成点では、異次元の9点台中盤を並べ、第一人者のチャンを上回り、トップのスコアをマーク。「NHK杯で殻を破れたので、より楽しみながらできた」。今季のSPのテーマは観客との「コネクト(つながり)」。進化の止まらない22歳は、プリンスの名曲を完全に手の内に入れつつある。

★★★

殻破った氷上のプリンス 羽生、ビートに乗って観客魅了(後藤太輔)
asahi 2016年12月9日19時48分
http://digital.asahi.com/articles/ASJD92JKKJD9UTQP003.html
(8日、GPファイナル男子SP)
 まさに氷上のプリンスだった。羽生は、プリンスの曲「レッツ・ゴー・クレージー」を、歌い奏でた。
観客と目を合わせて指さした。片ひざを立ててギターをかき鳴らすように滑る。「カモン」という手招きは、準備したのではなく自然と出たしぐさだった。リンクというステージで、観客と共に音楽ライブのような異空間を作り上げた。
 成功に固執していた4回転ループは、着氷で前傾姿勢になった。しかし、そのミスすら、見る者を楽しませるパフォーマンスにした。「あれで緊張がほぐれて、ビート、歌詞と共に会場が『わーっ』となった。歓声と拍手でプログラムが作られた」
 10月のスケートカナダで、「もっと振り付けにエネルギーと気持ちを込めて」とオーサーコーチに指摘された。羽生自身も「4回転の成功を最重要視していた」と明かす。この日、それを変えた。「技と技をつなぎ、全てをパッケージとして完成させることが大切だと今は思う」。一時は意見が対立していたオーサーコーチと同じことを口にした。
 客を楽しませる喜びをこれまで以上に感じている。「スケートを始めてから、ここまで観客とつながりを感じたのは、このプログラムが初めて。みんなのロックスターになりたい」。演技への向き合い方を変え、自分の殻を破った。(後藤太輔)

★★★

羽生 今季SP世界最高4連覇へ首位発進「ライブです」
sponichi 2016年12月10日 05:30
http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2016/12/10/kiji/K20161210013880010.html
男子ショートプログラム(SP)で、羽生結弦(22=A NA)は今季世界最高の106・53点をマークし、首位に立った。高難度の4回転ループの着氷が乱れたが、観客を巻き込む圧巻の演技を披露。男女を通じて史上初の4連覇へ向けて好発進した。昨年3位の宇野昌磨(18=中京大)は86・82点で4位だった。フリーは10日(日本時間11日午前4時20分開始予定)に行われる。
 試合前、羽生は珍しく緊張していた。4連覇が懸かる大舞台。練習の調子は前日が不調、朝は好調、直前の6分間は低調で、一定しない。いくつかの要因が重なって「久しぶりに手足が震えるくらいでした」。冒頭の4回転ループは「減点がつく、汚いジャンプ」となりバランスを崩した。
 前のめりに倒れそうになるのを懸命に踏ん張った。「練習でもしたことのない耐え方をしたので緊張が取れた」。続く4回転サルコー―3回転トーループの連続ジャンプを鮮やかに降り、中盤のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)も完璧に決めた。程よく気持ちがほぐれ、テンションはぐんぐん上がった。
 プリンスの「レッツ・ゴー・クレイジー」のビートに乗って激しく踊った。その合間に右手を観客席に向かって突き出して手招きするポーズを何度も出した。「アドリブです。ライブです」。観客をあおり、氷上のプリンスの世界に引き込んだ。「会場がウワァーとなっていた。お客さんの歓声と拍手でこのプログラムが作られたと思う」。ジャンプはすべて成功とはいかなかったが、会場を熱くした圧巻のパフォーマンスは今季世界最高で自己3番目となる106・53点を叩き出した。
 10月のスケートカナダまではジャンプを優先的に取り組んだが、その後の練習はジャンプとスケーティングを両立させてきた。オーサー・コーチとも話し合い、今こだわるのは観客との「コネクト」(つながり)。「コンサートのロックスターのような気分でスケートをしている」。最高のステージにするために、前日練習では観客席がそそり立つようにして高い今大会の会場に合わせたジャンプやスピンの位置取りまで確認した。「会場によって見え方が違う。今回は近い分、やりやすい」。徹底して観客との一体感を追求した。その成果は演技点に表れ、スケートカナダ44・17点から47・35点まで向上。表現力に定評のある2位のチャンも上回って全体トップで、音楽の解釈や振り付けでは満点の10点をつけるジャッジもいた。
 元世界王者のチャンに6・77点差、3位の世界王者フェルナンデスに14・77点差をつけた。実は滑走後のインタビューに臨む前、「106しか出なかった!」と悔しがっていた。王者が求める理想は高い。4つの4回転ジャンプに挑むフリーで今季初のノーミスの演技ができれば、4連覇の偉業は間違いない。

★★★

【羽生と一問一答】「自分のやりたいことはほぼできた」
sponichi 2016年12月10日 05:30
http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2016/12/10/kiji/K20161210013880000.html
――きょうの演技は
 「全体的には満足しています。4回転ループは悔しかったけれど、(スピン、ステップの)レベルも取れて、自分のやりたいことはほぼできた」
 ――前日練習は不調だった
 「氷が合ってきたのか、体が合ってきたのかは分からない。移動の疲れや感覚のズレがサポートのおかげで取れて、いい状態になったのかなと思う」
 ――手応えは
 「まだまだスピンは回転を速くできるし、もっときれいにスケートも滑れるし、もっときれいなジャンプも跳べる。伸びしろはたくさんある。自己ベスト(110.95点)を更新したかったので悔しさもあります」
 ――お客さんとの一体感は
 「NHK杯で殻を破ったので、より楽しみながらできたと思う」

★★★

アドリブ全開羽生劇場!今季世界最高SP106・53点、史上初4連覇王手
スポーツ報知 2016年12月10日6時0分  
http://www.hochi.co.jp/sports/winter/20161210-OHT1T50003.html
◆フィギュアスケート GPファイナル第1日(8日、フランス・マルセイユ)
 【マルセイユ(フランス)8日=高木恵】男女を通じて初の4連覇を狙う羽生結弦(22)=ANA=はショートプログラム(SP)で今季世界最高得点を更新する106・53点で首位に立った。プリンスの「レッツ・ゴー・クレイジー」は回を追うごとに進化。アドリブ全開の羽生劇場に、観客は酔いしれた。フリーは10日(日本時間11日)に行われる。
 最後のスピンで羽生は左手の人さし指を天へ向けた。これまでは指をそろえ、回転を繰り返した場面での、とっさに飛び出したNO1ポーズ。「コンサートをホールでやっているような。ロックスターになったような気分で滑った。楽しかった」と話した氷上のロッカー。ただ、目指していた自身の世界歴代最高得点へは届かず「106点しか出なかった」と顔をゆがめた。
 冒頭の4回転ループは空中で軸が傾いた。会場が息をのんだ。前のめりになりながらも右足で踏ん張った。「汚かった。練習でもあんな耐え方はしたことがない」と苦笑いも意地のジャンプ一本。続く4回転サルコー―3回転トウループ、難しい入りからの3回転半ジャンプ(トリプルアクセル)はともに2・5点近い加点を引き出した。「久しぶりに手足が震えるくらい緊張した」と話した演目で、NHK杯に続いて今季世界最高得点を更新した。
 プリンスの「レッツ・ゴー・クレイジー」は、アドリブ全開の羽生劇場だった。ステップを刻みながら、何度も観客をあおった。右手で「カモ~ン」のポーズ。そのたびに客席との距離が近いリンクのボルテージは上がっていった。「アドリブです。ライブです」と照れながら、雰囲気を作り上げた。芸術面を評価する演技構成点は47・35点で、世界一と評されるスケーティングを持つチャン(カナダ)を上回った。身のこなし、振り付け、音楽の表現の項目では10点満点をつけるジャッジもいた。
 新境地を開拓するロック調の選曲は、羽生を次のステージへ引き上げた。大切にしていることは観客との「コネクト」だ。以前は意識したことがなかった。本会場の初滑りを終えた直後には「客席と距離が近い。こっちに引っ張ってくるような感じの表現を」とイメージをふくらませた。「NHK杯で殻を破れた。お客さんとの一体感という意味ではNHK杯よりも楽しみながらできた」とほほ笑んだ。フリーの「ホープ&レガシー」は、しっとりとしたバラード。前人未到の4連覇へ、極上のアンコールを届ける。

★★★

世界最高の羽生結弦「コネクト」観客あおり一体に
nikkansports 2016年12月10日8時22分 紙面から
http://www.nikkansports.com/sports/news/1749840.html
<フィギュアスケート:GPファイナル>◇第1日◇8日◇フランス・マルセイユ◇男子ショートプログラム(SP)
 羽生史上最高ステップで4連覇が見えた。男子SPで、羽生結弦(22=ANA)が今季世界最高を更新する106・53点で首位に立った。ステップシークエンスでは規定が変更された12~13年シーズン以降で自己最高得点となる6点をマーク。アドリブで観客をあおるなど会場と一体となった演技で新境地を切り開いた。昨年銅に続く2季連続表彰台を狙う宇野昌磨(18=中京大)は86・82点の4位と出遅れた。
 2つ目のスピンを回り終わり、見せ場のステップ。羽生は、さぁ始まるぞとばかりにジャッジ席方面に向かい右手で手招きした。エレキギターの音に合わせ、激しいステップを踊るように氷上に刻んでいく。大歓声と手拍子に包まれ、気分はロックスターだった。
 リンクと2メートル弱しか離れていない観客席の方にも再びあおるように手招きし、最後の決めポーズへ。氷に右膝をつけ、滑りながら背中を反らせると会場の熱気は最高潮に達した。手招きのしぐさは本来の振り付けにはなく、気分の高まりでついた「アドリブです」。それほど気持ち良く踏んだステップは最高評価のレベル4がつくだけでなく、自身最高の6点を記録した。
 歌詞を口ずさみ楽しみながら、自身が持つSP歴代最高にもあと4・42点と迫った。「お客さんの歓声でプログラムが作られた。ライブです」。今季のSPは今年亡くなった米歌手プリンスの「レッツ・ゴー・クレイジー」。これまでジャンプと表現がかみ合わず苦戦してきたが、2週間前のNHK杯で「殻を破った」という。つかんだのは羽生の言葉で「コネクトすること」。観客との一体感を重視しながら滑る感覚だ。
 前日、初めて会場で滑った際には「(客席と)近いからこそ、こっちに引っ張ってくるような表現と押す表現とメリハリをつけたい」と独特の言い回しで見ている人との掛け合いを待ち望んでいた。狙い通り演技を「楽しめた」ことがステップシークエンスの高得点につながった。
 試合前はいい演技をしようと意識し「手足が震えるぐらいに緊張」していた。だが、冒頭の4回転ループでバランスを崩し着氷すると、ノーミスの重圧から解放された。4回転サルコー-3回転トーループの連続技、トリプルアクセル(3回転半)ともに2点以上の出来栄え点を稼いだ。滑り終えると「あとちょっと」というポーズをして悔しがった。ミスがあっても106点を出せたのが今の羽生の強さ。「伸びしろがたくさんある」。見えてきた完璧な演技、歴代最高得点超えまで、あと少しだ。【高場泉穂】
 ◆ステップシークエンス ステップとターンを入れ、リンクを広く使って滑る要素で、レベルはBから4の5段階。<1>時計/反時計回りの両方の回転の回数<2>上半身の動きの多様さ<3>ステップとターンの多様さ<4>切り替えの速さなどにより評価が決まる。ステップとターンは各6種類あり、こなした回数を測ることでレベルの要件となる。

★★★

【岡崎真の目】羽生 基本の滑り安定 振り付けに集中する余裕
sponichi 2016年12月10日 08:40
http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2016/12/10/kiji/K20161210013880030.html
シーズン序盤はプリンスを演じようとしていた感のあった羽生のSPだが、ここに来てほぼ完全に羽生ワールドに染まってきたように思う。プログラムを手の内に入れることによって全体に余裕が生まれ、5項目の演技点でもチャンらを抑えトップに立った。素晴らしい内容だった。
 この日特に良かったのは「滑り」という基本的な部分だ。スケートが滑っているからこそ、例えば、ステップでは振り付けに集中できているように感じた。唯一のミスは冒頭の4回転ループだが、これは空中での前傾がやや深すぎたため、着氷の衝撃でさらに体が前に倒れたもの。NHK杯時のような左右の軸のブレではなく、立て直しも比較的容易だったのだろう。つまり、ループの精度は高まっており、フリーの出来にも注目したい。
 一方、宇野はジャンプの踏み切りのタイミングが合っていなかった。転倒した4回転トーループは高さが足りず回りきれなかった。しかし、大きな失敗後はレベルの取りこぼしもなく、トリプルアクセルに至っては羽生の得点をしのいだ。気持ちの切り替えは見事で、羽生、チャン、フェルナンデスの3強に割って入る実力は十分ついていることを感じさせてくれた。(ISUテクニカルスペシャリスト、プロコーチ)

★★★

【佐野稔の舞評論】羽生、2年後平昌五輪見据えリスク承知で挑戦
sanspo 2016.12.10 05:00
http://www.sanspo.com/sports/news/20161210/fgr16121005000005-n1.html
フィギュアスケート・GPファイナル第1日(8日=日本時間9日、フランス・マルセイユ)羽生の体の動きは素晴らしかった。身のこなしがとてもシャープで、それが演技構成点の高得点にもつながった。
 演技構成点の5項目のなかで、身のこなし、振り付け、音楽の表現で満点の10点を付けるジャッジがいた。世界歴代最高得点を出した昨年の同大会では、演技構成点は驚異の49・14点。今大会はその得点に1・79点届かなかったが、前回大会と違うのは、難度の高い4回転ループを冒頭に入れていること。この難しいジャンプを入れながらこれだけの演技構成点が出せるのは、体力がついたことに加え、細かな技術練習も怠らずに積んできた成果といえる。
 普通の選手であれば、新しく取り組んでいるジャンプをSPには入れない。フリーであれば何本もジャンプを跳ぶので失敗しても挽回できるが、SPはそうはいかないからである。それでもあえてリスクを承知で挑戦しているのは、2018年の平昌五輪のことを考えているからだろう。今季からバンバン跳ぶことで、感覚を養っている。近いうちに、試合でいい4回転ループが見られるだろう。(1976年インスブルック五輪代表、77年東京世界選手権銅メダリスト)

★★★

これぞ王者の演技!羽生、今季世界最高でSP首位発進
sanspo 2016.12.10 05:04
http://www.sanspo.com/sports/news/20161210/fgr16121005040003-n1.html
フィギュアスケート・GPファイナル第1日(8日=日本時間9日、フランス・マルセイユ)開幕し、男子のショートプログラム(SP)などが行われ、男女を通じて史上初の4連覇を狙う羽生結弦(22)=ANA=は、今季世界最高を更新する106・53点で首位に立った。99・76点の2位にパトリック・チャン(25)=カナダ=がつけ、世界王者ハビエル・フェルナンデス(25)=スペイン=は3位。昨年3位の宇野昌磨(18)=中京大=は4位につけた。フリーは10日(日本時間11日)に行われる。
 紫の衣装に身を包んだ羽生が、SPをノリノリで演じきった。自身の持つ世界歴代最高得点まであと4・42点とし、首位発進。今季の世界最高だった前戦のNHK杯からまた完成度を上げ、史上初の4連覇が現実味を帯びてきた。
 「久しぶりに手脚が震えるぐらい緊張していた。伸びしろがたくさんあるプログラムだと思った」
 冒頭の大技、4回転ループは、着氷時にバランスを崩したが、ぐっと耐え抜き、GOE(出来栄え点)の減点を1・03に抑えた。その後の4回転サルコーからの連続ジャンプとトリプルアクセル(3回転半)で大幅な加点を引き出した
 ロックスターになりきった“氷上ライブ”だった。表現面を評価する演技構成点では、世界一と評されるスケーティングを持つチャン(カナダ)を上回った。テンポが速いプリンスの「レッツ・ゴー・クレイジー」を、観客と一体化し「コンサートのような気持ち」で演じる新境地を成熟させつつある。5項目のうち身のこなし、振り付け、音楽の表現で10点満点を付けるジャッジもいた。ステップの場面などでは、手招きの「アドリブ」で観衆をあおり、マルセイユの会場を支配した。
 「NHK杯で殻を破れたので、より楽しみながらできた。パーソナルベストを更新したかったので、悔しさがある」
 2位のチャンに7点近い差をつけ、SPで優位に立つ必勝パターンに持ち込んだ。フリーでは、今季まだノーミスがない“4回転ジャンプ4本”に挑む。

★★★

羽生 2戦連続今季世界最高点! 史上最多4連覇へ首位発進
daily sports 2016.12.10
http://www.daily.co.jp/general/2016/12/10/0009738621.shtml
「フィギュアスケート・GPファイナル」(8日、マルセイユ)
 男子ショートプログラム(SP)で羽生結弦(22)=ANA=が、今季世界最高を2戦連続で更新する106・53点で首位に立った。昨季のGPファイナルで自身が記録した世界最高の110・95点には及ばなかったものの、男女を通じて史上最多の4連覇へ好発進した。2年連続表彰台を狙う昨年3位の宇野昌磨(18)=中京大=は、4回転ジャンプの転倒が響いて86・82点の4位と出遅れた。
 得点が大型ビジョンに表示されると、羽生は少しだけ悔しそうな表情を浮かべた。今季世界最高で首位。それでも満足できないのが羽生らしさか。今年のプログラムはまだ完成していない。ただ、確実に成熟していた。
 「だいたい満足している。4回転ループに関しては悔しいけど、自分のやりたいことはほとんどできたと思う」
 南仏マルセイユでもロックスターになり切った。世界的なロック歌手、プリンスの名曲「レッツ・ゴー・クレイジー」を選んだSP。冒頭の4回転ループは前のめりになりながら、何とか踏ん張った。
 続く4回転サルコーと3回転トーループの連続ジャンプ、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を完璧に決めると場内のボルテージは最高潮に。ステップでは右手で観衆をあおって女性ファンの絶叫を呼んだ。
 「(あおった行為は)アドリブ。ライブ。久しぶりに手足が震えるくらい緊張していた。ループがダメで、そんなに進歩しているとは思わないけど、お客さんとの一体感は(前戦の)NHK杯よりも(よかった)。NHK杯で殻を破れた」
 GP2戦目のNHK杯までは今季から取り組む4回転ループに時間を費やしたが、以降は調整とスケーティングに重点を置いた。表現力を示す5項目の構成点では9点台中盤を並べ、トップの得点をマークした。
 106・53点は、昨年の大会で記録した110・95点、昨季世界選手権の110・56点に次ぐ3番目のスコア。次回以降、4回転ループが完全に決まれば、SPの世界最高の可能性は十分ある。その前に、フリーでも異次元の強さを見せつけて歴史を塗り替える。

★★★

Японский фигурист Юдзуру Ханю лидирует после короткой программы в Финале Гран-при
© РИА Новости. Владимир Песня Перейти в фотобанк
http://rsport.ru/figure_skating/20161209/1113441986.html
00:33 09.12.2016 (обновлено 01:07 09.12.2016)
МОСКВА, 9 дек - Р-Спорт. Японец Юдзуру Ханю занял первое место в короткой программе в Финале серии Гран-при по фигурному катанию в Марселе.
Ханю, который является трехкратным победителем Финала Гран-при, в четверг получил за прокат короткой программы 106,53 балла. На втором месте идет канадец Патрик Чан, получивший 99,76 балла. Испанец Хавьер Фернандес с 91,76 балла замыкает тройку.
Лучшие фотографии короткой программы финала Гран-при / Фото >>>
Произвольную программу в Марселе фигуристы представят 10 декабря.
Ханю в Финале Гран-при 2015 года по итогам короткой программы установил мировой рекорд, получив за прокат 110,95 балла.

★★★
Yuzuru Hanyu tops Grand Prix Final short program
NBC Sports By Nick Zaccardi  Dec 8, 2016, 4:51 PM EST
http://olympics.nbcsports.com/2016/12/08/yuzuru-hanyu-grand-prix-final-short-program/
Yuzuru Hanyu is well on his way to a record fourth straight Grand Prix Final title.
The Olympic champion landed two quadruple jumps while his closest rival, Spain’s Javier Fernandez, nearly fell twice in the short program in Marseille, France, on Thursday.
Hanyu tallied 106.53 points, the third-highest short program score under the decade-old scoring system, but said he wasn’t completely satisfied. Hanyu owns the five best short programs, all compiled in the last two seasons, with a best of 110.95.
“This program feels like a concert,” said Hanyu, who skated to Prince music in a purple outfit. “I consider this program cannot be completed without the audience.
“I feel this program has a lot more potential. I really wanted to improve my personal-best score here.”
Hanyu is trying to become the first singles skater to win four straight Grand Prix Finals in the event’s 22-year history.
He leads three-time Canadian world champion Patrick Chan by 6.77 points going into Saturday’s free skate. Chan’s clean short program included one quad and marked his first personal best in three years.
“The first good short program in a long time, internationally,” Chan said. “It didn’t feel any more special than any usual training day.”
Fernandez, who beat Hanyu at the last two world championships, nearly fell on a quad Salchow and a triple Axel and is in third, nearly 15 points back of Hanyu.
Fernandez was followed by Japan’s Shoma Uno and the two Americans, training partners Nathan Chen and Adam Rippon, in fifth and sixth in the six-skater field.
Chen, 17, fell on a quad flip and stepped out of a quad Lutz landing.
“I made two pretty big mistakes, so I’m a little bit upset about that,” Chen said, according to U.S. Figure Skating. “I was able to land the triple Axel, which I’m happy about because that’s always been my struggle jump.”
Rippon, 27, was the only skater to not attempt a quad.
“I’m trying the least amount of quads so my focus is to skate well overall,” Rippon said, according to U.S. Figure Skating. “I want to do my best and improve for the rest of the season.”
Chen and Rippon are the first American men in a Grand Prix Final, the second-biggest annual competition, since 2011.

★★★