2017.10.19 - RC Day 2 OP 新闻报导

2017 RC Day 2 OP 图集

一問一答

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daily

【初戦前一問一答】羽生、ジャンプの感覚問われ「一段上がった感覚はしている」
sanspo 2017.10.19 20:40
http://www.sanspo.com/sports/news/20171019/fgr17101920400003-n1.html

 フィギュアスケートで平昌冬季五輪シーズンの本格開幕を告げるグランプリ(GP)シリーズは、第1戦のロシア杯が20日にモスクワで始まる。19日は本番会場で公式練習が行われ、昨季の世界選手権王者、羽生結弦(ANA)は「一番、自分が本気を出せるプログラムでやりたい」と4種類目の4回転ジャンプとなるルッツをフリーの演目に初めて組み込む意向を示した。

 羽生はGP初戦前に、充実した表情で記者の質問に応じた。(共同)

 ――ロシアに入ってからのジャンプの感覚は。
 「きのうよりもきょう一段上がった感覚はしている。朝の練習だったので動ききらないところや体力不足なところ、課題などいろいろあったが、だいぶ調整しきれている感じはする」

 ――五輪が行われる今季のピーキングについて。
 「(状態の)ピークに関してはブライアン(・オーサー・コーチ)が考えていると思うので、自分ができることをやりたい。特にこの試合だから抑えるという感覚は全くないし、ピークが合うところは合うと思う。合おうが合わなかろうが、地力をしっかり上げていければいい」

 ――GP初戦からチェンと顔を合わせる。
 「今回の課題、目標はショートプログラム、フリーとも自分に集中しきるということ。周りがどうのこうのではなく、自分が何をできるかを詰めながらやりたい」

★★★

羽生結弦、GP初戦へ「やっと自分が目標としていた構成に体がついてきた」
2017年10月20日7時0分 スポーツ報知
http://www.hochi.co.jp/sports/winter/20171019-OHT1T50250.html

 【モスクワ(ロシア)19日=高木恵】フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第1戦、ロシア杯が20日にモスクワで開幕する。羽生結弦(22)=ANA=が19日、公式練習後に取材に応じ今大会からフリー「SEIMEI」に4種類目の4回転となるルッツを投入することを明言した。男子ショートプログラム(SP)は20日に行われる。

◆ユヅに聞く
 ―今大会からルッツを入れようと思ったのは。
 「これまで練習をやってきて『ルッツ入るな』という感覚があった。あとは五輪に向かってどんどん試合を重ねるわけだけど(試合の)数は限られているし、本番での回数も一つ一つ大事になってくるので、できるだけやりたい」

 ―練習での成功確率は。
 「いい時はさっさとやめちゃうので、3本中3本とかでやめちゃう。曲で跳ぶ練習もだいぶやってきた」

 ―GP初戦は例年あまりよくないが。
 「オータム・クラシックでそれは十分やりきった(笑い)。悔しい思いっていうのをつかんでグランプリ初戦を迎えるので、そういった意味では万全な状態で来ている」

 ―GPシリーズ初戦。
 「やっと始まったな、という感覚があるし、やっと自分が目標としていた構成に体がついてきた。五輪シーズンが始まったといっても、一つの試合として考えなきゃならないと思っている」

 

News

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asahi 遠藤啓生

羽生跳ぶぞ4回転ルッツ「1番自分が本気を出せるプログラムで」
daily 10/19(木) 18:17配信
https://www.daily.co.jp/general/2017/10/19/0010657416.shtml

 「フィギュアスケート・ロシア杯」(20日開幕、モスクワ)

 開幕へ向けて19日、公式練習が行われ、ソチ五輪金メダリストの羽生結弦(22)=ANA=が参加した。フリーの曲をかけた練習では、冒頭で4回転ルッツに挑戦。1回転になったが「これまで練習やってきて、入るなって感覚があったので」と試合本番でも4回転ルッツに挑むことをあらためて明言し、経緯を語った。

 18日に本番リンクで行われた非公式練習でも、耐えて着氷。この日は練習終盤、8度目の挑戦で流れるような着氷を見せた。

 また、右膝の違和感から4回転ループを回避したことで逆にフリーでミスが相次いだオータムクラシック(9月、モントリオール)を引き合いに「1番自分が本気を出せるプログラムでやりたい」ときっぱり。「守ることも捨てることもいつでもできる」と、五輪本番を想定して強気の姿勢を貫く。

★★★

羽生「本気を出せる」今大会で初の4回転ルッツ挑戦
nikkan 2017年10月19日18時20分
https://www.nikkansports.com/sports/news/201710190000542.html

 フィギュアスケート男子でソチ五輪金メダリストの羽生結弦(22=ANA)が19日、グランプリ(GP)シリーズ第1戦ロシア杯の公式練習に臨み、今大会のフリープログラムで初めて自身4種類目の4回転ジャンプ、4回転ルッツに挑戦することを明言した。 

 予定しているのは、フリーの冒頭。曲をかけた練習では1回転にとどまったが、40分間の練習で計8度跳び、1本は着氷、最後に1本美しく成功させた。4回転ルッツは、4回転6種類の中で2番目に難しいジャンプ。羽生は、挑戦の理由について「五輪まで試合の数は限られている。1つ1つの試合が大事になってくるが、できるだけやりたい。守ることも、捨てることもいつでもできる」。また、9月の今季初戦オータムクラシックで、右膝痛の影響によりジャンプの難度を下げ全力でできなかったことが、集中できない結果になったと分析し、「本気を出せる。楽しいです」といきいきした表情で話した。SPは20日、フリーは21日に行われる。

★★★

羽生 フリーで4回転ルッツに初挑戦する意向示す「自分が一番実力を発揮できる構成でやりたい」
sponichi 2017年10月19日 18:43
http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2017/10/19/kiji/20171019s00079000276000c.html

 フィギュアスケートのGPシリーズ第1戦ロシア杯(20日開幕)に出場する羽生結弦(22=ANA)は19日、フリー(21日)で自身4種類目の4回転ジャンプとなるルッツに初挑戦する意向を示した。

 この日はモスクワの本番会場で公式練習に参加。4回転ルッツを精力的に跳んで、8度目できれいに成功させた。「これまで練習してきて、ルッツが入る感覚ができた。(違和感があった右膝の負担を考慮してジャンプの難度を落とした)オータム・クラシックでは全力でできないことが集中力を途切れさせた。自分が一番実力を発揮できる構成でやりたい」と新たなチャレンジに意欲たっぷりだった。

★★★

羽生、4回転ルッツ決める=20日ロシア杯開幕―フィギュア
jiji 2017/10/19-18:46
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017101901129&g=spo

【モスクワ時事】フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第1戦、ロシア杯は20日、モスクワで開幕する。19日は公式練習が行われ、男子の羽生結弦(ANA)らが調整した。
 羽生は自身4種類目の4回転となるルッツに最後までこだわった。残り5分を切り、8度目でねじ伏せるように決めた。体の軸がぶれず、見事な1本。4種類を5度組み込むフリーに向け「目標のジャンプ構成に体がついてきた。自分が一番本気を出せるプログラムでやりたい」と意気込んだ。
 9月の今季初戦は右膝の違和感もあって、ループも外して全力を出せず悔いが残った。常に挑んでいないと気持ちも乗らない性分。今季は4回転の本数も増やした。さらに未知数のルッツにも挑めば演技が崩れるリスクもあるが、「守ることも捨てることも、いつでもできる」と話し、立ち止まることはしない。
 アクセルを除く5種類の4回転を持つネーサン・チェン(米国)とGP初戦からぶつかるが、「特に何もない」と意識を己に向ける。「一つ一つ消化することが第一。周りがどうこうではなく、自分に何ができるかを詰める」と集中を高めた。
 日本勢は女子の樋口新葉(東京・日本橋女学館高)、坂本花織(シスメックス)も出場する。 

★★★

羽生、4回転ルッツ挑戦の意向「一番、自分が本気を出せるプログラムでやりたい」/フィギュア
sanspo 2017.10.19 19:28
http://www.sanspo.com/sports/news/20171019/fgr17101919280001-n1.html

 フィギュアスケートで平昌冬季五輪シーズンの本格開幕を告げるグランプリ(GP)シリーズは、第1戦のロシア杯が20日にモスクワで始まる。19日は本番会場で公式練習が行われ、男子で昨季の世界選手権王者、羽生結弦(ANA)は「一番、自分が本気を出せるプログラムでやりたい」と4種類目の4回転ジャンプとなるルッツをフリーの演目に初めて組み込む意向を示した。

 羽生は昨季の四大陸選手権を制したネーサン・チェン(米国)と同じ組で調整。高難度の4回転ルッツに8度挑み、最後に見事に着氷した。今季初戦だった9月のオータム・クラシックでは右膝痛のため、フリーで演技構成の難度を落としたが、逆に集中力を欠いてミスが相次いだ。五輪2連覇に挑むシーズンのGP初戦に「やっと始まったなという感覚。きょうの反省を生かし、しっかりやりたい」と意気込んだ。

 女子の樋口新葉(東京・日本橋女学館高)坂本花織(シスメックス)もジャンプを念入りに確認した。

★★★

ロシア杯で4回転ルッツ挑戦 羽生が明かす
毎日新聞2017年10月19日 19時38分
https://mainichi.jp/articles/20171020/k00/00m/050/028000c

 【モスクワ福田智沙】フィギュアスケート男子で来年の平昌五輪で連覇を狙う羽生結弦(ANA)は、20日に開幕するグランプリ(GP)シリーズ第1戦のロシア杯で、大技の4回転ルッツに挑むことを明かした。もし成功すれば自身にとってトーループ、サルコウ、ループに続く4種類目のジャンプとなる。羽生は「(試合で)入るなという感触がある。自分が一番実力を発揮できる構成で、一番本気をだせるプログラムでやりたい」と説明した。

 19日の公式練習の最後。スピードに乗って左足の外側エッジで踏み切ると、高く上がり、きれいに回って着氷してみせた。この日、前日と何度もトライしながら、1回転になったり、着氷が大きく乱れたりと、きれいに決められなかった大技を最後の最後で決めた。

 羽生はこの時期の大技の挑戦について、「オリンピックまでの試合は限られている。一つ一つ大事になるので、できるだけやりたい」とし、こうも言う。「守ることも、捨てることも、いつでもできる」。ライバルがジャンプの構成を上げ、技術点を稼いで自らに迫ろうとしているなか、五輪へ向け、使える武器は一つでも多く持っておきたいという思いがにじむ。

 ルッツの成功率について羽生は「その日によるが、いい時は失敗しないので」と語る。公式練習では他の4回転ジャンプの着氷がこらえ気味だったり、乱れたりすることもあったが、気力は満ちている様子。男子ショートプログラム(SP)は20日に行われ、4回転ルッツは21日のフリーでお披露目される。

 ○…女子の樋口新葉(東京・日本橋女学館高)と坂本花織(シスメックス)も公式練習に臨み、ジャンプの感触を確認した。樋口はフリーの曲をかけて練習したが、連続ジャンプにミスが出るなどした。リンクの感触に違和感があるといい、樋口は「(氷上で)跳ねる感じがして、すごくジャンプが浮くが、コンディションは悪くない」と強調した。坂本は最近、風邪をひいていたといい、フリーの曲かけの途中で演技がとまる場面も。だが、初めてのGPシリーズへ「大丈夫。(ショートプログラムとフリーの合計で)200点を超えたら」と意欲を見せていた。

写真: https://mainichi.jp/graphs/20171019/hpj/00m/050/001000g/5

★★★

GP初戦ロシア杯、20日開幕
羽生は4回転ルッツ挑戦へ
kiji 2017/10/19 19:44
https://this.kiji.is/293693604912612449?c=39550187727945729

 【モスクワ共同】フィギュアスケートで平昌冬季五輪シーズンの本格開幕を告げるGPシリーズは、第1戦のロシア杯が20日にモスクワで始まる。19日は本番会場で公式練習が行われ、昨季の世界選手権王者、羽生結弦(ANA)は「一番、自分が本気を出せるプログラムでやりたい」と4種類目の4回転ジャンプとなるルッツをフリーの演目に初めて組み込む意向を示した。

 羽生は昨季の四大陸選手権を制したネーサン・チェン(米国)と同じ組で調整。高難度の4回転ルッツに8度挑み、最後に見事に着氷した。今季初戦だった9月のオータム・クラシックでは右膝痛のため、集中力を欠いてミスが相次いだ。

★★★

羽生結弦ロシア杯で4回転ルッツ挑戦「守ることも捨てることもいつでも出来るので」
2017年10月19日20時17分 スポーツ報知
http://www.hochi.co.jp/sports/winter/20171019-OHT1T50165.html

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第1戦、ロシア杯が20日にモスクワで開幕する。羽生結弦(22)=ANA=が19日、公式練習後に取材に応じ、今大会のフリー「SEIMEI」に4種類目の4回転となるルッツを投入することを明言した。

 「これまで練習をやってきて『ルッツ入るな』という感覚があったので。あとは、やっぱりオリンピックに向かってこれからどんどん試合を重ねるわけですけど、実際(試合の)数は限られていますし、本番での回数っていうのもやっぱりすごく一つ一つ大事になってくるので、できるだけやりたい」

 アクセルに次ぐ高難度の大技を組み込むに至った理由を口にし、続けた。

 「あのお、守ることも捨てることもいつでもできるので。オータムクラッシクで、全力でできないことが集中を途切れさせると言うこともあったので。自分が一番実力を発揮できる構成で、自分が本気を出せるプログラムでやりたいなと思っていました」

 4回転は5本。ジャンプ8本中、3回転は3本目のフリップのみ。冒頭から4回転ルッツ、4回転ループを跳び、後半はサルコー、トウループの2種類3本の4回転とトリプルアウセル2本という超高難度の構成になる。

この日の練習では完璧な4回転ルッツを降りてみせた。男子ショートプログラム(SP)は20日、フリーは21日に行われる。

★★★

羽生結弦、平昌五輪へ“最終兵器” 4回転ルッツ挑戦へ
sankei 2017.10.19 20:29
http://www.sankei.com/photo/story/news/171019/sty1710190017-n1.html

フィギュアスケートで平昌冬季五輪シーズンの本格開幕を告げるグランプリ(GP)シリーズは、第1戦のロシア杯が20日にモスクワで始まる。19日は本番会場で公式練習が行われ、昨季の世界選手権王者、羽生結弦(ANA)は「一番、自分が本気を出せるプログラムでやりたい」と4種類目の4回転ジャンプとなるルッツをフリーの演目に初めて組み込む意向を示した。


 羽生は昨季の四大陸選手権を制したネーサン・チェン(米国)と同じ組で調整。高難度の4回転ルッツに8度挑み、最後に見事に着氷した。今季初戦だった9月のオータム・クラシックでは右膝痛のため、フリーで演技構成の難度を落としたが、逆に集中力を欠いてミスが相次いだ。五輪2連覇に挑むシーズンのGP初戦に「やっと始まったなという感覚。きょうの反省を生かし、しっかりやりたい」と意気込んだ。

守ることも捨てることもいつでもできる

 40分間の公式練習の終了4分前だった。羽生はスピードに乗った助走から高く舞い上がり、細い回転軸をつくって軽やかに着氷。前日の非公式練習を合わせ、13度目の挑戦で初めて4回転ルッツに成功すると、多くのファンが訪れた会場が沸いた。来年2月の平昌冬季五輪を見据え、高得点を稼げる“最終兵器”をついに本番に投入する。

 トーループ、サルコー、ループに続く4種類目の4回転ジャンプ。普段の練習では「3本中3本(成功)とか、いい時は失敗しない」と自信を持ちつつある。この日は回転が抜ける場面が多かったが、五輪までの実戦機会が限られるだけに「できるだけやりたい。守ることも捨てることもいつでもできる」と挑戦理由を説明した。

 痛めていた右膝は「問題ない」と言う状態になり「やっと自分が目標としていた(ジャンプの)構成に体がついてきた」という。(共同)

★★★

フィギュア羽生 ロシア大会で初の4回転ルッツへ
NHK 10月19日 20時38分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171019/k10011183311000.html

ピョンチャンオリンピックで2大会連続の金メダルを目指すフィギュアスケートの羽生結弦選手がグランプリシリーズのロシア大会に向け、自身4種類目の4回転ジャンプとなる4回転ルッツをフリーに初めて入れ込む考えを示しました。

羽生選手は19日、グランプリシリーズ第1戦のロシア大会を前に、前日に続いて試合会場で練習を行いました。

羽生選手はフリーの曲をかけた練習で冒頭に自身4種類目の4回転ジャンプとなる難度の高い4回転ルッツに挑戦しましたが、ここは1回転になりました。しかし、続く4回転ループや4回転サルコーは成功させ、前日より調子を上げている様子でした。

羽生選手は曲をかけた練習のあと、失敗した4回転ルッツを何回も跳んで修正し、最後にはきれいに着氷して納得した表情で40分間の練習を終えました。

羽生選手は「これまでの練習でルッツを入れられる感覚があったので入れることにした。守ることはいつでもできるが、オリンピックに向けて限られた試合の中で、実力を出せるプログラムでやりたい」と話して、初めてフリーに4回転ルッツを入れ込む考えを示しました。そのうえで「ジャンプの感覚は上がっている。やっと自分が目標としている構成に体がついてきた。試合に向けて調整して集中してきたい」とグランプリシリーズの初戦となるロシア大会に向け気を引き締めていました。

このほかロシア大会には女子シングルでピョンチャン大会の2つの代表枠を争う、樋口新葉選手と坂本花織選手が出場します。

★★★

羽生 GPシリーズ開幕へ「やっと始まった」 過去の初戦は鬼門?
daily 10/19(木) 20:53配信
https://www.daily.co.jp/general/2017/10/19/0010657853.shtml

 「フィギュアスケート・ロシア杯」(20日開幕、モスクワ)

 66年ぶりの五輪連覇を狙うソチ五輪金メダリストの羽生結弦(22)=ANA=が20日にグランプリ(GP)シリーズ初戦となるロシア杯を迎える。GPシリーズは全6戦行われ、1人最大2試合に出場可能。順位ポイントの上位6選手がGPファイナル(12月7~10日、名古屋)に進出でき、羽生は前人未到のGPファイナル5連覇が懸かっている。

 羽生は19日、公式練習に参加し、昨季の四大陸選手権(江陵)で敗れたネーサン・チェン(米国)らとともに本番リンクで調整した。また自身4種類目の4回転ジャンプで、アクセルを除く4回転で最も基礎点が高い4回転ルッツの実戦導入を明言した。平昌五輪シーズンのGPシリーズ初戦で、どんな滑り出しを見せるのか。「やっと始まったなという感覚は、やっぱりある」と話した羽生は「きょうできたこと、できなかったことを反省して、調整して、しっかりやりたい」と意気込んだ。

 これまで羽生は、シニア参戦後7シーズンで一度もGPシリーズ初戦を制していない。ただ、その悔しさを練習にぶつけ、GPファイナルで結果を残すという流れが続いているのも事実だ。羽生自身は「悔しい思いはもうオータムクラシック(9月、モントリオール)でつかんでこのGP初戦に臨んでいる。そういう意味では万全で来ていると思う」と前向きに話している。

 ◇  ◇

 羽生の直近のGPシリーズ初戦は次の通り。

 ◇2013-14年(ソチ五輪シーズン) スケートカナダ

 SPでは、直前の6分間練習までは好調も、本番でジャンプでミスを連発。「すごい心残りがある。悔しいけど空回りした」と怒りを口にした。挽回を誓ったフリーでも4回転ジャンプで転倒するなど振るわず。他選手にミスが目立ったことで2位となったが、優勝したチャン(カナダ)とは27・23点差だった。

 ◇2014-15年 GP中国杯

 腰痛を発症し、シーズン初戦に予定していたフィンランディア杯を欠場。中国杯がシーズン初戦となった。SPでは後半のジャンプが乱れ、2位に止まり「もう最悪の一言。ひどかった」。そしてフリーではよもやのアクシデントが待っていた。直前の6分間練習中に他の選手と激しく衝突し転倒。頭部などから出血するなど大けがに見舞われた。関係者が棄権を勧める中、自らの意志で再びリンクに立つと、5度の転倒があったが、驚異的な精神力で最後まで滑りきり、237・55点で2位を死守した。

 ◇2015-16年 スケートカナダ

 2シーズン目となったショパンの「バラード第1番」を演じたSPで、まさかのミスが出た。後半の4回転トーループが2回転になると、連続ジャンプの2つ目のジャンプも2回転トーループに。同一ジャンプを2度跳んではいけないルールから「0点」扱いとなり、6位にとどまった。フリーでは今季も使用する「SEIMEI」で4回転を3度着氷。終盤に転倒もあったが「自分の中では頑張った方」と納得の表情だった。

 ◇2016-17年 スケートカナダ

 またもSPで出遅れ、フリーで巻き返す形となった。シーズン初戦のオータムクラシックで世界初成功した4回転ループが回転不足の判定となると、続く4回転も3回転に。自己ベストを約30点下回り、首位のチャン(カナダ)とも約11点の差をつけられた。フリーでは4回転を4本中2本成功。「これからまた上げていきます」と話し、男女を通じて世界初となるGPファイナル4連覇へとつなげた。

★★★

羽生結弦、4回転ルッツ挑戦を明言 ロシア杯
asahi 後藤太輔 2017年10月19日22時16分
http://www.asahi.com/articles/ASKBM4JQHKBMUTQP008.html

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第1戦ロシア杯は20日、モスクワで開幕する。19日は公式練習があり、男子の羽生結弦(ANA)はフリーの冒頭で4回転ルッツジャンプに挑戦する計画を明かした。ルッツは6種類のジャンプの中で、アクセルの次に基礎点が高く難しい大技。羽生にとって4種類目の4回転ジャンプとなる。

 公式練習の序盤、羽生は4回転ルッツを跳んだ。着氷がやや乱れたが、転ばずに耐えた。その後は1回転になってしまって首をかしげることもあったが、練習終盤には、きれいな4回転ルッツに成功した。今夏までは慎重だった大技を組み込む決断について、「守ること、捨てることはいつでもできる」「(9月の試合で4回転ルッツをやらず)全力でできないことが集中を途切れさせると学んだ」などと話した。

 羽生と、伸び盛りのネーサン・チェン(米)との争いになる。チェンはフリーで5種類の4回転に挑戦することについて「ぜひやりたい」と意欲を見せた。一つのプログラムで5種類の4回転を成功すれば、史上初めてになる。(後藤太輔)

★★★

羽生「一番、本気を出せるプログラムに」ロシア杯へ気合/フィギュア
sanspo 2017.10.19 22:44
http://www.sanspo.com/sports/news/20171019/fgr17101922440005-n1.html

 【ロシア(モスクワ)19日】フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第1戦のロシア杯は、20日に開幕する。この日は公式練習が行われ、来年の平昌五輪で66年ぶりの連覇を狙う男子の羽生結弦(22)=ANA=は、フリーで自身4種類目の4回転ジャンプとなるルッツを構成に組み込むと明言した。

 平安時代の陰陽師(おんみょうじ)・安倍晴明を演じる「SEIMEI」の曲をかけた公式練習冒頭。羽生は、1回転にとどまったが新技のルッツを跳んだ。曲が終わっても高難度の大技に繰り返し挑み、8度目で着氷。不安視された右膝痛の影響は感じさせず、40分間の練習を終えた。

 20日にショートプログラム、21日にフリーに臨む。羽生は「(練習で)ルッツが入る感覚になれた。五輪に向けて試合は限られている。守ることや捨てることは、いつでもできる。一番、本気を出せるプログラムにしたい」と力を込めた。

★★★

羽生、フリーでルッツ投入!「本気プログラム」でいくぞ世界最高得点更新/フィギュア
sanspo 2017.10.20 05:03
http://www.sanspo.com/sports/news/20171020/fgr17102005030002-n1.html

 【モスクワ19日】フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第1戦のロシア杯は、20日に開幕する。この日は公式練習が行われ、来年2月の平昌五輪で66年ぶりの連覇を狙う男子の羽生結弦(22)=ANA=は、フリーで自身4種類目の4回転ジャンプとなるルッツを構成に組み込むと明言。勝負のシーズンで高難度のプログラムに挑戦する。

 守りには入らない。羽生結弦のスタイルを貫く。五輪前哨戦となるGPシリーズの初陣を控えた王者が、フリーで自身4種類目の4回転ジャンプに挑んだ。ルッツだ。イメージは完成形へと近づいている。

 「(練習で)ルッツが入る感覚になれた。五輪に向けて試合は限られている。守ることや捨てることは、いつでもできる。一番、本気を出せるプログラムにしたい」

 平安時代の陰陽師・安倍晴明を演じる「SEIMEI」の曲をかけた公式練習冒頭。1回転にとどまったが、新技のルッツを跳んだ。モスクワまで駆けつけた客席の日本人ファンから歓声がとどろく。同じリンクにはライバルのネーサン・チェン(18)=米国=が滑る。羽生は曲が終わっても大技に挑み続けた。

 8本目。高さのある4回転ルッツを決めた。「目標にした構成に体がついてくるようになった」。9月に痛めた右膝の影響は全く感じさせない。ホームリンクさながらの拍手を全身に浴び、充実の表情で40分間の練習を締めくくった。

 「SEIMEI」は2季前に史上初の200点超えをマークした好相性のナンバー。その時点での基礎点の合計は79・89点だった。4回転ジャンプは従来、トーループ、サルコー、ループの3種類5本を予定していた。新たに基礎点の高いルッツが加わる今回の演技構成は95・36点。実に15点以上もアップする計算だ。今年4月の世界選手権で出した自身の持つフリー世界最高得点(223・20点)の更新も現実味を帯びる。

 まずは、20日のショートプログラムに臨む。「きょうはきょう、できることをやった。あしたはあしたの風が吹く」。楽観視ではない。王者の自信が漂った。

★★★

羽生4回転ルッツ初挑戦、公式練習で成功「入れる感覚できた」
sponichi 2017年10月20日 05:30
http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2017/10/20/kiji/20171019s00079000435000c.html

 フィギュアスケートのGPシリーズ第1戦のロシア杯は20日にモスクワで開幕する。羽生結弦(ゆづる、22=ANA)は19日、今大会のフリー(21日)で自身4種類目の4回転ジャンプとなるルッツに初挑戦する意向を示した。この日の公式練習でも高難度の4回転ルッツを成功させて、まずまずの仕上がりをアピールした。

 GPシリーズ初戦を前にして羽生が新たなチャレンジを宣言した。今オフから本格的に練習を始めた4回転ルッツ。「入れる感覚ができた。できるだけやりたい。守ること、捨てることはいつでもできる」と今大会のフリーで初挑戦する覚悟を示した。

 前日に続いて練習では新たな4回転ジャンプを精力的に跳んだ。1回転になるミスが続いたが、40分間の公式練習が終了する間際、この日8本目で成功。「疲れた中でも1回降りることができた。昨日より一段上がった感じがする」と胸をなで下ろした。

 まだ成功率は高くないが、あえてリスクあるチャレンジを選択するのは4週前の悔しさがあるから。オータム・クラシックでは、違和感のあった右膝を考慮してジャンプの難度を下げたものの、ミスを連発した。「全力でできないことが集中力を途切れさせた。自分が一番実力を発揮できる構成で、本気を出せるプログラムでやりたい」。安全策で失敗した反省から、攻めるスタイルを貫くことを決めた。

 今季のフリーの4回転ジャンプは昨季より1本多い5本。ルッツを入れることで、4種類5本の4回転ジャンプとなり、得意のトリプルアクセルも2本跳べる。シーズン前に予定していたジャンプ構成より基礎点は5・85点増。「目標としていた構成に体がついてきた。やっとできる」と2連覇を狙う平昌五輪用の構成に心を躍らせる。

 今大会には五輪のライバルと目される四大陸選手権王者のネーサン・チェン(米国)が出場する。「周りがどうのではなく、自分が何をできるか」。王者は新たな挑戦に集中していた。

 ▽4回転ルッツ アクセルを除いた5つのジャンプの中で最も難度が高い。基礎点は13・6点。11年にブランドン・ムロズ(米国)が初成功。その後、金博洋(中国)、ネーサン・チェン(米国)、ミハイル・コリャダ(ロシア)、ビンセント・ゾー(米国)らが成功させている。

★★★

羽生結弦、五輪連覇へ「自分が本気を出せるプログラム」4回転ルッツ投入
2017年10月20日6時0分 スポーツ報知
http://www.hochi.co.jp/sports/winter/20171019-OHT1T50242.html

 【モスクワ(ロシア)19日=高木恵】フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第1戦、ロシア杯が20日にモスクワで開幕する。羽生結弦(22)=ANA=が19日、公式練習後に取材に応じ今大会からフリー「SEIMEI」に4種類目の4回転となるルッツを投入することを明言した。連覇がかかる平昌五輪への「本気のプログラム」構成が完成。練習で完璧なルッツを降りてみせた。男子ショートプログラム(SP)は20日に行われる。

 五輪シーズンの本格的幕開けを告げる大会で、羽生が初めて4回転ルッツを跳ぶ。アクセルに次ぐ高難度の大技をフリー冒頭に跳ぶことを決断した。「守ることも捨てることも、いつでもできるので」。王者の風格が漂った。リスクという概念はない。羽生にとっては、高みを目指すことこそすべてだ。

 この日の40分間の練習で、ルッツに8本トライした。最初の1本は着氷が乱れた。その後は曲かけ練習をはさみ、6本失敗が続いた。拳を握りしめ、悔しがる羽生。練習時間が残り5分を切ったところで、一度オーサーコーチの元へ戻った。壁に両手をかけ、しゃがみこむ試合前のルーチンを行い、集中力を高めた。ラストアタック。スピードに乗り、踏み切った8本目のジャンプは高く回転軸の細い、完璧なものだった。

 1か月前の悔しさが、今も体の中に残っている。右膝に痛みを抱えていたオータム・クラシックでは、フリーの難度を落としミスを連発した。「全力でできないことが集中を途切れさせた。自分が一番実力を発揮できる構成で、自分が本気を出せるプログラムでやりたい」。五輪連覇への勝負演目。迷いは一気に吹っ切れた。

 ルッツを含む4種類5本の4回転を組み込むジャンプの基礎点は、8月に「SEIMEI」の再演を発表した時点の構成から5・85点も高い95・36点。後半は3本の4回転と2本のトリプルアクセルという挑戦的なフリー。「まあ、しんどいですけど。でも、フリーってしんどいものだし。スポーツなので、やっていて楽しいです」と笑顔さえ見せる。挑戦し続けることが性分だ。

 2月の四大陸選手権で敗れたネーサン・チェン(18)=米国=と初戦から争うことになるが、特別な意識はない。「今回の僕の目標は、ショートとフリーともに、しっかり自分に集中しきること」。自分の演技を完遂すれば、結果はついてくることを知っている。

 ◆4回転ルッツ成功者 ブランドン・ムロズ(米国)が2011年NHK杯で初めて成功。近年は中国の金博洋(20)、米国のネーサン・チェン(18)が、ルッツを含む他種類の4回転をプログラムで跳ぶようになった。最近では米国のビンセント・ゾウ(16)が3月の世界ジュニアで成功し優勝。ロシアのミハイル・コリャダ(22)が今年9月のオンドレイネペラ杯で決めている。

★★★

羽生4回転ルッツに挑む「一番本気を出せるプログラムで」
daily 10/20(金) 6:04配信
https://www.daily.co.jp/general/2017/10/20/0010658355.shtml

「フィギュアスケート・ロシア杯」(20日開幕、モスクワ)

 フィギュアスケートのGPシリーズ第1戦、ロシア杯の公式練習が19日、本番会場で行われ、ソチ五輪男子金メダリストの羽生結弦(22)=ANA=がフリーで4回転ルッツを初めて組み込むと明言した。女子は樋口新葉(16)=東京・日本橋女学館高=と坂本花織(17)=シスメックス=が調整した。

 リンクには、いきいきとした表情の羽生がいた。4種類目の4回転ジャンプで、アクセルを除けば基礎点が最も高いルッツに挑む五輪王者は、練習中8回目の挑戦で流れるように着氷した。

 「(試合で)入るって感覚があった」と実戦導入を明言。「守ることも捨てることもいつでもできる」と、世界でも成功者の少ない大技の挑戦へ、攻めの姿勢を強調した。

 全力の羽生結弦を見せる。9月のオータム・クラシック(モントリオール)では、右膝の違和感から4回転ループを回避。逆に集中力を欠く原因となり、不完全燃焼感が残った。「一番自分が本気を出せるプログラムでやりたい」と力を込めた。

 昨季の四大陸選手権で敗れたネーサン・チェン(米国)も出場する今大会。これまで羽生はGPシリーズ初戦で7季連続優勝を逃しているが「悔しい思いはオータム・クラシックでして、ここに来た。そういう意味では万全」と前向きだ。

 「今回のゴールはSP、フリーともに自分に集中しきること」。66年ぶりの五輪連覇を目指すシーズンでも、守りに入るつもりは一切ない。

★★★

 

羽生結弦が「自分に課した挑戦」に、松岡修造と織田信成が驚き
livedoor 2017年10月20日 9時30分
http://news.livedoor.com/article/detail/13773492/

フィギュアスケートのグランプリシリーズ初戦、ロシア大会が20日に開幕する。注目は、フリーで4回転ルッツに臨む羽生結弦だ。19日放送、テレビ朝日「報道ステーション」では、スポーツキャスターの松岡修造とフィギュア解説者の織田信成が、羽生の新たな挑戦に期待を寄せた。

ルッツはトゥループ、サルコウ、ループ、フリップをさらに上回る難易度のジャンプ。それだけに、高いジャンプ力と速い回転力が必要と解説する織田は「オリンピックシーズン、それもまたこのタイミングで跳ぶのは驚き」と、後輩のチャレンジに感嘆した。

松岡も同様に、羽生とのインタビューで「驚きでしかない」と率直な感想を伝えた。だが、羽生は夏から練習してきた構成だと強調。「(構成に)入れるというのは質の良いものが跳べるという自信でもある」と強気な姿勢を示し、「自分に課した挑戦、攻めをしっかり形にしたい」と意気込んだ。

この自らを高める姿勢こそが、羽生の羽生たるゆえんだろう。すでに十分戦っていけるだけの美しいジャンプを持つ羽生だけに、織田は「勝つための戦略としては(4回転ルッツは)必ずしも必要ない」としつつ、「さらに難しいことに挑戦していくのが羽生結弦」だと述べた。

松岡も、平昌五輪で圧倒的な勝利を望んでいるという羽生が「相手は関係なく、技術も芸術もすべて自分の限界に挑戦している」と称賛している。

ただし、フリーの4回転ルッツの前に、まずは20日のショートプログラムをしっかりとこなさなければならない。織田は「4回転ループを入れた構成をどこまで決められるかがポイント」と予想した。

★★★

羽生結弦「守ることも捨てることも」の4回転ルッツ
nikkan 2017年10月20日9時55分 紙面から
https://www.nikkansports.com/sports/news/201710200000155.html

 【モスクワ19日=高場泉穂】五輪連覇に向けた最高難度の「SEIMEI」が、いよいよベールを脱ぐ。今日20日に開幕するフィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第1戦ロシア杯の公式練習が、当地の会場で行われ、羽生結弦(22=ANA)は練習で自身4種類目の4回転ジャンプとなる4回転ルッツに成功。フリーで初めて同ジャンプを組み込むことを明言した。ルッツを含む4回転5本の構成で、平昌五輪シーズンの本格開幕を告げるGP初戦に挑む。

 羽生は「五輪に向かい試合を重ねていくが、数は限られている。出来るだけやりたい。守ることも捨てることも、いつでもできるので」と4回転ルッツに挑む理由を語った。ルッツがなくても勝てる自信はある。それでもやるのが羽生だ。

 予定しているのはフリー「SEIMEI」の冒頭。曲に合わせた練習では跳び損じたが、その後、この日8本目の挑戦で見事に成功。会場のファンから歓声が起こった。前日の練習では5本中1本も完璧に決まっていなかっただけに、感覚が「また、一段あがった」と自信を深めた。

 ルッツは6種類の4回転の中で2番目に得点が高く、トップ選手で試合に組み込んでいるのは昨季4大陸選手権王者のネーサン・チェン(米国)、世界選手権銅の金博洋(中国)ら数人のみ。羽生がこの技を入れた場合、フリーでの4回転5本を含む計8つのジャンプ構成の基礎点は95・36点。17年世界選手権でフリー世界最高点223・20点を出した時より約8点高い羽生史上最高の難度となる。

 ただ、リスクはそれだけ高まる。挑むのは精度が上がってきたことに加え、9月の今季初戦オータムクラシックでの悔しさが教訓となったからだ。同大会では右膝痛のため、ジャンプ構成の難度を落としたことで集中を欠き、結果ミスを連発した。右膝に問題はなく「やっと自分が目標としていた構成に、体がついてきた」と喜びを隠さない。「一番自分が本気を出せるプログラムでやりたい」と、気持ちを高ぶらせ、GP初戦を迎える。

★★★

[フィギュア]羽生、4回転ルッツだ! ロシア杯20日開幕
中日スポーツ 2017年10月20日 紙面から
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/sports/news/CK2017102002000189.html

 【モスクワ兼田康次】フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ開幕戦、ロシア杯が20日に開幕する。19日は当地で公式練習があり、世界選手権金メダリストの羽生結弦(22)=ANA=が参加。新技となる4回転ルッツを成功させると、21日のフリーで組み込むことを宣言した。また女子は樋口新葉(16)=東京・日本橋女学館高、坂本花織(17)=シスメックス=が練習した。

 すべてが成功すれば誰の追随も許さないプログラムになる。公式練習のラスト3分、高く舞い上がった羽生が4回転ルッツを鮮やかに決めた。かつて数人しか成功させていない大技。世界王者がさらに難度を上げた構成でGPシリーズに挑むことを選択していた。

 「五輪に向かって試合を重ねるけど数は限られる。本番一つ一つが大事になる。守ることも捨てることもいつでもできる。なるべく自分が一番実力を発揮できる構成、一番本気を出せるプログラムでやりたいと思った」

 自身にとってトーループ、サルコー、ループに続く4種類目の4回転ジャンプ。フリーに導入するルッツを、公式練習では8度目のトライできれいに決めた。この日に限れば成功率は12・5%。それでも3種類4本の4回転だった昨季から4種類5本で挑もうとしていた。

 最大の理由は今季初戦にある。9月のオータムクラシック(カナダ)では、右膝痛の影響からフリーで大失速。4回転はわずか1本の成功で2位に終わった。「オータムクラシックで、全力でできないことが集中を途切れさせると学んだ。悔しい思いをつかんでこのグランプリにいる。万全の状態できているのかな」。悔しさを胸に新技に取り組んでいた。

 GPファイナル5連覇もかかる開幕戦を前に「特に(意識は)ない。一日一日が勝負。いい意味で挑戦しながら、いい意味で忘れながら。あしたはあしたの風が吹くです」。金メダルを獲得したソチ五輪以来となるロシアでの試合で、最強への道を歩み始める。

<ルッツジャンプ> 左足の外側エッジに乗って後ろ向きに滑走し、右のつま先をついて跳ぶ。前向きで踏み切るアクセル以外では最も難しいとされる。特に4回転ルッツは成功者も少なく、基礎点は13・60点。2011年にブランドン・ムロズ(米国)が初めて成功させ、現役ではチェンのほか金博洋(中国)、ミハエル・コリャダ(ロシア)、16歳のビンセント・ゾウ(米国)らが跳ぶ。