2014.02.05 - sportiva - 索契冬奥 首日OP - 選手たちが続々とソチに到着。羽生結弦らコンディション良好(折山淑美)

折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi photo by JMPA/Noto Sunao

- 羽生部分节录

 五輪会場から遠くに雪をかぶった山が連なる光景を見ると、冬季五輪が始まるという高揚感がわいてくる。快晴に恵まれ、昼間は予想より暖かいソチだが、夕方になると少し冷え込んでくる。

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4日、お昼過ぎの練習に現れ調子の良さを見せた羽生結弦

翌4日の昼過ぎには、未明にソチ入りしたばかりのフィギュアスケートの羽生結弦が、前日夜に最初の練習をしていた町田樹とともに練習リンクに姿を見せた。その羽生は、曲をかけての練習ではジャンプをすべて抜いて演技をこなし、その後にジャンプ練習を開始。

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リラックスした様子も見せた羽生結弦

「まだ氷の感覚がつかめていなくてスケーティングで抜ける部分もあったし、調子が悪かったらジャンプを跳ばなくていいと思っていました。でも、調子自体は落ちているわけではないので、アクセルまでは跳ぼうと」

 そう語った羽生は、3回転ルッツ+1回転ループ+3回転サルコウの連続ジャンプを決めると、トリプルアクセル+3回転トーループの連続ジャンプにも成功。「気持ち良かったし楽しく滑れた」と笑顔を見せた。

「今シーズンはトレーナーに体を見てもらっていて心配はないし、自分の体を最大限に使って演技ができていると思う。いい感覚でここまで来ている」と、コンディション調整は順調で表情は明るい。

  夕方には、羽生にとって「子どもの頃からの憧れ」というエフゲニー・プルシェンコ(ロシア)と同じ時間帯で練習をする可能性もあったが、残念ながらプル シェンコは現れず。プルシェンコと戦うことについて聞かれた羽生は「今回は試合。アイスショーで一緒になった時の気持ちではなく、今の自分ができることに 集中したい」と、本番への意識を高めていた。

「いつものように調子が徐々に上がっていく感じです」と語った羽生はショートプログラムの曲中も含め、4回転トーループを4回決めるなど、状態は上向きだ。

 6日には、開会式前にフィギュアスケート団体戦ショートプログラムが行なわれる。このほか、スキージャンプの高梨沙羅や葛西紀明ら、金メダル候補の選手たちも続々と現地に到着した。

 いよいよソチ五輪が始まる。