2014.03.30 - sportsnavi - 羽生「エースのこだわり、実感ない。みんなで頑張っていく方が好き」 一夜明け会見

- 羽生部分节录

羽生「エースのこだわり、実感ない。みんなで頑張っていく方が好き」

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エキシビジョンの演技で観客を魅了する羽生【坂本清】

「(改めて世界選手権で金メダルを取った感想を)特別な思いは湧いてないです。五輪のときもそうでしたけど、世界選手権だから特別うれしいとかはなくて、淡々と1つの試合をこなせたと思います。(周りの反応や今までとは違う新しい体験をしたのでは?)そうですね。歓声とかはいつもと全然違っていましたよね。いつもは高橋大輔選手や本田武史選手など日本の歴史を積み上げてきた選手に、こういう声援が送られていたと思うのですが、それが僕にも送られるとなったらすごく不思議な感じもしましたし、公式練習からその感じがあったので、すごくうれしかった。何かこれから自分がしっかりつくり上げていかないといけないのかなと思いました。

(フリーの日はいつもより闘志が全面に出ていたが?)とにかく勝ちたいという気持ちしか頭になかったです。追いかける立場になって久しぶりに自分のアドレナリンを出し切れたと思いました。あれぐらいふつふつと燃え上がっていくのは楽しいですね。今回は楽しかったなと感じています。

(今季は自分の気持ちをコントロールしていた。今大会は久しぶりに勝ち気な羽生選手を見られたが?)たぶんこれでショートが良くて、フリーがソチ五輪と同じような演技だったら成長し切れなかったと思うんですね。また同じことしか考えられなかったんじゃないかと。ただ今回はショートが悪かったために、やはり(トップと)7点差(6.97点)あって、あのときは楽しいと言いましたけど、かなりショートでは遠い(点差が離れている)じゃないですか。4回転1本分くらい点差があるので、その中で理論とか言っていられないなというのはありました。自分の中で理論とかで自分の気持ちを縛り付けるのではなく、理論は頭の中に入っているのだから、それを応用しながら、ある程度自分の感情は受け止めようと思ったのが今回の試合でした。

(自分のスタイルを改めて思い出した?)改めて作り直せたというか、ガチガチの理論だけではなく自分らしい考え方、自分らしい戦い方というのを改めて考えた試合だったなと。

(ショートが良くなってからはフリーでいろいろ考え過ぎて守りに入ってしまったのか?)守りに入ったわけではないですね。ただ本当に考えすぎるというかけっこう淡々とやってしまうんですよね。自分の中から出す気持ちをプログラムに出しちゃうと一発目から疲れてしまうので、それをシーズン最後だからできたというのもありますけど、追い込まれたからこそ、自分のフルの状態を出せたと思います。久しぶりに爆発させた感じがします。

(この4年間を振り返ってみるとどうか?)ジュニアはジュニアです。4年前も大切ですけど、僕にとってこの前の五輪は4年間だけじゃない。それまでやってきた10何年間が凝縮された時間だったと思うので、それは五輪で感じたことだったんですけど、改めて今こうやって世界選手権を終えて、五輪だけがそういうふうに思える大会じゃなかったんだなと思いました。どの大会でも積み上げてきたものは消えていないですし、たとえ前の大会から世界選手権に向けての期間が3週間くらいしかなくても、そこまでには何年間と積み上げてきたものがあるので、それは忘れたくないです。

(日本男子にはエースという存在がある。エースとして今後どうしていきたいか?)エースに対するこだわりはまったくないです。僕がエースという実感もないですし、興味もありません。例えば、高橋選手がエースだったとして、実際に僕はただ1人の普通の日本代表のスケーターであって、エースかどうかは関係ない。誰が勝ってもおかしくない時代です。今回は実際に町田(樹)選手が素晴らしい演技をして、僕も尊敬していますし、そうやって誰がエースとかを決めつけるのではなく、みんなで頑張っていく方が僕は好きです。そっちの方が今後の日本男子のフィギュア界につながっていくと思います」

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エキシビジョンで観客の声援に応える浅田真央(右)と羽生結弦【坂本清】

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