2015.01.17 - 第64回河北文化赏贈呈式

第64回河北文化賞に羽生選手ら
河北新報  2015.01.01
◎ANA・羽生結弦さん/ソチ冬季五輪フィギュアスケート男子シングルで金メダル/被災地に夢届ける
 ジャンプを武器に、フィギュアスケートの日本男子として初めて五輪の頂点に立った。約1カ月後の世界選手権も初制覇。2013年12月のグランプリファイナルも含む3冠の偉業を達成した。
 同競技での日本人の五輪覇者は、同じ宮城・東北高出身で06年のトリノ大会を制した女子の荒川静香さん以来2人目。地元仙台市の中心部では4月に凱旋(がいせん)パレードがあり、市民ら約9万2000人が19歳の快挙を祝福した。
 五輪ではショートプログラムで4回転トーループ、トリプルアクセル、3回転のコンビネーションと全ジャンプを鮮やかに決めて101.45点の世界歴代最高点を記録。フリーも、後半の粘りで首位の座を守った。
 東日本大震災で練習場所だった仙台市泉区のリンクが損壊。リンクが使えない間、アイスショーで実戦感覚を保った。
 3年前からはカナダのブライアン・オーサー・コーチの下で技を磨き、着実にレベルアップ。今季はグランプリ(GP)シリーズの中国杯(11月)で負傷したものの、12月のGPファイナルで日本人初の2連覇を果たした。
 「常に多くの人に支えられ、結果を出すことができた」とこれまでの競技生活を振り返りつつ、被災地出身の選手として「被災地の皆さんと一緒に前を向き、進んでいきたい」と力強く決意を語った。

[はにゅう・ゆづる]1994年仙台市生まれ。宮城・東北高卒。4歳で競技を始め、2010年世界ジュニア選手権優勝。14年2月のソチ冬季五輪ではSP史上初の100点超えで日本男子初の金メダル獲得。早大在学中。ANA所属。

https://www.kahoku.co.jp/bunkajigyoudan/pdf/H26_bunkasyou.pdf

http://i.imgur.com/uLcPmmM.png

★★★

河北文化賞の贈呈式
JNN News 2015年01月17日 14:07
http://skip.tbc-sendai.co.jp/01news_2/20150117_22598.htm
河北文化賞の贈呈式が仙台市内で行われソチオリンピックで金メダルを獲得した羽生結弦選手らが受賞しました。
河北文化賞は東北の学術、芸術、スポーツなどの発展に貢献した個人や団体に贈られる賞です。
今年度は去年のソチオリンピックで金メダルを獲得したフィギュアスケートの羽生結弦選手やそして数々の新しい金属材料を開発した東北大学の石田清仁名誉教授、また光通信の際、距離とともに弱まる光を再び強くする高性能の光ファイバー増幅器を1989年に世界で初めて開発した東北大学の中沢正隆教授ら個人4人と創立50周年を迎えた県芸術協会が受賞しました。

★★★

<河北文化賞>贈呈式 開いた道、研さん誓う
河北新報 2015.01.18
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201501/20150118_15027.html
さまざまな分野で顕著な功績を挙げ、東北の人々のために貢献した個人や団体を顕彰する第64回(2014年度)河北文化賞の贈呈式が17日、仙台市青葉区の仙台国際ホテルで行われた。受賞者・団体はそれぞれ受賞の喜びを述べ、さらなる研さんを誓った。推挙者からは惜しみない賛辞とともに今後の活動への期待が寄せられた。

 ANA所属で仙台市出身の羽生結弦氏(宮城・東北高-早大)は、2014年のソチ冬季五輪と同年の世界選手権、前年のグランプリファイナルの3冠を達成した。日本スケート連盟の伊東秀仁理事は「並々ならぬ努力で輝かしい成績を収め、全国の子どもたちに夢と希望を与えた。今後も技術力向上に努めていくだろう」と期待を寄せた。

◎声援支えに精進続ける/羽生結弦氏(20)フィギュアスケーター
 東日本大震災の発生直後は、スケートを続けることが正しいのか悩んだ時期もありました。しかし、その年の4月、神戸市であったチャリティーアイスショーに参加したとき、演技後に多くの人たちから温かい拍手や声援を頂き、選手として再び歩む決心を固めました。賞に恥じないようスポーツ選手として、また一人の人間として、今後も精進してまいります。(代読)

≪審査経過≫
 東北の自治体、国や地方の教育・研究機関、文化団体、経済団体などの代表者約400人に学術、芸術、体育、産業、社会活動の各分野における候補の推挙を依頼。併せて河北新報社、東北放送のネットワークで功績者の発掘に努めた。
 2014年11月2日の締め切りまでに東北6県から37件の推挙があった。分野別の内訳は学術8件、芸術8件、体育6件、産業5件、社会活動10件だった。
 推挙された候補は12月2日の審査委員会で各界有識者の意見を参考に具体的な功績、表彰歴、地域性などを総合的に検討。4人、1団体の計5件への授賞を決めた。
 今回の5件を加え、河北文化賞の受賞は364件(255人、109団体)となった。

★★★

<河北文化賞>4個人・1団体の功績たたえる
河北新報 2015.01.18
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201501/20150118_15013.html
第64回(2014年度)河北文化賞の贈呈式が17日、仙台市青葉区の仙台国際ホテルで行われた。東北各界から約350人が出席し、受賞した個人4人と1団体の功績をたたえた。
東北大名誉教授の石田清仁氏(68)は、合金開発に欠かせない状態図の基礎研究を進め、企業に製品開発を促す物質特性のデータベースを構築した。
東北大電気通信研究所教授の中沢正隆氏(62)は、光信号を効率的に送るエルビウム光ファイバー増幅器を世界で初めて開発し、光伝送技術の向上につなげた。
14年に創立50年を迎えた宮城県芸術協会(大場尚文理事長)は、展覧会や演奏会を数多く開催し、県民に質の高い文化に触れる機会を提供し続けている。
平田牧場(酒田市)会長で東北公益文科大理事長の新田嘉一氏(81)は、老舗料亭を観光施設としてよみがえらせるなど山形県庄内地方の文化振興に尽力した。
ANA所属で仙台市出身のフィギュアスケーター羽生結弦氏(20)は、14年のソチ冬季五輪で日本男子初の金メダルを獲得した。
河北文化事業団の一力雅彦理事長(河北新報社社長)は「受賞者に深甚なる敬意と祝意を表す。今後も研さんを積み、河北文化賞の意義をより深いものにしてほしい」と述べ、本賞の賞牌(しょうはい)と副賞を贈った。
記念講演では、三陸鉄道の望月正彦社長が東日本大震災で被災した鉄路復旧の歩みを紹介。「鉄道を廃止して栄えた街はない。地域の人々の笑顔をつなぐ事業を続けていきたい」と話した。
河北文化賞は東北の学術、芸術、体育、産業、社会活動の各分野で優れた功績を挙げ、東北発展に尽くした個人・団体に贈られる。
河北新報社は17日、創刊118年を迎え、青葉区の本社別館ホールで記念式典を開いた。