2015.11.28 - NHK杯 Day 3 - Medalist 记者会見

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圧勝Vの羽生「世界中から力もらった」NHK杯男子メダリスト会見
http://sports.yahoo.co.jp/column/detail/201511280006-spnavi

フィ ギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第6戦となるNHK杯は28日、長野で男子フリースケーティングが行われ、羽生結弦(ANA)がフリー 216.07点、合計322.40点で優勝した。羽生は前日のショートプログラムに続いて、世界最高得点をマーク。合計で前人未踏の300点超えを果た し、12月のGPファイナル(スペイン・バルセロナ)進出を決めた。
2位は18歳の金博洋(中国)でフリー170.79点、合計266.43点、3位には無良崇人(洋菓子のヒロタ)フリー153.92点、合計242.21点だった。
以下は、優勝の羽生、金博洋、無良のコメント。
羽生、心に残る演技を誓う
――フリーを終えての感想は?
羽生 正 直、自分自身興奮していて何て言ったらいいか分かりません。正直にうれしいなという思いと、ここまで支えてくださった方々に感謝の気持ちを述べたいなと思 います。そして、まだここが平昌五輪でもないし、その次の五輪でもないですし、引退の試合でもないです。これからもっともっと頑張って良い演技を、点数で はなく、皆さんの心に残るような演技ができるように日々努力していきます。
金博洋 今回のフリーなんですけど、だいたいのところは乗り切ったと思うんですけど、失敗も多く、良くはなかったと思います。特に小さいミスが多く、しかもジャンプもうまくいかない部分もありました。次回、修正してより良いフリーにしていきたいと思っています。
無 良 まず第1戦目から比べて、自分が思っている状態に達してはいないんですけど、こうしてユヅとボーヤンとこうやっていられることをうれしく思いますし、 次の試合に向けて小さいミスやまだまだ課題がたくさんあるので、それを克服して、少しでも彼らに近づけるように次の試合に向けて準備したいと思います。
――羽生選手、1つずつジャンプを決めていく中で、最後にどのような感情を持ったのか?
羽生 と にかく1つひとつ丁寧にこなしたいと思っていましたし、皆さん、すごく点数に驚かれたと思うし、自分自身もスコアについて驚いています。正直、まずは演技 が良かったというか、そういう実感が湧いてないというか、うまく言葉に表せないような感情でいます。ちょっとフワフワした感じです。フリーに関してはすべ てのジャンプがきれいに決まったわけではないですし、スピン・ステップすべてのエレメンツがきれいに決まったわけではないです。1つひとつ自分の気持ちを 込めて、自分の今までの練習を信じて、自分の体を信じて、演技しましたし、1つひとつのジャンプが決まるたびに歓声を送ってくださる皆さんの声や皆さんの 熱い視線、実際に聞こえるはずがない心の声というか、そういうものを僕たちはテレビを見ている側じゃないので感じることはできませんけど、何か日本中、世 界中から力をもらっている感覚がありました。
羽生「もっと難しい、質の高い4回転を目指す」
――3 選手に質問です。NHK杯では歴史上初めてショートとフリーですべての選手が4回転を取り入れた。全部で25個あって平均すると1人で2つ以上跳んでいる 計算になる。将来を見据えた質問だが、次の平昌五輪に向け、いくつのジャンプ、どのような種類のジャンプが必要になると考えているか?
羽生 僕 はボーヤン選手のように、ルッツは安定していないです。1回まぐれで下りたことはありますけど。ただ、まだ彼のようなクオリティーでルッツもループも跳ぶ ことはできません。そして、アクセルも本当に数回チャレンジしてみて、まだ着氷することも、回転することもできていません。
じゃあ、将来的にどれ くらい必要なのかと言われたら、僕もそれは分かりません。実際に五輪の記憶が定かではないですが、時代というのは五輪ごとに変わっていく気がしていて、特 に僕の印象に残っている五輪はソルトレイクシティ五輪なんですけど、その大会では半分以上かな、10位以上の選手たちはクオリティーの高い4回転を跳んで いましたし、また逆にバンクーバー五輪では4回転を跳ばないエバン・ライサチェク選手が優勝しました。
ソルトレイクもトリノもバンクーバーも、何 が間違いで何が正解かと言われれば、僕はすべてが正解だと思っています。もちろんバンクーバーのときは、いろいろな方々が4回転を跳ばなくてもいいのか と、本当にライサチェク選手が優勝でいいのかと、本当に世界のフィギュア界で議論がありましたけど、実際にそうした議論になって正解もしっかり出たわけで もない中で、僕たちはソチ五輪でほぼ半数の選手たちが4回転に挑んで、戦ってきました。
実際にすべての選手が4回転に挑んだというのを聞いて、正 直、僕はびっくりしています。ただ4回転を跳べばいいか、というとそれだけはなくて、きれいに下りなければいけない。きれいに下りることで点数がもらえ る。トリプルアクセルの基礎点と4回転の基礎点は2点以上は違いません。これはトリプルアクセルをきれいに跳んでGOEを2〜3点取った場合、4回転以上 の点数がもらえます。はっきり言ってしまうと、バンクーバー五輪のように、すべてのジャンプでGOE3点以上をもらえば、4回転を跳ばなくても勝てる、そ ういったルールだと僕は思います。
それでも僕は今回のショートを含め、4回転に5回挑んできたのは、4回転を跳んで、さらに難しい入り方、下り方 をして、それに加えてトリプルアクセルという4回転に一番近い3回転ジャンプを、4回転のような点数がもらえるようなクオリティーで跳ぶというのが僕の一 番の武器だと思うし、またこれから先もきっといろいろな選手が出てきます。今回感じたのは、ボーヤン選手はジュニアから上がってきて間もないですけど、そ れでもショートとフリーで4回転を後半に入れて、素晴らしい演技をしました。これはスケート界の将来を見ているような気もしますし、ただこれだけが正解 じゃないし、僕自身もできることをすべて出し切って、もっともっと難しい4回転、質の高い4回転を目指して頑張りたいと思います。

金 博洋 フリーに関しては今日と同じ4つ跳べれば十分だと思っています。それよりも自分の表現能力とかに磨きをかけていければ、4つ跳べれば十分だと思いま す。シニアになってからは初めてのシーズンですが、特に今日の後半に滑った選手たちからは学ぶべき点が多かったので、まずはそれをきちんと学ばせてもらっ て、ジャンプについてはそういう考えでいます。
無良 ちょっと短めに話します(笑)。どれくらい必要かというと、その年の五輪によって変わってく ると思いますし、確実に言えるのは彼(金博洋)がルッツを成功させたことが起爆剤となって、皆が成功させてくるという流れが生まれるんじゃないかという気 がしますし、あと3年という間にもしかしたらフリップを跳ぶ選手が生まれてくるかもしれませんし、アクセルを跳ぶ選手が出てくるかもしれない。1年1年目 まぐるしく変わってくる可能性もありますし、それに自分も付いていけるようにしたいです。やっぱり自分も4回転アクセルを跳んでみたいと思っています。
羽生 話が長くて本当に申し訳なかったです(笑)。

 

羽生、会見でしゃべりすぎ「すいません」連発
http://www.nikkansports.com/sports/news/1572766.html

<フィギュアスケート:グランプリシリーズ最終戦・NHK杯>◇28日◇長野市ビッグハット◇男子フリー
金字塔を打ち立てた。ソチ五輪王者の羽生結弦(20=ANA)が、世界歴代最高の合計322・40点で優勝した。
羽生が「すいません、すいません!」と恥ずかしそうに謝罪を繰り返した。メダリスト会見で「今後、4回転がどのくらい必要になるか、種類は?」と聞かれると、持論を大展開。5分以上しゃべり続け、それを英語通訳したため長時間に。直後、司会者から「これで会見を終わりにします」の一言に、顔を赤らめて謝り続けた。小さい頃から興奮するとしゃべりが止まらない。歴史的な演技、にアドレナリンも大放出だった!?

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