2016.10.01 - ACI FS 新闻报导

2016 ACI FS 图集

羽生結弦 260・57点で今季初優勝 4回転ループまた決めた!後半失速も
Sponichi  2016年10月2日 11:02
フィギュアスケートのオータム・クラシックは10月1日(日本時間2日)、カナダのモントリオールで男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)首位の羽生結弦(ゆづる、21=ANA)は172・27点でフリーでも1位となり、合計260・57点で今季初優勝。大会2連覇を果たした。
 久石譲氏作曲の「ビュー・オブ・サイレンス」と「アジアンドリームソング」を合わせ、「ホープ&レガシー」と名付けたプログラムを今季初披露。前半は冒頭の4回転ループを成功させ、続く4回転サルコーも決める安定した滑りを見せたものの、後半に2度転倒。連続ジャンプが単発になるなど失敗が重なった。
 演技後は納得がいかなかったのか、表情は晴れなかったが、2位のミーシャ・ジー(25=ウズベキスタン)に30点以上の差を付けて今季初優勝を飾った。表彰式では控えめな笑顔を見せ、他の選手と談笑する場面も。表彰式後はジーがスマホを構え、表彰台の3人で自撮りするなどリラックスした様子だった。
 羽生は9月30日(日本時間10月1日)に行われたショートプログラム(SP)では史上初の4回転ループを成功させ、88・30点で首位に立っていた。

★★★

羽生結弦、2度の転倒も…今季初戦V 4回転ループは再び成功
DailySports  10月2日(日)11時18分配信
フィギュアスケート男子のソチ五輪金メダリスト、羽生結弦(21)=ANA=が1日(日本時間10月2日)、今季初の実戦となるオータム・クラシック(カナダ・モントリオール)のフリーに出場し、172・27点、合計260・57点で優勝した。前日のショートプログラム(SP)は88・30点で首位発進していた。
 上半身は白地に緑から深いブルーのグラデーション、ズボンは黒のシックな衣装で登場した羽生。久石譲さんの楽曲を組み合わせたピアノ曲「ホープ&レガシー」を披露した。
 前日に世界で初めて成功した冒頭の4回転ループはこの日も成功。続く4回転サルコーも決めたが、後半に2度転倒した。安定感こそ欠いたが、前日のSPで見せたロック調の激しいプログラムとは一変、繊細ではかなげなピアノの旋律に合わせ、しっとりと演じきった。演技後は首をかしげ、腰に手を当てながら不満げな表情も見せた。リンクを降りる際には、オーサーコーチと熱い抱擁を交わした。
 昨季は3度だった4回転ジャンプを、4度に増やすと宣言して挑んだ今季のフリープログラム。この日は3度しか入れられず、後半の4回転トーループは回転不足と認定された。18年平昌五輪プレシーズンであることも意識し、「2月に五輪が行われるので、そこに合わせた調整だったりピークの持って行き方を今季からしっかりやっていきたい」と話していただけに、今後の仕上がりが楽しみだ。

★★★

フィギュア羽生結弦 フリーでも4回転ループ成功
ANN News  2016/10/02 11:47
ショートプログラムで世界で初めての大技「4回転ループ」を成功した羽生結弦(21)のフリーが行われました。
 ショートプログラムで1位に立った羽生。今シーズンのフリーは久石譲さんの曲です。冒頭の4回転ループをフリーでも決めました。さらに、コンビネーションジャンプも成功です。羽生は演技後半、やや疲れが見えましたが、フリーでも大技を決めて今シーズンの初戦、優勝を果たしました。

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羽生結弦、260点で優勝 オータム・クラシック
朝日  2016年10月2日12時09分
フィギュアスケートの国際大会のオータム・クラシックは1日、カナダ・モントリオールで男女のフリーなどがあり、男子は、ショートプログラム(SP)で史上初めて4回転ループを成功して首位に立った羽生結弦(ANA)が、合計260・57点で優勝した。フリーは冒頭の4回転ループを着氷するなどし、172・27点だった。

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羽生4回転ループまた成功も終盤ミス「燃えますね」
日刊  2016年10月2日12時27分
<フィギュアスケート:オータム・クラシック>◇第3日◇1日◇カナダ・モントリオール◇男子フリー
 SP首位の羽生結弦(21=ANA)が、フリーでも172・27点でトップに立ち、合計260・57点で優勝した。
 前日に世界で初めて成功させた4回転ループを、この日も冒頭で成功。続く4回転サルコーも決め、最高の滑り出しだったが、スタミナが落ち、中盤から終盤にかけて何度もジャンプミスをおかした。
 今季のフリーは4本の4回転ジャンプを含む高難度の内容。やはり最初から満足のいく滑りは出来なかった。試合後は、しばらく息が整わず「やっぱり、しんどい」と漏らした。ただ、失敗した悔しさの分「楽しいし、燃えますね」と沸き立つものがあった。「次の試合はノーミスします。早く練習がしたい。一皮と言わず、10でも20でも皮がむけるように。『こういう羽生結弦を待っていた』という演技をしたい」と、次戦のグランプリ(GP)シリーズ、スケートカナダ(10月27日開幕)での完璧な演技を約束した。

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羽生、圧勝にも課題=「次はノーミス」と気合-オータム・フィギュア
時事  2016/10/02-12:30
SPで初めて成功させた4回転ループは、フリーでも最初に入れた。再びミスなく決めた羽生は、クラシックな中にも和の要素が入ったピアノ曲に乗り、「最初は気持ち良く滑れた」
 しかし、本来は3種類の4回転ジャンプを計4本入れる構成は、技術的にも体力的にもこれまでにない厳しさ。演技途中から疲れが見え始め、後半は4回転トーループと3回転ルッツで2度転倒した。ただ、その中でもステップとスピンは丁寧にこなし、全て最高難度のレベル4の評価を得た。
 昨季はSP、フリーとも歴代世界最高得点をマーク。それでも今季はさらに高難度に挑む。初戦から史上初の4回転ループ成功という収穫を手にしたが、「もっと効率良く跳ぶ方法がある」と貪欲だ。体の使い方やスピードの出し方を効率良くできれば、後半の息切れもなくなると考えている。
 トップレベルの強豪は出場しない大会とあり、連覇を喜んだのは表彰台に上ったときだけ。低調な得点をふがいないという気持ちをバネに、「次の試合でノーミスをする。『こういう羽生結弦を待っていた』と言われる演技ができるように、練習していく」と気合を入れた。(モントリオール時事)

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オータム・フィギュア・談話
時事  2016/10/02-12:38
◇気持ち良く滑れた  羽生結弦 
曲に乗ろうと意識しながらできた。最初は気持ち良く滑れた。ジャンプのフォームやスピードの出し方をもっと効率良くできれば、(後半も)ミスをしない。もっと練習しなくてはと思った。

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フィギュア 羽生 フリーはミス出るも今季初戦で優勝
NHK 10月2日 12時50分 
 フィギュアスケートの羽生結弦選手が今シーズンの初戦として出場したカナダの国際大会で、4回転ジャンプで転倒するミスもありましたが優勝しました。
再来年のピョンチャンオリンピックで2大会連続の金メダルを目指す羽生選手は、今シーズンの初戦としてカナダでの国際大会に出場しました。
30日に行われた前半のショートプログラムでは史上初めて4回転ループのジャンプに成功してトップに立ち、1日は、後半のフリーに臨みました。
羽生選手の今シーズンのフリーは、久石譲さん作曲のピアノの曲で冒頭の4回転ループをはじめ後半にも2種類の4回転ジャンプを跳ぶなどこれまでよりも難度を上げた構成となっています。羽生選手は、冒頭の4回転ループに続いて4回転サルコーも成功させて上々の滑り出しでしたが、後半の4回転ジャンプで転倒したり連続ジャンプで予定どおり跳べなかったりとミスが重なりました。
一方、ピアノの曲に合わせたスピンやステップでは最高難度のレベルと評価され、羽生選手は172.27の得点でフリーでも1位となり、合計260.57で優勝しました。


次の試合は絶対ミスなく
羽生選手は、今シーズン初めてのフリーの演技について、「見てのとおり、かなりバテていたと思いますが、いい意味でバテる感じをつかめたと思います。
きょうのジャンプは、いろいろと体力を使ってしまったので力の使い方やフォームやスピードの出し方などもっと効率よくしないといけない。負けるのは嫌いなので」と、4回転ジャンプを4回組み込む高難度の構成を振り返りました。
そのうえで、羽生選手は「こういう演技をして、ふがいないと思いますが、全然マイナスには感じていなくてむしろ、にやけが止まらないです。早く練習して一皮と言わず10も20でもむけるようにしたいです。次の試合は絶対ミスなくやります。そのくらい練習します。そうじゃないと羽生結弦ではないです」と話していました。

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羽生結弦 今季初V&圧勝2連覇も慢心なし「次の試合はノーミスで」
Sponichi  2016年10月2日 14:02
羽生結弦(ゆづる、21=ANA)が今季初優勝。オータム・クラシック2連覇を果たした。
 前半は冒頭の4回転ループを成功させるなど上々の滑り出しも、後半に2度転倒。得点は172・27点と伸びを欠き、「点数も低かったし、もっと練習をしなくてはいけないと思った」と悔しさをにじませた。
 疲れからか後半にかけ、精彩を欠いた点については「いい意味で、ばてた感じをつかめたのは良かった」と収穫を口にした。今季初戦ながらSPで史上初の4回転ループを決め、FSでも再び成功。2位に30点以上の差を付ける圧勝となったが「次の試合ではノーミスでやります」とあくまでも完ぺきな演技を追求する姿勢を見せていた。

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「負けるの、嫌いなので」 羽生に火をつけたライバル
朝日  2016年10月2日17時43分
(1日、フィギュアスケート オータム・クラシック)
けが明けの羽生結弦に、4回転ジャンプを四つ跳ぶ自身初の構成は難しすぎた。「しんどいですね」。演技後、肩で息をした。
 ピアノの旋律に乗り、冒頭からループ、サルコーの2種類の4回転を成功した。だが、滑りの勢いはがくっと落ちた。演技後半の4回転サルコーは3回転になり、4回転トーループは転倒した。「かなりバテた」。最後の3回転ルッツも、両手をついた。
 それでも羽生は笑った。「楽しい。燃えますね」。前日のジャパンオープンで、宇野昌磨がループより難度が高い4回転フリップを成功。参考ながら198点台の高得点を出した。
 「負けるの、嫌いなので」。ライバルの存在が羽生の心に火を付けた。そして言った。「次の試合はノーミスにする。そうじゃないと、羽生結弦じゃない」
 スピードが落ちた原因として、けがで1カ月半休んだことによる スタミナ不足は否定した。「今日は、ジャンプで体力を結構使ってしまった」。 練習で効率の良い跳び方に修正できれば、ミスはしないという。
 次戦のスケートカナダ(28日開幕)まで、3週間あまり。 「一皮とは言わず、10でも20でもむけたなと。『こういう羽生結弦を待ってた』と言われるような演技ができるよう、楽しみながら練習したい」。だが追い込みすぎると、左足甲などのけがが再発するリスクも伴う。今季は、闘争心のバランスも問われる。(前田大輔)

內文同上
朝日: 羽生V、挑んだ4回転×4  (2016年10月3日05時00分)

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フリーでも4回転ループ成功、羽生結弦が優勝
読売  2016年10月02日 17時47分
フィギュアスケートのオータム・クラシックは1日、モントリオールで男女のフリーが行われ、男子はショートプログラム(SP)首位の羽生結弦(ANA)が、172・27点で1位となり、合計260・57点で今季初戦を制した。
 SPで史上初めて成功させた4回転ループを再び決めた。女子はSP4位の本郷理華(邦和スポーツランド)がフリーも4位で合計170・34点の4位、SP5位の木原万莉子(同大)はフリー5位で合計161・21点の5位だった。優勝は長洲未来(米)。

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羽生結弦、今季も首位発進「負けるのは嫌。次は絶対ミスなくやる」(画像集)
The Huffington Post   2016年10月02日 18時58分
フィギュアスケートの国際大会、オータム・クラシックは10月1日(日本時間2日)、カナダのモントリオールで男子フリーが行われ、羽生結弦(21)が172.27点を出し、ショートプログラム(SP)の88.30点と合わせて260.57点で優勝。シーズン初戦を首位発進した。
今季、羽生はFPで、久石譲氏の「View of Silence」と「旅立ちの時~Asian Dream Song」を合わせた曲を使用。「Hope & Legacy」という題名をつけた。
演技は終盤に4回転ジャンプを組み込むなど難しい構成。前半2回の4回転ジャンプを成功させたが、後半は着地を失敗する場面もあり、終了後に羽生は納得行かない表情を見せた。
NHKニュースによると、演技後、羽生は「きょうのジャンプは、いろいろと体力を使ってしまったので力の使い方やフォームやスピードの出し方などもっと効率よくしないといけない。負けるのは嫌いなので」とコメントしたが、「マイナスには感じていない」と強気の発言。「早く練習して一皮と言わず10も20でもむけるようにしたいです。次の試合は絶対ミスなくやります。そのくらい練習します。そうじゃないと羽生結弦ではないです」と前向きに話した。

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羽生、「超高難度」収穫と課題
毎日新聞  2016年10月2日 20時13分
オータム・クラシック(モントリオール、1日)
今季のフリーは4回転ジャンプを3種類4度跳ぶ、自身初めての“超高難度”の構成で収穫と課題を得た初戦となった。終盤に疲れが出て転倒もした羽生は「見ての通り、ばてていた感じはあった。しんどいけど楽しいし、燃える」。負けず嫌いの王者のハートに火をつけた初演技だった。
 前日のSPで史上初めて成功した4回転ループを冒頭で再び決め、続く4回転サルコウもきれいに跳んだ。ステップやスピンも切れがあった。
 だが、ジャンプの基礎点が1.1倍になる後半、4回転の軸がぶれた。連続ジャンプの最初のサルコウが3回転になり、トーループでは転倒。最後の3回転ルッツでも両手をついた。ただ、課題はスタミナではないという。「体力が問題ではない。力の使い方やスピードの出し方で効率よくできれば、ミスはしないと思う」。課題は4分半の演技時間の中でのペース配分となりそうだ。
 久石譲さんのピアノ曲「ホープ&レガシー」の優しいメロディーで、幻想的な世界観を氷上で表現する。この演目の完成の見通しについて「次の試合ではノーミスでやります。絶対に。そうじゃなきゃ羽生結弦じゃない」と言い切った。次戦はいよいよグランプリシリーズの自身初戦、28日開幕のスケートカナダとなる。(共同)

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Hanyu lands Autumn title with quads
The Japan News  10:00 pm, October 02, 2016
MONTREAL — Yuzuru Hanyu won the Autumn Classic International figure skating in Canada on Saturday, after making successful quadruple loops in both the short and free programs.
Hanyu, who finished top in the short program the previous day, also dominated the free program with 172.27 points, winning this season’s first competition with an overall score of 260.57.
Hanyu’s quad loop in the short program was the first maneuver of its kind successfully completed in a competition authorized by the International Skating Union.
The skater started his free program with another successful quad loop, but a fatigued Hanyu fell twice in the latter half as he was making a quadruple toe loop and triple lutz.
“I was able to get into the rhythm of the music the way I had envisioned,” Hanyu said.
“I felt I was skating really well at the outset. If I can be more efficient with the form on my jumps and going accerelation, I can get rid of the mistakes [in the latter half].
“I think I just need to work at it more.”  (Jiji-Japan News)

Hanyu wins first event of season
Japan Times  Oct 2, 2016
MONTREAL – Yuzuru Hanyu won the Autumn Classic International on Saturday with a total score of 260.57 points in his first tournament of the season.
The 21-year-old, who became the first skater to land a quadruple loop in Friday’s short program, again executed the technique en route to scoring 172.27 in the free skate, when he attempted four quad jumps.
Having nailed a quad Salchow, Hanyu under-rotated his second Salchow in a combination jump and failed to land a toeloop — both in the latter half of the performance when bonus points are awarded — but said the mistakes were not due to a lack of stamina.
“I feel I got worn out as you saw. It’s tiring too, but fun, and I get fired up,” he said. “It’s not to do with physical strength. I think I won’t make mistakes if I can be efficient in using my body and controlling my speed.
“The score was low and I felt I need to practice more. It was a plus for me to experience the feeling of fatigue.”
Hanyu will next take to the rink at Skate Canada from Oct. 28, this season’s Grand Prix Series opener.
“I’ll definitely perform without making any mistakes next time,” Hanyu said. “If not, that’s not how Yuzuru Hanyu should be.” (Kyodo)

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【佐野稔の舞評論】 羽生、4回転ループはSPよりフリーの方が良かった
Sanspo  2016.10.3 05:00
 フィギュアスケート・オータム・クラシック(1日=日本時間2日、カナダ・モントリオール)今回の羽生にとって一番大事だったのは、4回転ループを実戦で跳べるかどうか。その点に絞れば、フリーの方がSPより、高くて軸もきれいないいジャンプだった。前日より進化している。  
以前、エキシビションで跳んだときは、もっといいジャンプだったと記憶している。慣れていけば、実戦でも、よりよいジャンプを見せられるようになる。3種類の4回転ジャンプを持っていれば、SPとフリーで最高7度跳べる。それができるのは現時点で金博洋(中国)と羽生の2人だけ。2種類で6度が最高の他の選手との間には、大きな差が出てくる。
今回は4回転サルコーやトーループで失敗が出たが、これらは昨季にやっていたこと。ループを降りられたという自信とともに、昨季の感覚を戻していけばいい。 (1976年インスブルック五輪代表、77年東京世界選手権銅メダリスト)
http://i.imgur.com/dEpUww0.jpg

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今季V発進も息切れ…「次はノーミス。そうじゃなきゃ羽生結弦じゃない」
Sponichi 2016年10月3日 05:30
男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)首位の羽生結弦(ゆづる、21=ANA)が1位の172・27点をマークし、合計260・57点で今季初戦を制した。前日のSPで史上初めて決めた4回転ループを再び成功させるなど2つの4回転ジャンプを決めたが、後半は転倒するなど課題も残した。今後のGPシリーズにはスケートカナダ(10月28~30日・ミシサガ)とNHK杯(11月25~27日、札幌)に出場する。
 五輪王者はヘロヘロだった。最後は息を切らし、思うように動かなくなった体にむち打って演じた。無理もない。今季のフリーは4回転ジャンプを3種類4度跳ぶ、かつてない“超高難度”の構成だ。転倒やミスも出た羽生は大粒の汗を滴らせながら「見ての通り、ばてていた感じはあった。しんどいけど楽しいし、燃える」と言って目を輝かせた。負けず嫌いの王者のハートに火をつけた初演技だった。
 久石譲さんのピアノ曲「ホープ&レガシー」の優しいメロディーに乗り、冒頭では前日のSPで史上初めて成功した4回転ループを再び決めた。続く4回転サルコーもきれいに跳んだ。ステップやスピンも切れがあった。だが、ジャンプの基礎点が1・1倍になる後半、ジャンプの軸がぶれた。4回転を予定していた連続ジャンプの最初のサルコーが3回転になった。続くトーループでは転倒した。最後の3回転ルッツでも両手をついた。
 ただ、課題はスタミナではないという。「体力が問題ではない。力の使い方やスピードの出し方で効率よくできれば、ミスはしないと思う」。左足甲のじん帯損傷で氷上での練習ができない時期もあっただけに、今後滑り込んでいく必要がある。次戦はいよいよグランプリシリーズの自身初戦、28日開幕のスケートカナダ。「次の試合ではノーミスでやります。絶対に。そうじゃなきゃ羽生結弦じゃない」と言い切った。
 4回転ループの2日連続成功は大きな自信になった。あとはどうペース配分して、超高難度の構成となったフリーの4分半を演じきるか。収穫と課題の両方を手にしたシーズン初戦だった。

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羽生、フリーでも4回転ループ成功…今季初戦制す
スポーツ報知  2016年10月3日6時0分  
◆フィギュアスケート オータム・クラシック(1日、カナダ・モントリオール) 
 男子はショートプログラム(SP)首位の羽生結弦(21)=ANA=がフリーでも4回転ループを跳ぶなど1位の172・27点をマークし、合計260・57点で今季初戦を制した。前日のSPで史上初めて4回転ループを成功させた羽生は、フリーではサルコーを含め4回転ジャンプに2度成功した。
 羽生は前日のSPで史上初めて成功した4回転ループを冒頭で再び決めると、続く4回転サルコーもきれいに跳んだ。しかし、3つ目のジャンプの3回転フリップの着氷でバランスを崩した。後半には2度転倒。「見ての通り、バテていた感じはあった。しんどいけど楽しいし、燃える」。課題と収穫を得た今季初戦。負けず嫌いの王者のハートに火がついた。
 フリーは昨季は2種類3本だった4回転ジャンプを3種類4本に増やした。ジャンプの基礎点だけで7・64点アップする“羽生史上最高難度”の構成に挑んでいる。ジャンプの基礎点が1・1倍になる後半、4回転の軸がぶれた。連続ジャンプの最初のサルコーが3回転になり、トウループでは転倒。最後の3回転ルッツでも手をついた。「すごい悔しい。でもこの悔しさは非常に前向きな悔しさ。1つとは言わず、10個くらい皮がむけたなと思えるくらい、この1か月で追い込んでいきたい」
 世界選手権後に左足甲のじん帯損傷で2か月間療養した。氷上での練習を再開したのは6月。この日のフリーでは、後半失速した。8本のジャンプのうち、加点がついたのは3本のみ。ただ、課題はスタミナではないという。「体力が問題ではない。力の使い方やスピードの出し方で効率よくできれば、ミスはしないと思う」。課題は4分半の演技時間の中でのペース配分となりそうだ。
 久石譲さんのピアノ曲「ホープ&レガシー」の優しいメロディーで、幻想的な世界観を氷上で表現する。「自然のものを表現したいなと思っている」。この演目の完成の見通しについて「次の試合ではノーミスでやります。絶対に。そうじゃなきゃ、羽生結弦じゃない」と言い切った。次戦は28日開幕のスケートカナダとなる。

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羽生ミス連発Vに燃えた「次はノーミスでやります、絶対に」
DailySports 2016.10.3 6時4分配信  
男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)首位の羽生結弦(21)=ANA=は2度の転倒があったものの、前日のSPで史上初めて成功させた4回転ループをこの日も決め、フリーも1位の172・27点をマーク。合計260・57点で今季初戦を制した。羽生は月末のスケートカナダ(28日開幕・ミシサガ)がGP初戦となる。
 激しく息を吐き出しながら、羽生は悔しそうに首を振った。今季のフリーは4回転ジャンプを3種類4度跳ぶ、自身初の超高難度構成。SPに続き4回転ループは決め、今季初戦を優勝で飾ったが、中盤以降は明らかに失速し、2度転倒した。
 「見ての通り、バテていた感じはあった」と課題が残った内容を振り返りつつ、最後につぶやいた。「前向きな悔しさがある。しんどいけど楽しいし、燃える」。負けず嫌いの王者のハートに火をつけた初演技だった。
 今オフは昨季に負傷した左足甲の回復に専念したため、例年より始動が遅れた。ただ、スタミナ面の不安を指摘する質問には首を振った。「体力が問題じゃない。力の使い方やスピードの出し方で効率よくできれば、ミスはしない」。4分半の演技の中でのペース配分を課題に挙げた。
 フリーは久石譲さんのピアノ曲の優しいメロディーで、幻想的な世界観を氷上で表現する。「次の試合ではノーミスでやります。絶対に。そうじゃなきゃ羽生結弦じゃない。一皮とはいわず、十皮でも二十皮でもむけるように追い込みたい」。次戦はGP初戦のスケートカナダ。1カ月後の自身の姿を思い浮かべ、不敵に笑った。
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【岡崎真の目】羽生、曲線的で柔らかいベストマッチの演目
Sponichi   2016年10月3日 09:00
 挑戦的な演目となったSPと比較して、フリーは「これぞ羽生」と感じさせるベストマッチのプログラムだと感じた。羽生にはやはり柔らかい、曲線的な動きがよく似合う。非常に丁寧に滑っていたのも印象的で、このプログラムに懸ける思いも伝わってきた。
 得点も期待できる構成だ。単発での4回転が3種類。この日は3回転サルコーとなってしまったが、4回転サルコーからの連続ジャンプを加えて、4回転だけで4度の構成が当面の形だろう。さらに、ループかトーループも連続ジャンプに使い、フリーだけで5度の4回転という史上初の構成も見えてくる。この日、冒頭の4回転はSPより質が高かった。
 昨季までやや力強さに欠ける印象のあった連続ステップも、非常にメリハリが利いていた。プログラムを通じて高い集中力をキープしたためか、終盤は疲れの色も見えたが、これは間合いがつかめてくれば解消されていくと思う。そうなれば、5項目の演技点もまだまだ伸びるはずで、シーズンのどの時点で昨季を超える得点が出るか、楽しみにしたい。 (ISUテクニカルスペシャリスト、プロコーチ)

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羽生初戦V 4回転4本「しんどい。でも楽しい」
日刊  2016年10月3日9時42分 紙面から

<フィギュアスケート:オータム・クラシック>◇最終日◇1日◇カナダ・モントリオール◇男子フリー
 【モントリオール(カナダ)=高場泉穂】この失敗が世界最高得点の元になる? ショートプログラム(SP)首位の羽生結弦(21=ANA)が、フリーでも172・27点でトップに立ち、今季初戦で優勝した。4回転4本を含む高難度のフリーを初めて試合で滑り、8つのジャンプ要素中5つでミス。前戦の失敗をバネに世界最高得点(当時)をたたきだした昨季のNHK杯同様、次戦のグランプリ(GP)シリーズでの完璧な演技を誓った。
 演技を終え10分たっても「ハッ、ハッ」と羽生の呼吸は整わない。リンク裏で「あ~つらかった~」と漏らした。4回転ジャンプ4本を含む高難度のフリーを試合で初めて演じ、ミスを連発。難しさを実感した。「しんどいですよね。でも楽しいし、やっぱり燃えます」。今季初戦で課題を見つけ、笑みを浮かべた。
 今季のフリーは久石譲氏の2曲を使った「ホープ&レガシー」。ピアノの切ない音色に合わせ、前日のSPで史上初めて成功した4回転ループを冒頭で再び決める。続く4回転サルコーも着氷し「気持ちよく」滑り出した。だが、連続ジャンプの4回転が3回転になり、単発の4回転トーループは転倒。最後の3回転ルッツも転ぶなど、目に見えて体がばてていた。
 左足甲の治療のため、4月から2カ月休み、6月から本格的に練習を開始。左足をかばいながら腰も痛め、今大会直前には右足首も痛めた。9月に入ってもペースは「2勤1休」で十分な練習を積めていない。それでも羽生は課題を「体力じゃない」と言い切った。「ジャンプで体力を使ってしまった。1つ1つ効率よくできれば」こなせるという感触、それが収穫だった。「次、ノーミスします」と力強く宣言した。
 こんなに気持ちが奮い立つのは「昨年のスケートカナダ以来」。昨年11月にパトリック・チャンに敗れ2位となり、約1カ月後のNHK杯で完璧に演じ、世界最高得点(その後GPファイナルで更新)をマークした1年前と状況が重なる。4回転ループを入れたことでSP、フリーの基礎点は昨季より高く、ノーミスなら記録の再更新もある。
 オーサー・コーチは「まだ長いシーズンの初戦。満足」と及第点を出したが、羽生には関係ない。「次に一皮と言わず、10も20も皮がむけた、こういう羽生結弦を待ってた、という演技ができるように楽しみながら練習していきます」。次戦のGPシリーズ第2戦スケートカナダ(10月28日開幕、ミシサガ)で完璧な「羽生結弦」をみせる。

<羽生と一問一答>
 -再び4回転ループを成功。このジャンプを入れる影響は
 ループのせいで疲れた感じではない。もっとすべてのジャンプを効率よく跳ぶ方法がある。前半2つ(の4回転ジャンプに)にガーッといってしまった。プログラムは1つでプログラムなので。流れを大事にしながら練習する。
 -具体的には
 今回はかなりステップに注意を傾けた。1つ1つのエッジも、体の動き方も意識できた。その上での呼吸の仕方とか、そういうものが足りない。
 -4回転ジャンプ4度を実際やってみて
 しんどい、でも楽しい。日本ではジャパン・オープンがあって、宇野(昌磨)選手は198点を取り、ハビエル(フェルナンデス)もいい出来だった。自分はこういう演技をして、ふがいないと思うが、そのふがいなさが全然マイナスに思えない。むしろ、にやけが止まらないぐらい。早く、練習したい。
 ◆正式認定 国際スケート連盟(ISU)は2日、羽生がISU公認の大会で史上初の4回転ループを成功したと正式に認定した。9月30日のオータム・クラシックのSPで決めた。ISUは、羽生が4回転ループをミスなく跳び、回転も足りていたと審判団が認定したことを明らかにした。

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