2017.10.20 - RC Day 3 SP 新闻报导

2017 RC Day 3 SP 图集

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aflo 松尾

一問一答

フィギュア 羽生結弦一問一答 ジャンプミスで2位発進も前向き「全部ちょっとした綻び」
daily 10/20(金) 22:15配信
https://www.daily.co.jp/general/2017/10/20/0010661174.shtml

 男子ショートプログラム(SP)が行われ、GP初戦に臨んだ世界王者の羽生結弦(22)=ANA=は、94・85点で2位発進となった。首位は100・54点をマークしたネーサン・チェン(18)=米国=。羽生は冒頭で今季初戦の9月オータムクラシックでは右ひざの違和感で回避した4回転ループに挑んだが、軽度の回転不足を取られ着氷も乱れた。最後の4回転トーループ-3回転トーループの連続ジャンプでまさかの転倒。出来栄え点(GOE)で大きく減点された。いきなり世界最高得点を更新した今季初戦とは一転して、ややほろ苦いSPとなった。

 羽生の一問一答は次のとおり。

 -演技を終えて
 「悪いところが見て分かる形で出たかなと思う。ただ、ジャンプをタイミングを外すことなく跳べたのは良かった。全部ちょっとした綻びでのミス。手応えは悪くない」

 -手応えはつかんだ?
 「自分の中の手応えとしては、そんなに悪くない失敗。悔しい思いがありつつ、修正点見つかりつつ、明日につながるいいステップになった」

 -連続ジャンプの転倒は?
 「(4回転)トーループのあとちょっと迷った。トーループ自体は悪くないけど、手を上げるには遅かった」

 -フリーに向けて
 「点差もそんなにない。自分のできることをやっていきたい」

★★★

【SP2位発進一問一答】
羽生「ちょっとしたほころびでミス…手応えとしては悪くない」
sanspo 2017.10.20 22:24
http://www.sanspo.com/sports/news/20171020/fgr17102022240005-n1.html

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第1戦のロシア杯が20日、モスクワで開幕。男子ショートプログラム(SP)で羽生結弦(22)=ANA=は転倒が響き、94・85点で2位にとどまった。四大陸選手権王者のネーサン・チェン(18)=米国=が100・54点で1位。羽生はフリーでの逆転を狙う。演技を終えての羽生の一問一答は以下の通り。

 ――演技を終えて
 「もろもろ悪いところは、目に見えて分かるところがたくさんありましたし。でも、自分の中では、まずは全部ちゃんとタイミングを外すことなくジャンプに臨めていたので、まず、そこは、まずひとつ課題を乗り越えられたというふうには思っています」

 ――演技が終わっての表情は手応えがあるように感じた
 「そうですね。全部、なんかちょっとしたほころびでミスをしてしまっているので、手応えとしては悪くないかな、というふうに思っています」

 ――五輪シーズンのGPシリーズ最初の演技、感触は
 「いつもより仕上がりは早いと思いますし、まず、ショートプログラムで抜けがなかったっていうのは、大きな成長をしたところだと思うので。もちろんサルコーのときの構成と全く違って、体力の使い方も全然違うので、それは比較のしようもないですけども。ただ、今の自分にとって、このショートプログラムは悪いながらも手応えのあるものだったかなと思います」

 ――フリーは2位から追う展開
 「点差もそんなに離れているわけではないですし、とにかく今回は何より思い切ってできる、挑戦する場所だと思っているので。しっかり、自分なりの全力を出しながら、本当に思い切って最初から最後までやりたいと思います」

 ――フリーにも新たな挑戦が
 「まあ、それはそれなんで。ひとつのジャンプでしかないですし。ひとつのエレメンツでしかないので、ちゃんとプログラム自体を完成させられるように、できることを一つ一つ積み重ねます」

★★★

羽生SP2位発進も「手応えとしては悪くない」
nikkan 2017年10月20日23時54分
https://www.nikkansports.com/sports/news/201710200000766.html

<フィギュアスケート:GP第1戦ロシア杯>◇20日◇モスクワ◇男子SP

 GPファイナル5連覇を目指す羽生結弦(22=ANA)は、SP94・85点で2位発進となった。

 演技後のインタビューで羽生は「もろもろ見えて悪いところは、目に見えて分かるところが、たくさんあり、自分の中では、全部タイミングを外すことなくジャンプに挑めたので課題をひとつ乗り越えられた。全部ちょっとしたほころびでミスをしてしまっているので、手応えとしては悪くないと思っている。(オリンピックシーズンでGP初戦に)いつもより仕上がりは早いと思いますし、ショートプロフラムで抜けがなかったのは、大きく成長したところだと思う。サルコーの時の構成とは違うので、体力の使い方なども全然違うので比較のしようがないが、今の自分にとって悪いながらも手応えのあるものだった。(2位から追う展開に)点差もそんなに離れている訳ではないので、思い切って挑戦する場だと思っているので、しっかり全力を出しながら、思い切って最後の最後までやりたい。(フリーは)プログラム自体を完成させられるように1つ1つ積み重ねていきたい」と振り返った。

★★★

羽生に聞く ミス出るも「バタバタじゃない」「集中できた」
sponichi 2017年10月21日 05:30
http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2017/10/21/kiji/20171021s00079000009000c.html

【羽生に聞く】

 ――滑り終えて。
 「このリンクは6年前、7年前にも滑った思い出深いリンク。GPで初めて優勝したリンクで感覚良く滑ることができた」

 ――ミスが出た。
 「GP初戦の緊張感があったけれど、バタバタした感じじゃない。一つ一つのミスは大きかったけれど、集中できた、いいコントロール状態での演技だった」

 ――再び取り入れたループの感覚は?
 「特に問題なかった。回転不足だったが、形や軸のつくり方は問題なかった」

 ――ルッツは。
 「跳べているので、自信を持ってできる」

 ――ロシア料理を食べたか。
 「試合前なので食べてない。モスクワには練習で来た時に、つぼ焼きやボルシチを食べた」

★★★

「集中しながらコントロール状態に置かれた演技だった」…羽生に聞く
2017年10月21日7時0分 スポーツ報知
http://www.hochi.co.jp/sports/winter/20171021-OHT1T50020.html

 【モスクワ(ロシア)20日=高木恵】男子ショートプログラム(SP)で昨季世界選手権王者の羽生結弦(22)=ANA=は転倒などのミスが出て、94・85点で2位スタートとなった。21日のフリーで初めて挑む大技の4回転ルッツを成功させ、連覇がかかる平昌五輪へ自身初のGPシリーズ初戦Vで加速する。昨季四大陸選手権覇者のネーサン・チェン(18)=米国=が100・54点で首位。

 ◆羽生に聞く
 ―演技後の笑顔の意味は。
 「悔しい気持ちもあったけど、集中してやれることはできた。GP初戦で緊張感はあったけど、バタバタのショートじゃなくて、集中しながらコントロール状態に置かれた演技だった」

 ―4回転ループが回転不足。
 「形だったり、軸のつくり方は問題ない」

 ―転倒は。
 「(3回転トウループで)手を上げるにはスピードが足りないかなとか、一瞬の迷いがあった」

 ―今季は五輪が控える。
 「特に何かをしなくちゃということはない。いつもと同じように厳しいトレーニングをして、自分ができる精いっぱいをやっていけばいい」

News

羽生、SP94・85点で2位発進 チェン100点超えで首位、GPロシア杯 
sponichi 2017年10月20日 21:35
http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2017/10/20/kiji/20171020s00079000301000c.html

 フィギュアスケートGPシリーズ第1戦のロシア杯は20日、モスクワで男子ショートプログラム(SP)が行われ、GPファイナルで5連覇を目指す羽生結弦(ゆづる、22=ANA)が94・85点で2位発進となった。

 ショパンの「バラード第1番」に乗って演技をはじめた羽生は、冒頭の4回転ループが回転不足に。後半の4回転、3回転の連続トーループは3回転ジャンプで転倒した。ジャンプのミスが響き94・85点。今季初戦となった9月のオータム・クラシックで記録した歴代最高得点112・72点の更新はならなかった。

 五輪のライバルと目される昨季の四大陸選手権覇者ネーサン・チェン(18=米国)が100・54点で首位。

 羽生は21日のフリーで自身4種類目の4回転ジャンプとなるルッツに初挑戦する意向を示している。

★★★

羽生結弦「悪いながらも手応えある」 ジャンプ乱れ94・85点で2位発進 演技後苦笑い
daily 10/20(金) 21:36配信
https://www.daily.co.jp/general/2017/10/20/0010661036.shtml

「フィギュアスケート・ロシア杯」(20日、モスクワ)

 男子ショートプログラム(SP)が行われ、GP初戦に臨んだ世界王者の羽生結弦(22)=ANA=は、94・85点で2位発進となった。昨季のGPファイナル銀メダリストのネーサン・チェン(18)=米国=が4回転ルッツ、4回転フリップを着氷させる演技で100・54点をマークし、首位に立った。

 ピアノの旋律が鳴りやむと、羽生は苦笑いを浮かべた。投げ込まれるクマのプーさんの人形。歓声に応えながら、悔しさを押し殺すように、笑った。冒頭、今季初戦の9月オータムクラシックでは右ひざの違和感で回避した4回転ループに挑んだが、軽度の回転不足を取られ着氷も乱れた。続く後半のトリプルアクセルは華麗に成功。しかし、最後の4回転トーループ-3回転トーループの連続ジャンプでまさかの転倒。出来栄え点(GOE)で大きく減点された。いきなり世界最高得点を更新した今季初戦とは一転して、ややほろ苦いSPとなった。

 「自分の中の手応えとしては、そんなに悪くない失敗。全部ちょっとした綻び。手応えは悪くない。悔しい思いがありつつ、修正点が見つかりつつ、明日に繋がるいいステップ。悪いながらも手応えがある」と、あくまで前向きに話した羽生。21日のフリーでは、試合では初めて4回転ルッツに挑む。

★★★

<フィギュア>羽生、SPは2位 ジャンプで転倒 ロシア杯
毎日新聞 2017年10月20日 21時39分
https://mainichi.jp/articles/20171021/k00/00m/050/135000c

 【モスクワ福田智沙】フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第1戦、ロシア杯は20日、当地で開幕し、男子ショートプログラム(SP)では羽生結弦(ANA)は演技後半の連続ジャンプで転倒し、94.85点で2位にとどまった。

 昨季の4大陸選手権を制したネーサン・チェン(米国)が全てのジャンプを着氷し100.54点で首位に立った。

 樋口新葉(東京・日本橋女学館高)、坂本花織(シスメックス)、昨季世界選手権覇者のエフゲニア・メドベージェワ(ロシア)が出場する女子のSPは同日夜(日本時間21日未明)に実施。各種目のフリーは21日に行われる。

 GPシリーズは第3戦のNHK杯(11月10日から大阪)など6大会が行われ、各大会の順位に応じたポイントの合計で各種目上位6人・組がGPファイナル(12月7日から名古屋)に進出する。

写真: https://mainichi.jp/graphs/20171020/hpj/00m/050/004000g/1

★★★

羽生 冒頭の4回転ジャンプ、着氷が乱れて…
毎日新聞 2017年10月20日 21時50分
https://mainichi.jp/articles/20171021/k00/00m/050/140000c

フィギュアスケートGPシリーズ第1戦・ロシア杯 男子SP

 周囲が追い上げてきても、羽生は自分に集中する。出場試合数が限られるからこそ、五輪連覇のためには一つ一つの積み重ねが大事であり、一日一日が勝負でもある。「周りがどうのこうのでなく、自分が何ができるかを詰めながらやりたい」。今大会もチェンらライバルとの戦いというよりは、自分自身との闘いだ。

 冒頭の4回転ジャンプは、今季初戦だった9月のオータム・クラシックでは右膝の痛みからループでなくサルコウにしたが、今大会はループに挑んだ。演技構成を戻したのは、オータム・クラシックで世界歴代最高の112.72点をたたき出した自らを、さらに超えるとの意志の表れでもあった。

 しかし着氷が乱れてしまった。後半はトリプルアクセル(3回転半)をきれいに決めたが、4回転-3回転の連続トーループは3回転で転倒。納得の内容とはいかなかった。

 オータム・クラシックではフリーで失敗が相次ぎ、よもやの逆転負け。これまでのシーズンを振り返ると、GPシリーズの初戦の成績は決して良いとはいえないが、今大会では「(初戦の成績の悪さは)オータム・クラシックで済ませた。悔しい思いもできたし、万全の状態で来ている」と強調。自信を胸に臨んだはずだった。

 高難度のジャンプに挑んで演技構成の難度を上げ、全力で挑戦する姿勢は、五輪シーズンの今季も変わらない。冬が近づくモスクワでの経験は、GPファイナル5連覇、そして五輪連覇のための糧になると羽生は信じている。【福田智沙】

★★★

羽生「一瞬迷い」転倒、2位発進 フィギュア・ロシア杯
asahi 2017年10月20日21時54分
http://www.asahi.com/articles/ASKBN4V5MKBNUTQP012.html

フィギュアスケートのグランプリシリーズ(GP)第1戦ロシア杯は20日、モスクワで開幕し、男子ショートプログラム(SP)では、2014年ソチ五輪金メダルの羽生結弦(ANA)が後半の4回転トーループからの連続ジャンプで転倒するなどジャンプで乱れ、94・85点で2位だった。昨季の四大陸選手権覇者のネーサン・チェン(米)が冒頭の4回転ルッツ―3回転トーループを着氷するなど100・54点で首位に立った。

 羽生は「(転倒のトーループは)手を上げるスピードが足りなかったかなと、一瞬迷いがあった。ただ、感覚は悪くない失敗」と話した。

★★★

羽生、SP転倒2位も内容に手応え 21日フリーは「思いっきりやりたい」
sponichi 2017年10月20日 22:19
http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2017/10/20/kiji/20171020s00079000424000c.html

 フィギュアスケートGPシリーズ第1戦のロシア杯は20日、モスクワで男子ショートプログラム(SP)が行われ、GPファイナルで5連覇を目指す羽生結弦(ゆづる、22=ANA)はジャンプのミスが響き、94・85点で2位発進となった。

 冒頭の4回転ループが回転不足。後半の4回転、3回転の連続トーループは3回転で転倒と、ジャンプのミスが響いたが「諸々の悪いところがありましたが、タイミングを外すことなくジャンプが跳べたのはよかったと思います。まず一つの課題を乗り越えられたと思います。ちょっとした、ほころびでミスをしてしまっているので、手応えとしては悪くないです」と振り返った。

 五輪のライバルと目される昨季の四大陸選手権覇者ネーサン・チェン(18=米国)は100・54で首位。21日のフリーは追う展開になるが「点差も離れていませんし、とにかく全力で最初から最後まで思いっきりやりたいです」と前を向いた。

 フリーで自身4種類目の4回転ジャンプとなるルッツに初挑戦する意向を示しているが「ひとつのジャンプでしかないですし、ひとつのエレメント(要素)でしかない。しっかりと全体のプログラムを完成できるように、できることを一つ一つ積み重ねていきたいです」とコメントした。

★★★

羽生結弦 「一瞬の迷い」で転倒2位も 4回転ルッツ挑戦のフリーで逆転へ手応え
daily 10/20(金) 22:38配信
https://www.daily.co.jp/general/2017/10/20/0010661322.shtml

 男子ショートプログラム(SP)が行われ、GP初戦に臨んだ世界王者の羽生結弦(22)=ANA=は、94・85点で2位発進となった。首位は100・54点をマークしたネーサン・チェン(18)=米国=。羽生は冒頭で今季初戦の9月オータムクラシックでは右ひざの違和感で回避した4回転ループに挑んだが、軽度の回転不足を取られ着氷も乱れた。最後の4回転トーループ-3回転トーループの連続ジャンプでまさかの転倒。出来栄え点(GOE)で大きく減点された。いきなり世界最高得点を更新した今季初戦とは一転して、ややほろ苦いSPとなった。

 取材ゾーンで「ちょっと迷った」と振り返ったのは、転倒した4回転トーループ-3回転トーループの連続ジャンプの場面。今季から基礎点が1・1倍となる後半に置いた得点源の大技は、後半の3回転で両手を上げることで出来栄え点(GOE)での加点も狙っているが「(4回転)トーループの後、ちょっと迷った。トーループの自体は悪くないけど、手を上げるには遅かった」。躊躇がミスに繋がった。

 ただ、演技自体には手応えを感じている。「自分の中の手応えとしては、そんなに悪くない失敗。悔しい思いがありつつ、修正点見つかりつつ、明日につながるいいステップになった」。表現面を示す5項目の演技構成点では、唯一9点台を並べ、チェンを3・64点と大きく上回った。五輪シーズンの今季、羽生はSPの「バラードソング第1番」、フリーの「SEIMEI」とも2季ぶりの再演。プログラムの完成度自体には絶対的な自信をもっている。

 21日のフリーでは、成功すれば自身4種類目の4回転ジャンプとなる4回転ルッツに挑む。「点差もそんなにない。自分のできることややっていきたい」。新たな武器で逆転Vを狙う。

★★★

【写真特集】羽生・ロシア杯SPジャンプ転倒も「手応えとしては悪くない」
sponichi 2017年10月20日 22:46
http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2017/10/20/kiji/20171020s00079000470000c.html

 フィギュアスケートGPシリーズ第1戦のロシア杯は20日、モスクワで男子ショートプログラム(SP)が行われ、GPファイナルで5連覇を目指す羽生結弦(ゆづる、22=ANA)はジャンプのミスが響き、94・85点で2位発進となったが「手応えとしては悪くないです」と振り返った。

 演技後に「諸々の悪いところがありましたが、タイミングを外すことなくジャンプが跳べたのはよかったと思います。まず一つの課題を乗り越えられたと思います。ちょっとした、ほころびでミスをしてしまっているので、手応えとしては悪くないです」とコメント。

 SPシリーズ最初の演技について「いつもよりは仕上がりは早いと思いますし、SPで大きな抜けがなかったのは大きく成長したところだと思います。今の自分にとって、悪いながらも手応えがあったと思います」と自身の感触を口にした。

★★★

【ロシア杯SP解析】羽生まさかの転倒で2位発進
yomiuri 2017年10月20日 22時50分
http://www.yomiuri.co.jp/olympic/2018/feature/20171020-OYT8T50200.html

 平昌五輪シーズンの本格的な幕開けとなるフィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズが20日、開幕した。初戦のロシア杯では、五輪2連覇を目指す羽生結弦と、「4回転の申し子」と呼ばれるネーサン・チェン(米)がいきなり激突。ショートプログラム(SP)ではチェンが1位、羽生が2位発進となった。ソチ五輪銅メダリストのデニス・テン(カザフスタン、10位)を含めた3選手の得点をデータから見てみる。

 羽生は得点源のジャンプが崩れた。

 冒頭の4回転ループは回転不足が取られ、出来栄え点も-2.06点という大幅なマイナス評価で得点は6.34点止まり。112.72点のSP世界最高得点をマークした9月のオータムクラシックででは、ループより難度の低い4回転サルコーで挑んで13.50点を獲得しており、このジャンプだけで得点は半減以下になったことになる。

 演技後半の4回転トウループ-3回転トウループの連続ジャンプではまさかの転倒。トリプルアクセルではジャッジ全員から満点の出来栄え点(3.0点)をもらうジャンプで意地を見せたが、ジャンプの合計点は31.21点にとどまり、オータムクラシックで出した44.71点に遠く及ばなかった。

 羽生は、主に芸術性を見るプログラム構成点では、ただ1人、全5項目で9点台を並べたが、技術点のマイナスをカバーするまでには至らなかった。

 チェンは、冒頭に、大技の4回転ルッツ-3回転トウループの連続ジャンプに成功。出来栄え点もプラス(1.57点)となり、このジャンプだけで19.47点も稼いだ。後半に組み込んだ残り二つのジャンプは、出来栄え点ではマイナス評価になったものの大崩れはしなかった。

 チェンのジャンプ合計は40.46点。プログラム構成点は42.97点で羽生を3.64点下回ったが、ジャンプでの貯金がものをいった。

 テンはジャンプで2度転倒、精彩を欠いた。(読売新聞編集委員・三宅宏)

★★★

羽生にこやか、SP転倒も「悪くない失敗」 ロシア杯
後藤太輔 2017年10月20日23時09分
http://www.asahi.com/articles/ASKBN4V5NKBNUTQP013.html?iref=pc_extlink

見た目には大きな失敗があったように見えたが、羽生はにこやかだった。演技直後、リンク上に投げられた花を拾う子どものスケーターから「ハロー、ハロー」と声をかけられ、「ありがとう」と応じた。

 冒頭の4回転ループジャンプは回転不足。4回転トーループはきれいだったのに、連続ジャンプとして直後に跳んだ3回転トーループで転んだ。

 「ループは、形、軸は問題なかった」と羽生は言う。転倒した場面については「(3回転で)手を上げるスピードが足りないかなという、一瞬の迷いがあった」と冷静に分析していた。

 2日前や前日の練習では、転んだり1回転になったりするジャンプが目立った。その度に動きを分析し、修正。氷の状態と自分のジャンプの感覚のズレに苦しむ選手がいる中、「来て3日目で跳びやすくなった」と言い切る。

 羽生はジャンプ後、踏み切った場所を確認する。国際審判の経験が豊富で、幼少期の羽生を合宿などで見てきた杉田秀男さんによると、「トレース(靴の刃で氷にできる滑った跡)を見ている」。同じ跳び方をしても、氷の硬さが違うと跡は違ってくる。それを見て、成功のために踏み切り方を微修正している。

 羽生は修正能力が高い。「悔しさはありつつ、体力も残っている。悪くない失敗」。今後さらにジャンプの精度を高める手応えをつかんでいた。(後藤太輔)

★★★

羽生結弦、2位スタートに「ひとつ課題は乗り越えられた」フリーで4回転ルッツ挑戦へ
2017年10月20日23時28分 スポーツ報知
http://www.hochi.co.jp/sports/winter/20171020-OHT1T50296.html

 フィギュアスケートのGPシリーズ第1戦・ロシア杯(モスクワ)が20日に開幕。男子ショートプログラムで羽生結弦(22)=ANA=は94・85点で2位スタートとなった。首位は100・54点を出したネーサン・チェン(18)=米国=だった。

 羽生は冒頭の4回転ループで着氷が乱れると、演技後半の4回転―3回転の連続トウループは転倒した。演技後は悔しそうに苦笑い。テレビのインタビューには「もろもろ悪いところは目に見えて分かるところがたくさんありました。でも全部タイミングを外すことなくジャンプに臨めていた。まず、ひとつ課題は乗り越えられたかなと思う」と答えた。

 21日のフリーでは自身4種類目の4回転となるルッツにも挑戦する。「(首位と)点差もそんなに離れているわけではない。思い切って挑戦する。全力を出して思い切って最初から最後まで滑りたい」と意気込んだ。

★★★

羽生結弦、SP2位も笑顔「いいステップになった」
sankei 2017.10.20 23:36更新
http://www.sankei.com/sports/news/171020/spo1710200031-n1.html

 「悔しい気持ちもあるけど、集中して滑ることができた」。ジャンプでミスもあった平昌五輪シーズンのGP初戦のSPで、2位スタートとなった羽生が見せたのは笑顔だった。

 右膝を傷めていた今季初戦のオータムクラシックでサルコーに変えた冒頭の4回転ジャンプを、今大会は基礎点が高いループに戻した。回転不足の判定にも「形や軸は問題ない」。むしろ「少し慎重になってしまった」と反省したのは、演技後半の4回転-3回転の連続トーループだった。

 後ろの3回転で、GOE(出来栄え点)で加点を稼ぐために両手を高く上げることをとっさにやめた。「手を上げるにはちょっとスピードがなかった」。踏み切りにいつもの勢いが足りなかったことで迷いが生じ、着氷時の転倒へとつながった。それでもトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は完璧で、会場をわかせた。

 今季初戦と同様、調整は万全ではなかった。ループの回避を模索したこともあった。あきらめなかったのは、オータムクラシックのフリーでの苦い経験があったからだ。SPと同じくジャンプ構成を落としたが、ミスを連発して優勝を逃した。

 周囲にこうもらした。「やっぱり自分は攻めないといけない。そういうスタイルでやってきたから」。演技後の笑顔は、攻めの姿勢を貫いたからこその表情でもあった。

 「明日へのいいステップになった」。フリーで自身4種類目の4回転となるルッツに挑む22歳の気持ちは前を向いている。(田中充)

★★★

羽生SP2位発進も「手応えとしては悪くない」
nikkan 2017年10月20日23時54分
https://www.nikkansports.com/sports/news/201710200000766.html

 GPファイナル5連覇を目指す羽生結弦(22=ANA)は、SP94・85点で2位発進となった。

 演技後のインタビューで羽生は「もろもろ見えて悪いところは、目に見えて分かるところが、たくさんあり、自分の中では、全部タイミングを外すことなくジャンプに挑めたので課題をひとつ乗り越えられた。全部ちょっとしたほころびでミスをしてしまっているので、手応えとしては悪くないと思っている。(オリンピックシーズンでGP初戦に)いつもより仕上がりは早いと思いますし、ショートプロフラムで抜けがなかったのは、大きく成長したところだと思う。サルコーの時の構成とは違うので、体力の使い方なども全然違うので比較のしようがないが、今の自分にとって悪いながらも手応えのあるものだった。(2位から追う展開に)点差もそんなに離れている訳ではないので、思い切って挑戦する場だと思っているので、しっかり全力を出しながら、思い切って最後の最後までやりたい。(フリーは)プログラム自体を完成させられるように1つ1つ積み重ねていきたい」と振り返った。

★★★

羽生「誰もがルッツを期待する」フリーで逆転Vへ
nikkan 2017年10月21日1時4分
https://www.nikkansports.com/sports/news/201710210000003.html

14年ソチ五輪金メダリスト羽生結弦(22=ANA)が、SP94・85点で2位につけた。首位は100・54点の首位ネーサン・チェン(米国)。21日のフリーで、試合では初となる4回転ルッツを入れて逆転優勝を狙う。

 冒頭の4回転ループの着氷で乱れ、連続ジャンプでも尻もち。ジャンプのミスが重なり、9月のオータム・クラシックで更新した112・72点の世界最高点より17・87点も低い点数となったが、羽生の表情は明るかった。演技を終えると笑いながら転倒した場所を指さした。「悔しい気持ちももちろんありましたけど、集中してやれることはできた。GP初戦という緊張感はありましたけど、バタバタした感じではなく、いいコントロール状態に置かれた演技だった」。笑顔の理由を冷静に振り返った。

 「感覚は悪くない」。すぐにジャンプを自己分析した。最初の4回転ループは回転不足だったが「軸の作り方は問題なかった」。連続ジャンプは4回転トーループを跳んだ後、本来であれば両手を上げて3回転トーループを跳ぶはずだったが、とっさにやめた。「スピードが足りなかった。ちょっとした迷いです」。

 今季初戦のオータム・クラシックでは、違和感のあった右膝を守るため、4回転ループを回避。代わりにより難度の低い4回転サルコーを入れた別の構成で臨んだ。今季、4回転ループを入れて初めての試合で「いろんな修正点が見つかりつつ、明日につながるいいステップになった」と、悔しさの中でもミスを前向きに捉えた。

 21日のフリーでは、初めて4回転ルッツに挑む。「誰もがルッツを期待すると思うし、僕自身もルッツを決めてノーミスをすることを期待して明日に向けて過ごす。その気持ちに逆らわず、期待とかプレッシャーを受け止めながら自分が思いきってできるように、またコントロールして、調整して、勝ちに向かって貪欲に頑張りたい」。攻めて、楽しんだ先の勝利を見つめた。

★★★

羽生、SP2位!終盤4回転+3回転で転倒も「悪くない失敗」/フィギュア
sanspo 2017.10.21 05:04
http://www.sanspo.com/sports/news/20171021/fgr17102105040003-n1.html

 フィギュアスケート・ロシア杯第1日(モスクワ20日)グランプリ(GP)シリーズの第1戦として行われ、来年2月の平昌五輪で66年ぶりの2連覇を狙う男子の羽生結弦(22)=ANA=はショートプログラム(SP)で94.85点を記録し、2位発進となった。ライバルのネーサン・チェン(18)=米国=が100.54点で首位に立った。

 確かに、収穫はあった。練習で何度も繰り返してきた高難度の構成に挑戦できた喜びがにじむ。転倒もあった2位発進。演技後の羽生は舌を出しておどけ、笑った。

 「本当に本当に大きなミスではない。感覚的には悪くない失敗。この構成を一番練習している。悪いながらも、手応えはありました」

 右膝痛で回避していた基礎点の高い4回転ループを冒頭に跳んだが、回転不足で着氷が乱れる。最後の4回転-3回転の連続トーループは2本目で転倒した。過去7季で優勝を逃しているGP初戦。今季初陣の9月のオータム・クラシックで更新した自身の世界歴代最高を20点近く下回ったが、初戦より難度を上げた本来の攻めの構成は貫いた。「あしたへのステップになった」。五輪前哨戦で一歩前に進んだ。

 赤、青、緑。カラフルな客席を埋めた大勢の日本ファンから視線が集まる。華やかなモスクワのリンク「メガスポルト」には思い出が詰まっている。15歳でシニアデビューした2010年。GPへの挑戦が始まったシーズンに出場したシリーズの一戦が、同会場で行われて7位にとどまったロシア杯だった。

 「ロシアは伝統を感じる。スケーターにとって憧れの地」。王者となったソチ五輪の開催地でもある。今年3月に引退を表明した同国出身の“皇帝”エフゲニー・プルシェンコも見守ったSPで、力の限り滑った。

 首位と5・69点差。巻き返しを図る21日のフリーでは、新技の4回転ルッツを投入する。「誰もがルッツを期待している。僕自身も」。愛着のあるロシアで、新しい羽生結弦を見せる。

★★★

羽生、悪くないSP2位 4回転ルッツ初挑戦、フリーで逆転だ
sponichi 2017年10月21日 05:30
http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2017/10/21/kiji/20171020s00079000403000c.html

 GPシリーズが開幕し、男子ショートプログラム(SP)で、羽生結弦(22=ANA)は94・85点で2位発進となった。2つのジャンプでミスが出て、首位のネーサン・チェン(18=米国)に5・69点差をつけられた。4回転ルッツに初挑戦する21日のフリーで逆転優勝を狙う。

 滑り終えた羽生は笑顔だった。自然にこぼれたのか無理につくったのか。笑っていたかったのは間違いない。「最後の表情を見てもらえば分かると思いますけど、そんなに悪くない失敗でした」。前向きな気持ちは失っていないが、ジャンプのミスが足を引っ張った。

 冒頭の4回転ループは体勢を崩して着氷し、回転不足となった。後半のトリプルアクセルはきれいに決めたが、続く連続ジャンプでもミスが出た。4回転トーループを跳んだ直後「(加点を狙って)手を上げるにはスピードが足りない。ちょっとした迷いがあった」と3回転トーループで転倒した。

 94・85点。9月オータム・クラシックで出した112・72点の世界最高得点より17・87点低かった。前戦で右膝に違和感が生じたため回避したループを再び取り入れ、さらに高得点が狙えるジャンプ構成だったものの、不発。「悔しい気持ちはあるけれど、集中してできている」と努めて冷静に語った。

 ライバルのチェンと5・69点差がついた。4回転ジャンプの成否が得点の大きなウエートを占める近年の男子のフィギュア界では十分な逆転圏内だ。フリーのプログラムは陰陽師の安倍晴明を演じる「SEIMEI」。今大会の公式パンフレットはケガなどを乗り越え進化を続ける羽生を「ジャパニーズ・マジシャン」と紹介した。

 フリーでは自身4種類目の4回転ジャンプとなるルッツに初挑戦する。「誰もがルッツを期待すると思うし、僕自身も期待している。期待やプレッシャーを受け止めて、勝ちに向かって貪欲に頑張りたい」。日本の魔術師は高難度の4回転ルッツ成功で逆転を狙う。

★★★

羽生、苦手GP初戦ミスミスでSP2位でも「悪くない失敗」
2017年10月21日6時0分 スポーツ報知
http://www.hochi.co.jp/sports/winter/20171021-OHT1T50012.html

【モスクワ(ロシア)20日=高木恵】男子ショートプログラム(SP)で昨季世界選手権王者の羽生結弦(22)=ANA=は転倒などのミスが出て、94・85点で2位スタートとなった。21日のフリーで初めて挑む大技の4回転ルッツを成功させ、連覇がかかる平昌五輪へ自身初のGPシリーズ初戦Vで加速する。昨季四大陸選手権覇者のネーサン・チェン(18)=米国=が100・54点で首位。

 ミスが2つ重なったものの、演技後の羽生は満面の笑みを浮かべていた。「感覚的にはそんなに悪くない失敗の仕方。まずまず手応えのあるショートプログラムができている」。GP初戦の緊張をコントロールしながら、理想とする演技構成をやり遂げた。

 ショパンの「バラード第1番」。首回りのゴールドなど変化が施された新衣装でリンク中央に立った。ピアノの旋律に乗り踏み切った、今季初の4回転ループは回転不足。後半の3回転半ジャンプ(トリプルアクセル)は加点3を引き出す完璧な内容だったが、最後の4回転―3回転の連続トウループでは2つ目の3回転が着氷後に「一瞬の迷いがあった」。バランスを崩して転倒した。

 初戦のオータム・クラシックは右膝痛の影響で、冒頭の4回転ループを基礎点が1・5点低いサルコーに変更した。それでも世界最高得点を記録した。演技後に「この構成でもいいんじゃないか」と思ってしまった自分が許せなかった。ジャンプの難度を落とした翌日のフリーではミスを連発し「挑戦しないと僕らしい演技はできない」と思い知った。

 今大会の会場は11年にGPシリーズ初優勝を飾った「思い出深いリンク」。モスクワまで訪れた多くの日本人と現地の人々が声援を送った。売店では羽生と世界女王のエフゲニア・メドベージェワ(ロシア)の写真入りマグネットが売られた。早朝の公式練習後3分で100人が列をつくり、瞬く間に一時品切れ状態に。大会パンフレットには「ジャパニーズ・マジシャン」の見出しで紹介された。

 フリーでは大技の4回転ルッツに初挑戦する。「誰もがルッツを期待する。僕自身もルッツを決めて、ノーミスすることを期待して明日へ向けて過ごす。期待やプレッシャーを受け止めながら、勝ちに向かって貪欲に頑張りたい」。GPシリーズ初戦は初参戦の10年から優勝がなく、昨年まで5年連続2位に終わっている。平昌五輪シーズンはダッシュを決める。

★★★

“フィギュア界七不思議”の1つ?なぜかGP初戦Vなしの羽生結弦 鬼門突破なるか
daily 10/21(土) 6:04配信
https://www.daily.co.jp/general/2017/10/21/0010661764.shtml

 男子ショートプログラム(SP)が行われ、GP初戦に臨んだ世界王者の羽生結弦(22)=ANA=は、94・85点で2位発進となった。羽生は冒頭で今季初戦の9月オータムクラシックでは右ひざの違和感で回避した4回転ループに挑んだが、軽度の回転不足を取られ着氷も乱れた。最後の4回転トーループ-3回転トーループの連続ジャンプでまさかの転倒。出来栄え点(GOE)で大きく減点された。いきなり世界最高得点を更新した今季初戦とは一転して、ややほろ苦いSPとなった。

 首位のネーサン・チェン(米国)とは約6点差。大技4回転ルッツも初めて構成に組み込むフリーで、羽生は“鬼門突破”に挑む。これまでシニアに転向した2010-2011年シーズン以降の7シーズンで、なぜかGP初戦の優勝はなし。12年からは5年連続で2位となっている。

 羽生の2010年以降のGPシリーズ初戦成績は次の通り。
 2010年  NHK杯 4位
 2011年  中国杯 4位
 2012年  スケートアメリカ 2位
 2013年  スケートカナダ 2位
 2014年  中国杯 2位
 2015年  スケートカナダ 2位
 2016年  スケートカナダ 2位

 シニアデビュー以降、個人戦では42戦20勝と5割近い勝率を誇る羽生だが、GP初戦は鬼門となっている。“フィギュア界七不思議”の1つにも数えられそうなジンクス。払拭(ふっしょく)して、五輪シーズン好スタートを切れるか。

★★★

羽生 転倒2位も悪くない ミス以上に手応え十分「明日へつながるいいステップ」
daily 10/21(土) 6:04配信
https://www.daily.co.jp/general/2017/10/21/0010661762.shtml

 平昌五輪シーズンの本格的な到来を告げるグランプリ(GP)シリーズ第1戦が開幕し、男子ショートプログラム(SP)で昨季の世界選手権王者の羽生結弦(22)=ANA=は94・85点で2位となった。昨季の四大陸選手権覇者のネーサン・チェン(18)=米国=が100・54点で首位に立った。注目を集めた五輪金メダル候補の対決で羽生は後半の4回転-3回転の2連続トーループで転倒。チェンは4回転ルッツ、4回転フリップを着氷し、技術点で圧倒した。

 演技後の羽生は笑っていた。ジャンプで2つのミスを犯し、9月のオータムクラシック(モントリオール)で自身が記録した世界歴代最高得点より約18点も低い得点にもかかわらずだ。ネーサン・チェンに次ぐ2位発進となったが「悔しい気持ちももちろんあったけど、集中してやれることはできた。明日(フリー)へつながるいいステップになった」。羽生にとっては、ミス以上に手応えを得たSPだった。

 衣装も、ジャンプ構成も変えて臨んだGP初戦。前回は右膝の違和感から回避した4回転ループを演技冒頭でこらえて着氷するも、回転不足の判定だった。演技後半の4回転-3回転トーループの連続ジャンプは「一瞬迷った」と転倒。それでも「そんなに悪くない失敗。バタバタしたSPではない。自信を持ってこれからもやっていくつもり」と表情は明るかった。

 これまで羽生はGPシリーズ初戦を制したことがなく、大会前日にはそれを自ら「洗礼」と呼んだ。首位チェンとはまだ5・69点差と“射程圏内”。フリーで挽回することは十分に可能だ。

 この日は自らが憧れた元世界王者・プルシェンコ氏が観客席から見つめる中で演じ、演技後にはプレゼントを拾う係の現地少年から羨望(せんぼう)のまなざしで話しかけられた。羽生はいまや世界のヒーロー。4回転ルッツという新たな挑戦をするフリーへ「期待もプレッシャーも受け止めて、勝ちに向かって貪欲に頑張りたい」と逆襲を誓った。

★★★

羽生の挑戦「誰もがルッツ期待する」逆転へここから
nikkan 2017年10月21日9時45分 紙面から
https://www.nikkansports.com/sports/news/201710210000136.html

 14年ソチ五輪金メダリスト羽生結弦(22=ANA)が、平昌五輪シーズンの本格到来を告げるGP初戦で、SP94・85点で2位発進となった。10-11年シーズンのシニアデビュー以降、GP初戦での優勝は7季連続でなし。今日21日、4回転ルッツを入れた自己最高難度のフリーで「スロースターター」のジンクスを拭い去る。

 2位でも、羽生の心は波立たなかった。「最後の表情を見て分かると思うんですけど…」。演技後に笑みを浮かべ、舌をペロッと出したのは悔しさとともに手応えがあったからだった。 冒頭の4回転ループは、回転不足で着氷が乱れた。トリプルアクセルは美しく決めて出来栄え点で3点満点の加点を得たが、後半の4回転-3回転の連続トーループは着氷した瞬間に右足がわずかに深く倒れ、後ろに転倒した。それでも「感覚的には悪くなかった」と収穫の部分を強調した。

 9月の今季初戦オータム・クラシックでは違和感を抱える右膝を守るため、4回転ループを回避するなどジャンプの難度を下げた。それでいてSPで世界最高得点をマークしたが、今回のSPこそやりたい構成だった。「自己ベストから20点以上も低いが、手応えとしては大きなミスではなかった。いろんな修正点も見つかりつつ、明日につながるいいステップだった」。SPの衣装は袖と腰から胸にかけた青色のグラデーション部分を前の試合より少し濃くしていた。「まだまだ改良しますよ」。衣装と同様、ここからプログラムの濃度を高めていく。

 今日21日のフリーでは、試合で初めて4回転ルッツを入れる自身最高難度のジャンプ構成に挑む。「誰もがルッツを期待すると思うし、僕自身もルッツを決めて、ノーミスをすることを期待して明日に向けて過ごす。勝ちに向かって貪欲に頑張りたい」。逆転勝利へ強い意思をにじませた。

 GPファイナルは13年から4連覇中だが、GP初戦に限るとシニア過去7季で1度も勝てていない。首位チェンとは5・69点差。「点差もそんなに離れていないし、何よりも思い切って挑戦する場だと思っている」。心を弾ませフリーに臨む。【高場泉穂】

 ◆GPシリーズ 95-96年シーズンに「チャンピオンシリーズ」の名で始まった。大会数などを変えながら、03~04年シーズンから現在のロシア、カナダ、中国、日本、フランス、米国の6カ国で定着。毎年10月から11月にかけて6週連続で行われる。6大会のうち、各選手・組(ペア、アイスダンス)が出場できるのは最大2大会。順位に応じたポイントの合計で、上位6人(組)がGPファイナルに出場できる。今年のGPファイナル(12月7日開幕)は名古屋で開催される。

★★★

羽生「ロシア愛」語る「特別で伝統を感じるところ」
nikkan 2017年10月21日9時45分 紙面から
https://www.nikkansports.com/sports/news/201710210000138.html

14年ソチ五輪金メダリスト羽生結弦(22=ANA)が、平昌五輪シーズンの本格到来を告げるGP初戦で、SP94・85点で2位発進となった。

 羽生が「ロシア愛」を語った。ロシア杯出場はシニア1、2季目の10、11年に続いて3度目。前回11年はこの会場でGP初優勝を飾った。「ロシアはスケーターにとって、特別で伝統を感じるところ。ここで成長してきた部分を出せたら」。この日は羽生の憧れのスケーター、プルシェンコ氏も観戦に訪れていた。

★★★

【フィギュアGPシリーズ・ロシア杯】羽生SP2位発進も余裕
tokyo sports 2017年10月21日 16時30分
https://www.tokyo-sports.co.jp/sports/othersports/803512/

【ロシア・モスクワ20日発】まずまずのスタートだ。フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ・ロシア杯が開幕し、男子ショートプログラム(SP)に登場した羽生結弦(22=ANA)は94・85点で2位発進となった。

 羽生はSPの世界最高得点112・72点をマークした9月のオータム・クラシックからさらに難度を上げて今大会に臨んだ。冒頭のジャンプを4回転サルコーから、より基礎点の高い4回転ループに変更。回転不足で着氷し大きくバランスを崩したものの、なんとか踏ん張って転倒を免れた。ここからリズムを取り戻し、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は完璧に決めたが、終盤に落とし穴があった。最後のジャンプとなる4回転―3回転の連続トーループで転倒。これが響き、得点は伸び悩んだ。

 演技後は苦笑いを浮かべつつも「わずかなほころびがミスにつながった。感覚的にはそんなに悪くない失敗をしている」と納得顔だ。体力的な不安もないという。実際、GPファイナルは4連覇中で、GPシリーズで圧倒的な強さを発揮している印象だが、初戦は7季連続でV逸とシーズン序盤は例年、苦戦している。平昌五輪シーズンの本格的な幕開けとはいえ、出足はこんなもの…といったところなのだろう。

 テーマは“挑戦”。SPで難度を上げたのに続き、21日のフリーでは初めて4回転ルッツを試合のプログラムに組み込む予定だ。4回転ルッツ、4回転フリップを着氷し100・54点で首位のネーサン・チェン(18=米国)とは5・69点差だが、羽生は「そんなに離れていない。悪いながらも手応えはあった」。大技を決め、苦手のGP初戦でライバルを逆転すれば、五輪連覇に向けてこれ以上ないシーズンのスタートとなる。

★★★

羽生にロシアの熱烈少年ファン プルシェンコに憧れた自身と重ね「ありがとう」
daily 10/21(土) 16:32配信
https://www.daily.co.jp/general/2017/10/21/0010663225.shtml

男子ショートプログラム(SP)が行われ、GP初戦に臨んだ世界王者の羽生結弦(22)=ANA=は、94・85点で2位発進となった。昨季のGPファイナル銀メダリストのネーサン・チェン(18)=米国=が100・54点をマークし、首位に立った。

 演技冒頭、今季初戦の9月オータムクラシックでは右ひざの違和感で回避した4回転ループに挑むも、軽度の回転不足の判定。続く後半のトリプルアクセルは成功したが、最後の4回転トーループ-3回転トーループの連続ジャンプでまさかの転倒となった。初戦でたたき出した世界歴代最高得点から約18点も低い点数だったが、羽生は「悔しい思いもありつつ、修正点も見つかりつつ。体力も残っているので、明日につながるいいステップだった」と前向きに話した。

 決して完璧な演技ではなかったが、羽生が世界のヒーローであることに変わりはない。演技後、観客から投げ込まれるプレゼントを拾うフラワースケーターが、羽生に近づいた。一生懸命に羽生の視界へ入り「ハロー!ハロー!」とその子供。手渡された紙を受け取った羽生は、その子の頭をなで「ありがとう」と答えたという。

 羽生自身も幼い頃は「皇帝」と呼ばれたトリノ五輪金メダリストのプルシェンコ氏(ロシア)に憧れ、髪型をまねたこともあった。その子について「プルシェンコみたいな髪型でした」と、自身の幼い頃を思い返すかのように話した羽生は「スケートをやっていて、トップを目指している子供たちがこのロシアの地にはたくさんいると思うので、こういうフラワースケーターがこれからこのロシアの地で強い男子になっていったらいいなと思う」と笑った。

 この日、羽生が憧れたプルシェンコ氏は羽生の演技をスタンドで観戦。その子供にとって羽生はきっと、羽生にとっての同氏のように憧れの存在だ。今回の彼に限らず“王者の演技”は国境を越えて人の心をつかみ、こうして継がれていくのだろう。