2016.12.12 - web sportiva - 「悔しい」を連発の羽生結弦。GPファイナル4連覇でも演技完成を急ぐ
折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi 能登直●撮影 photo by Noto Sunao
12月10日のグランプリ(GP)ファイナル男子フリー。前々日のショートプログラム(SP)で106・53点を出してトップに立っていた羽生結弦の前半の滑りは、300点超えを確信させるものだった。
最初の4回転ループは「今日も耐えるような着氷になってしまった」(羽生)が、乱れはほとんどなく、GOE(出来ばえ点)も加点された。その後の4回転サルコウも余裕を持って決めると、スピードのあるコンビネーションスピンを見せる。ステップシークエンスもしなやかに滑り、そのままの流れで3回転フリップを成功。羽生らしさを存分に見せる前半だった。
ところが、後半はNHK杯と同じように4回転サルコウで転倒。その後、4回転トーループ、トリプルアクセル+3回転トーループを決めて持ち直したかに見えたが、続くトリプルアクセルで着氷を乱し、つなぎの1回転ループはタイミングが乱れてダウングレード、3回転サルコウは2回転になるミスになった。さらにコリオシークエンスからは少しスピードも落ちてきて、最後のジャンプとなる3回転ルッツはパンクして1回転に。
終盤にミスが連続してしまい、結局、フリーの得点は187・37点。3種類4回の4回転をすべて決めて197・55点を出したネイサン・チェン(アメリカ)と、4回転フリップを決めるなどミスを最小限に抑えて195・69点を獲得した宇野昌磨に後れをとり、フリーは3位にとどまった。
それでも合計293・90点でその時点の1位となり、ハビエル・フェルナンデス(スペイン)とパトリック・チャン(カナダ)の演技を待つことになった。
フェルナンデスは出だしから耐える演技になり、後半の4回転サルコウとトリプルアクセルでミスを連発して177・01点。羽生を7点弱の差で追っていたチャンも、最初の4回転トーループと次のトリプルアクセルで転倒。さらに後半のトリプルアクセルでも転倒と脆さを見せ、166・99点。この結果、羽生のGPファイナル4連覇が決まった。
「トータルで考えてショートはよかったですし、結果的に4連覇という目標を達成できたことはよかったです。でも、演技自体は満足しきれないです。やっぱりフリープログラム3位というのは非常に悔しい順位ですし、ショートと比較しても最後の最後(のジャンプ)に失敗したというのは印象も悪いと思います。今日は反省点だらけですけど、どうすれば跳べたかというのも分かっているので、そういうのも含めて、全日本まで時間は少ないですけど、頑張ってやっていきたい」
練習では、SPもフリーもノーミスの演技を何回もしていて自信はある。だから、「どちらか片方だったらうまくいく自信はつけてきている」と羽生は言う。だが、両方をノーミスで揃えるとなると、まだうまくつなぎきれないもどかしさを感じているという。
「後半の4回転サルコウもNHK杯の公式練習でけっこうな確率で降りていましたけど、今回は公式練習でも失敗が目立っていたので、その確率の低さが試合に出てしまったのかなと思います。ただ、去年の序盤と違って、後半の4回転という意識はそんなにないので、その点ではまだサルコウに対する考えが甘いのかなというのはあります。
今は4回転ループに対しても苦手意識や『新しいジャンプ』という意識もなくなっていますし、トーループやサルコウに関しては自信を持って跳べるジャンプなので、後半のジャンプとしてどのようにやっていくかをもうちょっと考えなければいけない。周りの意見も取り入れていきたいです」
今シーズン、ケガの治療でスタートが遅れたことが今の成績に「関係ないし、ブランクはない」と羽生自身は言い切る。だが、ANAの城田憲子監督が「本当に追い込む練習ができるまで4カ月間空いたのは(調整への影響が)大きい。今はその分を徐々に詰めている段階」と言うように、その影響はやはりどこかにあるはずだ。
それでも、ここから調子をまだまだ上げていけると考えれば、2018年の平昌五輪にピークを合わせるためのシミュレーションができているともいえる。
羽生はこう言う。
「誰からも追随されない羽生結弦でありたいと思っているので、今シーズン難度の高い構成にしても、まだ昨シーズンの自己最高得点に並ばないというのは悔しいです。ただ、今シーズンはいい挑戦ができていると思います。今年の前半を振り返れば、ハッキリ言って最悪だったなと思いますし、メチャメチャ悔しい。今の技術構成を来シーズン完成させられればと考えていましたけど、今の悔しさ的には、もう今シーズンの後半には完成させたいと思うようになりました」
4回転ループを入れて技術難度を上げただけではなく、今季のプログラムでは「観客とコネクトすること」も羽生は目標にしている。表現面も意識して演技をすることで、ジャンプに対する意識の比率に多少の影響があるはずだ。だからこそ、今の技術構成でプログラムを完成させるには時間がかかると考えていたのだろう。しかし、納得できない演技が続いたことで、そうした思いも吹き飛んでしまったようだ。
そんな羽生の意地と覚悟がどう結実していくのか。期待を込めながら、焦らずにゆっくりと待ちたい。
2016.12.11 - GPF 赛事总结 + 平昌对策
羽生、「悔しい」史上初4連覇 五輪連覇へ危機感/フィギュア
sanspo 2016.12.12 05:04
http://www.sanspo.com/sports/news/20161212/fgr16121205040002-n1.html
フィギュアスケート・GPファイナル最終日(10日=日本時間11日、フランス・マルセイユ)男子はショートプログラム(SP)首位の羽生結弦(22)=ANA=が、フリーで187・37点の3位ながら合計293・90点で圧勝。男女を通じて初の4連覇を達成した。SP4位の宇野昌磨(18)=中京大=が2年連続の3位。女子はSP3位の宮原知子(18)=関大=が2年連続の2位。エフゲニア・メドベージェワ(17)=ロシア=が世界歴代2位の合計227・66点で2連覇した。
演技を終えた羽生は両手を腰に当てて力なく視線を落とした。大差のリードを奪ったSPの貯金で4連覇を果たしたが、納得の勝利とはいかなかった。
「結果についてはすごくうれしいが、演技自体にはやっぱり満足しきれない。自分の中では反省点だらけ」
冒頭の4回転ループ、続く4回転サルコーは難なく決めたが、4回転サルコー-3回転トーループの連続ジャンプは最初のサルコーで転倒。その後も3回転ルッツが1回転になるミスがあった。フリーだけなら2週間前のNHK杯から得点を10点以上落としての3位。「少し疲れていた」と表情をこわばらせた。
今大会では年下のライバルの成長ぶりが目立った。フリーで1位となりSP5位から2位に入ったネーサン・チェン(17)=米国=は、4種類の4回転ジャンプを跳べる。さらに基礎点が高い4回転ルッツからの連続ジャンプを武器としている。2年連続で3位となった宇野昌磨(18)=中京大=もフリーで羽生を8点以上も上回った。
危機感の表れか。羽生は「今シーズン後半に完成させたい」と、難度を上げた演技構成の完成を前倒しすることを明かした。現時点ではトーループ、サルコー、ループを跳ぶが、4種類目を模索中。さらに、「プログラムに組み込むのは、スケートを始めたころからの夢」と、この日は誰も成功させていない4回転半(クワッド・アクセル)への挑戦にも言及した。
次戦は全日本選手権(22日開幕、大阪・門真市)。日本のエースは、下からの突き上げを推進力にして、平昌五輪での金メダルへ向けて歩みは止めない。
★★★
村主章枝の評論、SPとフリー「中1日」調子の維持難しい
スポーツ報知 2016年12月12日8時30分
http://www.hochi.co.jp/sports/winter/20161212-OHT1T50088.html
◆フィギュアスケート GPファイナル最終日(10日、フランス・マルセイユ)
4連覇を果たした羽生選手だが、後半に珍しくジャンプのミスが出てしまい、フリーは3位の結果だった。後半冒頭の4回転サルコーで転倒し、最後の3回転ルッツが1回転となって0点に近い点数だったりと、ジャンプが乱れたことで得点が得られなかった。一方の宇野選手はSPとは打って変わり滑るスピードも大変よく、スピンではプラス3の高評価。ジャンプもほぼミスがなく、フリーでは2位と羽生選手よりも上の順位であった。
今回、男子はSPとフリーの順位が異なった。なぜか。原因の一つとして、SPとフリーの間が1日空いたことが挙げられる。昨年大会と同様な日程ではあったが、体調を3日間良い状態に保つのは難しい。試合がないといっても、公式練習はジャッジも見に来ているので気を抜けない。
中日は、体調によって過ごし方が異なる。少し多めに動き負荷をかけることもあれば、休養に徹することもある。五輪も現在は団体戦があり、試合期間が非常に長いため、どこにピークを合わせるかが課題。時には、調子が良くなくても妥協が必要で、選手には精神力の強さを求められる。
その点、女子フリーで宮原選手は2位の結果であったが、SP3位ながら首位との差もなく総合2位。今回、2日間ともミスの少ない演技をして、精神的にも非常に強いことがうかがえた。
年末に日本一を争う全日本選手権を控える。日本人スケーターのレベルが上がり、国内を勝ち抜くことは容易ではない。このGP大会で得た経験と成果を全日本で発揮し、素晴らしい作品が生まれることに期待したい。(元五輪代表、振付師)
★★★
羽生結弦が史上初の4連覇…“フィギュア大国”日本は「安泰」なのか?
dot.asahi 2016/12/12 16:00
https://dot.asahi.com/dot/2016121200146.html
先週末に開催されたISUグランプリ(GP)ファイナル。羽生結弦(22)が男女シングルを通じて史上初の4連覇を達成したほか、宇野昌磨(18)も銅メダルをつかんだ。女子もまた、宮原知子(18)が銀メダル、シリーズ参戦4年目でのファイナル初出場となったジュニア女子・坂本花織(16)が銅メダルをそれぞれ獲得した。さらに、羽生、宇野、宮原による覚悟を決めた『PPAP』と、終幕のエキシビションまで強豪日本が存在感を示した。
これで2018年に開かれる平昌(ピョンチャン)五輪に向けて、欧州勢と四大陸(北米、アジア)勢が対戦するのは、残すところ3月末の世界選手権と来季のGPファイナルのみとなった。今後、男女トップシーンの勢力図はどう動くのだろうか。
男子は、ショート、フリー、総合の世界記録ホルダー、羽生を軸に今後も巡っていくだろう。今大会でも、羽生のフリーでの失速の後、ベテラン2人が勝機を意識したのか。世界選手権2連覇中のハビエル・フェルナンデス(25、スペイン)と世界選手権過去3連覇のパトリック・チャン(25、カナダ)は共にジャンプで失敗し、若手2人、ネイサン・チェン(17、アメリカ)と宇野がメダルに輝いた。
先頭を走る羽生が4回転をショートとフリーで計6本構成する限り、勝利には羽生以上の本数の4回転成功が求められる。フィギュアスケートの得点は技術点と演技構成点の合計で、ジャッジの評価点である演技構成点は男子で150点満点となる。この上限があるため、演技構成点の高い男子上位陣の争いは、技術点の勝負になっている。フィギュアスケートではジャンプの回転数が技術点を高くし、男子で計11回あるジャンプの出来栄え点も得点を左右する。より多く、より美しく回れるか。このシビれるスポーツ性が今の男子シングルの魅力だ。
しかし、物事が一極に集まれば対極を生むように、少ない4回転でもエンタテイメント性に特化した男子選手も魅力を放っている。4回転1本で今大会に臨み、ダンスで攻めたアダム・リッポン(27、アメリカ)、同様にフィギュアスケートの踊りを進化させているジェイソン・ブラウン(21、アメリカ)、現役トップ選手ながら上位陣の振付師でもあるミーシャ・ジー(25、ウズベキスタン)、勝負の中で生きる彼らショーマンの存在は男子シングルに彩りを添えている。
女子は、昨季世界選手権に続いて今大会も自己ベストが連発し、歴史的好試合となった。ソチ五輪もそうであったように、女子は大一番でドラマチックな展開を魅せる。女子上位陣はジャンプ構成で差がつかず、世界女王エフゲニア・メドベデワ(17、ロシア)を筆頭に、自己のキャラクターを確立させた上で、ジャンプ、スピン、ステップ、全ての技で満点を目指す勝負になってきた。至高を極めるメドベデワの総合得点が今大会で世界記録まで0.9点と迫ったなか、宮原も離されず、女子史上4位の得点をマークした。この先も頂上決戦が続いていく。
五輪にも世界選手権にも一国の出場選手枠は「3」しかなく、女子の3枠を巡る国内の争いはロシアも日本も激しさを増すばかりだ。メドベデワをしのぐ演技構成点を誇るソチ五輪銅メダルのカロリーナ・コストナー(29、イタリア)の復帰、アメリカ、カナダの北米勢、そして新時代の技術を持つジュニアも相まって、勝負と演舞のステージを盛り上げる。平昌五輪までの一戦一戦、女子シングルに魅了されることになるだろう。(文=Pigeon Post ピジョンポスト 島津愛子)
★★★
なじんできた4回転ループ=羽生、平昌五輪へ着々-フィギュアGPファイナル
jiji 2016/12/12-16:17
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016121200517&g=spo
【マルセイユ(フランス)時事】10日までフランスのマルセイユで行われたフィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルで、男子の羽生結弦(ANA)が史上初の4連覇を果たした。世界歴代最高得点をマークした昨季のような圧倒的な強さはまだないが、さらにレベルの向上を図っている途上で大きなタイトルを守った。
フリー後には「誰からの追随も許さないようになりたい」と悔しがったが、再び突き抜ける下地はできつつある。史上初めて成功させた大技の4回転ループがなじんできた。フリーではNHK杯に続いて決め、まずまずの加点を引き出した。
今季は序盤から、スケーティングなど他の要素を犠牲にしても、3種類目の4回転となるループの成熟を急いだ。男子の4回転争いは加速する一方だが、取り残されるわけにはいかない。GPファイナルのフリーではミスがあったとはいえ、ルッツとフリップを持つネーサン・チェン(米国)、フリップが武器の宇野昌磨(中京大)に次ぐ3位にとどまった。
表現も含む総合力を求めるオーサー・コーチとは当初は意見が食い違ったが、今は互いに理解し合っている。オーサー・コーチは「新しい要素であるループの場数を今のうちに踏んでおきたいのだろう。賢いアプローチ」と話し、平昌五輪で連覇を狙う来季を見据えた羽生の戦略を認める。
世界選手権2連覇のハビエル・フェルナンデス(スペイン)のように、4回転の種類を増やさず完成度を高める選択肢もあったが、より高い難度に挑む道を選んだ。今季前半に蓄えてきた力を一気にぶつける次の機会をにらむ。
★★★
羽生「演技の平均値上げたい」 失敗目立った男子(後藤太輔)
asahi 2016年12月12日17時35分
http://digital.asahi.com/articles/ASJDD0FG8JDCUTQP12Y.html?rm=209
毎年のように技術をレベルアップさせながらプログラムを滑りこなすのは難しい。演技の完成度が低いシーズン前半にあり、緊張感が高まるGPファイナル。男子は多くの選手が複数種類の4回転ジャンプに挑戦したが、失敗が目立った。
羽生はフリーの冒頭で4回転ループを決めた。一方で、後半の4回転サルコー―3回転トーループは転倒。今季4戦目で、この連続ジャンプは一度も成功していない。
羽生だけでなく、世界選手権2連覇中のフェルナンデス(スペイン)、ソチ五輪銀メダリストのチャン(カナダ)もジャンプで何度もミス。4回転フリップを決めるなど、フリーで好演技を見せた宇野や、ネーサン・チェン(米国)も、SPでは崩れていた。
「SPとフリー、片方だけだったらうまくいく」。羽生は両方でミスなく演じる難しさをにじませた。また、「スケーティングやスピンは、ジャンプが跳べなくなるとおろそかになってしまう」とジャンプに気を取られ、他の部分が充実させられない点を反省した。
羽生は、「ピーク(を合わせる手法)は、色々と考えて試したが、変えられるものではない」と、調子が最高潮の時を試合に合わせる難しさも語る。2014年ソチ五輪の金メダルは、ミスする選手が相次いだ中での獲得だった。「(調子の)ピークが合わなくても、いい演技ができるよう演技の平均値を上げたい。平昌五輪に向けて確実にできるフリーにしたい」。今大会で、五輪2連覇への道筋を改めて確かめていた。(後藤太輔)
★★★
羽生 エキシビションで突然の大技 「平昌に向け」4回転ループ→3回転トーループ
daily sports 2016.12.13 6:04配信
http://www.daily.co.jp/general/2016/12/13/0009746504.shtml
「フィギュアスケート・GPファイナル」(11日、マルセイユ)
平昌五輪の秘密兵器だ。男子シングルで史上初の4連覇を飾った羽生結弦(22)=ANA=が11日、エキシビションで大技を披露。新たな武器が完成間近であることをうかがわせた。
突然の披露だった。自らの出番を終えてエンディングセレモニーも終わりを迎えたとき、GPファイナルの女子シングルで連覇を飾ったメドベージェワ(ロシア)が羽生に歩み寄り、耳打ちした。その直後にリンクに勢いよく滑りだすと、4回転ループと3回転トーループの連続ジャンプを見事に成功。思わずガッツポーズで喜びを表現した。
温めていた大技だった。9月に世界初となる4回転ループを成功させたばかりだが、さらに難易度が高い4回転ループ-3回転トーループはNHK杯での練習などでも披露しており、「練習でちょっとずつやっていて、平昌に向けて視野に入れていけば」と話していた。既に4回転ルッツへの挑戦も明かしているが、この大技が加われば鬼に金棒だ。
「どんな試合でも勝ちたい。この後しっかりやらないといけない」と慢心がない絶対王者は向上心のかたまり。今月末の全日本選手権、さらに出場が予想される年明け2月の四大陸選手権、3月の世界選手権に向けて進化を続けていく。
★★★
羽生 時差対策だけじゃない平昌五輪“異空間”攻略法
tokyo sports 2016年12月13日 11時00分
http://www.tokyo-sports.co.jp/sports/othersports/627895/
【フランス・マルセイユ10日(日本時間11日)発】フィギュアスケート・グランプリ(GP)ファイナルの男子フリーで、羽生結弦(22=ANA)は4回転ジャンプのミスなどがあり187・37点で3位にとどまったものの、ショートプログラム(SP)との合計293・90点で優勝。男女を通じて史上初の大会4連覇を達成した。これで期待が高まるのは2018年平昌五輪での2連覇。午前10時に競技開始が濃厚という“異空間”を攻略するべく、万全の態勢が敷かれる。
羽生がまたも歴史を塗り替えた。世界のトップ6だけが出場を許される大会で史上初の4連覇を達成。4度の優勝も男子は過去、“皇帝”エフゲニー・プルシェンコ(34=ロシア)のみという快挙だ。
フリーでは自らが望む演技ができず「演技自体にはやっぱり満足し切れない。フリー3位は非常に悔しい。自分の中では反省点だらけ」と苦い表情だったが、史上初の快挙には「結果についてはすごくうれしいと思う。SPとフリー合わせてのフィギュアスケートですから」と素直に喜んだ。
平昌五輪のプレシーズンの今季も絶好調。がぜん、五輪2連覇が現実味を帯びてきた。一方で、気になるのが平昌五輪の“異常さ”だ。大会組織委員会が公開している日程案では、フィギュアスケートは各種目で午前10時に競技開始となっている。関係者が「今までに聞いたこともない」という異例の事態。変更の可能性も残されているが、五輪に巨額な放映権料を支払う米大手テレビ局「NBC」の意向が強く反映されており、これまでも批判を浴びながら変わることはなかった。今後も急転する可能性は低いとみられる。
フィギュアスケートはどちらかといえば“夜型競技”だ。しかし今回は、場合によって夜明けから氷上で練習する“超朝型”が求められる。羽生のみならず、全選手にとって最大の課題。日本スケート連盟は「代表が決まり次第、合宿などで対応策を講じる」(伊東秀仁フィギュア部長)と、時差調整を進める方針を明かしている。
さらに羽生にとって強い味方となるのが、その眠りを支援する寝具メーカー、「東京西川」の西川産業だ。同社は“企業秘密”を取り入れ、羽生の睡眠に全面協力するという。
「弊社には眠りやすい環境づくりに加え、起きやすい環境づくりについても独自のデータがあります。競技開始がどんな時間帯になっても、遠征先で睡眠コンディションを整えるあらゆることを全面的に支援いたします」(西川産業営業企画室)
これまでもマットや枕に加え、寝る前の香りや音楽など環境面でもサポートしている。気持ちよく起きることでも効果的にバックアップを受けられれば心強い。
今大会の
会見で海外の記者から前人未到の4回転アクセルについて質問が飛び「スケートを始めたころからの僕の夢。練習して、できれば競技会で披露したい」と宣言するほど、何事にも挑戦する姿勢を見せる。平昌の異空間も、チャレンジ精神で克服してしまいそうだ。
2016.12.11 - GPF Gala 图集
afpbb:
Anne-Christine Poujoulat撮影:
★★★
asahi:
遠藤啓生撮影:
★★★
daily:
★★★
mainichi:
宮間俊樹撮影:
★★★
nikkan:
河野匠撮影:
★★★
sankei / sanspo:
★★★
sponichi:
長久保豊撮影:
★★★
★★★
sportsnavi:
坂本清撮影:
★★★
tokyo sports:
★★★
tulup.ru:
★★★
yomiuri:
若杉和希撮影:
★★★
通信別冊:
★★★
株式会社フォート・キシモト PHOTO KISHIMOTO CORPORATION
December 11, 2016
https://www.facebook.com/photokishimoto/posts/1377853035566266
撮影:長瀬友哉/フォート.・キシモト ©Yuya NAGASE/PHOTO KISHIMOTO
使用機材 Canon EOS 1DX Mark II
★★★
alexshibutani
Dec 11, 2016
https://www.instagram.com/p/BN4jX9cABt7/
😄#GPFigure #GPFinal
★★★
IFS Magazine @ifsmagazine
2:01 AM - 12 Dec 2016
https://twitter.com/ifsmagazine/status/808114467045253120
IFS Magazine @ifsmagazine
7:23 PM - 11 Dec 2016
https://twitter.com/ifsmagazine/status/808014384635248644
The junior and senior 2016-17 #GPFinal gold medalists.
IFS Magazine @ifsmagazine
1:30 AM - 12 Dec 2016
https://twitter.com/ifsmagazine/status/808106704072245249
Group selfie at the 2016-17 Grand Prix Final gala finale.
★★★
Europe On Ice @europeonice
1:12 AM - 13 Dec 2016
https://twitter.com/europeonice/status/808464644369240064
Marseille Memories: Yuzuru Hanyu's performance in Sunday's gala exhibition was a real treat for those who were there to see it live. #羽生結弦
Europe On Ice @europeonice
11:10 AM - 12 Dec 2016
https://twitter.com/europeonice/status/808252589271896064
Another #GPFigure Final is in the books. Congratulations to all the skaters that took part and best of luck for 2017!
★★★
テレビ朝日 フィギュアスケート
Dec 17, 2016
https://www.facebook.com/tvasahifigure/photos/a.151712928305092.38498.150636491746069/811840428959002/?type=3&theater
グランプリシリーズから2か月に渡る氷上サバイバルもグランプリファイナルをもって、終結しました。
そのグランプリファイナルは、羽生結弦選手の男子史上初4連覇、そして宮原選手・宇野選手の2年連続表彰台という好結果となりました。ご声援いただいた皆様、誠にありがとうございました。
※写真は、大会後の羽生選手と松岡修造さんのインタビュー後に撮影されたものです。
そして、さらにお知らせです。
明日、18日(日)午後4時30分からの
「報道ステーションSUNDAY」では、
羽生結弦選手の企画が放送されます。
こちらも是非ご覧ください!!!
★★★
sports-inside.org:
★★★
akrasnozhon
Dec 13, 2016
https://www.instagram.com/p/BN-jaUChFLp
"And By the way L is for loop"
★★★
christinacarreira
Dec 15, 2016
https://www.instagram.com/p/BODjpNyghlD/
So happy I got to meet Yuzuru last week! 🇺🇸🇯🇵 #gpfinal #jgpfinal #yuzuru #hanyu
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aninka_duskova (Anna Duskova)
Dec 11, 2016
https://www.instagram.com/p/BN4AvrHAkRt/
Practise for gala with team #duskovabidar
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icesmurfette (Angelique Abachkina)
Dec 12, 2016
https://www.instagram.com/p/BN6uqLGDTyv/
Finally could meet those amazing Japanese 😍🇫🇷☺️❤️️🇯🇵🙏🏼 #Japan #marseille #GPF #GPFmarseille #yuzuruhanyu #shaomauno #satokomiyahara #exhibition #gala
Dec 11, 2016
https://www.instagram.com/p/BN39O9Cgw8O/
🌙🐻 #sailormoon #whinniethepooh
★★★
Tatiana Tarasova VK page
Dec 19, 2016
https://vk.com/wall-110044835_4662
Вот каким фото и письмом решила поделиться с нами Татьяна Анатольевна.
Мы уже писали о том, что Тарасова посоветовала Юдзуру музыку для одной из программ. И вот такую трогательную записку и букет получила в благодарность.
(Here are some photos and a letter has decided to share with us Tatiana.
We already wrote that Tarasova advised Yuzuru music for one of the programs. And such a touching note and received a bouquet of gratitude.)
2016.12.11 - GPF Gala & 一夜明け 新闻报导
羽生結弦「4連覇は誇り」 ファイナルから一夜明け
asahi 共同 2016年12月11日22時11分
http://digital.asahi.com/articles/GCO2016121101001549.html
【マルセイユ(フランス)共同】フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルで男女を通じて初の4連覇を果たした羽生結弦(ANA)が一夜明けた11日、フランスのマルセイユの試合会場で取材に応じ「4連覇できたことには誇りを持てる」と話した。
フリーは3位と振るわなかったが、けが明けのシーズン前半に結果を残し「3種類の4回転ジャンプを決められているのが大きな収穫」と強調。「追うべきものは自分の最高点数。今回のプログラムで最高の演技を目指している」と自身の世界歴代最高得点更新に意欲を見せた。
女子2年連続2位の宮原知子(関大)は「一皮むけたかな」とうなずいた。(共同)
內文同上:
dailysports: 羽生結弦「4連覇は誇り」 ファイナルから一夜明け
nikkansports: 羽生結弦4連覇から一夜「誇りを持てる」
sponichi: 羽生「4連覇は誇り」宮原「一皮むけた」GPファイナルから一夜
★★★
羽生、フィナーレで4回転ループ―3回転トウループ成功させガッツポーズ
スポーツ報知 2016年12月12日1時17分
http://www.hochi.co.jp/sports/winter/20161212-OHT1T50071.html
◆フィギュアスケート GPファイナル エキシビション(11日、フランス・マルセイユ)
フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルで男女通じて史上初の4連覇を達成した羽生結弦(22)=ANA=が11日、エキシビションに参加。「ノッテ・ステラータ(星降る夜)」をしっとりと舞うと、フィナーレでは4回転ループ―3回転トウループの大技を成功させ、ガッツポーズを見せた。
会場での一夜明け取材では「まずは4連覇できたということに関して、すごく誇りを持てるなあと言うふうに思った」と落ち着いて振り返った。
★★★
羽生、史上初V4!若手猛追かわした4回転新時代も最強
スポーツ報知 2016年12月12日6時0分
http://www.hochi.co.jp/sports/winter/20161212-OHT1T50086.html
◆フィギュアスケート GPファイナル最終日(10日、フランス・マルセイユ)
【マルセイユ(フランス)10日=高木恵】男子はショートプログラム(SP)首位の羽生結弦(22)=ANA=がフリーは3位の187・37点に終わるも、合計293・90点で男女通じて史上初の4連覇を果たした。悔しさが残る偉業達成となったが、「誰からも追随されない羽生結弦」を目指し、4回転新時代を王者としてリードする。
肩で息をする羽生の表情はうつろだった。海外メディアへの第一声は「何が起こったのか分からない」。男女を通じて初のGPファイナル4連覇にも、心からの笑顔はなかった。「結果的に考えてみれば4連覇。ある意味で目標は達成できているけど、悔しいとしか言いようがない」と、王者は思いをはき出した。
冒頭の4回転ループは加点1・14の流れるようなジャンプで会場を沸かせた。続く4回転サルコーも成功。しかし、後半の最初に“鬼門”があった。今季まだ一度も成功していない4回転サルコー―3回転トウループの連続ジャンプで転倒した。ジャンプの回転軸が微妙にズレたまま、得意の3回転半ジャンプ(トリプルアクセル)からの3連続ジャンプはバランスを乱し、最後の3回転ルッツは1回転になった。「最後の最後に失敗してしまったというのは印象が悪い。反省点だらけ」とうなだれた。
男子は昨季から若手が4回転の新たなジャンプに挑戦し「4回転新時代」に突入した。羽生は今季、フリーでループなど4本の4回転ジャンプを組み込む攻撃的な構成に挑んでいる。だが、4回転3本だった昨季の得点を上回ることはまだできていない。「この前半のシーズンは、はっきり言って自分の中では最悪だった。本当は来シーズンに完成させればって思っていたけど、今の悔しさ的には今シーズンの後半には完成させたい」と言い切った。新時代に入ろうとも、フィギュア界をリードする絶対王者であり続ける意気込みだ。
時間がある時に、他のアスリートの映像やインタビューを見るのが好きだ。リオ五輪の体操個人総合で連覇した内村航平が以前、「優勝しなければよかった」という内容の言葉を話していたのが強く印象に残っている。王者にしか分からない重圧。ライバルだけではなく、目に見えない敵とも戦う必要がある。金メダリストとして臨む18年平昌五輪へ自らを重ね、思いを強くする日々を過ごしている。
左足甲の靱帯(じんたい)損傷の影響で、氷上練習を開始したのは6月。所属するANAの城田憲子監督は「足も少しずつ良くなり、一つずつ階段を上がっている。練習ではパーフェクトをやっているし、頂点に向かっている」と今後に期待した。「点数を上げて、誰からも追随されないような羽生結弦になりたい」。次戦は5連覇がかかる22日開幕の全日本選手権。羽生の闘志に火がついた。
★★★
滑り終わって「すぐ次」考えた…羽生結弦に聞く
スポーツ報知 2016年12月12日6時0分
http://www.hochi.co.jp/sports/winter/20161212-OHT1T50092.html
◆フィギュアスケート GPファイナル最終日(10日、フランス・マルセイユ)
男子はショートプログラム(SP)首位の羽生結弦(22)=ANA=がフリー3位の187・37点、合計293・90点で男女通じて史上初の4連覇を達成した。
―大会を振り返って。
「演技自体はやっぱり満足しきれていない。フリーの順位を見て分かる通りに3位は非常に悔しい」
―滑り終わって。
「穏やかな表情はしているけど、すぐ次に向けて考え始めていた。特に、けががあって遅れたという感覚は全くないので。それ以前に実力が足りない」
―演技の内容は?
「ジャンプが跳べなくなってくると、一つ一つのスピンやスケーティングがおろそかになってしまう感じがした。全日本へそこも含め練習しなきゃいけない」
―4回転サルコーでミスがあった。
「(今春の)世界選手権からほとんど後半のサルコーは決まっていない。ただ練習では決まる。サルコー、トウループは自信をもって跳べているので、ちょっとした原因があるはず」
―1回転になった最後のルッツは?
「(直前の)イナバウアーの振り付けを変えたことで、クロスを1個抜かしてしまった。それでちょっとスピードがなかったなって思う」
―4回転半ジャンプへの意欲は。
「スケートを始めた時は4回転半ジャンプを跳ぶことが夢だった。練習してみたいし、自分にはできると思う」
★★★
偉業達成から一夜明け 羽生4回転3種は「収穫になる」
sponichi 2016年12月12日 06:16
http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2016/12/12/kiji/K20161212013893810.html
羽生は偉業達成から一夜明けた11日、エキシビションに参加し、「星降る夜」を舞った。エキシビション前には取材に応じ、「ショート(SP)が良かったという感想に尽きる。4連覇できたことには誇りが持てます」と語った。
今季はまだパーフェクトの演技ができていないが「(NHK杯に続いて)3種のクワッド(4回転ジャンプ)がしっかり入ってるのは収穫になります」と明るい表情で話した。
★★★
羽生「追うべきものは自分の最高点数」 エキシビでは「PPAP」披露
sankei 2016.12.12 08:25
http://www.sankei.com/photo/story/news/161212/sty1612120001-n1.html
フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルで男女を通じて初の4連覇を果たした羽生結弦(ANA)が一夜明けた11日、フランスのマルセイユの試合会場で取材に応じ「4連覇できたことには誇りを持てる」と話した。
フリーは3位と振るわなかったが、けが明けのシーズン前半に結果を残し「3種類の4回転ジャンプを決められているのが大きな収穫」と強調。「追うべきものは自分の最高点数。今回のプログラムで最高の演技を目指している」と自身の世界歴代最高得点更新に意欲を見せた。
女子で2年連続2位の宮原知子(関大)は「今までとは違う感じで思いきり滑れた。一皮むけたかな」とうなずいた。昨年に続き男子3位の宇野昌磨(中京大)は「順位にそんなに満足していない。そこが昨年と違う」とプライドをにじませた。
エキシビションも11日に行われ、日本勢3人は世界中で大ヒット中の「PPAP」に合わせ登場。宮原が中央で、謎の中年歌手「ピコ太郎」の軽快なステップを披露し、観客を沸かせた。羽生はフィナーレで4回転ループ-3回転トーループの高難度な連続ジャンプを決めて喝采を浴びた。
★★★
できる限り自分の言葉で…羽生の神ってる気遣い
スポーツ報知 2016年12月12日8時30分
http://www.hochi.co.jp/sports/winter/20161212-OHT1T50091.html
◆フィギュアスケート GPファイナル最終日(10日、フランス・マルセイユ)
気遣いの人だ。開幕2日前の6日、羽生は現地入りした。飛行機が遅れ、到着口から出てきた時には夜11時を回っていた。テロ対策として、選手は空港では立ち止まらないように日本連盟から指示を受けていた。
他国の選手とともに、大会が用意した車に乗車する直前。報道陣に「みなさん、ホテルまで来ていただく元気はありますか?」と申し訳なさそうに言った。この日はコメントを取れないと覚悟していただけに“神”に見えた。日付が変わり、22歳の誕生日となった7日、笑顔で取材に応じた。
8日のSP後もそう。試合終了は午後10時。最終滑走の羽生は上位3選手による合同会見のみの予定だったが、「やります」と日本メディア用の囲み取材の場を用意した。王者はできる限り、自身の口で思いを伝えている。(恵)
★★★
羽生「4回転決められ収穫」 エキシビションで観客魅了
asahi 2016年12月12日09時22分
http://www.asahi.com/articles/ASJDD2V2LJDDUTQP001.html
フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルは11日、仏・マルセイユでエキシビションがあり、男女通じてシングルで初の4連覇を達成した羽生結弦(ANA)、男子銅メダリストの宇野昌磨(中京大)、女子銀メダリストの宮原知子(関大)らが出演し、観客を楽しませた。羽生は同日、大会を振り返り、「ここまで、まあまあ仕上げることができているという自信もあります。何より3種類の4回転ジャンプをしっかり決められているのは、ここまでの大きな収穫」と話した。
★★★
V4羽生4回転4本は未完、夢の4回転半も目指す
nikkansports 2016年12月12日9時39分 紙面から
http://www.nikkansports.com/sports/news/1750782.html
<フィギュアスケート:GPファイナル>◇10日◇フランス・マルセイユ◇男子フリー
悔しさまじりのV4だ。羽生結弦(22=ANA)が、男女通じて史上初の4連覇を達成した。ショートプログラム(SP)は首位だったが、フリーはミスが続いて187・37点の3位。合計293・90点で逃げ切った。フリーでの4回転ジャンプ4本は、来季中の完成を計画していたが、悔しさから今季中の達成を誓った。
フリーを滑り終えると、仕方なく笑顔をつくる羽生がいた。得点を待つキスアンドクライでリプレー映像を見ていると、いらだちが募ってくる。思わず「ここなんだよ、ここ」と声が出た。
焦点は、今季3戦で1度もそろえられていない4度の4回転ジャンプ。14年ソチ五輪王者の羽生にとって最大の目標は18年平昌五輪での連覇。そのためにプレシーズンの今季から2シーズン越しの計画は始まっている。その中の1つがフリーでの「4回転ジャンプ4本」だ。最初の4回転ループは耐えながらも決め、次の4回転サルコーは出来栄え点を2・57点も稼いだ。だが、後半最初に待つ3本目の4回転サルコーは、着地が乱れて転倒。予定していた連続ジャンプにできなかった。今季これまで3戦とも失敗している「鬼門」だった。その後にスピードが落ちて、ミスを連発。得意のスピンも精彩を欠いた。
SPの貯金が効いての4連覇。男女通じ初の快挙については「すごくうれしい」と言ったが、15年世界選手権以来となるフリー3位は「非常に悔しい順位」。前回のNHK杯で手応えをつかんだフリーでの失敗に「実力が足りないなと思ったのと、1つ1つのスケーティング、スピンだったり、ジャンプが跳べなくなるとおろそかになってしまうと感じた」と反省点を並べた。
陰陽師(おんみょうじ)を演じた昨季のフリーは4回転3本で世界最高得点の219・48点をマーク。それを超えるために4本にしたはずが、まだ200点も超えていない。「めちゃくちゃ悔しい。本当は来シーズン完成させればと思ってましたけど、今季の後半には完成させたい」と前倒しでの4本成功と完璧な演技での歴代最高更新を約束した。
試合後の会見で、4回転半ジャンプについて聞かれ「夢はクワド(4回転)アクセルを跳ぶこと。試合でも入れたい」と大まじめに宣言。「王者ですから」とプライドがのぞく。五輪連覇へ、4回転3種類4本の壁を越えた先には、もっと大きな挑戦も待っている。【高場泉穂】
★★★
羽生結弦「4連覇は誇り」 ファイナルから一夜明け
daily sports 2016.12.12
http://www.daily.co.jp/general/2016/12/12/0009743642.shtml
【マルセイユ(フランス)共同】フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルで男女を通じて初の4連覇を果たした羽生結弦(ANA)が一夜明けた11日、フランスのマルセイユの試合会場で取材に応じ「4連覇できたことには誇りを持てる」と話した。
フリーは3位と振るわなかったが、けが明けのシーズン前半に結果を残し「3種類の4回転ジャンプを決められているのが大きな収穫」と強調した。
日本勢3人が出演したエキシビションも11日に行われ、羽生はフィナーレで4回転ループ-3回転トーループの高難度な連続ジャンプを決めて喝采を浴びた。
★
羽生、一夜明け会見「4連覇は誇り」と笑み浮かべる
http://www.daily.co.jp/general/2016/12/12/0009743950.shtml
「フィギュアスケート・GPファイナル」(10日、マルセイユ)
うれしくて悔しい4連覇だ。男子フリーで羽生結弦(22)=ANA=はジャンプでの転倒もあって187・37点。3位だったが、ショートプログラム(SP)との合計293・90点で男女を通じて史上初となる4連覇を達成した。
羽生は史上初の4連覇から一夜明けた11日、報道陣の取材に応じ「4連覇はすごく誇りを持てる」と笑みを浮かべながらも、「この後もしっかりやらないといけない」と引き締めた。今後の大会に向け「ブライアン(オーサー・コーチ)は(2月の)四大陸選手権や(3月の)世界選手権にピークを合わせるようにと言うけど、どんな試合でも勝ちたいし、平均値を上げていきたい」と話した。この日はエキシビションに出場した。
★
羽生 転倒、回転不足あり…うれしくも悔しい前人未到のV4
http://www.daily.co.jp/general/2016/12/12/0009743952.shtml
「フィギュアスケート・GPファイナル」(10日、マルセイユ)
うれしくて悔しい4連覇だ。男子フリーで羽生結弦(22)=ANA=はジャンプでの転倒もあって187・37点。3位だったが、ショートプログラム(SP)との合計293・90点で男女を通じて史上初となる4連覇を達成した。
実は闘志に火がついていた。世界最高記録に涙を流してから1年、羽生は穏やかな表情で得点表示を見つめていた。自身の記録を塗り替える大会史上初の4連覇に「すごくうれしい。ショート、フリーの合計点数が結果なので」。こうは言ったが本音は微妙に違う。「(フリーの)3位は非常に悔しいです。反省点だらけ」。断トツだったSPから一転してフリーは3位。合計で1位になっても素直に喜べなかった。
『鬼門』から崩れた。今季から取り組む冒頭の4回転ループ、続く4回転サルコーも決めた。だが、後半に入った直後に予定している連続ジャンプの一つ目、4回転サルコーで転倒。前戦のNHK杯でも転倒したポイントだ。
直後の4回転トーループこそ決めたが、最後の3回転ルッツが1回転になるなど、らしくない演技。フリーの得点はNHK杯の197・58点に遠く及ばない187・37点。残り2人のフェルナンデス(スペイン)とチャン(カナダ)がミスを連発したことで、何とか偉業を達成できた。
試合後の会見も反省会だ。転倒した4回転サルコーについて聞かれると「練習では跳べている。もっと感覚を研ぎ澄まして最初のサルコーに近づけるべきなのか、考えを変えて違う4回転だと思うのか、この1週間でやってみたい」
今季は、昨季から4回転を1つ増やして4つにする演技構成。あえて難易度を上げてモノにできなかった。だから悔しい。ただ、攻略へ目を輝かせたのも羽生らしさだった。
「点数を上げて誰からも追随されないような羽生結弦になりたいと思っている。この前半戦は自分の中で最悪だったと思うくらいめちゃくちゃ悔しい。(今季の演技構成は)来シーズンに完成させればと思っていたけど、今の悔しさ的には今シーズンの後半には完成させたいと思っている」
目指すのは影すら踏ませない絶対王者。また新たな挑戦が幕を開けた。
★★★
羽生、宇野、宮原が「PPAP」で登場 GPファイナルのエキシビション
daily sports 2016.12.12
http://www.daily.co.jp/general/2016/12/11/0009743933.shtml
「フィギュアスケート・GPファイナル」(11日、仏マルセイユ)
各種目の上位選手によるエキシビションが行われ、日本からは男子で前人未踏の4連覇を達成した羽生結弦(ANA)、2年連続の3位となった宇野昌磨(中京大)、女子で2年連続2位に入った宮原知子(関大)が登場した。
オープニングでは各国の選手が、それぞれの国のヒット曲で登場。日本はなんと現在、世界中で大ヒットしているピコ太郎の「PPAP(ペンパイナッポーアッポーペン)」とともに3人が登場した。コミカルな曲に合わせて、宮原はピコ太郎ステップを披露。羽生と宇野も笑顔でもり立てていた。
★★★
羽生結弦&メドベージェワが2ショット お気に入り「ルナ」と「プーさん」笑顔で交換
daily sports 2016.12.12 18:59配信
http://www.daily.co.jp/general/2016/12/12/0009745764.shtml
フィギュアスケートのGPファイナルで前人未到の男子4連覇を達成した羽生結弦(ANA)が11日、女子で2連覇したエフゲニア・メドベージェワ(ロシア)のインスタグラムに登場し、お互いが好きなキャラクターを交換した2ショット写真を公開している。
羽生が手にしているのは黒い猫のキャラ。これはメドベージェワがコスプレしてエキシビションを披露するほど愛している日本のアニメ「セーラームーン」に登場する「ルナ」で、対するメドベージェワは、羽生が好きな「くまのプーさん」を抱えている。
2人の仲の良さがうかがえると同時に、非常に豪華な1枚となっており、ファンもすかさず反応。「You guys are so adorable(本当、ほれぼれする)」、「お疲れ様でした!ルナちゃんもメドベちゃんも可愛いね優勝おめでとう!」、「You're so cute Love you both!!!!!!(とってもかわいい!2人とも大好き!)」と祝福する声が寄せられている。
★★★
羽生結弦、黒猫ルナを手にメドベージェワと2ショット
sanspo 2016.12.12 19:27
http://www.sanspo.com/sports/news/20161212/fgr16121219270006-n1.html
フィギュアスケートの世界女王エフゲニア・メドベージェワ(17)=ロシア=が11日、インスタグラムを更新。ソチ五輪男子金メダルの羽生結弦(22)=ANA=との2ショット写真を公開した。羽生は人気アニメ「美少女戦士セーラームーン」に登場する黒猫ルナ、メドベージェワは羽生がリンクサイドに置いている、くまのプーさんのぬいぐるみをそれぞれ手にしている。
メドベジェワは今季、大ファンと公言するセーラームーンの主人公・月野うさぎにふんし、主題歌「ムーンライト伝説」をエキシビションナンバーに選んでいる。GPファイナル(マルセイユ)では、ショートプログラム(SP)、フリーともに1位となり、世界歴代2位の合計227・66点で2連覇を達成。男女を通じて初の4連覇を達成した羽生とともに、貫禄を示していた。
★★★
羽生 エキシビションも魅せた!五輪連覇へ“超大技”解禁か
sponichi 2016年12月13日 05:30
http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2016/12/13/kiji/K20161213013900070.html
フィギュアスケートのGPファイナルで男女を通じて史上初の4連覇を達成した羽生結弦(22=ANA)は11日、フランス・マルセイユで行われたエキシビションで4回転ループ―3回転トーループの超高難度の連続ジャンプを披露した。フィナーレの後、女子2連覇のメドベージェワ(ロシア)に背中を押されて大技に挑戦すると、奇麗に着氷してファンの大歓声を浴びた。
今年9月に世界で初めて4回転ループに成功。GPファイナルでもショートプログラム(SP)とフリーでいずれも成功させるなど成功率は上がり「苦手意識はなくなった」。試合ではまだ単発の4回転ループしか使っていないが、11月のNHK杯の時には4回転ループからの連続ジャンプについて「平昌に向けて視野に入れてやっていければいい」と話していた。試合でも使えるようになれば、2連覇がかかる18年平昌五輪の最大の武器になりそうだ。
羽生は13日に帰国を予定し、次戦の全日本選手権(22日開幕、大阪)に備える。
2016.12.10 - GPF FS 图集
aflo (via yahoo):
長田洋平撮影:
★★★
afpbb:
Anne-Christine Poujoulat撮影:
★★★
asahi:
遠藤啓生撮影:
asahi_photo
Dec 10, 2016
https://www.instagram.com/p/BN2xswnA54-/
フィギュアスケートのグランプリファイナルで大会4連覇を達成した羽生結弦。
https://www.instagram.com/p/BN2zBJfghYb/
https://www.instagram.com/p/BN2ymmdAUHZ/
★★★
behindphotos (Kyodo news):
鈴木大介撮影:
★★★
daily sports:
★★★
dot.asahi:
★★★
hochi:
★★★
huffpost:
Jean-Paul Pelissier (reuters)撮影:
Joosep Martinson (ISU)撮影:
★★★
Japan Times:
★★★
jiji:
★★★
mainichi:
宮間俊樹撮影:
★★★
★★★
nikkan:
河野匠撮影:
★★★
nikkei gendai:
★★★
number:
Asami Enomoto撮影:
★★★
rsport.ru:
★★★
sankei / sanspo:
★★★
sponichi:
★★★
sportsnavi:
坂本清撮影:
★★★
tulup.ru:
★★★
web sportiva:
能登直撮影:
★★★
yomiuri:
若杉和希撮影:
★★★
通信別冊:
★★★
ANA Japan
December 12, 2016
https://www.facebook.com/ana.japan/photos/a.147462221967697.24339.143718759008710/1168659696514606/?type=3
【御礼☆】
羽生結弦選手(ANA所属)がグランプリファイナルで金メダルを獲得し、前人未踏の4連覇を達成しました!
皆様、温かいご声援ありがとうございました☆
以下、羽生選手からのメッセージです☆
みなさん、こんにちは。羽生結弦です。大会を終えるごとに出てくる課題をGPファイナルに向けて修正し、優勝することができました。次の試合に向け、しっかり練習をしていきたいと思います。
たくさんの応援ありがとうございました。
★★★
株式会社フォート・キシモト PHOTO KISHIMOTO CORPORATION
December 11, 2016
https://www.facebook.com/photokishimoto/posts/1377080088976894
撮影:長瀬友哉/フォート.・キシモト ©Yuya NAGASE/PHOTO KISHIMOTO
使用機材 Canon EOS 1DX Mark II
★★★
Europe On Ice @europeonice
1:43 PM - 10 Dec 2016
https://twitter.com/europeonice/status/807566427888742403
#YuzuruHanyu looked solid and focused at #GPFigure #GPFinal official practice today. #羽生結弦
★★★
IFS Magazine @ifsmagazine
2:10 AM - 11 Dec 2016
https://twitter.com/ifsmagazine/status/807754489046384641
Senior men's podium moment at the Grand Prix Final - with Yuzuru Hanyu, Shoma Uno and Nathan Chen. #GPFigure
★★★
Benjamin Clément @BenjClem
8:23 AM - 11 Dec 2016
https://twitter.com/BenjClem/status/807848304809742336
Interviewing the japanese defending Olympic Champion #YuzuruHanyu who won his 4th #GPFigure Final in a row ! Congrat's ! Cc @ISU_Figure
★★★
後藤太輔 taisuke goto @gototaisuke
11:50 PM - 10 Dec 2016
https://twitter.com/gototaisuke/status/807719116933054464
GPファイナルメダリスト。 1羽生2チェン3宇野
★★★
isufigureskating
Dec 10, 2016
https://www.instagram.com/p/BN2YIBrB3BK/
⛸ Sometimes you just want to watch your friends skate. #GPFigure
ISU Figure Skating @ISU_Figure
9:11 PM - 10 Dec 2016
https://twitter.com/isu_figure/status/807679111913160705
The whole gang is watching the show! #GPFigure
★★★
annapogorilaya
Dec 10, 2016
https://www.instagram.com/p/BN2ak-6D575/
Неплохая компания😏 вместе с победителями и призерами!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!😁😍😱💕💕💕💕💕💕💕 #finalagranprix #imhappy #beatiful #yzuruhanyu
(Not a bad kompaniya😏 with winners !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 😁😍😱💕💕💕💕💕💕💕 #finalagranprix #imhappy #beatiful # yzuruhanyu)
pic reposted by:
azagitova
Dec 10, 2016
https://www.instagram.com/p/BN2ltDaAhAt/
Это мечта всей моей жизни 😍😊💖#рада#финалгранпри #мечтысбываются
(It is the dream of my life is glad 😍😊💖 # # # finalgranpri mechtysbyvayutsya)
★★★
azagitova
Dec 10, 2016
https://www.instagram.com/p/BN2kWzvg4mZ/
Даааааааа,ураааа теперь у меня есть фотка с Yuzuru😱😱😱😱😭
(Daaaaaaaa, URAAAA now I have a photo with Yuzuru😱😱😱😱😭)
azagitova
Dec 11, 2016
https://www.instagram.com/p/BN37Ex5AVuT/
Даа,он мне подарил Винни пуха ❤️🇷🇺🇯🇵#счастьеесть#виннипух
(Yeah, he gave me Winnie the Pooh ❤️🇷🇺🇯🇵 # # schasteest vinnipuh)
★★★
liza_nugumanova_
Dec 10, 2016
https://www.instagram.com/p/BN2mX7GgS1J/
liza_nugumanova_
Dec 14, 2016
https://www.instagram.com/p/BOAhcnKgnN3/
❤️❤️❤️❤️ thank you ❤️❤️❤️❤️
liza_nugumanova_
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(What could be better than gifts from Hanyu?)
★★★
lipandliza
Dec 11, 2016
https://www.instagram.com/p/BN3wemnj7EI/
🙈💘 #elizavetanugumanova #羽生結弦 #goodpeople
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ma.lee.na (volunteer @ gpf)
Dec 12, 2016
https://www.instagram.com/p/BN8HeHAgDwD/
Sorry, but I can't choose only one)) #gpfmarseille #gpfmarseille2016 #figureskating #gpf #gpf2016 #yuzuruhanyu #yuzuru #hanyu #hanyuyuzuru
★★★
team_nippon
Dec 11, 2016
https://www.instagram.com/p/BN5hweGh-5G/
フィギュアスケートの羽生結弦選手が、GPファイナルで史上初の4連覇を達成。おめでとうございます!
Congratulations! The Olympic champion Yuzuru Hanyu is the first singles skater to win four straight Grand Prix Finals.
Photo:AFLOSPORTS
#TEAMNIPPON #GPF2016 #Figureskating #RoadtoPyeongChang #Frace #Marseille #YuzuruHanyu #japaneseolympiccommittee
#フィギュアスケート #羽生結弦
2016.12.10 - GPF FS 新闻报导
羽生「できる!できる!できる!」転倒も…史上初4連覇に4度のガッツポーズ
daily sports 2016.12.11
http://www.daily.co.jp/general/2016/12/11/0009741798.shtml
「フィギュアスケート・GPファイナル」(10日、マルセイユ)
男子フリーが行われ、羽生結弦(22)=ANA=は4回転ジャンプで転倒するなどミスがあり、フリー3位の187・37点、総合293・90点で優勝。男女を通じて史上初となる4連覇を成し遂げた。宇野昌磨(18)=中京大=はフリーで自己ベストを更新する195・69点をマークし3位。羽生や宇野を上回る4種類の4回転を跳ぶネイサン・チェン(17)=米国=がSP5位から巻き返し、2位に食い込んだ。世界選手権2連覇中のハビエル・フェルナンデス(25)=スペイン=は4位だった。
「できる!できる!できる!」。羽生は自身に言い聞かせるようにそうつぶやき、勝負のフリーへと臨んだ。
冒頭の4回転ループ、続く4回転サルコーは成功。しかし後半は転倒や回転不足、3回転ジャンプが1回転になるなどし、得点を伸ばせなかった。それでも、驚くほど柔らかい表情でフィニッシュ。得点を確認すると無念そうな表情ものぞかせたが、表現力を示す5項目の構成点ではこの日最高となる92・36点をマークした。SPのリードを守り切り、2位に10点以上差をつけ史上初の4連覇を達成した。
表彰式ではピョンと1番高い台に飛び乗り、4回こぶしを突き上げた。大きな拍手に包まれながら、表彰台の真ん中で輝く笑顔を見せた。
★★★
羽生、史上初のGPファイナル4連覇 宇野も2年連続表彰台入りの3位
sportsnavi 12/11(日) 5:25配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161211-00000106-spnavi-spo
フィギュアスケートのグランプリファイナル男子フリースケーティングが日本時間11日(現地時間10日)に、フランスのマルセイユで行われ、羽生結弦(ANA)が293.90点をマークし、史上初の4連覇を達成した。宇野昌磨(中京大)は282.51点で2年連続表彰台入りとなる3位。2位にはネイサン・チェン(米国)が入った。
羽生は冒頭の4回転ループを決めるなど序盤は安定感のある演技を披露したものの、後半は息切れ。4回転サルコウで転倒、3回転ルッツが1回転になるミスが出た。しかし後に滑ったハビエル・フェルナンデス(スペイン)、パトリック・チャン(カナダ)も点数が伸びず、逃げ切りに成功した。史上初の4連覇こそ達成したが、ミスが出たこともあり、演技後の表情はさえなかった。
★★★
羽生優勝で史上初4連覇、宇野3位 GPファイナル
nikkan sports 2016年12月11日6時7分
http://www.nikkansports.com/sports/news/1750248.html
<フィギュアスケート:GPファイナル>◇10日◇フランス・マルセイユ◇男子フリー
羽生結弦(ANA)が、男女通じて史上初の4連覇を達成した。
ショートプログラム(SP)で今季世界最高を更新する106・53点を出した羽生が、フリーで187・37点、合計293.90点で優勝した。
羽生は冒頭の2つのジャンプをうまく着氷。中盤のジャンプで転倒。終盤のジャンプでも1回転になるなどジャンプに精細を欠いた。演技後は少しがっくりした表情を見せた。
★★★
羽生 史上初4連覇!フリーでミスも「結果についてはすごくうれしい」
sponichi 2016年12月11日 06:51
http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2016/12/11/kiji/K20161211013888660.html
フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルは10日(日本時間11日)、フランス・マルセイユで行われ、男子フリーでは羽生結弦(22=ANA)がフリー187・37点、総合293・90点で男女を通じて史上初となる4連覇を達成。フリーについては「反省点だらけです」としながらも「トータルで考えれば、SPは良かったし、4連覇という目標も達成できた。これからはSP、フリーともにいい演技をする練習をしていく」と喜びを口にした。
フリーでは冒頭の2つの4回転ジャンプは着氷したものの、NHK杯でも転倒した後半の4回転サルコーで転倒し連続ジャンプにできす。また終盤には抜けて1回転になるジャンプもあり、得点を伸ばせなかった。
フリーでは3位の得点に、演技後はがっくりした表情も見せ「演技自体にはやっぱり満足しきれない。フリー3位は非常に悔しい」と語った羽生だが「結果についてはすごくうれしいと思う。ショートとフリーの合計がフィギュアスケートなので。かなりの課題が見つかったし、五輪ではないですけれど、ぜいたくな体験をさせていただいた」と語った。
その言葉の通り、合計では2位のネーサン(17=米国)に10点以上の差をつけて堂々の4連覇。男子で4度の優勝は、憧れの“皇帝”プルシェンコ以来2人目。女子を含めてもイリーナ・スルツカヤ(ロシア)、浅田真央(中京大)に並ぶ最多となった。
★★★
羽生4連覇、宮原は銀メダル フィギュアGPファイナル
asahi 2016年12月11日07時26分
http://digital.asahi.com/articles/ASJDC1VT5JDCUTQP002.html
フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナル最終日は10日(日本時間11日)、仏・マルセイユで男子フリーがあり、ショートプログラム(SP)首位の羽生結弦(ANA)が187・37点でフリー3位となり、合計293・90点で優勝。大会4連覇を達成した。4連覇は男女を通じてシングルでは史上初めて。
羽生は立ち上がりの二つの4回転ジャンプを成功させたが、4回転サルコーで転倒するなど後半のジャンプでミスが重なった。SP上位の他選手も失敗を続けたため、金メダルを手にした。羽生は「演技自体は満足していない。フリー3位は悔しいが、結果的に4連覇という目標を達成できた」「結果についてはうれしい」などと語った。
★★★
羽生、史上初のGPファイナル4連覇達成! 宮原は2位
sanspo 2016.12.11 07:50
http://www.sanspo.com/sports/news/20161211/fgr16121107500004-n1.html
フィギュアスケート・グランプリ(GP)ファイナル第3日(10日、フランス・マルセイユ)男子はソチ五輪金メダルの羽生結弦(22)=ANA=が、合計293・90点で男女を通じて初の4連覇を飾った。宇野昌磨(18)=中京大=は282・51点で2年連続となる3位に入った。
羽生結弦
「(4連覇という)結果についてはすごくうれしい。演技自体にはやっぱり満足しきれない。フリー3位は非常に悔しい。自分の中では反省点だらけ。全日本選手権へ向けて、しっかりやりたい」
★★★
フィギュアGPファイナル・談話
jiji 2016/12/11-08:12
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016121100031&g=spo
◇反省だらけ
羽生結弦 演技自体は満足していない。フリーの3位は非常に悔しい。反省だらけ。SPはそこそこ頑張れたが、最後に失敗して印象が悪い。かなり多くの課題が見つかった。
★★★
“4回転新時代”突入 羽生が4回転アクセル語る「僕の夢!いつか試合で入れたい」
daily sport 12/11(日) 8:47配信
http://www.daily.co.jp/general/2016/12/11/0009741860.shtml
「フィギュアスケート・GPファイナル」(10日、マルセイユ)
男子フリーが行われ、羽生結弦(22)=ANA=は4回転ジャンプで転倒するなどミスがあり、フリー3位の187・37点、総合293・90点で優勝。男女を通じて史上初となる4連覇を成し遂げた。宇野昌磨(18)=中京大=はフリーで自己ベストを更新する195・69点をマークし3位。羽生や宇野を上回る4種類の4回転を跳ぶネイサン・チェン(17)=米国=がSP5位から巻き返し、2位に食い込んだ。世界選手権2連覇中のハビエル・フェルナンデス(25)=スペイン=は4位だった。
ループを決めた羽生に加え、フリップを決めた宇野、そしてルッツとフリップの両方を決めたネイサン・チェンと“4回転新時代”の幕開けとなった今回のGPファイナル。試合後の会見では、まだ誰も成功させていない夢の大技4回転アクセルについての質問もとんだ。羽生は「4回転アクセルは、スケートを始めた頃からの僕の夢。いつか試合で入れてみたい」と、目を輝かせた。
★★★
羽生結弦4連覇 4回転4本「今季後半には完成」
nikkansports 2016年12月11日9時24分
http://www.nikkansports.com/sports/news/1750288.html
<フィギュアスケート:GPファイナル>◇10日◇フランス・マルセイユ◇男子フリー
羽生結弦(22=ANA)が、男女通じて史上初の4連覇を達成した。
フリーでミスが重なり187・37点と失速したが、今季世界最高点の106・53点を出したショートプログラム(SP)との合計293・90点で優勝した。「すごくうれしい」と4連覇を喜ぶ一方、課題の残るフリー3位という結果には「まだ自分の実力がないと思った」と悔しがった。
今季の挑戦である、4回転4本のジャンプはそろえられなかった。最初の4回転ループ、続く4回転サルコーは美しく成功。だが、後半に予定していた4回転サルコーと3回転トーループの連続技は、4回転で転倒し、2本目のジャンプをつけられず。単発の4回転トーループは成功も、他のジャンプでもミスが重なり、得点は伸びなかった。試合後は「今自分の中では反省点だらけ。どうしたら跳べたか分かっている。これから全日本に向けてやっていきたい」とすぐに2週間後の試合へ気持ちを切り替えていた。
10月のオータムクラシックから数え、これで今季4戦目。SP、フリーともにノーミスの演技はできておらず「前半戦は最悪だった。めちゃくちゃ悔しい」と振り返った。4回転ジャンプ4本を入れた難度の高いフリー構成は、五輪が控える来季に完成させればと構えていたが、悔しさから「今季後半には完成させたい」と意気込んだ。
★★★
羽生、浸れなかった偉業=ジャンプ失敗、負の連鎖
jiji 2016/12/11-10:10
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016121100042&g=spo
成し遂げた偉業には、浸れなかった。逃げ切って史上初の4連覇を遂げた羽生の脳裏には、ふがいなかったフリーの残像しかない。締めのポーズを解くと肩をふと落とし、「すぐに次へ向けて考え始めていた」。悔しさをかみ殺していた。
昨季から「鬼門」になっている連続ジャンプの4回転サルコーで転倒。基礎点が増す後半に組み込んだ得点源を生かせない現状に、「サルコーに対する考えが甘い」と自分を責めた。3連続ジャンプは珍しく乱れ、ルッツは抜けて1回転に。ジャンプの軸が微妙にずれて立て直せず、演技の後半にミスを重ねて得点は伸びなかった。
ジャンプに関しては「どうしたら跳べたか分かっている」と原因を突き止め、さほど引きずってはいない。むしろ気がかりだったのは「ジャンプが跳べなくなると、スケーティングやスピンがおろそかになってくる」という負の連鎖だった。
11月のNHK杯を今季世界最高点で制して取り戻した勢いには、まだ乗り切れていない。自身が初めて成功させた4回転ループの成熟度を懸命に高め、プログラムの完成度も徐々に上げてきた今季前半を振り返って「最悪だった」とまで言う。追い求めている理想へは、まだ距離がある。
★★★
羽生、ジャンプ失敗に「悔しいとしか言いようがない」
スポーツ報知 2016年12月11日10時50分
http://www.hochi.co.jp/sports/winter/20161211-OHT1T50085.html
◆フィギュアスケート GPファイナル最終日(10日、フランス・マルセイユ)
男子はショートプログラム(SP)首位の羽生結弦(22)=ANA=がフリー3位の187・37点、合計293・90点で男女通じて史上初の4連覇を達成した。
4回転ループ、4回転サルコーと順調にジャンプを決めていったが、後半の4回転サルコー―3回転トウループは転倒し連続ジャンプに出来なかった。最後の3回転ルッツは1回転になった。「悔しいとしか言いようがない。でもトータルで考えてみた時に、ショートはよかったし、結果的に4連覇。ある意味、目標は達成できた。これから何をするかと言われれば、ショートとフリー共にいい演技をできる練習をしていく」。
次戦の全日本選手権(22~25日)へ、はやくも戦闘モードだった。
★★★
フィギュアGPファイナル 羽生4連覇、男女通じて初
sankei 2016.12.11 12:15
http://www.sankei.com/photo/story/news/161211/sty1612110004-n1.html
フィギュアスケート男子の2014年ソチ冬季五輪王者、羽生結弦(22)=ANA=が10日、フランスのマルセイユでのグランプリ(GP)ファイナルを合計293・90点で制し、男女を通じて初の4連覇を達成した。
宇野昌磨(18)=中京大=は282・51点で昨年に続いて3位となり、女子でも宮原知子(18)=関大=が自己ベストの合計218・33点で2年連続の2位。日本勢が平昌五輪のプレシーズンで大きな存在感を示した。
羽生は4回転サルコーからの連続ジャンプで転倒するなどフリーは3位と振るわなかったが、首位だったショートプログラムでのリードを生かし、2位ネーサン・チェン(米国)に10点以上の差をつけた。
★★★
V4も珍しくジャンプミスがあった羽生…村主章枝の男子フリー評論
スポーツ報知 2016年12月11日13時59分
http://www.hochi.co.jp/sports/winter/20161211-OHT1T50112.html
◆フィギュアスケート GPファイナル最終日(10日、フランス・マルセイユ)
羽生選手が4連覇を果たし、宇野選手も2季連続で3位。女子シニアでは、宮原選手がミスの少ない演技で2位となった。
羽生選手はフリープログラムで後半に珍しくジャンプのミスが出てしまい3位。後半冒頭の4回転サルコーで転倒し、その後に跳ばなければいけなかったトウループが付かず、1個目の4回転サルコー同様となってしまい、同じジャンプの繰り返し扱いとなってしまった。また最後の3回転ルッツが1回転となり、ほぼ0点に近い点数だったりと、ジャンプが乱れたことで得点が得られなかった。
一方の宇野選手はSPとは打って変わり、滑るスピードも大変よくスピンではプラス3の高評価。ジャンプもほぼミスのない演技で、フリーでは全体の2位と羽生選手よりも上の順位だった。今回の男子シニアではSPで上位の選手がフリーでは力を発揮できず、SPで良くなかった選手が良い出来だったりと、順位が荒れた試合となった。
なぜ、こうなったのか。原因の一つとして、SPとフリーの間が1日空いたことが挙げられる。体調を3日間とも最高で良い状態に保つのは非常に難しい。中1日で試合がないと言っても、このような試合の公式練習は試合をしているのと同じくらいのプレッシャーがかかるものだ。事実、ジャッジも練習を見に来ているので気は抜けない。一度、調子が最高潮になってしまうと後は下降気味になってしまうことが多く、ひとたび落ちるとボールが坂を転がるようにあっという間に落ちてしまう。
オリンピックも、現在は団体戦があり試合期間も非常に長いため、どこに本当の最高潮を合わせるかが課題でもある。時には調子が良くなくても妥協しないといけない場面も出てきて、選手には精神力の強さを求められる。最高の調子と演技で試合に臨むのはどのスケーターも当たり前であるが、だからこそ妥協するのは難しいのだ。
女子フリーにおいて宮原選手も3位ではあったが、SPで多く得ていた得点が活かされ総合2位。SPとフリー、両方とも良い演技をするのは集中力の持久力を求められる。長い間、緊張状態を保たなければならないからだ。今回、2日間ともミスの少ない演技をした宮原選手は、精神的にも非常に強いことが伺えた。
このGPファイナルをもって国際大会は年明けまでないが、年末には全日本選手権を控えている。今は日本人スケーターのレベルが上がり、国内を勝ち抜くことが容易ではない。GP大会で得た経験と成果を全日本で発揮し、素晴らしい作品が生まれることに期待したい。(元五輪代表、振付師)
★★★
羽生結弦、フリー3位も4連覇「これがフィギュアスケート」
daily sports 12/11(日) 17:06配信
http://www.daily.co.jp/general/2016/12/11/0009742662.shtml
「フィギュアスケート・GPファイナル」(10日、仏マルセイユ)
男子フリーが行われ、羽生結弦(22)=ANA=は4回転ジャンプで転倒するなどミスがあり、フリー3位の187・37点、総合293・90点で優勝。男女を通じて史上初となる4連覇を成し遂げた。宇野昌磨(18)=中京大=はフリーで自己ベストを更新する195・69点をマークし3位。羽生や宇野を上回る4種類の4回転を跳ぶネイサン・チェン(17)=米国=がSP5位から巻き返し、2位に食い込んだ。世界選手権2連覇中のハビエル・フェルナンデス(25)=スペイン=は4位だった。
SPでは自己ベスト(110・95点)には及ばなかったものの、106・53点で今季世界最高を更新。逆にフリーでは17歳のチェンと18歳の宇野から後れを取った。羽生は「少し残念だったけど、結果についてはうれしい」とコメント。「これがフィギュアスケート。SPとフリーの2つの合計が結果」と冷静だった。
★★★
【GPファイナル4連覇一問一答】 羽生、4回転半ジャンプは「スケートを始めたころからの夢」
sanspo 2016.12.11 19:13
http://www.sanspo.com/sports/news/20161211/fgr16121119130008-n1.html
フィギュアスケート・グランプリ(GP)ファイナル第3日(10日、フランス・マルセイユ)男子はソチ五輪金メダルの羽生結弦(22)=ANA=が、合計293・90点で男女を通じて初の4連覇を飾った。GPファイナル4連覇の偉業にも、羽生は演技内容への悔しさをにじませた。
――今季から導入した4回転ループの出来は。
「きょうは苦手意識はなかった。(着氷がわずかに乱れて)耐えるジャンプになったが、曲をかけた練習ではフリーのループの確率がかなり上がっていた。怖さ、真新しさという感覚はだいぶなくなってきた」
――4回転を含めジャンプの難易度を上げたが、今季は点数が伸びていない。
「シーズン前半は最悪だったと思うぐらい、今はめちゃくちゃ悔しい。(難しい演技構成を)本当は来シーズン完成させればいいと思っていたが、今シーズン後半に完成させたい」
――4回転半ジャンプは練習しているか。
「プログラムに組み込むのは、スケートを始めたころからの夢。練習したいし、可能なら試合で入れてみたい」
(共同)
★★★
小林強化部長、羽生はSPのリードが勝因 宮原の完成度の高さも評価
sanspo 2016.12.11 19:38
http://www.sanspo.com/sports/news/20161211/fgr16121119380012-n1.html
フィギュアスケート・グランプリ(GP)ファイナル第3日(10日、フランス・マルセイユ)男子はソチ五輪金メダルの羽生結弦(22)=ANA=が、合計293・90点で男女を通じて初の4連覇を飾った。
日本スケート連盟の小林強化部長は4連覇を達成した羽生について「SPの点数が大きかった。フリーは所々でミスはあったけど、SPできちっとできることが強み」と先行逃げ切りの必勝パターンをたたえた。
★★★
羽生結弦4連覇も「シーズン前半は最悪」一問一答
nikkansports 2016年12月11日19時43分
http://www.nikkansports.com/sports/news/1750594.html
<フィギュアスケート:GPファイナル>◇10日◇フランス・マルセイユ◇男子フリー
GPファイナル4連覇の偉業にも、羽生結弦(22=ANA)は演技内容への悔しさをにじませた。
-今季から導入した4回転ループの出来は
羽生 きょうは苦手意識はなかった。(着氷がわずかに乱れて)耐えるジャンプになったが、曲をかけた練習ではフリーのループの確率がかなり上がっていた。怖さ、真新しさという感覚はだいぶなくなってきた。
-4回転を含めジャンプの難易度を上げたが、今季は点数が伸びていない
羽生 シーズン前半は最悪だったと思うぐらい、今はめちゃくちゃ悔しい。(難しい演技構成を)本当は来シーズン完成させればいいと思っていたが、今シーズン後半に完成させたい。
-4回転半ジャンプは練習しているか
羽生 プログラムに組み込むのは、スケートを始めたころからの夢。練習したいし、可能なら試合で入れてみたい。
★★★
羽生、4連覇でも「悔しい」 フリーは3位 フィギュア (後藤太輔)
asahi 2016年12月11日19時45分
http://digital.asahi.com/articles/ASJDC4W4JJDCUTQP121.html
(10日、フィギュアGPファイナル)
前人未到の4連覇を達成した喜びと、ふがいない演技をした悔しさ。羽生は複雑な感情にやや混乱していた。「演技には満足しきれない。フリー3位は、はっきり言って非常に悔しい」「SPが良くて、結果は4連覇なので、ある意味、目標は達成できている」
立ち上がり、4回転ループと4回転サルコーを決めた。しかし、後半の4回転サルコーは、回転軸が傾いて転倒。すると、スピードと勢いが失われた。スピンは遅く、最後のルッツジャンプは3回転にできずに1回転になった。「何が起きたのかわからない。疲れたし、ジャンプが難しかった」
4番滑走で滑り終えた時点で1位に立ったが、残るはSP3位のフェルナンデスと2位のチャン。逆転される覚悟で2人の演技を見た羽生は、何度も驚きの表情を見せた。ライバルたちはジャンプのミスを重ね、表彰台すら逃した。
昨季は、このファイナルでSPとフリーで共に世界歴代最高得点を更新した。ところが、ピークが早すぎた。足を痛め、今年春の世界選手権ではフェルナンデスに敗れて2位だった。
今は、徐々に足の痛みを和らげながら、演技の内容を良くしている。過程としては悪くない。「来季、完成させられればいいと思っていたが、悔しいので、今季の後半にはこれを完成させたい」。3種類の4回転を計4度という高難度プログラム完成への意欲を、さらに高めていた。(後藤太輔)
★★★
誰にも追随できない羽生になりたい
毎日新聞 2016年12月11日 21時56分
http://mainichi.jp/articles/20161212/k00/00m/050/064000c
羽生結弦(ANA)の表情には失望と悔しさに、少しだけ喜びが交じっていた。フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ上位6選手によるGPファイナルは10日、男女フリーがあった。ジャンプにミスが出てフリーで失速したものの、SPの貯金で逃げ切り目標だった4連覇を達成。「フリーにはがっかりしたけど、結果は良かった。これがフィギュアスケート」。そう言い切った。
演技前半の4回転ループ、4回転サルコウ、3回転フリップは難なく決めた。しかし、演技後半の4回転サルコウ-3回転トーループの最初のサルコウで転倒。トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)からの3連続ジャンプも二つ目と三つ目が乱れ、最後のルッツは1回転になるミス。演技が進むにつれ、動きからキレが消えた。
久石譲さんの楽曲を使った「ホープ&レガシー」は、ビートを刻み観衆とともに乗っていけるSPと違い、穏やかな曲調。だからこそ曲に演技を助けてもらいながら一体感を作るのではなく、自らの演技で魅了しないといけなかったが「ジャンプが跳べなくなるとスケーティングとスピンがおろそかになる」という悪い面が出た。
失敗したジャンプは「どうしたら跳べたのか分かっている」と自信は揺らがない。ただフリー1位のチェンはルッツ、フリップ、トーループの4回転4本を全て決めた。「今季後半には(4回転4本を)完成させたい。点数を上げて、誰にも追随されないような羽生結弦になりたい」。絶対王者への渇望が、羽生の心も体も突き動かしている。【福田智沙】
★★★
羽生 史上初GPファイナルV4も「最悪」五輪連覇へ本気モード
sponichi 2016年12月12日 05:30
http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2016/12/12/kiji/K20161212013893630.html
男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)1位の羽生結弦(22=ANA)はジャンプでミスを連発し、フリー3位の187・37点だったが、合計293・90点で逃げ切った。男女を通じて史上初の4連覇を達成するとともに、優勝回数も同最多の4度に並んだ。SP4位の宇野昌磨(18=中京大)はフリー2位の自己ベスト195・69点、合計282・51点で2大会連続の3位となった。
4連覇達成の偉業をとても素直に喜ぶことはできなかった。演技を終えた羽生は努めて感情を押し殺し、英語の記者会見では「結果についてはすごくうれしい」と答えたが、日本語での会見に切り替わると、あふれる感情を吐き出した。
「フリーの3位という結果ははっきり言って非常に悔しいです」
「(点が出ず)もちろんそりゃ悔しい。点数を上げて、誰にも追随されないような羽生結弦になりたいです」
「この前半のシーズンは最悪だったな、というくらいメチャクチャ悔しかった」
口をつくのは「悔しい」ばかりだった。
SPをほぼノーミスでまとめて1位で迎えたフリー。前半のループ、サルコーの2つの4回転ジャンプを確実に成功させた。だが、後半の4回転サルコーでは2週前のNHK杯に続いて転倒した。続く4回転トーループをきれいに降りて、持ち直したかと思われたが、終盤まさかの大乱調。3連続ジャンプが乱れ、最後のルッツは3回転が1回転になった。昨年のGPファイナルで出したフリー世界歴代最高の219・48点に遠く及ばないどころか、NHK杯の197・58点から10点以上後退する187・37点。どや顔も、笑顔もなかった。
それでも勝てたのはSPの貯金が大きな要因だ。追うSP2位の元世界王者チャン、SP3位の世界王者フェルナンデスは大崩れした。17歳のチェン、18歳の宇野ら若手が猛追したが、届かなかった。「これがフィギュアスケート。ショート(SP)とフリーの合計で競う。トータルで考えれば、ショートが良かった。結果として4連覇という目標も達成できた」。羽生の総合力がライバルより勝っていた。
NHK杯、GPファイナルと2戦続けて世界最高得点を連発した昨季と比べると、今季の前半戦は左足甲のじん帯損傷により4月から約2カ月氷に立てなかった影響もあって苦しんでいる。1週おきに試合が続く3連戦で、今大会前は例年より練習量を抑える新たな調整方法も試したが、結果にはつながらなかった。最大の課題はフリー。五輪連覇のかかる来季を見据え、4回転ジャンプを1本増やして4本にした超高難度のプログラムで、まだノーミスはない。「本当は来季完成させればと思ってましたけど、今の悔しさ的には今季の後半には完成させたいと思っています」。難易度を下げる選択肢はない。次戦は全日本選手権(22日開幕、大阪)。五輪王者の闘争心に火が付いた。
★★★
羽生「反省点だらけ」も4回転ループの確率は「上がっている」
sponichi 2016年12月12日 05:30
http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2016/12/12/kiji/K20161212013893660.html
フィギュアスケート GPファイナル最終日 (12月10日 フランス・マルセイユ)
【羽生に聞く】
――滑りはどうだった
「演技自体は満足していないです。最後の最後で失敗してしまったので、すごく印象が悪い。反省点だらけです」
――終わった瞬間は
「穏やかな表情をしていましたけど、すぐ次に向けて考えていました。ケガがあって遅れたという感覚はまったくなくて、実力がないと思いました。ジャンプが跳べなくなると、スケーティングやスピンもおろそかになる」
――2つ目の4回転サルコーに問題は
「練習では跳べているけれど、昨季の世界選手権から後半のサルコーが決まっていない。原因があるはず。サルコーとトーループは自信を持って跳んでいるジャンプなので、どうしていくか考えないといけない」
――ループはよくなっている
「きょうは耐えるジャンプになったけれど、確率は上がっている。ループに対する怖さ、真新しさは落とされてきました」
★★★
羽生ミスも問題なし 城田監督「たまたま起きた」
sponichi 2016年12月12日 05:30
http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2016/12/12/kiji/K20161212013893640.html
羽生が所属するANAの城田憲子監督は「後半のサルコーは軸がずれた。後半引きずったけれど、トロント(の練習)ではショートもフリーもパーフェクト。たまたま(ミスが)起きたと考えてます」と問題なしを強調した。
今季はケガの影響で氷上での練習が6月から。「(実質的に始動が)4カ月遅れた影響が出ているんでしょうね。でも一つずつ階段は上がっている」と語った。
★★★
【岡崎真の目】ミスしても崩れなくなった羽生
sponichi 2016年12月12日 07:40
http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2016/12/12/kiji/K20161212013893720.html
大きなミスが続いた場合、以前の羽生なら演技全体の勢いも失うケースがあったが、この日は違った。最後までスピード感や力強さがあり、豊富な練習量に裏打ちされたスタミナと、高いモチベーションをうかがわせた。それは、ミスがありながら5項目の演技点でトップの92点台をマークしたことで証明されていると思う。
失敗があった3つのジャンプのうち、転倒し連続ジャンプにできなかった2発目の4回転サルコーと、きれいな3連続ジャンプにつなげられなかったトリプルアクセルは、ともに飛距離が出すぎてバランスを崩した感があった。これはあくまで「攻める」という姿勢を感じさせたものだ。SPも完璧ではなかったが、それでも合計得点は293・90。ほんの数年前まで世界中の目標だった合計300点だが、羽生にとってはもはやアベレージと言えるだろう。
★★★
2016.12.10 - GPF FS OP 新闻报导 + 图
羽生、4回転ジャンプ3度着氷 フリーへ向け最終調整
sanspo 2016.12.10 21:29
http://www.sanspo.com/sports/news/20161210/fgr16121021290006-n1.html
フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルで男女を通じて初の4連覇を狙う羽生結弦(ANA)が10日、フランスのマルセイユで同日夜(日本時間11日早朝)のフリーに向けて最終調整し、3種類の4回転ジャンプを入念に確認した。
ショートプログラム(SP)首位の羽生は、フリーの曲をかけた練習では本番で予定する4回転を四つ跳び、うち三つを着氷した。その後はミスが出た4回転サルコー-3回転トーループの連続ジャンプの修正を図った。SP4位の宇野昌磨(中京大)は4回転フリップや4回転トーループの質を上げ、復調の兆しを見せた。(共同)
★★★
羽生が公式練習、4回転はループ含む3つ着氷
sponichi 2016年12月10日 21:31
http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2016/12/10/kiji/K20161210013885200.html
フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナル最終日は10日にフランス・マルセイユで男女のフリーが行われる。男子ショートプログラム(SP)1位の羽生結弦(ANA)は10日の昼過ぎに公式練習に参加した。曲をかけての練習では4つの4回転ジャンプのうち、冒頭の4回転ループを含む3つ着氷。2つ組み込む4回転サルコーの2つ目だけが途中で回転がほどけたが、男女を通じて史上初の4連覇に向けてまずまずの仕上がりぶりだった。
★★★
羽生、何度も4回転を着氷「疲れ取れいい状態」
yomiuri 2016年12月10日 22時13分
http://www.yomiuri.co.jp/sports/winter/20161210-OYT1T50144.html
男子SPで首位に立った羽生結弦(ANA)、4位につけた宇野昌磨(中京大)らは10日午後、夜に行われるフリーを前に、本番会場で練習を行った。
SP後に「(フランスへの)移動の疲れも取れて、(体は)いい状態になった」と話していた羽生。この日も、フリーの曲をかけての練習では、何度も4回転ジャンプを着氷させた。
SPで力を出し切れず、悔しさを味わった宇野も、フリーでの挽回に向けて入念な調整を行った。
若杉和希撮影:
★★★
羽生結弦フリーへ最終調整、4回転4度跳び3度着氷
nikkan sport 2016年12月10日22時43分
http://www.nikkansports.com/sports/news/1750210.html
フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルで男女を通じて初の4連覇を狙う羽生結弦(ANA)が10日、フランスのマルセイユで同日夜(日本時間11日早朝)のフリーに向けて最終調整し、3種類の4回転ジャンプを入念に確認した。
ショートプログラム(SP)首位の羽生は、フリーの曲をかけた練習で4回転を4度跳び、3度着氷した。その後はミスが出た4回転サルコー-3回転トーループの連続ジャンプの修正を図った。
河野匠撮影:
★★★
羽生ら、高難度ジャンプ決める フリー前に公式練習
asahi 2016年12月11日00時04分
http://digital.asahi.com/articles/ASJDB772CJDBUTQP02F.html
フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルは10日、男子フリーを前にした公式練習があり、羽生結弦(ANA)、宇野昌磨(中京大)、ネーサン・チェン(米)らが次々と高難度ジャンプを決めた。
ショートプログラム(SP)首位の羽生は4回転ループ、4回転サルコーなどを何度も着氷。そのうちいくつかは前傾姿勢になることもあったが、おおむね成功していた。SP4位の宇野は4回転フリップを複数回成功させ、復調をうかがわせた。チェンは4回転ルッツ3回転トーループ、4回転フリップなどを見せて観衆のため息を誘う。パトリック・チャン(カナダ)もトーループ、サルコーという2種類の4回転を成功。ハビエル・フェルナンデス(スペイン)とアダム・リッポン(米)は4回転にやや苦戦していた。
遠藤啓生撮影:
★★★
mainichi:
宮間俊樹撮影:
2016.12.09 - GPF FS OP 新闻报导 + 图
羽生、フリーへ上々の調整 GPファイナル
sanspo 2016.12.9 23:08
http://www.sanspo.com/sports/news/20161209/fgr16120923080010-n1.html
フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルで男子ショートプログラム(SP)首位の羽生結弦(ANA)が9日、フランスのマルセイユで10日夜(日本時間11日早朝)に行われるフリーに向けて試合会場で調整し、上々の出来だった。
男女通じて初の4連覇が懸かる羽生は序盤でトーループとサルコーの4回転で転倒する場面があったが、きっちりと修正した。4回転ループは好調だった。SP4位の18歳、宇野昌磨(中京大)は4回転フリップなどで転倒し、本番に不安を残した。
女子の宮原知子(関大)は9日夜(同10日早朝)のSPへ向け、各ジャンプを入念に確認した。(共同)
內文同上:
sponichi: 羽生がフリーへ上々の調整 宇野はジャンプで本番に不安残す (2016年12月9日 23:05)
★★★
羽生は4回転好調=フィギュアGPファイナル
jiji 2016/12/09-23:17
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016120900962&g=spo
羽生は今季世界最高得点をマークして首位に立ったSPから一夜明けた9日、午後の公式練習で翌日のフリーへ向けて精力的に調整した。
自身のフリー曲がかかったのは6分間のウオームアップ直後の1番目。それでも4回転のループ、サルコーを軽々と決めるなど好調ぶりをうかがわせ、4回転トーループも念入りに確認した。
SP4位と出遅れた宇野は、曲がかかった場面で4回転はフリップで回転が抜け、トーループは2度とも転倒。ジャンプに苦しんでいた。(マルセイユ時事)
★★★
首位羽生、軽やかに4回転披露 GPファイナル公式練習
asahi 2016年12月9日23時18分
http://www.asahi.com/articles/ASJD97KHBJD9UTQP01R.html
フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルは9日、仏・マルセイユで公式練習があり、男子ショートプログラム(SP)首位の羽生結弦(ANA)は4回転ループや4回転サルコーを軽やかに決めた。転倒するジャンプもあったが、練習中に修正していた。SP2位のパトリック・チャン(カナダ)も好調で、プログラムを通した際に4回転のサルコーとトーループを決めていた。SP4位の宇野昌磨(中京大)は何度も転倒しながらも4回転ジャンプを繰り返し練習。SP3位のハビエル・フェルナンデス(スペイン)もジャンプに苦戦し、転倒が目立った。
遠藤啓生撮影:
★★★
羽生、フリーに向け4回転次々成功…公式練習に参加
スポーツ報知 2016年12月10日0時35分
http://www.hochi.co.jp/sports/winter/20161210-OHT1T50020.html
フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルの男子ショートプログラム(SP)で首位に立った羽生結弦(22)=ANA=は9日、公式練習に参加し、好調を維持した。フリーの曲かけでは冒頭の4回転ループ、続く4回転サルコーを成功。後半の4回転サルコー―3回転トウループは転倒したが、その後の練習でしっかりと修正。精度の高い4回転を次々と決めていった。
SP4位の宇野昌磨(18)=中京大=は4回転フリップを失敗するなど精彩を欠いた。
男子フリーは10日午後8時20分(日本時間11日午前4時20分)から行われる。羽生は4番滑走。
★★★
羽生 10日フリーに備え4回転を入念に確認
sponichi 2016年12月10日 05:30
http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2016/12/10/kiji/K20161210013880730.html
羽生は9日午後、公式練習に参加し、10日のフリーに備えて4回転ジャンプを入念に確認した。SPでバランスを崩したフリップは次々と決まって絶好調。その一方でサルコーやトーループでは転倒する場面もあった。
宇野は4回転ジャンプで転倒を繰り返し、不安を残す内容となった。
★★★
毎日新聞写真部 @mainichiphoto
3:14 PM - 9 Dec 2016
https://twitter.com/mainichiphoto/status/807226992886022144
https://goo.gl/ySwRlx
フランスのマルセイユで開かれているフィギュアスケートのGPファイナル。男子史上初の4連覇に挑む羽生結弦や宇野昌磨らがフリーへ向け調整しました。写真特集で。
★★★
edeaskates
Dec 9, 2016
https://www.instagram.com/p/BNzaOhugVwW/
FP practise #yuzuruhanyu
2016.12.09 - web sportiva - GPファイナルSPで羽生結弦が言う「プログラムの成立に不可欠なもの」
折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi 能登直●撮影 photo by Noto Sunao
グランプリ(GP)ファイナルのショートプログラム(SP)当日、午前中の公式練習で、羽生結弦は前日のジャンプの不調をキッチリと修正していた。
GPファイナルSPで首位に立った羽生結弦
トリプルアクセルからの3連続ジャンプを皮切りに、4回転トーループと4回転サルコウ+3回転トーループ、4回転ループをきれいに決めると、全選手中最後の曲かけの練習では、4回転ループから4回転サルコウ+3回転トーループ、フライングキャメルスピンを挟んで後半のトリプルアクセルまでノーミス。
次のシットスピンをやらずに間を置いたが、ステップをキッチリ滑るほぼ完璧な出来だった。気持ちが入っていることが、見た目にもハッキリとわかった。
だが、夜のSP本番前の6分間練習では、トリプルアクセルと4回転サルコウ+3回転トーループをきれいに決めながらも、4回転ループで苦しんだ。3回続けて3回転になってしまったあとは1回転。それでも、最後の最後になって軸は若干斜めながら、ようやく4回転ループを決めた。
本番では、その4回転ループを、本人が「練習でもやったことがないような耐え方だった」という、ピタリと止まってしまう着氷だったがなんとかこらえ、続く4回転サルコウからの連続ジャンプをきれいに決めた。
次のフライングキャメルスピンをなんとかこなすと、そこからは乗りに乗った演技になり、スピンとステップをすべてレベル4にする完璧な滑りでフィニッシュ。106・53点を叩き出して、99・76点を出していたパトリック・チャン(カナダ)を抜き、トップに立った。
「すごく緊張して、久しぶりに手足が震えるほどでした。最初の4回転ループは減点がつくすごく汚いジャンプでしたけど、降りることができました。NHK杯よりちょっとステップアップしたと思うので、そこでいい具合に緊張がほぐれたと思います。もし最初の4回転ループがきれいに決まっていたら、『ノーミスをしなければ』と思って余計緊張したと思いますけど、あのジャンプだったから、ある意味緊張がなくなりましたし、そこから速いビートであったり歌詞であったりを考えることができました。会場も盛り上がったので、そういうものも含めてお客さんの歓声や拍手でこのプログラムが作られたなと思います」
6分間練習は久しぶりに経験する苦戦で、羽生は心の中で「ヤバイな」と思ったという。その原因は緊張だった。そのため自分の演技を待つ間に、その緊張がどういうところからくるものなのかを分析していたという。
「ファイナルという緊張感もありました。それに加えて、午前中の公式練習がよかったということもあったんじゃないかと思います。昨日はすごく悪かったのに、今日の午前の練習はすごくよかった。そういったことでの緊張があったのかなと思います」
SPの『レッツゴー・クレイジー』は、拠点としているトロントのクリケットクラブで滑っているときも、「自分がコンサートやライブをやっているホールで、ロックスターになったような気分で滑っていた」と羽生は言う。
その意味では「観客なしでは成立しないプログラム」(羽生)であり、観客との一体感や距離感に関しては、ほぼ納得の演技ができたNHK杯で殻を破れた手応えもあった。だからこそ、今回のGPファイナルは「より楽しみながらできた」と言えたのだろう。
4回転ループが完璧ではなく、自己ベストを出せなかったのだから、フリーでは完璧な演技をして、自己最高得点の330・43点を更新したい気持ちもあるはずだが、NHK杯で羽生自身が言っていたように、今は「ピークどうこうではなく、どんな状態の時でも勝てるようにアベレージを上げる」ことが大事だ。
まずは安定して300点台を出し続けていくこと。その先に彼が求める”完璧”が見えてくるはずだ。
2016.12.08 - web sportiva - 羽生結弦、GPファイナル4連覇へ。 立ちはだかるライバルは誰か?
折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi能登直●撮影 photo by Noto Sunao
昨年のグランプリ(GP)ファイナルで大会3連覇を果たした羽生結弦が今年も優勝を目指す。昨シーズンのこの大会はNHK杯で出した史上初の300点超えとなる合計322・40点をさらに上回る330・43点を獲得。4連覇を狙う今回も、その準備を着々と進めている。
GPファイナル4連覇を目指す羽生結弦と、世界選手権連覇中のハビエル・フェルナンデス(写真左)
昨シーズンの世界選手権終了後、痛めていた左足甲の治療のために1カ月半の完全静養を含めたブランクがありながらも、ショートプログラム(SP)、フリーともに冒頭に4回転ループを入れ、フリーではサルコウ2回を含めて4回の4回転ジャンプを組み込む昨季より難度を上げた技術構成にした今シーズン。序盤のオータムクラシックとスケートカナダでは、気負いもあって苦しんでいた。
しかし、11月25日からのNHK杯は、SPではミスを4回転ループのステップアウトだけにとどめ、そのほかの要素はほぼ完璧に決めて103・89点を獲得する。そして翌日のフリーも、後半に入ってからの4回転サルコウで転倒して連続ジャンプに失敗しながらも、他の要素は確実に決めて197・58点を獲得。合計では昨年のGPファイナル以来の300点超えとなる、301・47点を獲得して圧勝してみせた。
「今シーズンの新しいふたつのプログラムで300点を超えたというより、やっとプログラム自体を楽しむ余裕が出てきて、お客さんともちょっとずつコネクトできるようになってきた」
昨年出した得点より低くはあるが、ノーミスで300点台を出した昨年とは違い、ショートプログラム(SP)、フリーともにミスがありながらも300点超え。そう考えれば羽生が話すとおり「まだまだ伸びしろはあるし、やっとベースができただけ。その意味ではこれからが本当の勝負」といえる。
ブライアン・オーサーコーチは「彼は五輪シーズンにいい結果を出すために、今何をしなければいけないかを分かっている選手。重要なのは来年3月末の世界選手権にピークがくることで、それに向けてどんどん伸ばしていくのが自然な流れ」と話していたが、この言葉に対して、羽生はこう語っている。
「ブライアンとも話しましたが、ピークどうこうではなく、アベレージを上げたいと思っています。自分がどれだけ下がっている状態でも、どんなに緊張している状態でも勝ちたいし、皆さんとコネクトしたいし、滑っていて楽しいと思いたい。そこを目指して、しっかり練習していきたいなと思います」
そんな思いで臨む、羽生にとって6回目のGPファイナル。最大のライバルとなるのは2年連続世界王者、ハビエル・フェルナンデス(スペイン)だ。今季のGPシリーズはロステレコム杯、フランス杯と2週連続出場のハードスケジュールで連勝し、ロステレコム杯のフリーでは201・43点、フランス杯のSPでは96・57点を出している。フランス杯以降の3週間強を調整にあてることができており、コンディション面では有利だろう。
また、スケートカナダと中国杯を連勝しているパトリック・チャン(カナダ)は、得点的にはシーズンベストは279・72点にとどまっているが、今季から入れてきた4回転サルコウが決まるようになっており、完璧な演技をしてくれば侮れない存在になってくる。
そして、今シーズン、4回転フリップを武器に昨シーズンよりさらに成長してきている宇野昌磨も注目だ。シーズンベストは285・07点にとどまっているが、ロステレコム杯SPは98・59点、ジャパンオープンで転倒があってもフリーで198・55点を出していることを考えれば、300点超えの力は十分に備えている。
それを考えると、今回のGPファイナルの優勝争いは複数の選手が300点超えをするレベルに突入する予感もある。そんなライバルたちとの熾烈な争いのなか、羽生は4連覇を狙う。7日午後の公式練習ではやや体が重そうで、4回転ジャンプがなかなか決まらなかった。フリーの曲かけでも最初の4回転ループはパス。その後、サルコウは2回とも2回転、最初に跳べたのは4回転トーループだった。
「今日の反省点はかなりあります。でも、それが試合で出るより、今日でよかったと思います。全部同じ原因で、軸の取り方がどううまくいくかなという感じですね。試合まで時間があるので、今日はゆっくり考えながらイメージトレーニングをして明日に備えたいと思います」
こう話す羽生は、マルセイユへ来る前の練習では、主に技術面を重点的に確認しながら調整してきたという。
「フリーのノーミスはできましたし、ショートは毎日のようにノーミスをしてきましたから問題ないと思います。やります!」
公式練習時点の体のキレや動きは、フェルナンデスやチャンの方が勝っていたが、羽生も、曲かけ練習では最後の3回転ルッツの代わりに4回転サルコウを入れて成功させるなど、徐々に状態が上がっている様子だった。
「それ(4回転サルコウ)を試合でリカバリーとして入れることはないですが、疲れているなかでの4回転(の練習)は曲かけのときにしかできないですから。その意味でも練習だと思ってやっていますし、今日も最後に一番いいサルコウが跳べたのは自信になると思います」
そんな気持ちの強さを本番で見せてくれるのが、羽生結弦の真骨頂。SPでは、練習とは一変した姿を見せてくれるはずだ。