2017.04.20 - WTT Day 2 OP + SP 新闻报导

羽生、公式練習でジャンプ全て成功 今季初のSPノーミスなるか
sponichi 2017年4月20日 12:25
http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2017/04/20/kiji/20170420s00079000189000c.html
 フィギュアスケートの世界国別対抗戦(東京・国立代々木競技場)は20日に開幕する。男子のショートプログラム(SP)を控えた公式練習が午前中に行われ、世界選手権で3年ぶりの優勝を飾った男子の羽生結弦(22=ANA)はプリンスの「レッツ・ゴー・クレイジー」の曲をかけた際、4回転ジャンプを含む3本をすべて成功させた。
 最初の4回転ループの着氷を決めると、4回転サルコー―3回転トーループの連続ジャンプ、トリプルアクセルを立て続けに成功させた。
 「レッツ・ゴー・クレイジー」で舞う今季のSPではミスなく終えたことがまだ一度もないが、最終戦でのノーミスの演技に向け、状態の良さをうかがわせた。

★★★

羽生結弦、SP曲かけでノーミス!世界最高得点更新へ期待高まる
スポーツ報知  2017年4月20日12時49分  
http://www.hochi.co.jp/sports/winter/20170420-OHT1T50105.html
 フィギュアスケートの世界国別対抗戦は20日に代々木第一体育館で開幕する。世界選手権金メダリストの羽生結弦(22)=ANA=は午前の公式練習に参加。ショートプログラム(SP)の「レッツ・ゴー・クレイジー」の曲かけをノーミスで滑りきった。今大会は今季最終戦。「ラストプリンス」へ、期待が高まる。
 冒頭の4回転ループ、続く4回転サルコー―3回転トウループ、最後の3回転半ジャンプ(トリプルアクセル)を次々と決めた。SPは今季ノーミスがないまま最終戦を迎えた。前日19日の会見では「結果としてノーミス、結果として1位、結果として100点。そうなればいい。いつもノーミスしたいと思って出来ていないので、とにかく全力で、一つ一つ丁寧に、曲一つ一つを大切にショートプログラムを演じたい」と話していた。ノーミスなら昨季マークした110・95点の世界最高得点更新が見えてくる。
 今大会は世界ランク上位6か国(カナダ、ロシア、米国、日本、中国、フランス)よって争われる。世界ランクのポイントには加算されないが、得点は国際スケート連盟(ISU)公認。
 男女ショートプログラム(SP)は20日に行われ、羽生は午後8時6分に登場予定。世界選手権銀メダルの宇野昌磨(19)=中京大=は午後8時。

★★★

羽生結弦ジャンプでミス連発…まさかのSP7位
スポーツ報知 2017年4月20日20時27分  
http://www.hochi.co.jp/sports/winter/20170420-OHT1T50185.html
◆フィギュアスケート 国別対抗戦 第1日▽男子SP(20日、東京・代々木第一体育館)
 世界選手権金メダリストの羽生結弦(22)=ANA=が出場12選手のラストで登場した。らしくないミスを連発し、まさかの7位となった。
 冒頭の4回転ループが1回転に。続く4回転サルコー―3回転トウループの連続ジャンプは、最初の4回転サルコーで手をついてしまい単独ジャンプに。最後の3回転半ジャンプこそ成功したが、得点は83・51点にとどまった。
 前日の公式練習では曲かけをノーミスで滑りきった。昨季マークした110・95点の世界最高得点更新の期待がかかっていたが、まさかのミス連発。SPは今季ノーミスがないまま終わってしまった。

★★★

羽生“苦手”SPで7位「悪い癖が出た。申し訳ない」
sponichi 2017年4月20日 20:33
http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2017/04/20/kiji/20170420s00079000333000c.html
 男子SPで83・51点の7位に終わった羽生結弦(22=ANA)は怒気をはらんだ声で2分50秒を振り返った。
 冒頭の4回転ループが1回転になり、4回転サルコーでもバランスを崩してコンビネーションにならず。演技後は天を見上げ「ごめんなさい」とつぶやいた。
 プリンスさんの楽曲「レッツゴー クレイジー」を使用してのSPも今季最後。「悪い癖が完全に出た。集中していたつもりだけど、(21日が命日の)プリンスに申し訳ない気持ちでいっぱい」と反省が口をついた。フリーに向けては「自分の力を出し切りたい」と切り替えていた。
 今季はSPでなかなか思うような演技ができず、「SPというものに関して苦手意識ができ始めちゃっている。いいイメージがない」と危機感を口にしていた。

★★★

ぼろぼろの演技に羽生、天に「ごめんなさい」
毎日新聞 2017年4月20日 21時37分
http://mainichi.jp/articles/20170421/k00/00m/050/129000c
 男子SP、ジャンプの失敗を繰り返す 
 20日、東京・国立代々木競技場で開幕したフィギュアスケートの世界国別対抗戦。想定外のぼろぼろの演技に、申し訳なさしか残らなかった。チームメート、そして曲の作者である米人気歌手だった故プリンスさんに--。羽生結弦(ANA)は氷上で天を向いて謝っていた。「ごめんなさい」
 ジャンプの失敗を繰り返した。最初の4回転ループは1回転になって無得点。続く4回転サルコウ-3回転トーループはサルコウを着氷した際に右手を氷について連続ジャンプにできず大幅に減点。「ループは感覚的にはしっかり跳べている。サルコウも軌道から修正して安定している」。だが姿勢が傾くなど「悪い癖が完全に出た」と言う。
 SPはプリンスさんのロック調の曲「レッツ・ゴー・クレイジー」。世界選手権で3季ぶりに世界王者を奪回したが、5位にとどまったSPのミスが日ごとに悔やまれた。この日の公式練習をはじめ、練習ではうまくできているのに、試合でできない。21日がプリンスさんの命日だからこそ、今回こそ気持ちを込めて完璧に演じたかった。「(プリンスさんの)顔に泥を塗っているようなもの。余計な気持ちとか思いが入りすぎた」。自嘲気味に言う。
 今季は一度もSPで完璧な演技はなかった。「ショートに対して苦手意識ができはじめている。今は悔しくて頭が回らない」。だがフリーは、世界選手権でも世界歴代最高得点を更新して大逆転を果たした。羽生なら、あの再現は不可能ではない。【福田智沙】


★★★

羽生結弦「余計な気持ちや思いが入りすぎた」SP7位
スポーツ報知 2017年4月20日21時40分  
http://www.hochi.co.jp/sports/winter/20170420-OHT1T50200.html
◆フィギュアスケート 国別対抗戦 第1日▽男子SP(20日、東京・代々木第一体育館)
 男子ショートプログラムが行われ、日本のエース・羽生結弦(22)=ANA=は、83・51点で7位だった。最初の4回転ループが1回転になると、続く4回転サルコー―3回転トウループは、単発になった。「悪い癖が出てしまった。余計な気持ちや思いが入りすぎた」と反省が口をついた。
 今季最後のSPは「やりながら、成長していないなと思った」という。21日、今シーズン最後のフリーに向けては「(国別対抗戦は)今日の試合の合計ではなく、順位で戦い、みんなで戦う大会。明日の試合ではしっかり演技をしたい」と切り替えた。

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羽生、ミス連発7位 天国のプリンスさんに“謝罪”「顔に泥を塗った」
sponichi 2017年4月21日 05:30
http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2017/04/21/kiji/20170421s00079000098000c.html
 フィギュアスケートの世界国別対抗戦は男子ショートプログラム(SP)で、世界王者の羽生結弦(22=ANA)はジャンプでミスを連発し、83・51点で7位に沈んだ。今季はSPで完璧な演技を一度も披露できなかった。宇野昌磨(19=中京大)は103・53点で1位。女子SPは三原舞依(17=神戸ポートアイランドク)は72・10点の3位、樋口新葉(16=東京・日本橋女学館高)は71・41点の5位だった。日本は合計44点で首位に立った。
 思わずつぶやいていた。演技を終えた羽生は天を見上げながら「ごめんなさい」と言った。日本チームの仲間に、約1万人の大観衆に、そして天国のプリンスさんに対して、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
 冒頭に予定した4回転ループが1回転になった。続く連続ジャンプは最初の4回転サルコーでバランスを崩して右手をつき、3回転トーループをつけられなかった。最初の2つの大技でミスが続けば、得点が伸びるはずがない。自己ベストから27・44点低い83・51点。まさかの7位だった。
 「悪い癖が完全に出てしまった。余計な気持ちが入り過ぎた」
 1年前の21日、SPの「レッツ・ゴー・クレイジー」を作曲したプリンスさんが亡くなった。「プリンスさんの命日だという気持ちを込めて、集中したつもりだった」が、熱い思いは空回り。「こんなんじゃ、顔に泥を塗ったようなもの」と自らを責めた。練習では調子は良く、「変なプレッシャーをかけ過ぎた。それでもできると思っていた」と過信もあった。
 約2週間前の世界選手権でもジャンプでミスが出て5位と出遅れるなど、SPは今季一度もノーミスの演技ができないままに終わった。「結局、最後まで作りきれなかった。SPに対する苦手意識ができ始めている。打破しないといけない」。もともとSPで先行して逃げ切るのが羽生の必勝パターン。王者は来季の平昌五輪シーズンへ向けて危機感を募らせていた。
 21日のフリー。世界選手権では今季初めて4本の4回転ジャンプを完璧に決めて、世界歴代最高得点を更新する223・20点をマークした。「この悔しさを、いい集中力への糧にして、爆発させたい」。ふがいない思いを抱えたまま、シーズンを終われない。世界選手権の再現を狙う。
 ▽世界国別対抗戦の順位決定方法 チームは男女各2選手、ペアとアイスダンスはそれぞれ1組で構成。各種目のSP、フリーで、ポイント(男女は1位12点…12位1点、ペアとアイスダンスは1位12点…6位7点)を獲得。この日、日本は順位ごとの得点合計で44点と並んだが、大会規定で首位となった。全種目で上位2つの順位得点も合計22点で並んだが、男子1位の宇野、女子3位の三原の演技得点で合計175・63点となり、女子1位のメドベージェワ、アイスダンス3位のボブロワ、ソロビエフ組で149・79点のロシアを上回ったため。

★★★

羽生まさかのSP7位「思いが入りすぎてしまった」
スポーツ報知 2017年4月21日6時0分  
http://www.hochi.co.jp/sports/winter/20170421-OHT1T50029.html
◆フィギュアスケート 国別対抗戦 第1日▽男子SP(20日、東京・代々木第一体育館)
 男子ショートプログラム(SP)は世界選手権金メダルの羽生結弦(22)=ANA=が今季2番目に悪い83・51点で7位に沈んだ。プリンスの「レッツ・ゴー・クレイジー」のプログラムはノーミス演技を一度もできなかった。21日はプリンスの一周忌。ラストを飾れず「申し訳ない」と肩を落とした。
 天を仰いだ羽生の口は「ごめんなさい」と動いた。「明日(21日)がプリンスさんの命日だったので、すごく意識していたし、集中してやろうと思っていた。申し訳ない気持ちでいっぱいです」。ノーミスを期待された今季最終戦で、今季2番目に悪い83・51点。SP7位は13年世界選手権の9位以来の低迷だった。
 最終滑走。全身から気迫がみなぎっていた。天国のプリンスを思っていた。今季一番の演技を届けたい。しかし、体が応じなかった。「自分の中で余計な気持ち、思いが入りすぎてしまった」。冒頭の4回転ループが1回転になり、会場から悲鳴が上がった。続く連続ジャンプは4回転サルコーの着氷で前方に右手をつき、単発になった。「今は悔しくて頭が全然回らない。この悔しさを糧にして、明日爆発させたい」と声を震わせた。
 振付師のバトル氏が「五輪1年前で何かを試したり、挑戦するのに適した時期」と選んだのが、今季滑ったロックナンバー「レッツ・ゴー・クレイジー」だった。新プログラム決断の後は研究を重ね、ライブ感を大切にしてきた。2戦目のスケートカナダで髪の毛をワックスで固め、3戦目のNHK杯で衣装を白からプリンスのような鮮やかな紫に変えた。4戦目のGPファイナルでは振り付けにアドリブを入れて殻を破った。今大会で“羽生プリンス”を完成させるはずだった。「こんなんじゃプリンスさんの顔に泥を塗っているようなもの」と自分を責めた。
 四大陸選手権、世界選手権に続きSPでつまずき、宇野の得点を3試合続けて下回った。以前はSPでトップに立っての逃げ切りが多かったが「ショートに対して苦手意識ができ始めている」。世界選手権ではフリーで世界最高得点を記録し、5位から逆転優勝。帰国後も「ショートが悔やまれるな…って気持ちが強まっている」と打ち明けた。今大会はSPにかける思いが特別だった。「何より自信があった。できると思っていたからこそ悔しい」
 21日のフリーは今季最後の演技となる。気持ちの持っていき方を問われ、答えた。「失敗があればあるほど悔しい気持ちがあって、それが成長につながると思っているので、別に切り替えなくていい。悔しい気持ちがあるから、明日ワクワクできる」。煮えたぎる気持ちを、ぶつけるだけだ。(高木 恵)

★★★

羽生、SPノーミス達成できず「できると思っていたからこそ悔しい」
スポーツ報知 2017年4月21日7時0分  
http://www.hochi.co.jp/sports/winter/20170421-OHT1T50040.html
◆フィギュアスケート 国別対抗戦 第1日▽男子SP(20日、東京・代々木第一体育館)
 男子ショートプログラム(SP)は世界選手権金メダルの羽生結弦(22)=ANA=が今季2番目に悪い83・51点で7位に沈んだ。プリンスの「レッツ・ゴー・クレイジー」のプログラムはノーミス演技を一度もできなかった。21日はプリンスの一周忌。ラストを飾れず「申し訳ない」と肩を落とした。
 ―今日の滑りについて。
 「変なプレッシャーを自分の中でかけすぎていた。それでもできると自分の中では思っていた。本当に成長していないなと」
 ―4回転ループ。
 「直すべきところはない。自分の感覚としては、しっかり跳べているジャンプ」
 ―4回転サルコーは。
 「軌道から修正して、安定して決まるようになってきている。試合での苦手意識が出始めている」
 ―4回転ループ失敗の後。
 「パンクした時点で、かなり点数を失っているので、次のサルコーをしっかり跳ぼうと思った。ただ、試合の中であまりにも注意していることが多すぎる」
 ―SPはノーミスがない。
 「すごく自信を持ってショートに臨んでいた。最終滑走が好きだし、何より自信があった。できると思っていたからこそ悔しい」

★★★

【岡崎真の目】ミス連発の羽生 「こだわり」捨てれば確実に飛べる
sponichi 2017年4月21日 08:35
http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2017/04/21/kiji/20170421s00079000089000c.html
 羽生の冒頭のループは、ループというジャンプ独特の難しさが影響したように思う。ループはフリーレッグ(滑っていない方の脚)がほとんど使えない。羽生が踏み切る直前、踏み込んだ右足のエッジが滑っておらず、タイミングがずれた。滑らなかった理由は力みなのか氷の問題なのかは分からないが、他のジャンプならフリーレッグの動きなどで、もっと勢いが得られたはず。そうなれば1回転、ということはなかっただろう。
 続く4回転サルコーは、最も跳びやすいと思われるルートではないまま跳んだことでミスとなり、連続ジャンプにすることができなかった。今季はずっとこのルートを変えずにきたが、羽生本来の能力からすれば、もっと確実に跳べる方法論があったはず。1、2度失敗したからといって楽な方へと流れない「こだわり」は素晴らしいが、もう少し勝負に徹してもよかったと感じる。
 一方、宇野は世界選手権の銀メダルですっかり自信をつけたようにみえた。4―3回転は4―2回転となってしまったが、音楽との同調性や間の取り方は確実に向上しており、プログラムに厚みが増した。それが、羽生やチャンを超え、全体トップとなる5項目の演技点につながったのだろう。 (ISUテクニカルスペシャリスト、プロコーチ)

★★★

フィギュア国別対抗戦、視聴率13・2% 瞬間最高は得点待つ羽生の21・6%
スポーツ報知 2017年4月21日10時27分  
http://www.hochi.co.jp/entertainment/20170421-OHT1T50117.html
◆フィギュアスケート 国別対抗戦 第1日▽男子SP(20日、東京・代々木第一体育館)
 20日にテレビ朝日系で放送された「フィギュアスケート 国別対抗戦2017」(木曜・後6時半)の平均視聴率が13・2%の好数字を記録したことが21日分かった。
 この日は男子ショートプログラム(SP)で宇野昌磨(19)=中京大=が、自己ベストにあと1・33点と迫る103・53点をマークして1位になった。
 2月の四大陸選手権、3月の世界選手権に続き、SPでは83・51点で7位だった羽生結弦(22)=ANA=に3連勝。今大会は男女シングル、ペア、アイスダンスの順位で争い、日本はロシアと44得点で並んだが、大会規定で首位発進した。
 今回の瞬間最高視聴率は午後8時56分に記録された21・6%。今季2番目に悪い83・51点でSP7位に沈んだ羽生がキス・アンド・クライで自身の得点を待っている瞬間だった。(数字は関東地区、ビデオリサーチ調べ)。

2017.04.19 - WTT Day 1 OP & 发布会 新闻报导

世界記録更新の期待…羽生が入念調整 20日開幕「世界国別対抗戦」
sponichi 2017年4月19日 11:19
http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2017/04/19/kiji/20170419s00079000102000c.html
 20日開幕のフィギュアスケート世界国別対抗戦の公式練習が19日午前、東京・国立代々木競技場で行われ、羽生結弦(22=ANA)、宇野昌磨(19=中京大)、三原舞依(17=神戸ポートアイランドク)、樋口新葉(16=日本橋女学館高)ら日本勢が汗を流した。
 羽生はフリー「ホープ&レガシー」を流して調整。冒頭の4回転ループの着氷をこらえたものの、演技後半の4回転サルコーのコンビネーションを失敗。その後、4回転トーループを含む3連続ジャンプを決めた。練習終盤にはトリプルアクセル(3回転半)で転倒したが、次のアタックでは完璧に決めた。
 世界選手権のフリーでは、自身の世界最高得点を更新する223・20点をマークして、SP5位から逆転優勝。「1つ1ついろんな自分を超えられたらいい。ノーミスの演技を続けたい」と意気込む今大会では、自身が保持する合計330・43点の世界記録を更新する可能性も十分だ。
 男女SPは20日、男子フリーは21日、女子フリーは22日に行われる。

★★★

羽生結弦が公式練習…4回転サルコー―3回転トウループの連続ジャンプ4本決める
スポーツ報知 2017年4月19日12時16分  
http://www.hochi.co.jp/sports/winter/20170419-OHT1T50064.html
 フィギュアスケートの世界国別対抗戦は20日に代々木第一体育館で開幕する。世界王者の羽生結弦(22)=ANA=は19日、公式練習に参加。4回転サルコー―3回転トウループの連続ジャンプを4本決めるなど好調な滑りを見せた。
 フリーの「ホープ&レガシー」の曲かけでは、4回転サルコー―3回転トウループが2回転の単発になったが、その後、4回転トウループ―1回転ループ―3回転サルコーのリカバリーを見せた。

★★★

羽生結弦好調、国別対抗戦調整で課題の連続技決める
nikkansports 2017年4月19日14時29分
http://www.nikkansports.com/sports/news/1810155.html
 世界ランク上位6カ国で争うフィギュアスケート国別対抗戦の公式練習が19日、代々木第一体育館で行われ、世界選手権金メダルの羽生結弦(22=ANA)、同銀メダル宇野昌磨(19=中京大)らが調整を行った。
 フリー「ホープ&レガシー」の曲を通す練習では、冒頭の4回転ループでこらえる体勢で着氷。演技後半の連続ジャンプで失敗したが、その後、4回転トーループからの3連続ジャンプでリカバリーした。課題とする4回転サルコー-3回転トーループの連続技は、曲の中では決まらなかったが、練習中に3度も決めるなど好調の様子だった。
 SP5位と出遅れた世界選手権では、フリーで223・20点の世界歴代最高点をマークし、逆転優勝。3季ぶりの王者に返り咲いたが、今季はまだSP、フリー両方完璧な演技はそろえられていない。16日に仙台で行われたイベントでも「(国別で)ほんとに頑張らなくちゃいけない」と意欲をみせていた。今季最終戦となる今大会で、自身の持つ330・43点の世界最高合計点の更新も十分ありそうだ。
 男女SPは20日、男子フリーは21日、女子フリーは22日に行われる。

★★★

羽生 世界最高得点への思いは「特にない」も「とにかく全力で」
sponichi 2017年4月19日 18:58
http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2017/04/19/kiji/20170419s00079000262000c.html
 フィギュアスケートの世界国別対抗戦(東京・国立代々木競技場)の開幕を20日に控え、男子の羽生結弦(22=ANA)ら日本勢が19日、都内で会見した。羽生の一問一答は以下の通り。
 ――今大会の豊富を
 「チーム戦として、仲間と一緒にこの国別対抗戦に出られることが楽しみで、そして嬉しい。ボク自身、全力をつくしてSP、フリーともに精一杯の演技することに集中して頑張っていきたい」
 ――昨年の今の時期はケガでスケートできない時期だった。1年経って練習できていることで感じていることは
 「選手にとってケガがないのが一番大事だなと、1年を通して、きょうの練習を通してあらためて感じている。練習をハードにやらないといけないし、体を追い込まないとレベル的にはなかなかアップできないかもしれないけど、ケガをしてしまったら元も子もない、と昨年の世界選手権以降、強く感じていた。今季、成長できた、また少し大人になった部分もあるのかな」
 ――あす(20日)はどんな「プリンス」を見せてくれるのか
 「いつもと変わらない気持ちで。結果としてノーミス、1位、100点がついてくれば嬉しいけど、これまでと同様に、特にこの試合だから特別な気持ちがあるってことはまったくない。とにかく全力でやること、1つ1つ丁寧にやることを意識して、曲1つ1つを大切にしてSPを演じたい。
 ――久々に日本での試合、今季最後の試合をどう締めくくって来季につなげたいか
 「たくさんの日本の方々を含め海外でも声援送ってくれるけど、日本で試合をやる特別感が自分の中にあって、温かい声援をいただけるのが嬉しい。応援がすごい力になるけど、それ以上に日本で演技することが意味がある。自分の故郷だからこそ、この舞台でいい演技をしたい思いがある。今季経験してきたことをここで全部出したい、クリアしたい気持ちがある」
 ――今大会初出場の選手にアドバイスするなら
 「ほとんどボク以外、初出場なんで、そういうことを考えると、チーム戦って考えなくていいんじゃないかな。チームで演技する競技じゃない。個人個人で実力出し切れるかが大事。フィギュアスケートらしく個人の全力を出していただけたら、結果として団結力につながるんじゃないかなと思う」
 ――来季を意識してやってみたいことはあるか
 「今季初めていい演技の後に試合が続いている。いい試合の後の試合で、どうやって自分をコントロールするか、いい演技していくかが課題。そこをクリアするために経験を生かしてが頑張っていけたらいい」
 ――世界最高得点の更新への思いは
 「特にないです。ここでどれだけいいものがつかめるかが大事。点数どうこうより自分の演技がどうなるかを考えたい」

★★★

羽生「演技に集中」 国別対抗戦20日開幕
毎日新聞 2017年4月19日 20時22分
http://mainichi.jp/articles/20170420/k00/00m/050/072000c
 フィギュアスケートの世界国別対抗戦は20日、東京・代々木競技場で開幕する。19日は公式練習と日本選手の記者会見が行われた。男子で今季の世界選手権を制した羽生結弦(ANA)は自らの世界最高得点の更新も期待されるが「特にないです。何も考えてない」と話し、「ただ精いっぱいの演技をすることに集中して頑張っていきたい」と抱負を語った。
  羽生は午前の公式練習で、フリーの曲をかけた際に4回転サルコウ-3回転トーループの連続ジャンプが単発の2回転になったが、全体的な動きは良かった。
 世界選手権2位の宇野昌磨(中京大)は今季最終戦へ「足を引っ張らないよう、最後まで悔いを残さない試合にしたい」と話した。
 来年の平昌五輪団体戦の前哨戦の様相を帯びる大会。日本のほかカナダ、ロシア、米国、中国、フランスの5カ国が出場し、各種目のショートプログラム(SP)、フリーの順位に応じたポイントの合計で争う。
 日本の女子は世界選手権5位の三原舞依(神戸ポートアイランドク)、樋口新葉(東京・日本橋女学館高)、ペアは須藤澄玲(神奈川FSC)フランシス・ブドローオデ(カナダ)組、アイスダンスは村元哉中、クリス・リード組(木下ク)が出場する。【福田智沙】

★★★

羽生“ラストプリンス”決める「今季経験してきたことを全て出したい」
スポーツ報知 2017年4月20日5時0分  
http://www.hochi.co.jp/sports/winter/20170420-OHT1T50070.html
 フィギュアスケートの今季最終戦、世界国別対抗戦は20日に代々木第一体育館で開幕する。日本代表は19日、都内で会見。世界王者の羽生結弦(22)=ANA=は、ショートプログラム(SP)の「レッツ・ゴー・クレイジー」を今季初のノーミスで締める覚悟を示した。男女SPは20日に行われる。
 自然体で、羽生がラストプリンスの舞台へ上がる。SPの「レッツ・ゴー・クレイジー」は今季ノーミスがないまま最終戦を迎えた。「結果としてノーミス、結果として1位、結果として100点。そうなればいい。いつもノーミスにしたいと思って、できていないので、とにかく全力で、一つ一つ丁寧に、曲一つ一つを大切にショートプログラムを演じたい」。控えめな言葉に強い決意を込めた。
 世界選手権では、4回転サルコー―3回転トウループの連続ジャンプにミスが出た。今大会がラストチャンス。ノーミスなら昨季マークした110・95点の世界最高得点更新が見えてくる。世界選手権ではフリーで世界最高得点の223・20点を記録。SP、フリーを今季初めてノーミスでそろえれば、合計330・43点を上回る世界最高得点締めが可能だ。
 米人気歌手プリンス(故人)の代表作「レッツ―」はロック調で、羽生が新境地を開拓した思い入れの強い曲。シーズン序盤には「僕らしさというのも入れたいし、いろんな解釈をつけていきたい」と抱負を語っていた。3戦目のNHK杯で衣装を白から、プリンスが着ていたような鮮やかな紫に変更。あえて挑発的に観客を指さし、あおり、ライブのように熱狂させた。これまで感じたことのなかった「会場との一体感」を体験した。
 この日の練習では、4回転サルコー―3回転トウループの連続ジャンプを4本成功させるなど好調をアピール。18日の会場での練習ではSPをノーミスでまとめた。世界選手権3位の金博洋(中国)、5位のパトリック・チャン(カナダ)、6位のネーサン・チェン(米国)とのハイレベルな決戦が予想される。「五輪シーズン前の最終調整。今季経験してきたことを全て出したい。今季最高の演技だったと思えたらいい」。凱旋試合でエースが日本を3大会ぶり優勝へ導く。(高木 恵)
 ◆世界国別対抗戦 日本、カナダ、ロシア、米国、中国、フランスの計6か国が参戦。男女シングル各2人とペア、アイスダンス各1組のチーム戦で、順位に応じて与えられるポイントの合計を競う。五輪団体戦とは、男女シングルの人数(五輪は各1人)が異なる。

★★★

羽生“ゆずらない”ノーミス有終「演技は全力で一つ一つ丁寧に」
sponichi 2017年4月20日 05:30
http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2017/04/20/kiji/20170419s00079000365000c.html
 フィギュアスケートの世界国別対抗戦(20日開幕、東京・国立代々木競技場)の公式練習と会見が19日、都内で行われた。世界選手権で3年ぶりの優勝を飾った男子の羽生結弦(22=ANA)は平昌(ピョンチャン)五輪プレシーズンの有終の美を飾るため、初日のショートプログラム(SP)で今季初の完璧な演技を誓った。
 劇的な逆転優勝から約2週間。世界王者は好調を維持していた。公式練習ではループを含む3種類の4回転ジャンプに成功。フリー「ホープ&レガシー」を流した際には演技後半の4回転サルコーのコンビネーションジャンプで失敗したが、その後、4回転トーループを含む3連続ジャンプを決めるなどリカバリー策の準備も万全だ。「いい演技をした試合の後に、いい演技をすることが課題」と気の緩みも一切なかった。
 世界選手権ではフリーで今季初めて4本の4回転ジャンプを完璧に決めて、世界歴代最高得点を更新する223・20点をマークした。その一方で、SPではジャンプにミスが出て5位と出遅れた。プリンスの「レッツ・ゴー・クレイジー」を舞う今季のSPではミスなく終えたことがまだ一度もない。
 完璧な「プリンス」になれないまま、シーズンを終えるわけにはいかない。「いつもノーミスしたいと言って、ノーミスできていない。とにかく全力で一つ一つ丁寧にやることを意識して演技したい」と今季初の完璧なSPに向け並々ならぬ意欲を見せた。
 今大会は団体戦だが、個人の得点は公認される。羽生は点数へのこだわりは口にしなかったが、昨季より高難度の構成となっているSPをミスなくまとめれば、15年GPファイナルで出した世界歴代最高110・95得点超えも十分可能だ。
 「今季最後の試合なので、経験してきたこと全てを出したい。成功しきれていないジャンプ、クリアしたい課題、心の問題、一つ一つしらみつぶしにして、最高の演技だったと思えるようにしたい」。男子は4位だったハビエル・フェルナンデス(スペイン)以外の世界選手権上位6人が滑る。2連覇を狙う平昌五輪へ。気持ちよくオフシーズンを迎えるためにも、表彰台の頂点で今季を締めくくる。
 ▽世界国別対抗戦 国際連盟が主催する団体戦として09年に始まり、今回は第5回大会。日本、カナダ、ロシア、米国、中国、フランスの6カ国が出場。各国男女2選手ずつ、ペアとアイスダンスは1組が演技。各種目のSP、フリーの1位を12点とし、順位に応じたポイントの合計で争う。得点は公認される。今大会を含め全て4月に東京で開催され、日本は12年に優勝している。

2017.04.19 - web sportiva - つながる金メダリストの系譜。 荒川静香と羽生結弦が語る「五輪の記憶」

スポルティーバ●文 text by Sportiva 能登直/仙台市●撮影 photo by Noto Sunao
 4月16日、日本のフィギュアスケート発祥の地とされる宮城県・仙台市で、共に五輪で金メダルを獲得した荒川静香と羽生結弦の功績を称えるモニュメントの除幕式が行なわれた。

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 仙台市の地下鉄東西線・国際センター駅前に建てられたガラス製のモニュメントには、2006年のトリノ五輪でレイバック・イナバウアーを滑る荒川と、2014年のソチ五輪フリーを終えて右手を突き上げる羽生の姿が刻まれている。除幕式に出席した荒川は、「すごく光栄です。スケートをやってきたことを見て知ってもらえることが嬉しい」と笑みを浮かべ、羽生は「モニュメントを見たスケーターの中から、新たな金メダリストが仙台から生まれることを心から願います」と期待を述べた。
 除幕式の後のトークショーでは、それぞれが出場した五輪の記憶を語った。
 仙台市出身のふたりの原点は、数々の名選手が育った「アイスリンク仙台」。1998年の長野五輪にも4人の選手を送り出し、地元のフィギュア熱が一気に高まることになった。当時、高校1年生で五輪代表メンバーのひとりに名を連ねた荒川。結果は13位だったが、「そんなにがっかりはしませんでした。当時は海外勢の壁が厚くて出場枠がひとつしかありませんでしたし、その枠を取れた嬉しさはありましたが、その先はあまり考えていなかったので」と振り返った。

 その後、「20歳での引退」を考えていた荒川は、2002年のソルトレイク五輪を集大成に競技から離れるつもりだったという。しかし、「悔いのない演技をして終わりたい」と練習を続けるうちにスケートの魅力に引き込まれ、ソルトレイク五輪出場を逃した後も第一線で戦い続けた。そして、24歳で代表の座を勝ち取ったトリノ五輪では、大会直前のプログラム変更をものともせず、ショートプログラム(SP)終了時点で上位選手と僅差の3位につけた。
「優勝を狙うにはいい順位だなと思っていましたし、すごく調子もよかったので気持ちは楽でした。フリー当日の公式練習では、自分の予定しているプログラム以上のものを練習していたんですが、それを見た他の選手に『それを全部やられたら困る。失敗できない』というプレッシャーを与えられたんじゃないかと思います。オリンピックはそういう心理戦の場ですから」
 冷静にフリー本番を迎えた荒川は、他の選手がミスを重ねる中で完璧な演技を披露。日本フィギュアスケート界に初めての金メダルをもたらした。

 そんな荒川の活躍に「勇気づけられ頑張ってこられた」と話す羽生は、日本男子のエースへと成長を遂げて2014年のソチ五輪に出場した。「ジンクスも考えた」という荒川と同じ青の衣装で臨み、SPで首位に立つ。しかし、翌日のフリーを前に五輪ならではの「敵」に直面することになった。
「フィギュアはショートトラックと同じリンクで行なわれたので、フリー当日の朝の公式練習が早かったんです。夜の10時くらいにSPが終わって、ドーピング検査などもあって部屋に戻れたのが深夜の1時。翌日の公式練習が7時くらいからだったので、4、5時間しか寝られないハードスケジュールでした」
 そこに緊張も加わってミスを重ね、自己ベストに程遠いスコアでフリーを終えた。羽生の後には3.93点差でSP2位につけていたパトリック・チャン(カナダ)が控えていたこともあり、演技を終えた瞬間に「金メダルはないな……」と思ったという。結果は、チャンも本来の実力を発揮できずに羽生が金メダルを獲得したものの、「ただビックリという感じ。自分の演技に手応えがなかったので嬉しい気持ちはなく、インタビューでも『悔しい』としか言えませんでした」と当時の心境を振り返った。

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 すでに現役生活を終え、リンクの外から見ていた荒川は、その男子フリーの様子についてこう語った。
「誰が一番自分の演技ができるのかという、ものすごい緊張感がありました。特にメダルのかかったオリンピックの最終グループでは、普段は失敗しない選手でも思うようにいかないものなんです。それでも、羽生選手の演技は素晴らしかったですが、『悔しい』という心情はとても分かります。その借りは、平昌オリンピックの舞台で返してほしいですね」

 そうエールを送る一方で、スケートを始めた当初から羽生の成長を見守ってきた荒川は「一生懸命すぎるとやりすぎてしまうところがあるので、無理だけはしないで、笑顔で五輪の舞台に立ってほしい」とつけ加えた。昨年の世界選手権後、左足靭帯損傷のケガの療養とリハビリに2カ月を費やした羽生も、「身に染みる言葉です。ケガ・病気をしないことが一番効率よく実力を上げるために必要だと、本当に今シーズンに感じました」とその重要さを噛みしめていた。
 来シーズンには、2度目の五輪の舞台に挑む羽生。連覇の期待もかかるが、本人は「ソチの時のほうが『集大成』という気持ちが強かった」と明かす。それは、常に全力で戦ってきたゆえの心境の変化だった。
「4年前のこの時期は、『オリンピックはどんなところなんだろう』とワクワクしていました。今もワクワクはしていて、オリンピックが特別な大会であることに変わりはありませんが、試合を重ねるたびに『オリンピックだけが僕の集大成ではない』と感じるようになってきたんです。次の国別対抗戦も、今の自分の『スケート人生の集大成』という気持ちで臨みます。時間はあまりないですが、しっかり練習していい演技をしたいと思います」
 荒川に勇気をもらい、世界のトップで活躍を続ける羽生。その姿が、あとに続く若いスケーターたちの道しるべとなるはずだ。

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2017.04 - 文藝春秋 - 羽生結弦の扉~真の王者であること (宇都宮直子)

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羽生結弦の扉~真の王者であること
文藝春秋 宇都宮 直子
source: オール讀物 2017年4月号
http://bunshun.jp/articles/-/2156?page=1
 平昌五輪で連覇を目指すための試金石とされたフィギュアスケート世界選手権のフリーで、世界最高得点をマークし、3年振り2度目の優勝を果たした羽生結弦。2014年ソチ五輪以降、成功と不運の間を行き来した"絶対王者"の苦悩に迫る。

◆ ◆ ◆

 フィギュアスケートを愛する私にはおよそ信じられないが、羽生結弦(はにゅう ゆづる)を知らない人がまだ、けっこういる。
 地方の書店の店員もそのひとりだった。
 スポーツ誌の名前を告げて、どこにあるかを訊ねると、
「ああ、はぶくんが表紙の」
 と彼女は笑顔で言った。
「いえ、はにゅうくんです」
 いささか気分を害して、私は答えた。
 そういうわけで、まず、羽生結弦がどんな選手かを綴っておきたい。

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©榎本麻美/文藝春秋

 フィギュアスケートは、冬の華と言われる競技だ。2018年2月に韓国、平昌(ピョンチャン)で開催されるオリンピックでも、必ず人気になる。だから、羽生がどういう選手かを、知っていたほうがおもしろいと思う。
 たとえば、平昌には、羽生のオリンピック二連覇が懸かっている。達成できれば、オリンピック史上、アジア初の快挙だ。
 羽生は、14年ロシア、ソチオリンピックの金メダリストだった。普段は、カナダのトロントに拠点をおいている。
 2015年―16年に世界最高点を更新した。現在まで、それは破られていない。彼のパーソナルベスト、330・43が世界記録である。
 また、世界記録は今後さらに、「羽生によって」更新されていくだろう。むろん、言い切れないが、その確率は高いと思う。
 羽生の今シーズンのプログラム構成は、昨シーズンを凌駕する。ミス無く滑り通せば、330・43を10点以上、更新することが可能なのである。
 羽生は爽快にジャンプを跳ぶ。4回転ジャンプは3種類を持っている。トゥループ、サルコウ、ループだ。
 プログラム中のスピンは、すべてレベル4が取れるよう、組まれている。つまり、実施が完璧なら、最高評価のレベル4に認定される。
 クラシック曲がよく似合う。芸術性の高い選手だ。長い手足が、リンクに映える。ダンサーのようだ。
 性格は気が強い。とにかく強い。日本人離れしている。大勢の人が、そう言っている。私も、そう思う。
 フィギュアスケートに限らず、世界レベルで戦う選手はみんな、そうだ。押し並(な)べて、ものすごく気が強い。
 昔、スケートではない競技の世界チャンピオン(外国人だ)を取材したときには、息苦しさを覚えた。
 言葉は、火の玉のようだった。プライドは天を突くようだった。それはある種、憎悪にも似ていた。
 競技は違うと言え、羽生は現在、そういう場所で闘っている。気が強くて、幸いだった。そうでなくては潰されてしまう。
 羽生は、きわめてタフな心を持っている。烈しさを慎重に隠している。22歳にしては、ものすごくキュートに笑う。かなり率直に、話をする。
 過去、羽生を指導するブライアン・オーサーはどこか面白そうに、にこにこ笑って言っていた。
「結弦は僕の言うことなんて、ちっとも聞かないんだ」
 そのくらいで、ちょうどいいのではないか。だから、羽生は強いのだ。たぶん。


インフルエンザでの欠場
 ここまで、私は、羽生が優れたスケーターだと書いた。それは、事実だ。疑いようがない。
 ただ、ソチ以降、彼が盤石であったかと言うとそうではない。羽生は、成功と不運の間を行き来した。
 また、リンクは華やかだ。菖蒲や杜若(かきつばた)が、凛と咲いている。つまり、彼には何人かライバルがいる。
 世界選手権で言えば、羽生は2連敗している。2回続けて、銀メダルを受け取った。平昌オリンピックに向け、闘いは熾烈さを増しているのである。
 そのあたりのことは、今年2月刊行の小著、「日本フィギュアスケートの軌跡 伊藤みどりから羽生結弦まで」(中央公論新社)に詳しく綴ったが、角度を少し変え、続けたいと思う。3月末にフィンランド、ヘルシンキで開催される世界選手権の展望も含めて、する。
(編集部注:フィンランド・ヘルシンキで開催された、フィギュアスケート世界選手権で、羽生結弦はフリーの世界歴代最高を塗り替える223・20点をマークし、逆転で、3年ぶり2度目の優勝を果たした)

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©榎本麻美/文藝春秋

 今シーズンの羽生を「ちょっと出遅れた感じがある」とするのは、国際スケート連盟ジャッジで、元日本スケート連盟強化部長の吉岡伸彦氏だ。
「昨シーズンの怪我(左足甲靱帯損傷)の影響を、ある程度、引きずっているのかなと思います。プログラムを作るのが遅れましたし、前半戦は明らかに、滑り込みが足りていなかった。
 まあ、そうは言っても、NHK杯では優勝、昨年末にはグランプリファイナル4連覇と、徐々に、調子を取り戻して来ている。
 3月に向けても、きっちり仕上げてくるでしょうし、だいじょうぶだと思います」
 羽生は実は、「だいじょうぶ」か「だいじょうぶではない」かが、とてもわかりにくい選手である。
 昨年のボストンでの世界選手権も、そうだった。
 羽生の左足は、腫れ上がっていた。それでも、試合を放棄しなかった。痛みを一切口にしなかった。
 どちらかと言えば、彼は「だいじょうぶ」にしか見えなかった。負けん気が強すぎて、退かないのではなく、退けなかったのだと思う。
 しかし、羽生は昨年末の全日本選手権を棄権した。インフルエンザだった。
 吉岡は話す。
「全日本は、独特の緊張感のある試合です。その緊張を経験しなかったのは、マイナスだと思います。
 でも、体調が悪いときは、休んで治すのが普通というか、当然です。無理をして、変な演技をするよりはよほどいい。
 彼の立場なら、全日本を欠場しても、世界選手権出場(全日本選手権は、代表選考会を兼ねる)に影響ありませんでした。
 きちんと休めたのはよかったと思いますし、トータルに見て、プラスだったんじゃないでしょうか」
 平昌へ続くこれからを思えば、「インフルエンザ」は転機だったかもしれない。休むのは、逃げではない。
 また、体調の管理、優先はある意味、選手の務めだ。オリンピック二連覇を目指す選手なら、とくに。
 今シーズンのショート使用曲は「Let’s Go Crazy」、ロックナンバーだ。
 吉岡は言う。
「本人が好きでやっているんだとは思いますが、あそこまでノリノリの曲でというのは、ショートとは言え、体力的にはきついと思います。
 あと、ループをイーグルから入る(難易度の高い跳び方)分、どうしても確率が落ちてしまいます。
 部分部分は完璧にこなせているのですが、全体を通しては、まだ、少しきついのかなという印象を受けます」

 では、フリー使用曲「Hope&Legacy」はどうか。こちらはクラシックである。
「イーグルを入れないで普通に跳ぶ形では、試合でもほぼ跳べるようになっている。そういう意味では、ループはもう完成したと言っていいでしょう。
 ただ、フリーで言えば、4分半を最後まで滑りきるコンディションにまだないのかも。そう思うときはあります。
 曲は、ショートのような『一緒に楽しくやろうぜ』風よりは、フリーの雰囲気が向いているんじゃないですかね。
 羽生には王道をゆくイメージがあります。上品で、風格がある。彼の個性には、クラシックが合うと思います」
 フィギュアスケートは「芸術」という側面を持っている。クラシックが重視される。あるいは、評価される傾向にある。オリンピックシーズンに、正統派のプログラムを持ってくる選手が多いのもそのためだ。
 極端な例で言う。

 同じ構成で同じレベルの選手が互いにミスなく、演技をしたとする。ひとりはコミカルな曲、ひとりは荘厳なクラシック曲を使った。この場合、おそらく勝つのは後者だ。
 さらに言えば、有力選手のほとんどはオリンピックを見据えた選曲を、四年をかけて行う。そうやって、確かめる。観衆、ジャッジに与える印象、評価を見定めてゆく。
 吉岡は言う。
「たとえば、振付師がオリンピック直後に、トップ選手から依頼を受けたとします。
 依頼にさまざまな形態があると思いますが、引き受けた以上、彼らは『4年をどういうふうに戦うか』を考える。少なくとも、それが基本にある。
 こういうのをやって、ああいうのをやってと、いろいろ積み上げて行くんです。それは、選手の引き出しを増やすのに繋がりますし、可能性を広げるのに役立ちます。
 羽生の場合も、なにがしかの考えあっての今シーズン、『さあ、みんな、一緒に楽しくやろうぜ』なんじゃないですか。
 そして、来年が集大成って感じで持ってくるんだと思います」
 集大成の平昌。羽生は、どう闘うのだろう。2シーズン続けて同じ曲を使うケースもあるし、以前の曲に戻すスタイルも珍しくない。
 世界最高点をたたき出した、昨シーズンのフリー「SEIMEI」は素晴らしかった。個人的には、また観てみたいと思う。
 でも、羽生はおそらく、正統なクラシックで勝負する。そんな気がする。ぜんぜん、根拠はない。強いてあげるとすれば、「彼が2連覇を目指しているから」だろうか。

羽生を追うライバルたち
 さて、「なにがしかの考えのある」今シーズンの、世界選手権が近づいて来ている。3月29日から、フィンランド、ヘルシンキで開催される。
 たいへん意味深い大会になるだろう。革命が起きるかもしれない。あるいは、下克上というべきか。
 10代の戦士たちが、高難度の4回転合戦を仕掛けてくる。虎視眈々と高みを狙っている。試合はすごく、おもしろくなる。楽しみだ。わくわく、する。
 羽生結弦は依然として、強い。優れている。だけど、安穏とはしていられない。ライバルは少なくない。あっという間に増えてしまった。
 事実、2月に韓国、江陵で行われた四大陸選手権でも、17歳のネイサン・チェン選手が優勝している。
 羽生ほどの実績があれば、四大陸での敗北(それでも、準優勝だ)は、さほどの傷手にはならない。ほとんど、問題ない。
 だけど、彼は悔しいはずだ。羽生は、勝ちに固執する。四大陸でも、もちろん勝ちに行った。フリーでは3種類の四回転を4回、決めた。それでも、届かなかった。

 試合後、羽生は、
「これからさらに強くなりたい」
 と言った。
 だから、ヘルシンキはおもしろくなる。昨年、ボストンで苦しい思いをした分と、四大陸で勝てなかった分。それらを背負って、羽生は闘うのだ。
 吉岡は話す。
「ヘルシンキは、平昌に向けた試金石みたいな趣きになってきましたね。
 ネイサンは4種類の4回転を5回跳ぶ。全米選手権のチャンピオン。300点を超える得点を出せるようになっている。

 一方、羽生はノーミスで演技できれば330を超える力を持っている。コンポーネンツでも、ネイサンに勝っています。
 ただ、ジャンプを失敗すると、コンポーネンツに影響が出る。たとえば、0・5ずつ下がったとすると、全体でマイナス五です。けっこう大きな取りこぼしになってしまう。
 とにかくミスをしないことだと想います。ひとつのミスで、(表彰)台からこぼれ落ちるということもあり得る。今回は、そういう大会です。
 グランプリファイナルで優勝したとき、羽生の得点は293・90でした。この得点を基準とすれば、クリアするのは、ひとりではありません。
 ネイサン、ハビエル・フェルナンデス、パトリック・チャン、それにノーミス時の宇野昌磨も超えてきます。
 円熟期にある世代とぐっと伸びてきた若手の闘い。その意味で言うと、台を争う人数は明らかに増えています」

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©榎本麻美/文藝春秋

平昌五輪への試金石
 吉岡はパトリック、ハビエルを円熟期にある選手とし、ネイサン、宇野を若い子たちと呼んだ。年齢的には、羽生はその中間に位置している。
 世界選手権の勝ち方を知っているのは、羽生を含め、上の世代だ。ショートで優位に立ち、メダルが見えたとき、若い世代はどう闘うのだろう。
「若い子たち」には、十分な経験がない。緊張に押しつぶされたりはしないだろうか。
 若さゆえ、恐れるものがないという言い方もできる。ソチオリンピックで金メダリストになった際、羽生は19歳だった。まさしく若い世代だ。勝負は、どう転ぶかわからない。
 だから、羽生にとって、ここがふんばりどころだと思う。
 繰り返すが、ヘルシンキは平昌に繋がっている。誰が、真の王者であるか。正しく示すべきときが、来ている。
 吉岡は話す。
「羽生が強いということ、平昌の金メダル候補ということは世界中が知っています。だけど、今後、何もしないでいいというわけでは、まったくない。
 ジャンプの数で言えば、三種類あれば組み合わせで5本を跳ぶことができます。ただ、現状では、ネイサンのジャンプのほうが、基礎点が高い。
 種類を増やせるのなら、増やした方がいいのは間違いないでしょう。しかし、そうなると、今度は、表現との兼ね合いや体力の問題が生じてくる。
 ジャンプを増やしたことで、プログラムが壊れてしまったら、元も子もありません。それでも、挑戦は必要だし、両立させていくべきだと思います」

 四回転の時代が始まった。
 どこまで進化するのか、わからない。勢いは早い。状況は、簡単に変わってゆく。
 でも、変わらないよりは、ずっといい。競技だから、強い方向に進むのは必然だ。
 羽生結弦については、健康と怪我以外、あまり心配していない。闘いは熾烈になった。今のままではいられない。だけど、そういうことは、彼がいちばんわかっている。
 冒頭の長い紹介を思い出していただきたい。羽生には才能がある。経験がある。だから、ふんばってくれるだろう。
 新しい時代に向け、扉は大きく開かれている。そして、その中心に、彼はきっといる。

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2017.04.18 - 東京西川「 &Free」CM マットレス篇

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http://andfree.jp/cp2017/
CM Youtube連接:

youtu.be

東京西川の快眠寝具トータルブランド「&Free」羽生結弦選手を起用した『差が出るマットレスキャンペーン』4月20日(木)〜5月31日(水)の期間で開催!
羽生選手出演の「&Free」テレビCM第2弾も4月20日より全国放送開始!
西川産業株式会社 2017年4月18日 11時16分
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000051.000010201.html

東京西川(西川産業株式会社)が展開する快眠寝具トータルブランド「&Free」では、羽生結弦選手を起用した「差が出るマットレス*キャンペーン」を、4月20日(木)〜5月31日(水)の期間、百貨店や寝具専門店などで開催します。「&Free」のマットレスをお買い上げの方に、羽生選手特別パッケージの「&Free」オリジナルハーブティーセット(2缶)をプレゼントします。また、キャンペーン開始日の4月20日(木)から、羽生選手が出演する「&Free」テレビCMの第2弾『マットレス』篇を全国で放映開始します。

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新生活のシーズン。より活力にあふれた毎日を送るためには質の高い睡眠で身体を癒し整えることが大切です。「差が出るマットレス*キャンペーン」は、「&Free」の機能の異なる4種類のマットレスを対象とし、店頭では東京西川の眠りのスペシャリストが“パーソナル・フィッティング”を行い、お客様一人ひとりの身体に合ったマットレスをお選びします。

「&Free」テレビCM第2弾は、“羽生結弦が語る 自分に帰るマットレス”がテーマです。科学的に睡眠の質の改善が検証された、4層特殊立体構造の「&Free マットレス SA」の寝心地を羽生選手が語ります。東京西川のスリープマスター(眠りのスペシャリスト)と一緒に羽生選手が身体に合ったマットレスを選び、寝心地を「宙に浮いているみたいですね」とコメント。表面の凹凸構造を確かめている羽生選手の表情がいきいきと描かれています。
ぜひこの機会に、お近くの「&Free」取り扱い店舗へお出かけください。

*差が出るマットレスとは・・・・
当社の研究機関である日本睡眠科学研究所が、同志社大学アンチエイジングリサーチセンターと共同研究を行った結果、4層特殊立体構造の「&Free マットレス SA」を使用することにより、睡眠の質が変わることが科学的に検証されました。睡眠の質が改善するマットレスの使用により、“眠りに差が出る”ことを表現しています。

*東京西川は、羽生結弦選手のコンディショニングを眠りの面からサポートしています。*

【 &Free「差が出るマットレスキャンペーン」 開催概要 】
「&Free」の「差が出るマットレス」で本来の身体の力を取り戻し、より活力にあふれる毎日を。

■ 開催期間: 2017年4月20日(木)〜5月31日(水)
■ 実施店舗:全国百貨店、寝具専門店の「&Free」商品取り扱い店舗   
※販売店情報は「&Free」HPをご参照ください。
■ WEB: http://andfree.jp
■ 内容:
東京西川「&Free」のマットレスをお買い上げいただいた方に、 羽生結弦選手特別パッケージの「&Free」オリジナルハーブティーセット(2缶)をプレゼントいたします。
■ 対象商品:
&FreeマットレスKA、&FreeマットレスSA、&Free整圧マットレス、&Freeパターンオーダーマットレス、&Freeベッドマットレス

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【 羽生結弦選手出演 &FreeテレビCM第2弾 概要 】
■ CMタイトル: &Free 『マットレス』篇(15秒)
■ 放映開始:2017年4月20日(木)から全国にて放映
■ 出  演  者:羽生 結弦 選手

[ CMストーリー ]
「&Free」のマットレスに寝ることで、元気な素の自分に戻れることを表現したCM。東京西川のスリープマスター(眠りのスペシャリスト)と一緒に身体に合ったマットレスを選び、寝心地の感想を羽生選手の言葉で綴るストーリーです。
※ 本CMは、テレビ放映に加え、「&Free」のホームページ(http://andfree.jp)でも公開いたします。

* 「&Free マットレス SA」の寝心地について、羽生結弦選手の感想 *
凹凸のある特殊な構造で、いくつもの点で支えられている感じがありながら身体のラインにフィットして、自分自身が浮いているような感覚があります。寝ていて非常に気持ち良いです。

差が出る4層特殊立体構造マットレス
[ &Free マットレス SA ]
身体に感じる心地よい凹凸感。点で支えて体圧を分散させる4層特殊立体構造が快眠ラインを保ち、横向き寝にも対応。質の高い眠りへと誘います。畳や床に直接敷いても使える、三つ折りタイプのマットレスです。
[価格]  レギュラー   ¥90,000+税〜   、 ハード  ¥100,000+税〜
[配色]  グレー、ベージュ
[素材]  側地:綿100%、詰めもの:ウレタンフォーム

★★★

羽生結弦がマットレスの寝心地を語る「&Free」CMオンエア
CYCLE Style 2017.4.18 Tue 22:30
https://cyclestyle.net/article/2017/04/18/47450.html

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東京西川が展開する快眠寝具トータルブランド「&Free」は、羽生結弦を起用した&FreeテレビCM第2弾『マットレス』篇の放映を全国で開始する。
テレビCM第2弾のテーマは、“羽生結弦が語る 自分に帰るマットレス”。羽生が眠りのスペシャリストであるスリープマスターと一緒に身体に合ったマットレスを選び、4層特殊立体構造「&Free マットレス SA」の寝心地を語る。
自身の言葉でマットレス寝心地を「宙に浮いているみたいですね」とコメント。マットレス表面の凹凸構造を確かめている羽生の表情をいきいきと描いている。CMは、&Freeホームページでも公開する。
また、4月20日(木)から5月31日(水)の期間、「差が出るマットレスキャンペーン」を開催。&Freeのマットレスを購入すると、羽生特別パッケージ「&Free」オリジナルハーブティーセットがプレゼントされる。
《美坂柚木》

★★★

Nishikawa Sangyo Co., Ltd. (facebook)
April 18, 2017
https://www.facebook.com/tokyonishikawa/posts/1123099704466479:0
羽生結弦選手を起用した、東京西川「&Free」キャンペーン開始!!

東京西川の快眠寝具トータルブランド「&Free」では、羽生結弦選手を起用した「差が出るマットレスキャンペーン」を4月20日(木)~5月31日(水)の期間開催致します。今回は「&Free」ブランド2周年を記念しまして、「&Freeマットレス」をご購入のお客様皆様に、オリジナルハーブティーセット(2缶)をプレゼント致します。ハーブティー缶は羽生選手オリジナルパッケージでプレゼント!寝具と合わせてリラックスタイムに使っていただけるハーブティーセット。さらに快適な眠りへ誘うリラックスアイテムとしてプレゼント致します。&Free2周年を記念して、今回は購入頂いた方皆様にプレゼント致します。&Freeマットレスを、是非店頭でごゆっくりお試しください。
また、キャンペーン開始の20日には羽生選手が出演する「&Free」CMの第2弾『マットレス』篇を全国放映致します。動画は「&Free」のHPからもご覧いただけます。
“羽生選手が語る、自分に帰るマットレス”がテーマとなる新CMもチェックしてみてください。

キャンペーンページはこちら
http://andfree.jp/cp2017/
キャンペーン開催店舗はこちら
http://andfree.jp/shop/

★★★

2017.04.15 - web sportiva - ジャンプは美しく跳ぶ。羽生結弦の強さを支える「出来栄え点」の威力

Worlds Recap
折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi能登直●撮影 photo by Noto Sunao
https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/othersports/figure/2017/04/15/___split_7/

 4月1日に行なわれた世界選手権フリーで、羽生結弦が2015年12月のグランプリ(GP)ファイナル以来となる、世界最高得点を更新(223.20点)した。それは1シーズンぶりの満足感を彼にもたらしただけでなく、さらなる高得点の可能性を示す滑りでもあった。

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世界選手権を大逆転で優勝した羽生
 2年前にNHK杯、GPファイナルと連続して最高点を更新した時は、共にショートプログラム(SP)で完璧な演技をして勢いに乗った状態だったが、今季の世界選手権はSPで想定外のミスをして5位発進と精神的に追い込まれた状況だった。その上、プログラムも昨季の『SEIMEI』のようなハッキリして力強い曲ではなく、静かな曲調でジャンプを跳ぶタイミングをつかみにくいものだったにもかかわらず、羽生はシーズン初のノーミスの演技を披露した。
 それが歴史に残る大逆転劇につながったわけだが、演技の完成度について羽生自身は納得していない。特にジャンプの美しさに関しては、「小さい頃から着氷の後に流れるようなジャンプをすることを教えられてきたのが、自分の強みのひとつでもある」と自信を持っていて、常にGOE(出来栄え点)で満点となる「3点」の獲得を目指しているからだ。

 世界選手権フリーのジャンプの加点は、最初の4回転ループでSPと同じ2.43点をもらい、次の4回転サルコウは2.71点。後半の4回転サルコウ+3回転トーループと4回転トーループは2.43点で、得意なトリプルアクセルからの連続ジャンプは2.00点と2.14点。2.1点の加点が最高の3回転ジャンプ2本も共に1.50点と、ジャンプだけで17.14点の加点(ステップなどを含めた合計は22.69点)を稼いだが、GOEで満点評価のジャンプはひとつもなかった。
 一方で、2015年のGPファイナルの場合は、4回転がサルコウ1本とトーループ2本の構成で、技術基礎点は現在より8.24点低かったものの、最初の4回転サルコウと4回転ループ、後半のトリプルアクセル+2回転トーループで満点。ジャンプのGOE加点で今回の世界選手権より3.04点高い20.18点を獲得している。
 演技構成点(スケーティング技術や曲の理解度など5項目)に関しても、2015年GPファイナルのほうが1.48点多かった。ただ、今のプログラムは構成が難しい分だけ完成形を作り上げるのは難しいが、GPファイナルと同じような完璧な演技ができれば、単純計算で4.52点多い227.72点を出せることになる。

 さらに、羽生が世界選手権のフリーの後で「トリプルアクセル+2回転トーループの後で感触がよければ、次の(3連続ジャンプの最初の)トリプルアクセルを4回転トーループにしようかとも考えていた」と振り返っていたように、得点を伸ばす要素はまだ残っている。可能性を挙げればキリがないが、羽生のGOEの高さが、他の選手と比べて大きな武器になっていることは間違いない。
 昨年の世界選手権フリーでハビエル・フェルナンデス(スペイン)が当時歴代2位の記録(216.41点)を出した際には、4回転はサルコウが2本でトーループが1本、トリプルアクセル2本という構成で合計23.32点の加点。また、昨年の四大陸選手権で203・99点を出したパトリック・チャン(カナダ)は、4回転トーループを前半に2本、トリプルアクセルを前半と後半に1本ずつ入れる構成でGOE合計21.18点を獲得している。
今年の世界選手権で、羽生が得たGOE加点の合計は22.69点だったが、4本入れた4回転ジャンプのうち2本を後半に跳び、トリプルアクセルを2本とも連続ジャンプにするなど、極めて難しい構成でそのGOE加点を出しているところが特筆すべき点だ。

 他にフリーで4回転ジャンプを4本以上入れている選手で見ると、最も羽生に近い得点が期待できるのは宇野昌磨だ。世界選手権フリーで羽生、フェルナンデス以外では過去最高となる214.45点を出した時のGOEは15.29点だったが、3回転ルッツと4回転トーループで合計2.33点減点されているため、すべてがうまくいけば20点台に乗せられる可能性はある。それに対し、同大会で204.94点(歴代4位)を出したボーヤン・ジン(中国)の加点合計は15.24点。四大陸選手権で羽生を押さえて優勝したネイサン・チェン(アメリカ)も、非公式得点ながら212.08点を獲得した全米選手権フリーでの加点合計は14.92点にとどまっていて、羽生との差は大きい。
 難しい構成で高いGOE加点をもらうことはそれだけ難しいということ。「ジャンプは跳ぶだけではなく、美しく跳ぶもの」という意識を持ち、それを実践していることが羽生の最大の強みなのだ。

2017.04.07 - 胜利之餐Menu公開

资讯台中译

羽生、大逆転Vの陰に“勝ち飯”あり…メニュー初公開
スポーツ報知 2017年4月7日6時0分  
http://www.hochi.co.jp/sports/winter/20170407-OHT1T50071.html

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味の素(株)のビクトリープロジェクトスタッフが調理した「勝ち飯」をほおばる羽生

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フリー前夜の3月31日夕食メニュー。下段左の器に主菜「とろ卵豚キャベツ」、副菜「さといもの煮物」、右の器は汁物「野菜たっぷりみそ汁」味の素(株)ビクトリープロジェクト(R)提供
 フィギュアスケートの世界選手権で3季ぶりに王者に返り咲いた羽生結弦(22)=ANA=が大会期間中に取っていた“勝ち飯”が判明した。味の素株式会社の「ビクトリープロジェクト」のコンディショニングと栄養サポートを受け、食事量と筋量が増量。4回転4本の高難度プログラムを完成させた。66年ぶりの連覇がかかる来季の平昌五輪へ“金ボディー”へ磨きをかけていく。
 4回転4本のプログラムを選択した今季の羽生の挑戦は、世界選手権で実を結んだ。王座に返り咲いたヘルシンキで、平昌五輪を見据えた体作りを明かした。
 「ダメージを受けにくい体にしたい。栄養がしっかり取り切れていないと、練習時の負担が直接内臓にきてしまう。栄養面、食事面でカバーできることなので、そういうところが必要かなと思う」
 初戦のオータム・クラシックでは終盤にスタミナ切れを起こしたが、試合を追うごとに完成度は上がっていった。食が細かった羽生だが、担当の栗原秀文氏は「しっかり練習するために、しっかり食べるという意識が生まれた」と振り返る。
 2位に甘んじた四大陸選手権後、かなりの量を滑り込んだ。追い込むことをできる体になっていた。以前と比べて、でん部の筋肉がついたことは一目瞭然。世界選手権中の消費カロリーは四大陸選手権から著しく上昇。代謝が上がり、高難度のプログラムを高い精度で滑り切るための強い体ができあがっていた。
 昨年10月から体重、除脂肪量、体調、トレーニング時間などを記したコンディショニングチェックを始めた。同月のスケートカナダでは、4本の4回転を跳ぶために「絞り切って筋量が減ってきちゃうと後半持ちにくいという印象があった。食事の量を増やしたり、補食を増やして頑張った」と筋量の増加を試みていることを明かしていた。
 試合期間中は味の素製品を使った「勝ち飯」メニューで食事管理を徹底した。〈1〉汁物を活用し消化を良くする〈2〉エネルギー代謝をサポートするためにビタミンB1を含む豚肉、大豆製品を積極的に取り入れる〈3〉脂質はできるだけカット。推定エネルギー摂取量に基づいて量を調節し、エネルギー不足を防いだ。競技の特性上、体重を増やしすぎないことも重要な要素。筋肉をいい状態に保つために必要とされるアミノ酸を多く取り、体内から途切れないように心がけた。
 「試合前、試合中のコンディション作りといった平昌で戦うためのベース作りができた。今のベースに積み重ねていけば、羽生選手が求める『金メダルを取るための体』に達成できる」と栗原氏。66年ぶりの連覇へ、金ボディーが完成しつつある。(高木 恵)
 ◆羽生の世界選手権 3月29日から2日までフィンランド・ヘルシンキで開催。ショートプログラム(SP)は5位と出遅れたが、久石譲さん作曲の「ホープ&レガシー」に乗せて演技したフリーでは、223・20点で自身の持つフリー世界最高得点を更新。今季ベストの合計321・59点で自身最大の10・66点差を逆転し、3季ぶり2度目の優勝。300点超えが4人という史上最高のハイレベル決戦を制した。


★★★

細い羽生、ガッチリな体形に変化…支えた食生活
yomiuri 2017年04月09日 10時41分
http://www.yomiuri.co.jp/sports/winter/20170407-OYT1T50148.html?from=yartcl_blist

http://i.imgur.com/nvJkGxR.jpg
食事をしながら栄養面のサポートについて説明を受ける羽生(左)(味の素提供)
 フィギュアスケートの世界選手権で羽生結弦(22)(ANA)が3大会ぶりに世界王者の座を奪回した。
 ショートプログラム(SP)は5位と出遅れたが、フリーで自らの世界歴代最高得点を更新して逆転優勝。圧巻のフリーを支えたのは、日々の食生活とコンディショニング面の成長だった。
 今季のフリーには、4回転ジャンプを4本組み込んだ。昨季の3本より1本多い。かなり体力が要求されるが、滑り切った直後の表情は余裕を感じさせた。かつては細身で体力不足が弱点だった。しかし、今は太ももや腰回りがガッチリしてきた。体形の変化について、羽生は「(演技)構成を難しくすれば、練習の強度も高くなる。今のプログラムに合った体に変わってきている」と感じている。
 五輪連覇への戦略の一つとして昨秋から、体作りのために味の素の栄養サポートを受け始めた。

2017.04.07 - sponichi - 世界フィギュア テレビ桟敷の小言幸兵衛日記

栗将军中译

http://i.imgur.com/oqh6lfa.jpg
(左)2012年、伝説のニースでの世界選手権。演技を終え右手人差し指を天に突き出す羽生選手。(右)2017年、ヘルシンキでの世界選手権。同じように右手人差し指で天を指す羽生選手

【長久保豊の撮ってもいい?話】テレビ画面に向かってブツブツ言うのは中年男のサガである。最近は各局で繰り返し流される羽生結弦選手の世界選手権フリーのフィニッシュシーンの映像に文句をつけている(ヘルシンキに行けなかったのでやっかみが8割だ)。
 「そこはもっと引き(ワイド)だろう」
 演技を終えた表情をアップで狙うカメラワークは印象的だった。でも彼が会心の演技をした後に見せる天に向かって指を突き上げるシーンも見たかったな、と。映像では右肩の動きでなんとなくその瞬間はわかるけど…。
 一昨年のバルセロナでのGPファイナル「SEIMEI」の完ぺき演技を思い出した。フィニッシュでダーンッと両手を開いた後、羽生選手は刀印(中指と人さし指で作った刀の形)を作った両手を体の前ですり合わせる動作を行った。何を意味していているのか?
 帰国後に確認すると、テレビ映像はダーンッの直後に表情をズームアップ。その後、映像は観客席に切り替わり刀印の動作はなし。それが式神たちをもとの姿に戻す所作だと知ったのは映画「陰陽師」を見直してからだ。競技演目としての「SEIMEI」はダーンッのフィニッシュまで。だが演技者、表現者としての羽生結弦のフィニッシュはまだ先にあったということ。
 最後のスピンから徐々にズームアップしてフィニッシュは顔のアップ。リンクサイドからテレビ桟敷の小言幸兵衛と化した私にはカメラワークの定番化が気になるところだ。
 実は今季のフリープログラム「Hope & Legacy」はスチールカメラマンにとっては難敵だった。写真的な「決めの一瞬」はどこにあるのか、「SEIMEI」で物語を演じた彼の次の狙いは何なのか、模索が続いた。
 世界選手権フリー。彼は曲を演じ、音を演じた。ジャンプの着氷時にエッジが立てる音さえも曲に忍び込ませた。「Hope & Legacy」という曲の価値を見ている人に再認識させた。もはや「決めの一瞬」などどうでもよい。われわれがこのプログラムで撮らなければならなかったのは曲が聞こえて来るような写真。音が飛び出してくるような写真。
 帰国時の羽田空港での会見。「4回転アクセル」と彼自身の口から言わせたい報道陣とそれを承知の羽生選手の攻防があった。昨年、当コラムの1回目(12席分のトリプルアクセル)でその練習をにおわせるようなことを書いといて恐縮だが、やる必然性はなくなったと思う。
 ライバルたちに追い詰められた? いやそれは全然、まったく。
 だからテレビの人、今度からズームアップはもう少し我慢して。右手人さし指を天に向けるのはボクらにとって特別なシーンだから。(写真部部長)
 ◆長久保 豊(ながくぼ・ゆたか)1962年生まれ。世界選手権の期間中、「現地に長久保さんがいない!」というネットの書き込みを見てドキドキしちゃった55歳(もちろん話題になったのは先生の方)。諸般の事情によりカメラはお休み中。
http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2017/04/07/kiji/20170406s00079000278000c.html

2017.04.05 - sanspo - 【五輪を語る 産経新聞特別記者・佐野慎輔】 羽生ら選手が集中できる環境を整えてほしい

http://www.sanspo.com/sports/news/20170405/oly17040505000001-n1.html
 これを「完璧」というのだろう。テレビで流されたフィギュアスケートの世界選手権、羽生結弦のフリーの演技に、瞬きもせずに見入ってしまった。
 「演技内容を忘れるくらい集中してやれた」
 羽生自身が語る世界歴代最高得点。来年2月の平昌五輪への期待が否が応でも高まっていく。
 今年2月、米国の分析会社は平昌のフィギュアスケート男子の金メダルをスペインのハビエル・フェルナンデスと予想、羽生は銀メダルとした。前2シーズンの世界選手権での成績が要因だろうが、3シーズンぶりの羽生優勝で順番が入れ替わるかもしれない。
 予想はあくまでも、ある段階での憶測にすぎない。本番では何が起こるかわからない。勝負の世界、とりわけ一発勝負が基本の競技では予期しない事態も起こりうる。だからこそ選手たちは、最高の状態に近づけるための準備を怠らないのだ。
 開催運営の準備も当然である。いや、運営は万が一の事態にも支障があってはならない。完璧な備えが求められる。
 先週、韓国の朴槿恵前大統領が逮捕された。国民感情が「法治」に優先されるお国柄、逮捕はありうるとは思っていたが、いざ現実となると、やはり衝撃である。
 野党陣営が勢いづくなか、黄教安大統領代行兼首相率いる暫定政権に事態を収拾する力はない。5月9日に予定される大統領選挙に向け、混乱はまだ続く。有力視される「親北反日」政権は混迷に手を打てるのか。
 もとより、五輪と政治とは分けて考えなければならない。しかし、開幕までに政治の助けを必要とすることは数多い。交通網整備に始まりテロ対策や治安維持、支障がでている財政面のバックアップも必要だ。
 施設はほぼ完成した。一方、高速道路建設は遅れ、宿泊施設の不足が指摘されて久しい。そこに外交、安全保障の不安が加われば、選手や観客にも影響がでよう。
 昨年のリオデジャネイロ五輪も大統領が直前に弾劾されるなど、政治・経済に治安面の不安が指摘された。しかし、大会は成功裏に終えている。
 案ずるより、産むが易し。とはいえ、昨年から続く混乱は完璧な準備を阻害し、国民の関心も低い。対応が急がれる。
 国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長はじれている。五輪憲章に反し、今年9月に予定される2024年大会の開催都市決定時に28年大会も同時に決めようと画策したとされる。14年ソチ、リオ、そして平昌と会長就任後の五輪では問題が噴出、相次ぐ立候補辞退を招いた。もうこれ以上、混乱を拡散させたくない。
 完璧は望むべくもないが、韓国には羽生ら選手たちが競技に集中できる環境を整えてもらいたい。

2017.04.04 - sportsnavi - 「限界作らず練習した」羽生が逆転V 宇野も2位、強さを示した日本男子

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羽生が優勝、宇野も2位と日本勢は強さを見せつけた【写真:田村翔/アフロスポーツ】

 フィギュアスケートの世界選手権が3月29日から4月2日にかけてフィンランドのヘルシンキで開催され、男子シングルは3年ぶりの王座奪還を目指した羽生結弦(ANA)が、ショートプログラム5位から逆転優勝を果たした。宇野昌磨(中京大)も2位となり、日本勢がワンツーフィニッシュを達成する最高の結果となった。
ショート5位からの戴冠

 合計300点台が4人。今回ほど高度な次元で争われた世界選手権は過去に類を見ない。そしてその頂点に立ったのは、羽生だった。2013−14シーズン以来3年ぶりの戴冠。2連覇中のハビエル・フェルナンデス(スペイン)をはじめ優勝候補の選手たちが試合後に羽生への称賛を口にした。誰もが納得する王者のカムバックに、会場は沸きに沸いた。

 羽生にとって、今大会のカギになったのは「4回転サルコウ+3回転トウループ」の成否だった。今季はここまでNHK杯とグランプリファイナルのショートでそれぞれ成功して100点超えを果たす一方、フリースケーティングでは成功に至っていなかった。

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ショートではミスもあり5位発進。演技後は顔をしかめた【写真:Enrico Calderoni/アフロスポーツ】

 30日に行われたショートで、羽生は最終グループ1番目の滑走だった。『レッツゴー・クレイジー』の曲に乗り、力みのないスケーティングを見せる。冒頭の4回転ループをシャープに決めたが、続く「4回転サルコウ+3回転トウループ」でミスが出て、98.39点で5位スタートとなった。演技開始の制限時間オーバーによる減点1.00点も取られ、演技後は顔をしかめた。

「非常に悔しいです。毎回毎回、今シーズンは『悔しい』とばかり言っていますけど。本当に何でこんなにも経験が生かされないかなと、自分にすごくふがいない気持ちでいっぱいです」
羽生「このフリーが最高のご褒美」

 迎えた1日のフリーでも最終グループの1番滑走。『ホープ&レガシー』を決意のこもる凛とした表情で滑り始めると4回転ループ、4回転サルコウと冒頭のジャンプをきれいに成功。そのまま美しいスピンに入っていく。そして演技後半、懸案だった「4回転サルコウ+3回転トウループ」を理想的な正確さで着氷。4回転トウループも決めて4本の4回転をすべて成功させた。最後の3回転ルッツで全ジャンプを完璧にそろえると、そこからは拍手が鳴り止まない。羽生が人差し指を天に向けて演技を終えると、観客席は特大の歓喜に包まれた。

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凛とした表情で演技に向かう。自身が持つフリーの歴代最高得点を更新した【写真:田村翔/アフロスポーツ】

 得点は223.20点で、自身が持つフリーの歴代最高得点を更新。合計321.59点として、この時点で暫定首位に立つ。その後、最終グループの選手たちはいずれも届かず、羽生の優勝が決定した。

「スピードはもっと出せたかもしれないですけど、これが自分のジャンプのため、演技のため、このプログラムすべての完成度のためにできる一番良いパターンだったんじゃないかなと思います。自分にとってはこのフリーが最高のご褒美だと思っています。今季は試合での演技はもちろんですが、やっぱり自分の限界を作らずに練習してこられたことが一番の収穫だと思っています。今日はジャンプ1本1本決めるごとに、徐々に自分が自然に(演技に)入っていく感じがしました」

sports.yahoo.co.jp