2017.09.22 - SCACI Day 2 OP + SP 新闻报导

2017.09.22 - SCACI Day 2 OP + SP 图集  /  一問一答

「天使を演じてね」と注文 フィギュア・三原が公式練習
後藤太輔 2017年9月23日02時40分
http://www.asahi.com/articles/ASK9R0QXSK9QUTQP04M.html

 フィギュアスケートのオータム・クラシックは22日(日本時間23日未明)、カナダ・モントリオールで男女の公式練習があり、男子の羽生結弦(ANA)は同日に行われるショートプログラム(SP)の調整をした。「後半は今までよりも明らかに高い(得点が狙える)構成」と話す羽生。練習でショパンの「バラード第1番」の曲をかけて滑った際は、冒頭の4回転サルコーと後半のトリプルアクセル(3回転半)ジャンプの着氷が乱れ、最後の4回転―3回転ジャンプは回転が少なくなった。軸が傾くジャンプが見られた。その後も4回転の感覚を確認し、練習後半にはきれいな4回転サルコーを決めた。

 村上大介(陽進堂)は3回転半、4回転サルコーを成功させた。SPで4回転を1本、構成に入れている。けがをしている間に積み重ねたというスケーティングを重視した練習だった。

 女子SP2位につけた三原舞依(神戸ポートアイランドク)は映画「ミッション」の「ガブリエルのオーボエ」のフリーを確認した。3回転ルッツ―3回転トーループ、ターンからの3回転ループ、SPでエッジエラーを取られたフリップなどのジャンプをきれいに決めた。振付師のデビッド・ウィルソン氏から「天使を演じてね」と注文をつけられているという。三原は「歌詞の中にある空とか、思いにふける女性の内面を表現しながら、最後のプログラムの盛り上がりのところで、見ている方々に『ああっ』と思ってもらえるようなプログラムにできたらいい」と語っている。女子フリーは23日に行われる。(後藤太輔)

★★★

羽生結弦、今季初戦SPでいきなり世界最高点!思わずどや顔「質としても納得」
daily 9月23日(土) 9時42分
https://www.daily.co.jp/general/2017/09/23/0010580175.shtml

「フィギュアスケート・オータムクラシック」(22日、カナダ・モントリオール)

 男子ショートプログラム(SP)が行われ、今季初戦に臨んだ平昌五輪で66年ぶりとなる連覇を狙うソチ五輪金メダリストの羽生結弦(22)=ANA=は、完ぺきな演技でいきなり世界最高得点を更新する112・72点をマークし、首位発進した。前世界王者で盟友のハビエル・フェルナンデス(スペイン)が101・20点をマークし、2位につけた。

 2季ぶりに使用するSP、ショパン作曲の「バラード第1番」にのり、冒頭の4回転サルコーを流れのある着氷で完ぺきに決めると、後半のトリプルアクセルも文句なし。最後の4回転トーループ-3回転トーループは、後半の3回転で両手を上げる形で決めた。

 右ひざに軽度の違和感を抱えているため、負担の掛かる4回転ループは回避したが、心配は無用。演技後は納得の表情でうなずき、「どうだい?」といわんばかりに両手を広げて、観客を煽った。

 演技後、羽生は高得点をかみしめるように冷静に試合を振り返り「自分自身しっかりとこの構成でいい演技ができたこと、本当にミスなく、質としても納得できる演技SPを終えられた」と喜びを口にした。

 4回転ループを回避する構成だったため「構成を落としているから当然と言われるかもしれない」としつつ「構成を落とそうがなんだろうが、本番で出し切るのは難しいことだと思っている。そういう意味では成長できたかなと思っています」と語った。

 羽生の直近4シーズンの初戦は次の通り。

 ◇2013-14年シーズン フィンランディア杯

 ソチ五輪シーズンの初戦はSP、フリーとも1位で、265・59点をマークし、完全優勝を飾った。フリーではサルコーとトーループの2種類の4回転ジャンプを決め、フリーと総得点ではいきなり当時の自己ベストをマーク。GPファイナル、五輪、世界選手権の3冠を獲得するシーズンを象徴するような幸先のいいスタートを切った。「まあ頑張ったかなと思う。調子が良くない中でサルコーとトーループの4回転ジャンプを決められた。後半疲れてしまったが、最後まで倒れずに滑れたのは良かった」

 ◇2014-15年 GP中国杯

 腰痛を発症し、シーズン初戦に予定していたフィンランディア杯を欠場。GPシリーズの中国杯が初戦となった。SPでは後半のジャンプが乱れ、2位に止まり「もう最悪の一言。ひどかった」。そしてフリーではよもやのアクシデントが待っていた。直前の6分間練習中に他の選手と激しく衝突し転倒。頭部などから出血するなど大けがに見舞われた。関係者が棄権を進める中、自らの意志で再びリンクに立つと、5度の転倒があったが、驚異的な精神力で最後まで滑りきり、237・55点で2位を死守した。

 ◇2015-16年 オータムクラシック

 SP、フリーとも1位の277・19点で完全優勝を飾った。フリーでは今季も使用する「SEIMEI」を試合で初披露。5項目の構成点ですべて9点台の高い評価を得たが、後半の4回転ジャンプで転倒し「点は思っていた以上に評価していただいたが、正直悔しい」と、悔しがった。ただ、ここで出た課題を見事に修正し、NHK杯、GPファイナルと完ぺきな演技で世界最高得点を連発した。

 ◇2016-17年 オータムクラシック

 SP、フリーとも1位の260・57点で完全優勝を飾った。SPで、いきなりこのシーズンから組み込んだ4回転ループに世界で初めて成功すると、フリーでもループに成功した。ただ、フリーでは後半に2度転倒。「見ての通り、バテていた感じはあった。前向きな悔しさがある。次の試合はノーミスでやります。絶対に。そうじゃなきゃ羽生結弦じゃない。一皮とはいわず、十皮でも二十皮でも剥けるように追い込みたい」と、ギラリ。世界王者奪還のシーズンへと繋げていった。

★★★

羽生結弦 今季初戦でSP世界最高得点更新!完璧演技で112・72点
sponichi 2017年9月23日 09:43
http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2017/09/23/kiji/20170923s00079000106000c.html

 フィギュアスケートのオータムクラシックは22日、カナダ・モントリオールで行われ、男子ショートプログラム(SP)で、羽生結弦(22=ANA)は今季初戦で完璧な演技を披露し、自身の持つ世界最高得点110・95点を更新する112・72点をマークして1位となった。2位はハビエル・フェルナンデス(26=スペイン)で101・20点。

 今季初戦となった羽生だが、前日には約10日前に右膝に痛みが生じていたことが判明。それでもこの日はその影響を感じさせず、ショパンの「バラード第1番」のメロディーに乗って冒頭の4回転サルコーを決めて流れに乗ると、後半のトリプルアクセル(3回転半)、連続ジャンプも決めるなど完璧な演技を披露した。演技後は大きな拍手を受けると、両手を広げて納得顔で何度もうなずいていた。

★★★

羽生、SP112・72点で首位に 自身の持つ世界最高得点更新「納得できる演技だった」
2017年9月23日10時47分 スポーツ報知
http://www.hochi.co.jp/sports/winter/20170923-OHT1T50057.html

 ◆フィギュアスケート オータム・クラシック 第2日(22日、カナダ・モントリオール)

 男子ショートプログラム(SP)は羽生結弦(22)=ANA=が自身が持つ世界最高得点を1・77点更新する112・72点をシーズン初戦で記録し首位に立った。

 「納得できる演技だった。演技構成を落としてはいるけど、本番で出し切ることが難しい。そこは成長できている」と、冷静に振り返った。

 今大会は右膝に不安を抱えており、大事をとって冒頭の4回転ループをサルコーに変更した。難易度を落とした中での世界新。平昌五輪での66年ぶり連覇へ好スタートを切った。

 2シーズンぶりに演じるショパンの「バラード第1番」。ブライアン・オーサーコーチは「ユヅルは観客の指揮者でもあり、ジャッジの指揮者でもあった」と手放しで称えた。

★★★

羽生、SP世界歴代最高112・72点で首位発進!4回転ループ回避でも自己ベスト/フィギュア
sanspo 2017.9.23 10:50
http://www.sanspo.com/sports/news/20170923/fgr17092309410005-n1.html

 フィギュアスケート・オータムクラシック(22日、カナダ・モントリオール)男子ショートプログラム(SP)で、今季初戦を迎えたソチ五輪金メダルの羽生結弦(22)=ANA=が世界歴代最高の112・72点で首位に立った。世界選手権2度優勝のハビエル・フェルナンデス(26)=スペイン=は101・20点で2位だった。

 「バラード第1番」の旋律に乗って、羽生の平昌五輪イヤーが幕を開けた。ショパンのピアノ曲は14-15シーズンから2季連続でSPで使用し、15年のグランプリ(GP)ファイナルでは世界歴代最高(当時)の110・95点をマークした縁起がいいプログラムだ。冒頭の4回転サルコー、続くトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は難なく成功。4回転-3回転の2連続トーループも完璧に決めた。

 演技を終え自身を鼓舞するように両手を広げると、スタンドを埋めた無数の日の丸が揺れた。約10日前に疲労で右膝を少し痛めた影響もあり、右足で踏み切る大技の4回転ループを回避しながら、自己ベストを1・77点更新。再び世界歴代最高を塗り替え、練習拠点が同じで最大のライバル、フェルナンデスに11・52点の大差をつけて首位発進した。

 フリープログラムは2季ぶりの「SEIMEI」で臨む。映画「陰陽師(おんみょうじ)」で使用された楽曲で、15-16シーズンの再演となる。2季前は4回転を3回跳ぶ構成だったが、今季は4回転5本の高難度のプログラムとする予定。今大会は大事を取って三つに減らす。15年のGPファイナルで219・48点をマークし、当時の世界歴代最高得点を出した相性のいいナンバーで、五輪連覇へ勝負をかける。

 五輪でSP、フリーともに過去のプログラムを実施するのは異例。66年ぶりの五輪連覇へ、羽生が最高のスタートを切った。

★★★

羽生の世界最高得点 「天才に近い」「旋律そのもの」関係者もべた褒め
daily 9/23(土) 11:24配信
https://www.daily.co.jp/general/2017/09/23/0010580347.shtml

「フィギュアスケート・オータムクラシック」(22日、カナダ・モントリオール)

 男子ショートプログラム(SP)が行われ、ソチ五輪金メダリストで今季初戦を迎えた羽生結弦(22)=ANA=は完ぺきな演技でいきなり世界最高得点を更新する112・72点をマークし、首位発進した。前世界王者で盟友のハビエル・フェルナンデス(スペイン)が101・20点で2位だった。

 2季ぶりに使用するSP、ショパン作曲の「バラード第1番」を完璧に演じ切った。右ひざに軽度の違和感を抱えているため、負担の掛かる4回転ループは回避したが、不安は自らの演技で払拭(ふっしょく)。文句なしの演技で、平昌五輪シーズン最高のスタートを切った。

 そんな羽生の熱演に対し日本スケート連盟の小林芳子強化部長は「ステップなんてピアノの旋律そのもの。本当に素晴らしいと思った」と絶賛。

 羽生が所属するANA監督の城田憲子氏は「天才に近い」と羽生の美しいジャンプをべた褒めし、「故障であろうとこれだけできるという羽生結弦を、きょうは褒めてあげてください」と笑顔。ループを回避した構成でこれだけの高得点をたたき出しただけに「この先が見えてきた」と明るく話した。

★★★

首位発進した羽生結弦「一つ成長できたかな」/フィギュア
sanspo 2017.9.23 11:32
http://www.sanspo.com/sports/news/20170923/fgr17092311320006-n1.html

 フィギュアスケート・オータム・クラシック 第2日(カナダ・モントリオール22日=日本時間23日)来年2月の平昌五輪で、66年ぶりの2連覇を狙う男子の羽生結弦(22)=ANA=が、ショートプログラム(SP)で112・72点をマーク。2015年のグランプリ(GP)ファイナルで自身が記録した110・95点の世界歴代最高得点を塗り替え、首位発進した。

 羽生は「質としても納得できる演技で終えられました。本番で全て出し切るのは本当に難しい。そういった意味では一つ成長できたかな」と冷静に振り返った。

 「バラード第1番」を演じるのは通算3季目で、慣れ親しんだナンバーだ。冒頭の4回転サルコーでクリーンに着氷。基礎点が1・1倍になる演技後半にはトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)と4回転トーループ-3回転トーループを決めた。平昌シーズンの初陣で最高の滑り出しを見せた。 

 「まだ22歳ですけど、今までのスケート人生で考えたら100回以上試合をやっている。一つ一つを思い出しながら明日に向けて、今シーズンに向けて、やっていきたい」と羽生。23日(日本時間24日)にフリーに臨む。

★★★

羽生、勝負曲「バラード第1番」でさらなる進化!フェルナンデスに大差つける/フィギュア
sanspo 2017.9.23 11:36
http://www.sanspo.com/sports/news/20170923/fgr17092311360007-n1.html

 フィギュアスケート・オータムクラシック(22日、カナダ・モントリオール)男子ショートプログラム(SP)で、今季初戦を迎えたソチ五輪金メダルの羽生結弦(22)=ANA=が世界歴代最高の112・72点で首位に立った。世界選手権2度優勝のハビエル・フェルナンデス(26)=スペイン=は101・20点で2位だった。

 勝負曲に磨きがかかった。ショパンのピアノ曲「バラード第1番」は、羽生が14-15シーズンから2季連続でSPで使用し、15年のグランプリ(GP)ファイナルで世界歴代最高(当時)の110・95点をマークした縁起がいいプログラムだった。

 冒頭の4回転サルコー、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)では、ジャッジ全員はGOE(出来栄え点)で最大の3点を与えた。4回転-3回転の2連続トーループも、GOEは2・80点の高得点。技術点の合計は64・17点で、2位のフェルナンデスに9・52点差をつけた。疲労で右膝を少し痛めた影響もあり、右足で踏み切る大技の4回転ループを回避しながら、自己ベストを1・77点更新。まだ進化の余地があるとは末恐ろしい。

 表現力を示す演技構成点は、5項目とも9点台をマーク。中でも身のこなしと振り付けは9・80点。5項目の合計は48・55点で、ここでもフェルナンデスに2・00点の差をつけた。技術力、表現力ともに最大のライバルに格の違いをみせつけた。

 フリープログラムは2季ぶりの「SEIMEI」で臨む。映画「陰陽師(おんみょうじ)」で使用された楽曲で、15-16シーズンの再演となる。2季前は4回転を3回跳ぶ構成だったが、今季は4回転5本の高難度のプログラムとする予定。今大会は大事を取って三つに減らす。15年のGPファイナルで219・48点をマークし、当時の世界歴代最高得点を出した相性のいいナンバー。SPに続き自己記録の期待が高まる。

 五輪でSP、フリーともに過去のプログラムを実施するのは異例。66年ぶりの五輪連覇へ、戦術がズバリとはまった羽生が、最高のスタートを切った。

★★★

羽生結弦が世界歴代最高点更新
asahi 2017年9月23日11時48分
http://www.asahi.com/articles/GCO2017092301001153.html

 【モントリオール共同】フィギュアスケートの国際大会のオータム・クラシック第2日は22日、モントリオールで行われ、男子ショートプログラム(SP)で今季初戦の羽生結弦がミスなしの演技を披露し112・72点で首位発進した。自身が2015年のグランプリ(GP)ファイナルでマークした世界歴代最高得点を1・77点更新した。

 世界選手権2度優勝のハビエル・フェルナンデス(スペイン)は101・20点で2位。村上大介は70・09点で7位と出遅れた。フリーは最終日の23日(日本時間24日午前)に実施。

 女子の三原舞依、新田谷凜は最終日のフリーに向けて調整した。(共同)

★★★

世界新の羽生、驚異の得点詳細 ジャンプはほぼ“満点”構成点はオール9点台後半
daily 9/23(土) 11:44配信
https://www.daily.co.jp/general/2017/09/23/0010580374.shtml

 「フィギュアスケート・オータムクラシック」(22日、カナダ・モントリオール)

 男子ショートプログラム(SP)が行われ、今季初戦に臨んだ、平昌五輪で66年ぶりとなる連覇を狙うソチ五輪金メダリストの羽生結弦(22)=ANA=は、完ぺきな演技でいきなり世界最高得点を更新する112・72点をマークし、首位発進を決めた。前世界王者で盟友のハビエル・フェルナンデス(スペイン)が101・20点で2位につけた。

 五輪シーズンの初戦で、王者がいきなり圧巻の滑りを見せた。得点詳細では流れのある着氷を決めた冒頭の4回転サルコーで、出来栄え点(GOE)で満点の3点の加点を引き出した。後半のトリプルアクセルもGOEは満点の3点。最後の4回転トーループ-3回転トーループも2・8点のGOEで、ジャンプはほぼ完ぺきといえる内容だった。

 表現面を評価する5項目の演技構成点(各10点満点)では、パフォーマンス、構成での9・8点を筆頭に、曲の解釈でも9・75点などすべて異次元の9点台後半をマーク。演技後は両手を広げ、どうだ、といわんばかりの表情を浮かべた羽生。「自分自身しっかりとこの構成でいい演技ができたこと、本当にミスなく、質としても納得できる演技SPを終えられた」。軽度の違和感を抱える右膝の不安を吹き飛ばす、王者の演技だった。

★★★

羽生結弦、世界歴代最高得点を更新 フィギュア男子SP
asahi 後藤太輔 2017年9月23日11時52分
http://www.asahi.com/articles/ASK9R36CXK9RUTQP006.html

 フィギュアスケートのオータム・クラシック第2日は22日(日本時間23日)、カナダ・モントリオールで男子ショートプログラム(SP)があり、今季初戦に臨んだ羽生結弦(ANA)が自身の世界歴代最高得点を更新する112・72点を出し、首位発進した。村上大介(陽進堂)はジャンプのミスがあり、70・09点で7位。世界選手権2連覇経験者のハビエル・フェルナンデス(スペイン)は101・20点で2位だった。

 羽生は冒頭の4回転サルコーで、着氷後にイーグルをつける美しいジャンプを見せた。スピンで腕を滑らかに動かして音楽を表現。得点が1・1倍になる後半の4回転トーループ―3回転トーループ、トリプルアクセル(3回転半)もほぼ完璧だった。鳴りやまない拍手の中でステップを刻み、フィニッシュまで演じきると、両手を開いて手のひらを上に向け、うんうんとうなずいた。

 その時の気分を、「うん、よく頑張ったね」と羽生。「ショー以外のSPで後半の4回転が決まったことがなかったので、ここまでできたよ、ほら見て、と」と語った。点数に関しては「そんなに出るんだ。12点ってなんだろうと思った」と、すぐに112点台とは理解できなかったことを口にした。

 今季SPは、2季前と3季前に使ったショパンの「バラード第1番」。この曲で2015年グランプリ(GP)ファイナルで出した110・95点が世界歴代最高得点として残っていた。その時の後半のジャンプは、トリプルアクセル(3回転半)だけだったが、新バラード第1番は、3回転半に加えて4回転トーループ―3回転トーループも後半にした。羽生は今大会のテーマについて、「後半のジャンプを全て決める。後半にどう集中するか」と話していた。

 ただ、ジャンプだけにとらわれていない。ブライアン・オーサー・コーチは4回転ルッツについて「計画の一環として持っている」と言う一方で、「何種類も4回転を跳ぶ他の選手を見習う必要はない。スピン、ステップ、振り付け、滑る技術、つなぎで勝っているから。賢く立ち回らなければいけない」。羽生も、ルッツをすぐに組み込むことに積極的でないことを21日に明かした。

 無理はせずに優位に立っている点を生かす。他選手との立ち位置を見て、シーズン途中で必要であれば、さらに難しいジャンプを入れて基礎点を上げることも視野に入れる。オーサー・コーチは「これは1枚目のパンケーキ。今後、砂糖を足したり火加減を変えたりする。五輪で勝つこと、そのための助けになることを今やっている」。全ては五輪連覇のために。まずはその第一歩を踏み出したところだ。(後藤太輔)

★★★

羽生結弦がSP世界最高更新「納得できる演技」
nikkan 2017年9月23日12時0分
https://www.nikkansports.com/sports/news/201709230000255.html

<フィギュアスケート:オータムクラシック>◇22日◇カナダ・モントリオール◇男子ショートプログラム(SP)

 ソチ五輪金メダルの羽生結弦(22=ANA)が、平昌(ピョンチャン)五輪シーズン初戦のSPで、いきなり自身が持つ世界最高得点を更新する112・72点をマークした。

 2季ぶり3度目のショパンのピアノ曲「バラード第1番」を演じ、最初の4回転サルコーをきれいに成功。ピアノの1つ1つの音に合わせるように動きをつなぎ、後半のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)、4回転-3回転の連続トーループも美しく決めた。終盤のステップではピアノの音に体を合わせるように激しく体をしならせ、会場のボルテージを最高潮に上げ大歓声に包まれながらフィニッシュした。

 4回転サルコー、トリプルアクセルは出来栄え点最高の3点、連続技も2・80点をマーク。ステップ、スピンも全て最高のレベル4を取り、技術点合計は、15年GPファイナルでマークした61・81点を超える64・17点と歴代最高を更新した。表現点では15年GPファイナルで出した49・14点には0・59点届かなかったが、5項目すべて9点台の評価を得た。

 会心の出来に演技後は、「ほらみて、ここまでできたよ」と、ブライアン・オーサーコーチに向けて、両手を広げてみせた。右膝痛を抱え、4回転ループを回避。それでも世界最高点を出せた充実感があった。「しっかりとこの構成で、いい演技ができたこと、本当にミスなく自分としても非常に納得できる演技で、ショートを終えられた。構成を落としているから、当然みたいな感じで言われるかもしれないですけど、構成落とそうがなんだろうが、後半ですべてを出しきるというのは、非常に難しいことだと思っている」と胸を張った。

 大記録にも、「まぁ初戦だし、やっぱりこれをベースに戦っていかないといけない」と落ち着いているのが王者の証し。最高の形で、18年平昌五輪シーズンが始まった。

★★★

羽生結弦、SP世界歴代最高点更新 今季初戦で首位発進「一つ成長できた」
sankei 2017.9.23 12:28
http://www.sankei.com/photo/story/news/170923/sty1709230008-n1.html

 フィギュアスケートの国際大会のオータム・クラシック第2日は22日、モントリオールで行われ、男子ショートプログラム(SP)で今季初戦の羽生結弦(ANA)がミスなしの演技を披露し112・72点で首位発進した。自身が2015年のグランプリ(GP)ファイナルでマークした世界歴代最高得点を1・77点更新した。
 フリーは最終日の23日(日本時間24日午前)に実施される。

自信を持って滑れた

 羽生結弦の話 表現したいことがすごく明確なプログラム。やっていて心地よい。(ジャンプの)構成を落とそうがなんだろうが、本番で全てを出し切るのは非常に難しいこと。一つ成長できたと思う。自信を持って滑れた。(共同)

★★★

羽生ファン、カナダで熱狂 売上好調の運営側の悩みは…
asahi 2017年9月23日15時34分
http://www.asahi.com/articles/ASK9R2235K9RUTQP002.html

 フィギュアスケート男子の羽生結弦(ANA)の熱狂的なファンが、カナダ・モントリオールで開催されているオータム・クラシックに駆けつけている。関係者は喜ぶ一方で、悩みも抱えている。

 近くで羽生を見ようとするファンが、会場への出入りや練習の様子を見守り、歓声を送った。カナダのフィギュアスケート統括団体のスケート(S)カナダによると、1200席で3日間行われる大会の入場券は、販売開始から2時間で完売。運営側は「うれしいこと」と歓迎した。深夜に会場近くで一夜を明かすファンがいたことで、地元警察が見回りにくる一幕もあった。

 22日の男子の公式練習前、「会場内でのフラッシュを使用した撮影、及びビデオ、動画の撮影は固く禁じられております」とアナウンスが流れた。英語とフランス語に、日本語も加わった。望遠レンズでの写真撮影も禁止。注意を促しても、なかなか減らないという。

 撮影禁止の主な理由の一つに、放映権がある。権利を活用した利益はスケート団体の収入になり、選手の活動費やスケートの発展に生かされるが、個人撮影した動画が出回れば、放映権者の番組やサイトの訪問者が減り、最終的にはスケーターの利益が脅かされる。Sカナダの広報担当者は「放映権はテレビ局とSカナダが持っている。私たちによるサイトで見てほしい。そこで見られるので、撮影の必要はないはず」と協力を呼びかける。選手がウォーミングアップをするエリアに入るファンもいて、運営側は対応に追われる。セキュリティーを雇うなどして、出費を増やしている。

 混乱を避けるため、羽生が本来の選手入り口を避けて出入りする対応もとられた。羽生を指導するブライアン・オーサー・コーチは「ファンが多いのはスポーツにとっていいこと」と歓迎しつつ、「彼(羽生)は大変。責任感があって喜ばせようとするから、常に集中を切らすことができない」と話した。

★★★

羽生、快挙支えた前世界王者フェルナンデスへの対抗心 「自分のベストは110だよ」
daily 9/23(土) 15:53配信
https://www.daily.co.jp/general/2017/09/23/0010580891.shtml

「フィギュアスケート・オータムクラシック」(22日、カナダ・モントリオール)

 男子ショートプログラム(SP)が行われ、今季初戦に臨んだ平昌五輪で66年ぶりとなる連覇を狙うソチ五輪金メダリストの羽生結弦(22)=ANA=は、完ぺきな演技でいきなり世界最高得点を更新する112・72点をマークし、首位発進した。前世界王者で盟友のハビエル・フェルナンデス(スペイン)は101・20点で、2位だった。

 2季ぶりとなるSP、ショパン作曲の「バラード第1番」。冒頭の4回転サルコー、後半のトリプルアクセルはジャッジから満点の出来栄え評価を受けた。最後の4回転トーループ-3回転トーループの連続ジャンプは、後半の3回転で両手を上げる形で成功。軽度の違和感を抱えている右膝に負担の掛かる4回転ループは回避した中で世界最高得点をたたき出した。

 その原動力の1つは、前の組の最終滑走だったフェルナンデスへの燃える対抗心だった。「ハビエルが101点取っている段階で、『自分のベストは110だよ』って思いながらやっていた」と羽生。この日は「静かなところから段々と、沸々と沸き上がってくるようなものを目指してやっていた」といい、羽生の体内からわき出る感情を全て詰め込んだ形だ。

 足を気にするそぶりなど全く見せることなく、これまで試合では決めたことのない、後半の4回転を見事にクリアし、平昌五輪シーズン最高の滑り出しを見せた。

★★★


羽生の圧倒的演技に関係者驚愕 小林強化部長「ステップなんてピアノの旋律そのもの」/フィギュア
sanspo 2017.9.23 17:45
http://www.sanspo.com/sports/news/20170923/fgr17092317450011-n1.html

 フィギュアスケートの国際大会のオータム・クラシック第2日は22日、モントリオールで行われ、男子ショートプログラム(SP)で今季初戦の羽生結弦(ANA)がミスなしの演技を披露し112・72点で首位発進した。自身が2015年のグランプリ(GP)ファイナルでマークした世界歴代最高得点を1・77点更新した。

 羽生の圧倒的な演技に、関係者もファンも驚嘆した。日本スケート連盟の小林強化部長は「すごい出来。ステップなんてピアノの旋律そのもの。前よりもっと(心に)響くものだった」と2季ぶりに用いた「バラード第1番」の完成度の高さにうなった。

 所属先の城田監督は「闘争心が常にある。それは立派。脚の故障の中、そういうそぶりも見せずにやった」と評価した。ジャンプに加え、スピンやステップでも隙がなく「一つ一つのクオリティーが高くなってきている」と目を細めた。

 日の丸を掲げて喜んだ熱狂的なファンはSP終了後にはフリーに備え、徹夜組の約50人が会場前に座り込んだ。日本人が押し寄せるモントリオールで“羽生フィーバー”が続きそうだ。(共同)

★★★

世界新の羽生結弦 旋律と一体 ライバルたちに示した“完成度”という名の宝刀
daily 9/23(土) 18:41配信
https://www.daily.co.jp/general/2017/09/23/0010581549.shtml

 「フィギュアスケート・オータムクラシック」(22日、カナダ、モントリオール)

 男子ショートプログラム(SP)が行われ、今季初戦に臨んだ平昌五輪で66年ぶりとなる連覇を狙うソチ五輪金メダリストの羽生結弦(22)=ANA=は、完ぺきな演技でいきなり世界最高得点を更新する112・72点をマークし、首位発進を決めた。

 前週のUSインターナショナルで四大陸王者のネーサン・チェン(米国)が4回転ループを決め、アクセルを除く5種類の4回転ジャンパーとなり、ロンバルディア杯では世界選手権銀メダリストの宇野昌磨(トヨタ自動車)が4種類目となる4回転サルコーを成功。平昌五輪に向けて、“真四回転時代”が激化の兆しを見せた中で、王者はまず“完成度”という武器であっさりと対抗してみせた。

 ジャンプの面では、右ひざに軽度の違和感のある中、負担の掛かる4回転ループを回避。予定よりも難度を落としたが、流れのある着氷を決めた冒頭の4回転サルコーで出来栄え点(GOE)で満点の3点の加点を引き出すと、後半のトリプルアクセルもGOEは満点の3点。最後の4回転トーループ-3回転トーループも2・8点のGOEで、ほぼ完ぺきといえる内容だった。大会は違うが、羽生がSPの3つのジャンプで得たGOEの合計は8・8点。これはロンバルディアの宇野の4・96点、USインターナショナルのチェンの1・24点を大きく上回った。

 また、表現面を評価する5項目の演技構成点(各10点満点)では、パフォーマンス、構成での9・8点を筆頭に、曲の解釈でも9・75点などすべて異次元の9点台後半をマークした。2季ぶりに使用したSP、ショパン作曲の「バラード第1番」をまさに体現したような疾走感溢れる滑りに、日本スケート連盟の小林芳子強化部長は「ステップなんてピアノの旋律そのもの。本当に素晴らしいと思った」と、舌を巻いた。

 新世代が虎視眈々と頂点を狙ってくる中で、王者の壁の高さを示した今季初戦のSPとなった。

★★★

羽生 SP世界最高点もまだま伸びしろあり 平昌五輪へフリーでも上積み計画
sponichi 2017年9月23日 18:57
http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2017/09/23/kiji/20170923s00079000253000c.html

  フィギュアスケートのオータム・クラシックは22日、男子ショートプログラム(SP)が行われ、今季初戦の羽生結弦(22=ANA)が世界最高の112・72点をマークし首位発進した。自らが持つ歴代最高得点の110・95点(15年12月GPファイナル)を2年ぶりに1・77点更新した。

 冒頭のジャンプを、右膝痛のために当初予定していた4回転ループからサルコーに変更したものの、そのジャンプに加え後半に組み入れたトリプルアクセルもGOE(出来栄え点)が最高の3・0点、4回転―3回転の連続トーループでも2・8点をマーク。スピン、ステップも全て最高のレベル4を取った。

 さらに2季ぶりのショパンの「バラード第1番」に乗り、表現力を示す演技構成点は5項目とも9点台をマーク。4項目で10点満点を出すジャッジもいたほどだった。

 しかし、この圧巻演技でもまだ伸びしろがある。4回転サルコーの基礎点が10・5点に対し、ループは12・0点と1・5点上回る。演技構成点で、同じ「バラード第1番」を使用した15年GPファイナルで出した49・14点に0・59点及ばなかったが、シーズン初戦という事を考えればこちらも上積みが見込まれそうだ。

 また、2連覇を狙う平昌五輪に向け。フリーでも今季後半戦に4回転ルッツを導入する計画も浮上。今大会は全体の難易度を落とす一方で、フリーの後半は4回転ジャンプ3つとトリプルアクセル(3回転半)2つを組み込む最高難度のジャンプ構成に挑戦する。今後前半に4回転ルッツを入れやすくなる構成だ。4種類の4回転ジャンプ5つに、2つのトリプルアクセルの構成となれば、基礎点は当初のプランより5・85点アップ。どこまで進化するのか、目を離せそうにない。

★★★

羽生の世界最高得点、なぜ出た? SPを分析
後藤太輔 2017年9月23日19時23分
http://www.asahi.com/articles/ASK9R5DJXK9RUTQP02B.html
https://sportsbull.jp/p/197139/

 フィギュアスケートのオータム・クラシックで、羽生結弦(ANA)がショートプログラム(SP)世界歴代最高得点となる112・72点を出した。羽生はなぜこれほどの得点が出せたのか。そして、まだ伸びる余地はあるのだろうか。

 フィギュアの得点は技術点と演技構成点の二つに大きく分かれる。技術点は主にジャンプ、スピンなどの技を見るもので、技の種類ごとの基礎点と出来栄え点(GOE)からなる。演技構成点は主に滑りの基本的な技術や表現の豊かさを見る。

 今回の羽生は、技術点が64・17点と自己最高だった。一つ一つの技を単に決めるだけでなく、工夫した上に、美しかったため、GOEを稼いだ。

 GOEは複数のジャッジ(審判)による±3の評価から算出する。ジャンプは、(1)難しい入り(2)明確なステップから直ちにジャンプ(3)空中での姿勢変形(4)高さと距離が十分(5)独創的な出方(6)入りから出までの流れが十分(7)無駄な力が全く無い(8)音楽に合っている――のうち、当てはまるのが2項目で+1、4項目で+2、6項目以上で+3となる。

 羽生は4回転サルコーで、着氷後すぐに両足のつま先を外向きにして横に滑るイーグルをつけて(5)を満たした。さらにジャンプ前後にスピードがあったので、(6)も該当した。3回転半は、難しいターンの直後に跳んだので(1)や(2)が当てはまる。この二つのジャンプは、7人の審判全員が+3だった。

 一方、演技構成点は48・55点で、自己最高だった2015年のグランプリ(GP)ファイナルの49・14点に及ばなかった。

 演技構成点はジャッジが(1)スケーティング技術(靴の刃の深い傾き、加減速の多様さ)(2)つなぎ(技と技の間のフットワークなどが連続していて多様か)(3)パフォーマンス(感情の表現、動作の明確さ)(4)構成(独創性、氷面の十分な利用)(5)音楽の解釈(音楽の特徴の表現)の5項目を採点するが、今回の羽生は5項目すべてで、15年のGPファイナルを下回った。演技構成点は技術点に比べてジャッジに左右されやすく、ぶれが出やすい。

 羽生は今回、右ひざの違和感を抱えていたため、4回転ループを回避して4回転サルコーにした。より基礎点が高い4回転ループを入れて成功すれば、技術点は伸びる。さらに、演技構成点でさらなる評価を得られれば、歴代最高得点の更新も十分可能だ。(後藤太輔)

 

★★★

羽生のSP、オーサー氏絶賛「ステップは魔法のよう」
Asahi 2017年9月24日00時42分
http://www.asahi.com/articles/ASK9S027HK9RUTQP03P.html

 フィギュアスケートのオータム・クラシック第2日は22日、カナダ・モントリオールで男子ショートプログラム(SP)があり、今季初戦に臨んだ羽生結弦(ANA)が自身の世界歴代最高得点を更新する112・72点を出し、首位発進した。ブライアン・オーサーコーチは羽生の演技を絶賛した。

 「スピンは世界一。ステップは魔法のようだ。見ているものがオーケストラで、それを率いる指揮者のようだった。彼が全てを支配していた」。事前に、ループではなくてサルコーにしたから、おまえにとって簡単だよ、と話したという。「(演技後)開口一番に『(That was so easy)すごく簡単だったよ』と言った。『このプログラムは旧友のような存在』」

★★★

【佐野稔の舞評論】羽生、回避したループ跳べばもっと伸びる
sanspo 2017.9.24 05:00
http://www.sanspo.com/sports/news/20170924/fgr17092405000003-n1.html

 フィギュアスケート・オータム・クラシック第2日(カナダ・モントリオール22日=日本時間23日)羽生の演技はすごすぎる。高得点の要因は2つある。ひとつは4回転ジャンプ計2本のうち、1本を後半に入れてきたことだ。しかも、後半に入れた4回転と3回転のコンビネーションで、3回転に手をつけて加点を引き出した。4回転ジャンプの数は昨季と同じ2本でも、疲労のたまる後半に入れるのはリスクを伴う。痛みがあり回避したループを跳んでいれば、基礎点だけであと1.5点は伸びる。

 もうひとつは演技点。世界最高得点を出した2年前は、SPもフリーもほぼ満点に近かったが、昨季は4回転ループなどジャンプに集中していたこともあり演技点が伸びなかった。それが今回は見ていて隙のない演技で、ドンピシャのジャンプばかり。演技点が満点に近づいたことが世界最高得点の更新につながった。 (1976年インスブルック五輪代表、77年東京世界選手権銅メダリスト)

★★★

羽生、SP歴代最高112・72点!平昌シーズンどや顔発進/フィギュア
sanspo 2017.9.24 05:04
http://www.sanspo.com/sports/news/20170924/fgr17092405040002-n1.html

 フィギュアスケート・オータム・クラシック第2日(カナダ・モントリオール22日=日本時間23日)来年の平昌五輪で66年ぶりの2連覇を狙う男子の羽生結弦(22)=ANA=が、今季初戦のショートプログラム(SP)で112・72点をマーク。右膝痛に負けず、自身が2015年のグランプリ(GP)ファイナル(スペイン・バルセロナ)で記録した世界歴代最高得点を1・77点更新し、首位発進した。フリーは23日(日本時間24日)に行われる。

 これ以上の滑り出しがあるか。いや、きっとない。最後の4回転-3回転の連続トーループ。2本目に両手を挙げて羽生が舞った。あえて難度を高めたジャンプで着氷が決まる。演技後、両手を広げて拍手をあおり、心の中で訴えた。『ここまでできたよ。ほら見て』。王者が今季初陣で力強く一歩を踏み出した。

 「(得点は)そんなに出るんだ、と思いました。初戦だし、これをベースに戦っていかないといけない」

 2年前にマークした世界歴代最高を塗り替える112・72点をたたき出した。平昌五輪で金メダル争いのライバルになるハビエル・フェルナンデス(26)=スペイン=に10点以上の大差をつけたが、羽生は手負いの状態だった。約10日前。より精度を高めようとジャンプの練習を繰り返していると右膝に違和感を覚えた。ブライアン・オーサー・コーチ(55)からは、右足で踏み切る武器の4回転ループの“禁止令”を敷かれた。

 負担を減らすため構成を落としたSP。通算3季目となる慣れ親しんだ「バラード第1番」に体が呼応する。「やっていて心地良い」。羽生の迫真の演技に客席では日の丸が揺れた。「ユヅルは観客の指揮者であり、ジャッジの指揮者であった。すごい支配力」とオーサー・コーチ。海を渡って駆けつけた日本のファンの歓声がとどろくリンクを、ホームさながらに独壇場とした。

 演技後半に勝負をかけて加点を得る構成で得点を伸ばした。基礎点が1・1倍になる後半、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)と4回転トーループからの連続技を着氷。冒頭に跳んだのは基礎点10・5点の4回転サルコーだったが、今回は右膝痛で回避した同12・0点の4回転ループを決めれば、さらにハイスコアになる可能性もある。

 「今までのスケート人生を考えたら100回以上は試合をしている。どういうときに良い演技ができたか振り返り、今シーズンに向けてやっていきたい」

 日本の女性ファンはもちろん、中国からも若年層が応援に駆けつけ、約1200席が埋まった。最終種目の男子SPが終わった午後10時過ぎ。約50人が23日(日本時間24日)の羽生のフリーに備えて会場の入場口前に陣取り、座席確保へ徹夜の構えを示した。周囲の熱狂にも動じない。五輪連覇に照準を定めるからこそ、22歳の笑顔は控えめだった。(鈴木智紘)

所属するANAスケート部の城田憲子監督
「あっぱれ。やはり天才に近い。脚の故障の中、そういうそぶりも見せずにやった」

日本スケート連盟の小林芳子強化部長
「すごい出来。ステップなんてピアノの旋律そのもの。前よりもっと(心に)響くものだった」

★羽生の2年前VTR
 2015年12月のGPシリーズファイナル(バルセロナ)で、110.95点をマーク。ジャンプは前半に4回転サルコーと4回転トーループ-3回転トーループ、後半にトリプルアクセル(3回転半)を跳んだ。2位のハビエル・フェルナンデス(スペイン)に19.43点の大差をつけて首位に立つ演技だった。

★平昌五輪への道
 日本男子の出場枠は3。まず全日本選手権(12月、東京)優勝者が決まり、2人目は同大会の2位か3位、またはグランプリ(GP)ファイナル(12月、名古屋)での成績上位者2人のうちから1人を選ぶ。3人目は2人目で外れた者や全日本選手権終了時点の世界ランク、シーズンランク、シーズンベストスコア上位の各3人から総合的に判断する。女子の出場枠は2。

★★★

羽生 今季初戦SP、完調前でいきなり世界最高「一つ成長」
sponichi 2017年9月24日 05:30
http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2017/09/24/kiji/20170924s00079000042000c.html

 今季初戦の羽生結弦(22=ANA)が男子ショートプログラム(SP)で、112・72点の世界最高得点をマークし、首位発進した。右膝痛のため難易度の低いジャンプに変更しながらも、完璧な演技で15年12月GPファイナルで自らが出した110・95点を2季ぶりに1・77点更新した。2連覇を狙う来年2月の平昌五輪へ向けて最高のスタートを切った。

 2季ぶりのショパン「バラード第1番」を情感たっぷりに滑り終えた羽生は何度もうなずいた。「ちゃんとここまでできたよ。ほら見て」。オーサー・コーチに向かって得意げに両手を広げた。約10日前に痛みが出た右膝の不安をものともせず、シーズン初戦でノーミスどころかいきなりパーフェクトな演技だった。

 「本当にミスがなく、質としても納得している。構成を落としても本番で全てを出し切ることは難しい。一つ成長できた」

 3つのジャンプを全てきれいに決めた。うち2つは出来栄え評価で最高の3・00点を引き出した。最大の歓声を浴びたのは基礎点が1・1倍になる演技後半にSPで初めて組み込んだ4回転―3回転の連続トーループ。くるくるとターンした直後に踏み切り、最後は両腕を頭上に伸ばして回転する高度なテクニックを披露した。

 右膝に負担のかかる右足踏み切りの4回転ループは回避し、ジャンプの基礎点を1・5点下げたが、おつりがくるほど完成度の高いジャンプだった。

 狙い通りのスタートダッシュ成功だ。過去に2度世界最高得点を出した「バラード第1番」は五輪シーズンで勝つために「(試行錯誤する)時間はない。プラスからスタートしたい」と選んだ曲。滑ってみると「その時の自分を表現できるプログラム。心地よい。自信を持って滑れる」と改めて好感触を得た。オーサー・コーチは非の打ちどころのない羽生の演技を「ユヅはオーケストラの指揮者だ。観客もジャッジもコントロールしている」と絶賛した。

 羽生は今後右膝が復調し、冒頭に4回転ループを入れられるようになれば、さらに得点の上積みが期待できる。今季は2位につけている前世界王者のフェルナンデスらライバルたちの仕上がりも早いが、王者の存在感は別格だ。

★★★

羽生、世界最高点に平然「ああ、そんなに出るんだ」右膝痛サルコー決めた
2017年9月24日6時0分 スポーツ報知
http://www.hochi.co.jp/sports/winter/20170924-OHT1T50020.html

◆フィギュアスケート オータム・クラシック 第2日(22日、カナダ・モントリオール)

 【モントリオール(カナダ)22日=高木恵】男子ショートプログラム(SP)で、羽生結弦(22)=ANA=が66年ぶりの連覇がかかる平昌五輪シーズンの初戦で、112・72点の世界新をマークした。右膝痛の影響で構成の難度を落としたが、15年のグランプリ(GP)ファイナルで自身が記録した得点を1・77点上回り、首位に立った。世界選手権2度優勝のハビエル・フェルナンデス(スペイン)が101・20点で2位。フリーは23日(日本時間24日)に行われる。

 満員の観衆の拍手を浴び、羽生はブライアン・オーサーコーチに向かって両手を広げた。「ちゃんとここまでできたよ。ほら見て」。平昌五輪シーズンの初戦で、ほぼ完璧な演技を披露。「質としても非常に納得。構成を落とそうが何だろうが、本番で全てを出し切るのは難しいこと。一つ成長できた」。15年GPファイナルを1・77点上回る112・72点の世界最高得点をたたき出した。

 2季ぶり3度目の再演となるショパンの「バラード第1番」。一つ一つの音と自分を重ねていった。「徐々に…徐々に」。胸の内に語りかけながら後半の盛り上がりに、己を導いた。冒頭の4回転サルコーと基礎点が1・1倍の後半の3回転半(トリプルアクセル)は最高3点の加点を引き出す完璧なジャンプ。「自信をもって滑れた。その時その時の自分を表現できるプログラム。やっていて心地いい」。最後はSPで自身初となる後半の4回転を、3回転との連続トウループで成功させた。

 10日ほど前に右膝痛を発症。負担を避けるため、今大会は右足で踏み切る4回転ループを控えるよう、ブライアン・オーサーコーチに提案された。本番前に「サルコーだから簡単だろう?」と言われた羽生は、リンクを降りてサラリと言った。「すごく簡単だったよ」。ループを跳べば基礎点は1・50点上がる。世界最高のSPには、まだ先があるのだ。

 衣装は今後新調する予定で、今大会は以前のものを使用した。袖を通した時に体の変化を改めて知った。採寸した2年前から胸の厚みが増し、少し窮屈に感じた。身長も2センチ伸びた。質のいい通しの練習を増やし、後半に4回転を跳ぶためのスタミナとパワーを蓄えてきた。細くしなやかな肉体は、たくましさを備えつつある。

 五輪イヤーはライバルが前週、続々と好スタートを決めた。ロンバルディア杯で宇野昌磨(19)=トヨタ自動車=が自己ベストを更新。USインターナショナルではネーサン・チェン(18)=米国=が試合で初めて4回転ループに挑み、成功させた。14年ソチ五輪を制した羽生は動じない。右膝のハンデは関係ない。自分の滑りさえすればいい。見せたのは王者の貫禄だった。

 「バラード第1番」で通算3度目の世界新。完成度は群を抜いている。演技後も落ち着いていた。「まだ初戦だし」。キスアンドクライでは平然と世界最高点を受け止めた。「ああ、そんなに出るんだ―」。羽生結弦が求める境地は、まだ先にある。

 ◆羽生のショパン「バラード第1番」での世界最高得点

 ▽15年11月NHK杯(106・33点)。冒頭に4回転サルコー、続いて4回転―3回転のトウループの連続ジャンプ。後半にトリプルアクセル。

 ▽15年12月GPファイナル(110・95点) 2つの4回転で加点3点を引き出し、NHK杯から2週で更新。演技構成点の「演技点」で初の10点満点。

 ▽17年9月オータム・クラシック(112・72点) 冒頭の4回転ループをサルコーに変えて難度を下げながらの世界最高得点。ジャンプの種類は2季前と同じだが、トリプルアクセルと4回転―3回転の連続トウループが後半に。

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羽生結弦 五輪連覇へ“世界最高”発進!4回転ループ回避も自らの記録を1・77更新
daily 9/24(日) 6:04配信
https://www.daily.co.jp/general/2017/09/24/0010582251.shtml

 「フィギュアスケート・オータムクラシック」(22日、カナダ・モントリオール)

 2014年ソチ五輪金メダリストの羽生結弦(22)=ANA=が今季初戦の男子ショートプログラム(SP)で、自身の持つ世界歴代最高得点を更新する112・72点をマークして首位発進した。右膝の違和感から4回転ループを回避した構成で臨んだが、それを全く感じさせない熱演を見せた。2位はハビエル・フェルナンデス(スペイン)で101・20点。村上大介(26)=陽進堂=は70・09点で7位と出遅れた。

 聞き慣れたピアノのはかなげな旋律に乗った羽生が、今季初戦を華麗に滑り出した。右膝に違和感を抱え、武器の4回転ループを回避した構成で、自らの持つ大記録を1・77点も塗り替えてみせた。

 「ミスなく、質としても納得できるようないい演技でSPを終えられた」。世界最高得点を更新したにもかかわらず、羽生はまるで当然かのように淡々と振り返った。

 舞ったのは2季ぶりのショパン「バラード第1番」。約1年9カ月前に世界最高得点を出したナンバーだ。冒頭の4回転ループから変更したサルコーが、また美しかった。続く基礎点が1・1倍の後半のトリプルアクセルを含め、ジャッジ7人全員がGOE(出来栄え点)満点の3をズラリと並べた。

 新境地はくるっとターンしてから入った最後の4回転トーループ-3回転トーループ。試合では初めて後半の4回転を成功し、満点に近い加点で18・86点を稼いだ。着氷を決めると両手をパッと広げてアピール。オーサー・コーチは「観客の指揮者であり、ジャッジの指揮者でもあるようだった。すごい支配力」と褒めたたえた。

 表現力を示す演技点5項目は10点満点中すべて9点台後半。異次元な数字を並べながらも羽生は「初戦だし」とサラリと言ってのけた。「これをベースにここから戦っていかないといけない」。これがマックスだなどと考えてはいない。

 今回回避した4回転ループはサルコーよりも1・5点技の基礎点が高い。また以前も使用してきた曲とはいえ、ここから滑り込み、完成度はさらに高まっていくはずだ。「やっていて心地いい」と羽生。自らの心をも癒やす最高のプログラムとともに、勝負の平昌五輪シーズンで最高のスタートを切った。

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世界最高得点・羽生の名演に絶賛の嵐!城田憲子氏「今日は『あっぱれ』かな」
2017年9月24日7時0分 スポーツ報知
http://www.hochi.co.jp/sports/winter/20170923-OHT1T50264.html

 ◆フィギュアスケート オータム・クラシック 第2日(22日、カナダ・モントリオール)

 【モントリオール(カナダ)22日=高木恵】男子ショートプログラム(SP)は、ソチ五輪金メダルの羽生結弦(22)=ANA=が今季初戦で112・72点の世界最高得点を記録し、首位発進。「バラード第1番」の名演を受け、関係者から次々に絶賛の声が上がった。

 普段はあまり選手を褒めないANAスケート部の城田憲子監督が、羽生を手放しで褒めた。「今日は『あっぱれ』かな」。ハイライトは後半のターンから助走なく踏み切る高難度な4回転―3回転の連続トウループ。3回転では両手も上げた。着氷した羽生がその手をパッと開くと、会場は大歓声で沸いた。

 城田監督「あの入り方は初めて。きれいに真っすぐに上がった4回転トウループの後に、手を上げてあれだけ美しいジャンプを跳べる人は他にいない。天才に近い」

 ブライアン・オーサーコーチ「まるで観客とジャッジ(審判員)を指揮しているようだった。すごい支配力だ」

 20日、モントリオール空港に着いた羽生に、いつもの笑顔はなかった。体調は「まあまあです」と珍しい答え。10日ほど前から右膝が痛かった。城田監督は「故障がありながら、これだけできる羽生結弦を褒めてあげてください。闘争心が常にある。立派」と絶賛した。

 小林芳子強化部長「素晴らしかった。ステップはピアノの旋律そのものだった」

 小林部長は目で音を感じた。ステップ、スピンは全て最高難度のレベル4。表現力を示す演技構成点は、5項目のうち4項目で10点満点を出すジャッジもいた。

★★★

【岡崎真の目】サルコー→ループで1・5点上積み、まだ伸びしろある
sponichi 2017年9月24日 08:22
http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2017/09/24/kiji/20170924s00079000045000c.html

 自分に似合うことは分かっている過去の洋服をタンスから出してきた場合、慣れているからこそ“お約束”の着方になるケースはある。だが、この日の羽生は、過去を超える見事な着こなしができることを証明した。まして、使用曲は2季前のGPファイナルで史上最高得点をマークしたもの。全ての面で洗練された今回の演技で、心配は杞憂(きゆう)に終わったと感じた。

 4回転ループを回避したことで、要素は15年と全く同じものとなった。4回転トーループ―3回転トーループが後半に組み込まれたことが主な加点要因となったが、それ以外にも踏み切り前に小刻みなターンを加えたり、連続ジャンプの2発目で両手を上げたり、こまやかな工夫が光った。中でも間の取り方の洗練具合には、感心させられた。

 ループはフリーレッグ(軸足でない方の脚)に頼れず軸足の負担が大きいため、不安があるうちは回避するのが賢明だろう。一方で、サルコーをループに替えると基礎点で1.5点の上積みも計算できる。つまり、SPの得点は伸びしろがある。同じように「似合う」ことが分かっているフリーでどんな演技を見せてくれるか、とても楽しみだ。(ISUテクニカルスペシャリスト、プロコーチ)

★★★

羽生SP世界最高「後半マックス」の構成に自画自賛
nikkan 2017年9月24日9時50分 紙面から
https://www.nikkansports.com/sports/news/201709240000226.html

<フィギュアスケート:オータムクラシック>◇22日◇カナダ・モントリオール◇男子ショートプログラム(SP)

 14年ソチ五輪男子金メダルの羽生結弦(22=ANA)が、今季初戦で自身が持つショートプログラム(SP)世界歴代最高得点を1・77点更新する112・72点をマークし、首位発進した。右膝の痛みから4回転ループを回避するなど、難度を落とした構成で臨みながら、完璧な演技で高得点を引き出した。18年平昌五輪での連覇へ、最高のスタートを切った。

 滑り終えた羽生は、何度もうなずき、両手を広げた。「ちゃんとできたよ。ほら、見て」と。試合前に明かしていた右膝の痛みなど感じさせない、完璧な演技。五輪シーズン初戦で、いきなり112・72点の世界歴代最高をたたき出した。舞台を終えてカーテンコールをするように、四方に深々と頭を下げる。ブライアン・オーサー・コーチ(55)が「指揮者のようだった」とたたえる通り、会場を自分の世界へと引き込んだ。

 SPは2季前に2度世界歴代最高を更新した「バラード第1番」。慣れ親しんだ曲を選んだからには「最初から、このプログラムは素晴らしいなって思えるようにしないと」と自分に課した。だが、痛めた右膝を守るため、今回は高得点を望める4回転ループを回避。難度を落としながらも平昌五輪で金メダル争いのライバル、フェルナンデス(スペイン)に10点以上差をつける驚異的な得点を出した。それもこの2年で高めた技術があったからだ。

 最初のジャンプ4回転サルコー、後半のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)も一糸乱れず着氷し、どちらも出来栄え点(GOE)で3点満点。ここからが進化の証明だった。SPで初めて後半に導入した4回転-3回転の連続ジャンプでは、ターンしながら助走なしで踏み切り、2つ目の3回転は初めて両手を上げて着氷。細部にこだわり、加点を引き出した。自分史上「後半でマックス」という構成を完璧にこなした。「非常に納得できる演技。構成落とそうがなんだろうが、後半ですべてを出しきるというのは、非常に難しい」と自画自賛した。

 世界最高は滑り込んだシーズン中盤から終盤にかけて生まれてきた。現行の採点方式となった04年シーズン以降、GPシリーズ前の前哨戦で記録したのは今大会の羽生が初めて。しかも、4回転ループや連続技、まだ実戦で使用していない4回転ルッツ導入を見送った。得点アップの余地はまだ残されている。

 「まぁ初戦だし、やっぱりこれをベースに戦っていかないといけない」。大記録とは裏腹に羽生の口ぶりは冷静そのもの。あくまで今季の最大目標は五輪連覇。世界最高は羽生にとって、序章にすぎない。【高場泉穂】

<関係者のコメント>

 ▼ANAスケート部の城田憲子監督 「天才に近い。1つ1つの要素が2年前より成長している。今日は褒めてあげてください」。

 ▼日本スケート連盟の小林芳子強化部長 「最後のステップは、緩急があって、ピアノの旋律そのものだった。本当にすごい」。

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伝説のバトン言葉を部屋に飾る/羽生とっておきメモ
nikkan 2017年9月24日9時50分 紙面から
https://www.nikkansports.com/sports/news/201709240000203.html

<フィギュアスケート:オータムクラシック>◇22日(日本時間23日)◇カナダ・モントリオール◇男子ショートプログラム(SP)

 14年ソチ五輪男子金メダルの羽生結弦(22=ANA)が、今季初戦で自身が持つショートプログラム(SP)世界歴代最高得点を1・77点更新する112・72点をマークし、首位発進した。右膝の痛みから4回転ループを回避するなど、難度を落とした構成で臨みながら、完璧な演技で高得点を引き出した。18年平昌五輪での連覇へ、最高のスタートを切った。

 SPを終え、会場から去る羽生を待っていると、私を見るなり「ディック・バトンさんの、ありがとうございました」と声をかけられた。ディック・バトン氏とは48、52年五輪を連覇した現在88歳になる米国のレジェンドスケーター。同氏に、自分以来66年ぶりに五輪連覇を目指す羽生へエールを送ってもらおうと、6月にニューヨークの自宅を訪ね、インタビューした。その際に、直筆メッセージを預かり、関係者を通じて本人に届けていた。

 透明な額に入れて渡したが、そのまま部屋に飾ってあるという。バトン氏のメッセージは「五輪を、リラックスして、楽しんで!」。シンプルな言葉だが、その裏には五輪の重圧を乗り越え、完璧な演技をすることこそが勝利につながる、という意がある。この日の演技のように、楽しみ、自分らしく滑れば五輪で最高の結果が待っているはずだ。【高場泉穂】

★★★

 

Hanyu outdoes himself, breaks own world record
Japanese skater scores 112.72 points in short; Canada leads pairs, dance
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Posted 9/22/17 by icenetwork
http://web.icenetwork.com/news/2017/09/22/255573532/hanyu-outdoes-himself-breaks-own-world-record

On a night of spectacular season debuts, none was more jaw-dropping than that of Yuzuru Hanyu, who broke his own world record score for the short program at the 2017 Autumn Classic International in Pierrefonds, Quebec. Also on Friday, Canada flexed its muscles in pairs and dance, with Meagan Duhamel and Eric Radford taking the lead in the former and Tessa Virtue and Scott Moir setting the pace in the latter.

Men's
Hanyu posted a score of 112.72 in setting a new standard for a men's short program. The two-time world champion floated through his routine to Chopin's "Ballade No. 1", starting off with a quad salchow and going on to land a triple axel and a quad toe-triple toe in the bonus portion of the program. The majority of the Grade of Execution marks he received were +3's, and he was awarded nine perfect 10.00 scores for his program components. His new world record total broke his own previous mark of 110.95, set at the 2015 Grand Prix Final.

Making his first career appearance at a Challenger Series event, Fernández gave a joyful enactment of his Charlie Chaplin short, one that included a quad toe-double toe combination and a quad salchow. Like Hanyu, the Spaniard's spins and step sequence were all rated level 4, and he finished the evening with 101.20 points.

Nam Nguyen landed in third place after skating the best short program of his career. The two-time Autumn Classic silver medalist opened his "Somewhere Over the Rainbow" routine with a quad salchow-triple toe and followed it with a solo quad toe -- marking the first time in his career he landed two quads in the short program. He added a triple axel for good measure, and when the scores were added up, his point total came to 88.40 -- an almost nine-point improvement over his previous personal best.
Ross Miner doubled his planned opening quad and had messy landings on his two other jump elements in his "Downtown" short, and the 2014 Autumn Classic champion settled into eighth with a score of 69.84.