2018.02.15 - 平昌冬奥 Day 4 OP 新闻报导

2018.02.15 - 平昌冬奥 Day 4 OP 图集

✿ 一問一答 ✿

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hochi 酒井悠一

【金候補一問一答】羽生結弦「公式練習ができていることがまず幸せだなと思う」/フィギュア
sanspo 2018.2.15 16:41
http://www.sanspo.com/pyeongchang2018/news/20180215/pye18021516410052-n1.html

 平昌五輪第7日(15日、江陵アイスアリーナ)フィギュアスケート男子で66年ぶりの連覇を狙う羽生結弦(23)=ANA=が、会場の練習リンクで公式練習に臨んだ。右足首の負傷から約4カ月ぶりの復帰戦となる16日のショートプログラム(SP)に向けて調整し、世界で初成功した4回転ループを披露して状態の良さをうかがわせた。平昌五輪での日本勢の金メダリストはまだ誕生していないが、五輪王者は「誰が取ろうが、僕も取ります」と力強かった。

 主な一問一答は以下の通り。

 --状態は
 「順調に計画通りきている。スケートに対する気持ちもリラックスしながらできているので、非常にいいなと思われます」

 --計画と何度も口にする。いかにして練ってきたのか
 「トレーニングや調整の感じ(仕方)は、スケートができない時期に考えられた一つでもある。(同会場で行われた)昨年の四大陸(選手権)の映像や、公式練習がどうだったかなど、思い出しながらやってきた」

 --4カ月ぶりの実戦が五輪になる
 「特に何も感じない。何よりも大好きな(最終組)1番滑走。1番滑走を楽しみながら、このプログラムは3年目で、全然違う内容だけど、本当に大好きな曲で滑ることができる。その楽しさや、自分が勝ちたいという気持ちも含めて、全部出したい」

 --右足首の状態は
 「今のところ問題ない。全然考えもしていない。スケート自体を心から楽しみながら滑ることができている。非常にいい状態で試合に臨める」

 --右足首のケアは
 「いつも通りです」

 --計画通りか
 「はい」

 --なぜそんなに楽しそうなのか
 「自分が試合に出られない時期がたくさんあったし、何回も何回も、感覚をなくして(無理して)でも出たいと思う試合もあった。そういう意味で、こうして公式練習ができていることがまず幸せだなと思う。足首のことや体のことを何も考えずにスケートをできるのが本当に幸せ」

 --日本勢でまだ金メダルがない。重圧は
 「特にない。誰が取ろうが、僕も取ります」

 --演技構成にループを入れる可能性もある
 「はい」

 --SP次第か
 「頑張ります」

★★★

【公式練習一問一答】全開ゆづスマイル「今は滑れる幸せが大きい」
2018.2.16 05:05
http://www.sanspo.com/pyeongchang2018/news/20180216/pye18021605050006-n1.html

 平昌五輪第7日(15日、江陵アイスアリーナ)

 --状態は
 「計画通りきている」

 --いかにして計画を練ってきたのか
 「トレーニングや調整の感じ(仕方)は、スケートができない時期に考えられた一つ。(同会場で行われた)昨年の四大陸(選手権)の映像や、公式練習がどうだったかなど、思い出しながらやってきた」

 --4カ月ぶりの実戦が五輪になる
 「このプログラムは3年目で、全然違う内容だけど、本当に大好きな曲で滑ることができる。その楽しさや、自分が勝ちたいという気持ちも含めて、全部出したい」

 --右足首の状態は
 「今のところ問題ない」

 --なぜそんなに楽しそうなのか
 「自分が試合に出られない時期がたくさんあったし、何回も何回も、感覚をなくして…。(無理してでも)出たいと思う試合もあった。こうして公式練習ができていることが幸せ」

 --コーチのサポートは
 「3人のコーチが全面的にサポートしてくれた。一人はジャンプの、一人はスケーティングのスペシャリスト、そして(ブライアン・)オーサー・コーチ。(カナダ・トロントの)クラブにいるような感覚で他の試合より充実している」

 --4年前のソチ五輪と比べて
 「4年前は4年前で楽しかった。(ロシアのエフゲニー・)プルシェンコ選手と公式練習をしたり、SPで一緒に滑って勝てたりとか、夢の舞台だった。今は何の心配もなく、滑れる幸せが大きい」

★★★

羽生に聞く「本当に順調に計画通り」「何の心配もなく滑れる」
2018年2月16日 05:30
https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2018/02/16/kiji/20180215s00079000312000c.html

 【羽生と一問一答】

 ――明日SPです
 「本当に順調に計画通りできている。自分のことに集中して、リラックスしながらできているので、非常にいいなと思う」

 ――計画はいつから
 「スケートができなかった時期に考えていた。昨年の四大陸の映像を見たり、公式練習どうだったかとかを思い出しながらやっていた」

 ――楽しそうに見えるが
 「自分が試合に出られない時期もたくさんあったし、感覚なくしてでも出たいなって思った試合もあった。公式練習ができていることがまず幸せ。何も足首のことや体のことを考えずにスケートができるって本当に幸せだなって思う」

 ――4年前の大会前日と比べて
 「4年前も楽しかった。団体戦のSPでプルシェンコに勝てたし、夢の舞台の楽しさがあった。今は何の心配もなく滑れる幸せが大きい」

 ――どんな演技をしたいか
 「ファンの皆さんが待ってて良かったと思える演技、自分の期待に応える演技をしたい」

★★★

羽生、右足首の状態は「今のところ問題ない」
2018年2月16日6時0分 スポーツ報知
http://www.hochi.co.jp/sports/winter/20180216-OHT1T50000.html

 ◆平昌五輪第7日(15日)

 16日に行われるフィギュアスケート男子ショートプログラム(SP)の前日練習が15日、サブリンクで行われた。同種目で66年ぶりの五輪連覇がかかる羽生結弦(23)=ANA=は、今大会の公式練習で初めて大技の4回転ループを成功させ、フリー(17日)の構成に入れる可能性も認めた。日本勢の金メダル獲得に期待が高まっているが、羽生は「誰が取ろうが、僕も取ります」と言い切った。

 ―右足首の状態は?
 「今のところ問題はない。気持ち的にも非常にいい状態で試合に臨めていると思う」

 ―とても楽しそうだ。
 「試合に出られない時期もたくさんあった。何回も何回も、感覚をなくしてでも出たいなって思った。公式練習をできていることがまず幸せ」

 ―大勢のファンが応援している。
 「みなさん待っていてくれた。待っていて良かったと思ってもらえるような演技をしたい。自分自身が自分の期待を超えられるようにしたい」

 ―4年前との違い。
 「4年前は4年前で楽しかった。団体戦のSPでプルシェンコ選手に勝てたり、夢の舞台の楽しさがあった。今は何の心配もなく滑れる幸せが大きい」

 ―明日へ。
 「スイッチを入れて臨みたい。ただひたすら、やるだけです」


✿ News ✿

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hochi 酒井悠一

羽生結弦が4ループ着氷 痛めた右足で踏みきり右足で着氷「非常にいい」
daily 2018.02.15
https://www.daily.co.jp/olympic/2018/02/15/0010988015.shtml

 「平昌五輪・フィギュアスケート男子・SP」(16日、江陵アイスアリーナ)

 公式練習が15日、江陵アイスアリーナのサブリンクで行われ、ソチ五輪金メダリストで男子66年ぶりの連覇を目指す羽生結弦(23)=ANA=が4回転ループを着氷した。同ジャンプは昨季、羽生が世界で初めて成功した大技だが、負傷した右足で踏みきり右足で着氷することから、韓国入り以来一度も挑戦していなかった。

 前日までとはうって変わり、練習開始からハイペースでジャンプを跳ぶ羽生。4回転トーループ、4回転サルコーを1度ずつ決めると、4回転ループをさらりと降りた。フリー「SEIMEI」の曲かけ練習では、演技冒頭で同ジャンプに挑戦したが、1回転となった。

 練習後には「順調に計画通りできている。自分のことに集中して、スケートに対する気持ちもリラックスしながらできているので、非常にいい」と笑顔で話した。

★★★

復帰戦に臨み羽生「幸せ大きい」 16日にフィギュア男子SP
daily 2018.02.15
https://www.daily.co.jp/olympic/2018/02/15/0010988351.shtml

 【平昌共同】フィギュアスケートは16日に男子ショートプログラム(SP)が行われ、右足首故障からの復帰戦で連覇が懸かる羽生結弦(ANA)昨季世界選手権2位の宇野昌磨(トヨタ自動車)に注目が集まる。15日に会場の江陵アイスアリーナの練習リンクで調整した羽生は「何の心配もなく滑れる幸せが大きい。感覚良く試合に臨める」と自信をにじませた。

 羽生は韓国入り後初めて、実戦での導入を視野に入れる4回転ループを成功させた。フリーの曲をかけた練習では冒頭にこの技を入れる4回転3種類4本を想定したとみられる構成を披露した。

★★★

羽生が最終調整「ファンの皆さんが待っててよかったと思ってもらえる演技、自分の期待を超える演技を」
2018年2月15日 15:16
https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2018/02/15/kiji/20180215s00079000200000c.html

 平昌五輪のフィギュアスケート男子ショートプログラム(SP)の前日練習が15日に江陵アイスアリーナのサブリンクで行われ、66年ぶりの連覇を狙う羽生結弦(23=ANA)が精力的にジャンプを跳んで最終調整した。

 最終グループのライバル達の前で跳んだジャンプは合計19本。韓国入り後4度目の公式練習で初めて4回転ループに成功するなど4回転ジャンプは計10本跳んで8本着氷した。

 練習の終盤には4回転トーループ―1回転ループ―3回転サルコー―1回転ループ―3回転サルコーの5連続ジャンプも披露した。11月に痛めた右足首の順調な回復をアピールし「(右足首は)今のところ問題ない。何も心配なく、滑れる幸せが大きい。ファンの皆さんが待っててよかったと思ってもらえる演技、自分の期待を超える演技をしたい」と語った。

 16日のSPで羽生は最終組1番手の25番滑走。

★★★

【写真特集】羽生結弦SP前日練習で調整 4回転ループ成功、ゆづスマイルも
2018年2月15日 15:48
https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2018/02/15/kiji/20180215s00079000212000c.html

 平昌五輪のフィギュアスケート男子ショートプログラム(SP)の前日練習が15日に江陵アイスアリーナのサブリンクで行われ、66年ぶりの連覇を狙う羽生結弦(23=ANA)が最終調整した。

 ジャンプは合計19本。韓国入り後4度目の公式練習で初めて4回転ループに成功するなど4回転ジャンプは計10本跳んで8本着氷した。

 ネットではファンが「足のケガがあったから練習しているだけで泣ける」「いい練習ができているみたいでうれしい」「いよいよですね。がんばってください!」など応援する声が集まった。

★★★

羽生結弦4回転ループ跳んだ!SPへけがの不安一蹴
nikkan 2018年2月15日16時10分
https://www.nikkansports.com/olympic/pyeongchang2018/figureskate/news/201802150000609.html

 フィギュアスケート男子で66年ぶりの2連覇を目指す羽生結弦(23=ANA)が15日、本番会場の江陵アイスアリーナで16日のショートプログラム(SP)に向けた最終調整を行った。

 40分間の練習では、現地入り初となる4回転ループを成功。10本の4回転ジャンプ中、8本成功と絶好調だった。フリー「SEIMEI」の曲にあわせ滑った後に、SPのステップなどを確認。同僚のハビエル・フェルナンデス(スペイン)とハイタッチし、笑顔で練習を終えた。

 練習後に取材に応じた羽生は調子の良さからか、終始ご機嫌だった。昨年11月に痛めた右足首に関しては、「全然問題ない。考えもしていない」と不安を一蹴。フリーで4回転ループをやる可能性があるか、との問いにも「はい! 」と力強く答えた。

 SPの滑走順が最終組の1番滑走と決まったことも背中を後押しする。「何よりも大好きな1番滑走なので、楽しみながら。このプログラム(SPのバラード第1番)も3年目。大好きな曲で滑ることができるので、その楽しさとか、勝ちたいという気持ちも含めて全部出したい」と、全力の演技を誓った。

★★★

羽生結弦、日本勢の平昌五輪金0の状況で「誰が取ろうが僕も取ります」/フィギュア
sanspo 2018.2.15 16:26
http://www.sanspo.com/pyeongchang2018/news/20180215/pye18021516260050-n1.html

 平昌五輪第7日(15日、江陵アイスアリーナ)フィギュアスケート男子で66年ぶりの連覇を狙う羽生結弦(23)=ANA=が、会場の練習リンクで公式練習に臨んだ。右足首の負傷から復活を目指す16日からのショートプログラム(SP)に向けて調整し、世界で初成功した4回転ループを披露して状態の良さをうかがわせた。

 会場入りしてから初めて跳んだ高難度の技を、フリーの演技構成に組み込む可能性を問われると「はい」と即答。「足首のことや体のことを何も考えずにスケートをできるのが本当に幸せ」と、約4カ月ぶりの実戦を心待ちにした。

 40分間の練習の終盤には4回転トーループからの5連続ジャンプを決めた。同じリンクでは宇野昌磨(20)=トヨタ自動車=やネーサン・チェン(18)=米国=ら表彰台を争うライバル勢も調整したが、五輪王者として仕上がりの良さをアピールした。

 SPは最終組のトップとなる25番滑走。平昌五輪での日本勢の金メダリストはまだ誕生していないが「誰が取ろうが僕も取ります」と力強かった。

★★★

羽生結弦、66年ぶりの偉業に挑む…当時は3回転で金
asahi 2018年2月15日17時43分
https://www.asahi.com/articles/ASL2H56HJL2HPTQP004.html?iref=pc_ss_date

 平昌五輪のフィギュアスケート男子で羽生結弦(ANA)が66年ぶりの五輪2連覇を狙う。前回、連覇を達成したのは1948年サンモリッツ(スイス)大会、52年オスロ(ノルウェー)大会を制したディック・バトン(米)。以降、16大会も五輪連覇を達成した選手はいない。66年前――。羽生はどんな時代に達成された偉業に挑むのだろうか。

 66年前、フィギュア界は3回転ジャンプが珍しかった。米国フィギュアスケート協会の資料によると、バトンはオスロ五輪で主要国際大会などでは世界初となる3回転ループを成功させて金メダルに輝いた。当時、朝刊は4ページしかなかった朝日新聞(東京版)も「トリップル・ループ・ジャンプ(空中で三回転するジャンプ)の新技術をみせて、前回のサンモリッツ大会に続いて連続優勝をとげた」と伝えている。

 さらに、バトンはその前のサンモリッツ大会で、世界初(主要国際大会などで)のダブルアクセル(2回転半)を跳んで、金メダルを獲得している。今、ダブルアクセルや3回転ループは日本の小学生でも跳ぶ。男子のトップ選手が金メダルを獲得するには、複数の4回転ジャンプを成功させないと難しい時代になった。

 このオスロ大会は4競技22種目で、30カ国694人が参加した。終戦から7年後だった日本は36年のベルリン五輪以来、16年ぶりに五輪に復帰したが、この年の夏にヘルシンキ五輪が控えていたため、派遣費の調達が困難で日本選手団は選手と役員計18人の小所帯で編成された。フィギュアスケートには誰も出場せず、スピードスケート男子500メートルの高林清高が6位入賞を果たしたのが最高成績だった。

 そんな時代の記録に挑戦する羽生は、2年前に世界初(国際スケート連盟公認の大会で)の4回転ループを成功させた。3回転ループを初めて成功させて五輪を連覇したバトンと自分自身を重ね合わせ、「ループ成功者もすごくいい験担ぎがあって、そういったいい流れが自分にきているなって思い込んでいます」。16日、いよいよ羽生の平昌五輪が幕を開ける。

★★★

羽生結弦、金メダル「取ります」 練習で4回転ループも
asahi 後藤太輔 2018年2月15日18時34分
https://www.asahi.com/articles/ASL2H310LL2HUTQP00G.html?iref=pc_ss_date

 平昌五輪のフィギュアスケート男子ショートプログラム(SP)は16日に行われる。金メダル争いは、右足首の故障からの復帰戦で66年ぶりの五輪連覇を目指す羽生結弦(ANA)、宇野昌磨(トヨタ自動車)、ハビエル・フェルナンデス(スペイン)、ネーサン・チェン(米)が軸になるだろう。

 「日本がまだ金メダルを取れていない。責任や重圧は」。15日、練習後に報道陣から質問を受けた羽生は「特にないです。誰が取ろうが、僕も取ります」と即答した。

 この日、羽生は時にニコニコと笑いながら滑っていた。自分に集まる注目、4カ月ぶりの実戦となる五輪を迎えるという状況を、楽しんでいるかのようだった。

 練習では約20本もジャンプに挑み、4回転ループも一度だけ成功した。跳ぶ可能性を聞かれて「はい」と応じた。気になるのはスタミナ。練習では、単発のジャンプはきれいに決めていた。ステップやターンを繰り返して息が上がった演技後半に、いいジャンプを跳べるかどうか。

 宇野は4回転やトリプルアクセル(3回転半)からの3連続ジャンプなどを決めていた。優勝候補が一堂に会して練習する状況に「久々に楽しいというか高まった感じ。(練習後すぐに)こんなにやる気が出たのは久々」と高揚感を口にした。

 宇野は、久しぶりに会った羽生に「団体戦、よくあの中で頑張ったね」と声をかけてもらい、「失敗すると思ったけどできました」と答えたという。好調をキープしており、「不満をもっているところはない」と言い切った。田中刑事(倉敷芸術科学大大学院)は団体戦で4回転が決まらなかった悔しさをぶつける機会でもある。練習でいいジャンプを跳んでおり、「この感覚を本番でも」と誓った。(後藤太輔)

★★★

フェルナンデスが羽生称賛「才能あふれるスケーターで強い」/フィギュア
sanspo 2018.2.15 18:55
http://www.sanspo.com/pyeongchang2018/news/20180215/pye18021518550065-n1.html

 フィギュアスケートは16日に男子ショートプログラム(SP)が行われ、右足首故障からの復帰戦で連覇が懸かる羽生結弦(ANA)昨季世界選手権2位の宇野昌磨(トヨタ自動車)に注目が集まる。15日に会場の江陵アイスアリーナの練習リンクで調整した羽生は「何の心配もなく滑れる幸せが大きい。感覚良く試合に臨める」と自信をにじませた。

 世界選手権2度優勝のハビエル・フェルナンデス(スペイン)は、同じカナダのトロントを強化拠点としている羽生について「才能あふれるスケーターで強い。いい試合になると思う」と称賛した。

 1月の欧州選手権で6連覇を達成して調子を上げてきた。五輪初の表彰台を目指す26歳のベテランは「トロントで厳しい練習を積んだ。良い演技をする自信はある」と話し、落ち着いた様子だった。(共同)

★★★

羽生「全部出す」=4回転はループも投入か
2018/02/15-19:03
https://www.jiji.com/jc/pyeongchang2018?s=news&k=2018021501133

フィギュアスケート男子で66年ぶりの五輪連覇が懸かる羽生結弦(ANA)、ともに初の舞台に挑む宇野昌磨(トヨタ自動車)、田中刑事(倉敷芸術科学大)の日本勢が15日、翌日のショートプログラム(SP)へ向けて最終調整した。

 羽生は約3カ月ぶりの復帰戦となる本番へ「自分の期待を超えられる演技をしたい。勝ちたい気持ちを含めて全部出す」と意気込んだ。14日まで日本勢に金メダルが出ていないことに話が及ぶと「誰が取ろうが、僕も取る」と力強く宣言。負傷していた右足首は「問題はない」と話した。

 サブリンクの練習では4回転を確認。単発と連続ジャンプで跳んだサルコー、トーループに加え、現地入りして初めてループを着氷した。フリーの曲「SEIMEI」をかけた際は抜けて1回転になったが、本番で組み込む可能性を示した。

 宇野は4回転で好調をキープ。自身や羽生を含むメダル候補が集まった最終組の6人で練習し、「久々に(気持ちが)高まった。自分に負けない演技をしたい」と静かに闘志を燃やしていた。

 田中は団体のフリーで振るわなかっただけに「調子は悪くない。緊張の中でも(力を)出せるようにしたい」と個人戦での雪辱を誓った。 (時事)

★★★

フィギュア羽生 決戦の時 並々ならぬ金への思い
2018/2/15 20:10
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2695962015022018UU1000/?n_cid=SNSTW001

 状況はなかなか厳しい。その中で狙った獲物を仕留めるにはどうすべきか――。雌雄を決する五輪に向け、羽生結弦(ANA)は決戦前の武将のようだ。「本当に作戦は大事です」

 足首を負傷した11月のNHK杯から約2カ月、氷を離れた。「滑れないからこそできる」と、復帰プランを描いていた。氷上に戻ったのは1月上旬。最初は真上に跳び上がるだけだった。3回転ジャンプ、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は1月下旬から、4回転ジャンプは1月末から、跳び始めた。

 11日に現地入り。12日の初練習はゆったり滑った。ジャンプは基本の1回転とトリプルアクセルを1本だけ。13日は4回転トーループとサルコーを含む約20本。14日は4本にとどめ、大半の時間をスケーティングに費やした。そしてショートプログラム(SP)前日の15日、初めて4回転ループを挑んだ。この日は約20本のジャンプの8割が4回転。「計画通りです」と、にこやかに笑う。

 2014年ソチ五輪で金メダルを獲得してから、五輪での連覇だけを考えてきた。ソチのフリーでは2回転倒、納得からはほど遠い演技だった。平昌ではただ勝つのでなく、絶対的な強さを見せて優勝したい。「彼はまだ自分のすごさを証明したい(と考えている)。だから金メダリストは1年くらい休むのに、歩みを止めない」とトレーシー・ウィルソン・コーチ。

 この4年、羽生は鋭い観察眼でフィギュアの潮流を読んで技を増やし、トップに君臨した。

 15~16年シーズンは4回転ジャンプの回数をSP、フリーで計5つに増やし、世界最高得点を連発した。このシーズン、金博洋(中国)が4回転ルッツ、宇野昌磨が4回転フリップを成功させると、16~17年は4回転ループに挑戦。ついにモノにし、SP、フリー合計6回の4回転を跳び、3年ぶりの世界王者に輝いた。「ケガのリスクが高いし、跳ばなくても勝てる」と挑戦に反対したブライアン・オーサー・コーチも、「僕が間違っていた」と脱帽した。

 昨季終了時点で羽生は「これ(17年世界選手権)以上にレベルが上がることはないと思う。この延長線上で平昌五輪シーズンは来るかな」とみていた。技の質を上げることを重視し、4回転ルッツは楽しみ半分で練習しても、試合に入れることは否定的だった。

 しかし昨年9月、宇野が4回転の種類を4つに増やすと、羽生も4回転ルッツを構成に入れた。今季2戦目で初成功し、3戦目直前に4回転ルッツを跳んで負傷した。皮肉なことに五輪が近づくと、男子トップ選手のジャンプの構成は昨年並みに落ち着いた。羽生の当初の読みは正しかった。

 13日、負傷後初めて行った記者会見での羽生は、ここ数年見たことがないほど穏やかで柔和だった。核心に触れる問いはかわし、ネガティブになりそうな言葉は避け、明るい空気を出し続ける。

 ここまで日本勢に金メダルがないことに話が及ぶと「誰が金メダルをとろうが、僕もとります」。その表情は金メダルへの並々ならぬ思いにあふれていた。

(原真子)

★★★

羽生結弦の練習100人が列 韓国人ファン、聖地巡りも
asahi 高浜行人 2018年2月15日20時37分
https://www.asahi.com/articles/ASL2H5GJ3L2HUTIL039.html?iref=pc_ss_date

 16日のフィギュア男子ショートプログラムを前に、ソチ五輪金メダリストの羽生結弦(23)が15日、本番会場の江陵(カンヌン)アイスアリーナで公式練習をした。練習が公開される午後6時の数時間前から、韓国人ファンら100人以上が列をつくった。

ソウルから来たという喫茶店店員のカン・ソミさん(24)は、ソチ五輪での羽生の演技を見てファンになった。日本語を勉強し、日本にも長く滞在。羽生の故郷・仙台市など「聖地巡り」もしたという。11日には、仁川(インチョン)国際空港に到着した羽生を見に行った。

 よく集まって羽生のDVDを見るというグループもいた。羽生人気は韓国でも根強いという。16日も観戦するというカンさんは「楽しみながら滑って、笑顔を見せてほしい」と話した。(高浜行人)

★★★

羽生結弦、ファンが待つ夜の練習には現れず
2018年2月15日21時17分 スポーツ報知
http://www.hochi.co.jp/sports/winter/20180215-OHT1T50216.html

 ◆平昌五輪第7日(15日)

 男子フィギュアスケートで66年ぶり五輪連覇を狙う羽生結弦(23)=ANA=はSPを翌日に控えた15日、夜の練習には姿を見せなかった。午後9時からのメインリンクでの公式練習のチケットは2000枚が売り切れ。会場最前列から7列をファンが埋め、羽生の登場を待っていた。

 16日のSPは午前10時から行われる。翌朝早いため、最終グループの6人は誰一人リンクに現れないのか…。と思われたその時、中国の金博洋が登場。拍手と歓声が沸き、金は笑顔でリンクを1周した。

 羽生は午後1時50分からのサブリンクでの練習では4回転ループを跳ぶなど、好調な仕上がりを見せていた。

★★★

ファンが早朝から行列も…羽生と宇野 メインリンクでの公式練習は不参加
2018年2月15日 21:19
https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2018/02/15/kiji/20180215s00079000366000c.html

 平昌五輪のフィギュアスケート男子ショートプログラム最終組のメインリンクでの公式練習が15日午後9時から行われたが、翌朝に練習と競技を控える羽生結弦(23=ANA)と宇野昌磨(20=トヨタ自動車)の日本勢は不参加だった。

 日本などからのファンが早朝から行列を作って午後5時に入場。約2000人が羽生らの登場を待ったが、練習姿を見ることはできなかった。ただ一人参加した金博洋(中国)が登場すると、大歓声がわき起こった。

★★★

ぶっつけ羽生、本番で4回転ループ「跳ぶ」
2018年02月15日 21時30分
http://www.yomiuri.co.jp/sports/Yuzuru-Hanyu/news/20180215-OYT1T50089.html

 66年ぶりの五輪連覇がかかる羽生は、江陵カンヌンアイスアリーナの練習リンクで行われた公式練習に登場し、現地に入ってからの練習で初めて4回転ループで着氷した。

 踏み切りも着氷も右足のため、靱帯じんたいを痛めた右足首に負担がかかる4回転ループは、これまで現地での練習は控えていた。

 練習には同じ最終組で滑る宇野、ハビエル・フェルナンデス(スペイン)ら6人が勢ぞろい。

 約40分間の練習で、羽生は4回転ジャンプを3種類跳んだ。トウループ、サルコーを1本ずつ決めると、ループもきっちり決めた。

 フリーの曲をかけた通し練習では、冒頭に4回転ループを試みた。そのジャンプは回転し切れずに1回転になったが、その後曲をかけていない状態で跳んだ、4回転―3回転の連続ジャンプは成功した。

 練習後は取材に応じ、SPを前に、「順調に計画通りできている。自分のことに集中してリラックスしながらできているので、非常にいいと思う」と笑顔で話した。

 痛めた右足首の状態については、「今のところ問題はない」と順調な回復ぶりをアピール。4か月ぶりの実戦は、五輪ぶっつけ本番となるが、「勝ちたいという気持ちも含めて、全部出したい」ときっぱり答えた。

 4回転ループを本番で跳ぶ可能性についても、「はい」と即答した。SPの結果次第では、フリーに組み込む見込みだ。(永井順子)

★★★

羽生結弦は夜練姿なし…曲だけ流れファン「キャー」
nikkan 2018年2月15日22時21分
https://www.nikkansports.com/olympic/pyeongchang2018/figureskate/news/201802150000891.html

 平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)のフィギュアスケート男子ショートプログラム(SP)を翌日に控えた15日、会場の江陵アイスアリーナで公式練習が行われた。男子は昼、夜と2度の練習が組まれており、夜の練習は一般公開。だが、SPの最終組メンバーで姿を見せたのは金博洋(中国)だけだった。

 66年ぶりの2連覇を目指して右足首の故障から復帰した羽生結弦(23=ANA)が登場すればSPを前に生の滑りを「先取り」できる機会だったが、ファンにとっては肩すかしを食らう格好となった。公式練習では順番にSPの曲が流され、金博洋は途中で練習を終了。羽生のSP「バラード第1番」は結果的に誰もいないリンクに流されることとなり、曲の終了と同時に「キャー」というファンの歓声がこだました。

★★★

羽生“心理戦”圧勝で金へ万全 「誰が取ろうが、僕も取る」 4回転ループも解禁
daily 2018.02.16
https://www.daily.co.jp/olympic/2018/02/16/0010989661.shtml

 「平昌五輪・フィギュアスケート男子・SP」(16日、江陵アイスアリーナ)

 フィギュアスケート男子で66年ぶりの連覇を目指す羽生結弦(23)=ANA=が15日、江陵アイスアリーナでの公式練習に参加した。11日に韓国入りして以来、一度も挑戦していなかった4回転ループを初めて着氷。16日のショートプログラム(SP)、さらには17日のフリーへ向けてライバルたちとの“心理戦”が勃発した中、羽生は日本選手団の金メダルについて「誰が取ろうが、僕も取る」と力強く宣言した。

 集まったライバルたちに見せつけるかのように鮮やかに降りた。羽生が韓国入り後、封印してきた4回転ループをついに解禁。痛めていた右足で踏みきり、右足で着氷する大技挑戦の可能性をにおわせながら「順調に計画通りできている」と、笑みを浮かべて話した。

 翌日に迫った決戦へ、リンクはバチバチだった。最終組は出場選手中、世界ランクの上位6番以内。1位羽生、2位の宇野昌磨(トヨタ自動車)に加え、フェルナンデス(スペイン)、コリャダ(OAR)、チェン(米国)、金博洋(中国)が集結した。

 全員が2種類以上の4回転を跳び、SPの自己ベストは全員が100点超え。超ハイレベルなトップ争いが予想される中、練習でも4回転がバシバシ決まった。

 チェン、金、コリャダは高さのある4回転ルッツを何度も着氷。宇野も4回転フリップを決めた。フェルナンデスはジャンプの基礎点こそ比較的低いが、曲かけ練習では完成度の高いプログラムを披露。そんな中、火がついた羽生が跳んだ“初披露”の4回転には燃える闘志と“けん制”が込められていた。

 羽生がループまで跳べる事実は、これまでのトーループとサルコーの2種類のプログラムよりも、さらに得点を伸ばせるという意味と等しい。SPはループ抜きの構成で臨み、フリーは点差次第でジャンプ構成を決める可能性が高いものの、ライバルたちに与える精神的影響は大きいはずだ。「作戦がすごい大事」と話していた羽生の計画は、着実に実行されている。

 日本勢は平昌五輪でこの日まで7つのメダルを獲得しているが、金メダルはない。期待や重圧を問われると「誰が取ろうが、僕も取ります」と断言した。「自分自身が、自分の期待を超えられるように」と、ハードルを高く掲げ、乗り越えようともがいている。

 「大好きな曲を滑れる楽しさや自分が勝ちたいという気持ちも含めて、全部出したい」。心の底に潜む不安を打ち消し、不気味なほど明るく話す笑顔が不敵だった。五輪王者の称号を目指す2度目の戦いは、既に始まっているようだ。

★★★

羽生、16日SP“金”「取ります!」13時48分、4か月ぶりの舞い見逃すな
2018年2月16日5時0分 スポーツ報知
http://www.hochi.co.jp/sports/winter/20180216-OHT1T50017.html

 16日に行われるフィギュアスケート男子ショートプログラム(SP)の前日練習が15日、サブリンクで行われた。同種目で66年ぶりの五輪連覇がかかる羽生結弦(23)=ANA=は、今大会の公式練習で初めて大技の4回転ループを成功させ、フリー(17日)の構成に入れる可能性も認めた。日本勢の金メダル獲得に期待が高まっているが、羽生は「誰が取ろうが、僕も取ります」と言い切った。

 連覇への強い意志が、羽生の体からみなぎっていた。今大会は日本の金メダルがまだ出ていない。前回のソチ大会は日本唯一の金メダルが羽生だった。練習後、「意識や重圧はあるか?」の問いかけに即答した。「いや。特にないです。誰が取ろうが、僕も取ります」。柔らかな表情で、さらりと言い切った。

 前日までの練習とは、リンクに入った瞬間からスピードが違っていた。右足首を負傷する前の、いつもの羽生のウォーミングアップだった。ハイスピードなスケーティングで体を慣らしていった。開始7分で完璧な4回転トウループを降りた。続いて4回転サルコー。そして次の瞬間、練習会場のサブリンクはざわついた。4回転ループを踏み切った。韓国入り後、初成功の大技。美しい空中姿勢に、流れるような着氷は健在だった。

 右足で踏み切るループはサルコー、トウループより難易度が高い。17日のフリーで構成に組み込むことを視野に入れているのか、との問いに「はい」と大きくうなずいた。またも即答だった。プランA(別表)はループを入れた3種類4本の4回転。プランBはサルコーとトウループの2種類4本の4回転。同種類の3回転以上のジャンプは2種類を2回までしか跳べないため、プランAなら基礎点が上がるだけでなく、得意武器の3回転半(トリプルアクセル)を2本跳ぶことが可能となる。SPの結果を見て、選択することになりそうだ。

 昨年10月のロシア杯以来4か月ぶりの実戦が大一番となるが、経験豊富な羽生は「特に何も感じていない」。とにかく氷の上を滑ることが楽しくてしょうがない。66年ぶり偉業がかかる一戦を翌日に控えたこの日もそうだった。「本当に順調に計画通りできている。リラックスしながらできているので、非常にいい。今は何の心配もなく滑れる幸せが大きい」

 SPは2季ぶり3度目のショパンの「バラード1番」。最終グループのトップで登場する。「なによりも大好きな1番滑走なので、1番滑走を楽しみながら。本当に大好きな曲で滑ることができるので、その楽しさだとか、自分が勝ちたいという気持ちも含めて、しっかりと全部出したい」。19本のジャンプを跳び、前日調整を終えた。終わり間際に4回転トウループからの5連続ジャンプという離れワザで度肝を抜いた。ハイレベルな五輪を制する準備はできている。(高木 恵)

★★★

金「取ります」!羽生、ライバルの前で5連続ジャンプ決め“威圧”/フィギュア
2018.2.16 05:06
http://www.sanspo.com/pyeongchang2018/news/20180216/pye18021605060005-n1.html

 平昌五輪第7日(15日、江陵アイスアリーナ)フィギュアスケート男子で、66年ぶりの五輪連覇を狙う羽生結弦(23)=ANA=が15日、会場の江陵(カンヌン)アイスアリーナの練習リンクで公式練習を行った。昨年10月21日のロシア杯フリー以来、118日ぶりの復帰戦となる16日のショートプログラム(SP)に向けて調整。右足首負傷から実戦復帰する絶対王者は、ライバル勢の前で次々とジャンプを決め、日本勢第1号の金メダル獲得を堂々と宣言した。

 シャッ。シャッ。シャッ。観客のいない静かな練習リンクにスケート靴が氷を踏み切る音が響く。誰よりも鋭く。力強い。鮮やかなジャンプを何本も披露したのは羽生だった。絶対王者には連覇しか見えていない。日本勢金メダル第1号宣言が飛び出した。

 「誰が取ろうが、僕も取ります。(痛めた右足首は)今のところ問題ない。スイッチを入れて試合に臨みたい」

 勝ち気なコメントだけでない。ライバル勢を演技でも圧倒した。SP開始時間と同じ午後1時48分に姿を見せる。いつものように両手をリンクに合わせて滑りだし、極めて珍しいジャンプを跳んだ。

 SPを最終組で戦うトップ5選手を前に、4回転トーループを皮切りにした5連続技を決めた。引き締まった体に、鋭い目つき。転倒して苦笑いを浮かべる好敵手もいた中で、見たか、と言わんばかりのジャンプの数々。宇野昌磨(20)=トヨタ自動車=やネーサン・チェン(18)=米国=らに金メダルを譲るつもりはない。

 前日14日はわずか4本のジャンプで練習を切り上げていたが、「全然(状態を)考えもしていない」と負傷した右足首への周囲の不安を一蹴。決戦を前に一気にギアを上げた。

 宝刀を抜き、1948年と52年に五輪を2連覇したディック・バトン(米国)以来66年ぶりの偉業に挑む。練習では一昨年に世界で初成功させた4回転ループも鮮やかに降りた。現地入りしてから、この技を跳ぶのは初めて。リンクサイドで見守ったブライアン・オーサー・コーチ(56)らは拍手を送り、ライバルの陣営に万全な状態をアピールした。

 フリーの和風プログラム「SEIMEI」を演じた練習では、冒頭に4回転ループを入れる4回転3種類4本を想定したとみられる構成を披露した。この技を演技に組み込む可能性を問われた王者は「はい!」と即答。ピアノ曲「バラード第1番」を演じるSPの結果を見て投入を判断する見込みだ。

 昨年2月の四大陸選手権でも同じリンクを滑った。映像を見返し、イメージを膨らませ、決戦の地に立つ。118日ぶりの復帰戦。最終組のトップとなる25番滑走だ。

 「スケート自体を心から楽しみながら滑ることができている。何の心配もなく滑れる幸せが大きい」

 リンクに立つことに飢えていたかように、心からの笑顔を見せた。全身に自信をみなぎらせた絶対王者が、五輪連覇の偉業に挑む。(鈴木智紘)

★羽生のソチ五輪・金メダルVTR

 2014年2月13日の男子SPに全体の19番目として出場。冒頭の4回転ジャンプ、中盤のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)や3回転のコンビネーションも完璧に成功し、史上初の100点超えとなる101・45点で首位発進した。翌14日のフリーはジャンプでミスがあったものの、178・64点で1位。合計280・09点で、フィギュアスケート日本男子初の金メダルを獲得した。

★ファン大行列

 男子SPを翌日に控えた15日夜、会場の本番リンクで公開練習が行われ、開場を待つ羽生目当てのファンらが早朝から異例の行列を作った。公式練習のチケット2000枚は大会開会前に売り切れ。午後6時の練習開始に向け、午前4時過ぎからファンが集結した。15日昼に練習リンクで調整した羽生は午後9時からの公開練習を見送ったため、絶対王者が不在の本番リンクにはため息が漏れた。羽生はSPが午前開始のため、休養を優先したとみられる。

★ゆづ見たさに日本から1万人!?

 一挙手一投足に注目が集まっている羽生。韓国紙の朝鮮日報は15日付の紙面で「江陵羽生特需」との記事を掲載。会場がある江陵市が大会期間中に日本から約1万人の観戦客を見込んでいると紹介し「このうちの相当数が羽生ファンと言っても過言ではない」と伝えた。昨年に同じ会場で行われた四大陸選手権では、日本から約4000人が訪れたとされている。

★★★

羽生 金1号「獲ります」、幸せかみしめ最終調整 いざ連覇へ
2018年2月16日 05:30
https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2018/02/16/kiji/20180215s00079000309000c.html

 フィギュアスケートの男子ショートプログラム(SP)は、16日に江陵アイスアリーナで行われる。五輪男子66年ぶりの2連覇を狙う羽生結弦(23=ANA)は15日、サブリンクで最終調整。韓国入り後初めて高難度の4回転ループにも着氷し、痛めていた右足首の回復をアピール。日本の金メダル1号に意欲を示した。

 公式練習の緊張感が一気に増した。この日から滑走グループごとに行われ、チャン、フェルナンデス、宇野ら金メダルを争うライバルたちが集結。その中で羽生は、練習が始まると真っ先にリンクに下りて、勢いよく滑りだした。

 前日まで練習の序盤は慎重にスケーティングを確認していたが、すぐにジャンプを開始した。精力的に計19本も跳び、4回転ジャンプは計10本跳んで8本着氷する高い成功率を示した。さらに韓国入り後4度目の公式練習で初めて大技の4回転ループにも成功。練習の終盤には試合では跳ばない4回転トーループ―1回転ループ―3回転サルコー―1回転ループ―3回転サルコーの5連続ジャンプまで披露した。

 気迫たっぷりのデモンストレーションで、ライバルたちに復調ぶりをアピール。11月に痛めた右足首を気にするそぶりはなく、時折笑顔をのぞかせながら40分間の練習を終えた。「今のところ問題ない。何の心配もなく滑れる幸せが大きい」と不安を打ち消した。

 48、52年を制したリチャード・バットン(米国)以来、五輪男子66年ぶりの2連覇へ向けた戦いが始まる。実戦は10月のロシア杯以来約4カ月ぶり。「バラード第一番」を滑るSPは最終組1番手の25番滑走。「大好きな1番滑走を楽しみたい。3年目の本当に大好きな曲を滑る楽しさや自分が勝ちたいという気持ちもしっかりと全部出したい」。自分への期待は膨らんでいる。

 トーループ、サルコーに続く3種類目の4回転ジャンプとなるループの投入の可能性を聞かれると「ハイ」と明言した。もしSPで出遅れた場合にはフリーでループを入れた高難度のジャンプ構成にして逆転を狙うこともできる。勝負のカードも手元にそろえた。

 大会中盤に入り、日本は既に7個のメダルを獲得したが、内訳は銀4、銅3で、まだ金がない。その状況を問われると、「誰が獲ろうが、僕も獲ります」と語気を強めた。金メダル1号へ、いよいよ日本のエースが出陣する。

★★★

羽生結弦が「一番、影響を受けた先生」が教え子にエール「自分のために頑張って」
2018年2月16日6時0分 スポーツ報知
http://www.hochi.co.jp/sports/winter/20180215-OHT1T50231.html

 フィギュアスケート男子は16日にショートプログラム(SP)、17日にフリーが行われる。2014年ソチ五輪王者の羽生結弦(23)=ANA、仙台市出身=は66年ぶりの同種目連覇を目指す。東北高校1年時の担任だった高橋敏之教諭(46)は、羽生が高校時代に「影響を受けた」と名前を挙げていた恩師だ。右足首の靱帯(じんたい)損傷から復活を目指す教え子に「自分のために演じることで、みんなが喜ぶ」とエールを送った。

 2014年のソチ五輪で羽生が男子フィギュアで金メダルを獲得する約1年半前。“高校生の羽生の声”が掲載された13年度の東北高学校案内に「一番、影響を受けた先生」として名前を挙げたのが1年時に担任だった高橋さんだ。当時を振り返り「素直でまじめで本当に手がかからない。一度決めたことは絶対に曲げない子でした。特別扱いせずに接してきたので(入学案内を)見たときはびっくりしました」という。

 影響を受けた言葉。それは高橋さんが「強いて言えば注意した」というものだ。

 羽生「大きな大会の後に風邪を引いて休みがちだった僕に先生は『学校に来ることとスケートをすることは、直接関係はないけれど、学校に来ることを通して精神力を鍛えることができる』と言いました。たとえ試合で疲れていても、なんとか頑張って1日登校すれば、2日目も来られるようになる、体が弱るのはつまり気のゆるみなのだということ。僕は3年生になった今もその言葉を胸に頑張っています」(原文抜粋)

 高校1年の頃から遠征はあったが、2、3年時に比べると学校に来られる時間は多かった。クラスの仲間とも分け隔てなく接し、高橋さんが担当する体育では「フィギュアでもジャンプを追求していたせいか分かりませんが、バレーボールやバドミントンは上手だった。ほかにも適応する能力は高かった」という。ただ、ぜんそくの持病もあり、大会の翌日などに風邪をこじらすこともあった。その中で高橋さんの頭に浮かんだのは同僚から聞いた同校OGで元女子プロゴルフ世界ランキング1位の宮里藍さん(32)だ。

 高校3年でプロ転向する前からツアーを転戦していたが「日曜の夕方まで大会があっても、必ず月曜の朝には登校していたと聞いた。大会には特別欠席を使って参加している。やりたいことをしているなら、やるべきこともしないと一流の選手になれない」。羽生や両親にも両立の大切さを伝え、その後は大会翌日も学校に来るようになった。

 昨年11月に右足首の靱帯を損傷。懸命のリハビリと調整を経て、男子フィギュア66年ぶりの五輪連覇の舞台に挑む。「まずは、多くのことを背負わず、自分のためにやりたいことを頑張ってほしい。それを出せれば、みんなは喜んでくれると思いますから」。教え子が再び華麗に舞うことを静かに見守る。

 ◆羽生 結弦(はにゅう・ゆづる)1994年12月7日、仙台市生まれ。23歳。ANA所属。4歳から競技を始め、七北田中で10年世界ジュニア優勝。東北高に進学し、12年世界選手権銅メダル。14、17年同金メダル。全日本選手権12~15年4連覇。グランプリファイナル13~16年4連覇。14年ソチ五輪金メダル。172センチ、57キロ。家族は両親と姉。

★★★

金へハイテンション羽生「スケートできるって幸せ」
nikkan 2018年2月16日7時47分
https://www.nikkansports.com/olympic/pyeongchang2018/figureskate/news/201802160000111.html

 超ハイテンションで出陣だ。フィギュアスケート男子で66年ぶりの2連覇を狙う羽生結弦(23=ANA)が今日16日、ショートプログラム(SP)で右足首故障から約4カ月ぶりに実戦復帰する。前日15日は会場のサブリンクで調整し、大技4回転ループを含む、4回転を10本中8度成功させるなど絶好調。日本人金メダル第1号の重圧を問われると「誰が取ろうが、僕も取ります」と力強く宣言した。

 最終調整の終盤。羽生は流れるポップミュージックに頭を揺らしていた。先に練習を切り上げた金博洋、フェルナンデスに笑顔で拍手。最後はトップスピードでリンクを回って終了。ノリノリで取材エリアに現れると「順調に計画通りに出来ている。リラックスしながら出来ているので、非常にいいなと思われます」と笑顔。最終組1番の滑走順については「何よりも『だいっ好きな』1番滑走」と「大」を強調するなど、終始ハイテンションだった。

 昨年11月にNHK杯の公式練習で右足首を痛めてから3カ月。最後の試合となったロシア杯から4カ月。「公式練習をできていることが幸せ。足首のことや体のことを考えずに、スケートができるって幸せ」。強行出場しようとしたNHK杯も、治りかけだった12月の全日本選手権も欠場。ただただ、うれしかった。

 表情には自信が浮かんだ。ジャンプの高梨、スピードスケートの小平…。ここまで日本勢メダル候補は誰も頂点に届いていない。金メダル第1号の重圧を問われると「特にないです。誰が取ろうが、僕も取ります」と早口で即答。五輪男子シングルではディック・バトン(米国)以来66年ぶりとなる連覇をキラキラした瞳で見据えた。

 練習での滑りが自信を裏付ける。3回転で体を温めると、4回転を連続で跳び始め、現地入り後初めて挑んだ4回転ループもきれいに着氷した。4回転は10本中8本と高確率。最終組のライバルの前で跳べることを示した。13日の会見では4回転ループの導入には言葉を濁したが、この日は「はい」と隠さず答えた。

 今季は初戦オータム・クラシック、続くロシア杯も2位。勝ちに飢えている。昨年8月。故郷仙台の「勝負の神様」大崎八幡宮で必勝祈願した。16年リオ五輪前に福原愛が参拝し、卓球女子の団体銅メダルにつなげた五輪と縁ある神社。羽生の干支(えと)の戌(いぬ)の守護神でもある。18年戌年最初の大一番まで、神様はそのほほ笑みをとっておいたのかもしれない。

 気持ちを高揚させて思いを吐き出し、最後にサムアップポーズを作って会場を去った羽生。今日13時48分、世界にその滑りを見せる。【高場泉穂】

★★★

<平昌通信>そして誰もいなくなった
kahoku 2018年02月17日土曜日
https://www.kahoku.co.jp/special/spe1192/20180217_07.html

 フィギュアスケート男子ショートプログラム(SP)の前日練習が15日、会場の江陵アイスアリーナの本番リンクでありました。練習は有料で公開されています。多くの観客は羽生をお目当てとした日本人ファンでした。
 不測の事態が起きました。午後9時。羽生が登場するはずの最終組に現れたのは、中国の金博洋のみ。他の選手は翌日に向けた調整を優先し、参加しませんでした。しかも、金も自分の曲かけ練習が終わると早々に退場。リンクには誰もいなくなりました。
 むなしく流れる羽生のSPの楽曲「バラード第1番」。日本のファンはさぞがっかりしただろう、でもなぜ誰も席を立たないんだろう。そう思っていると、衝撃的な光景が…。
 曲が終わった瞬間、無人のリンクに向かって割れんばかりの拍手が沸き起こりました。ファンの熱意には頭が下がるばかりです。
(佐藤夏樹)