2018.02.16 - 平昌冬奥 Day 5 SP 图集(外媒)
▶2018.02.16 - 平昌冬奥 Day 5 SP 一問一答 / 新闻报导 / 图集(日媒) / 记者会图集
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2018.02.16 - 平昌冬奥 Day 5 SP 图集(日媒)
▶2018.02.16 - 平昌冬奥 Day 5 SP 一問一答 / 新闻报导 / 图集(外媒) / 记者会图集
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2018.02.16 - 平昌冬奥 Day 5 SP 新闻报导
▶2018.02.16 - 平昌冬奥 Day 5 SP 一問一答 / 图集(日媒) / 图集(外媒)
羽生登場目前、最終グループ6人は全員が4回転2本予定
https://www.daily.co.jp/olympic/2018/02/16/0010990921.shtml
daily 2018.02.16
「平昌五輪・フィギュアスケート男子・SP」(16日、江陵アイスアリーナ)
日本の羽生結弦(23)=ANA、宇野昌磨(20)=トヨタ自動車=が登場する最終グループが6分間練習に登場した。
羽生は最終グループ第1滑走、宇野は第4滑走。
最終グループの演技予定表では全員が単独の4回転ジャンプ、4回転からのコンビネーションジャンプ、3回転アクセルというジャンプの構成になっている。SPで2度の4回転ジャンプを成功させられるかどうかが、フリーに影響を与えそうだ。
最終グループ滑走前の時点でトップはドミトリー・アリエフ(OAR)の98・98点。2位はソチ銀のパトリック・チャン(カナダ)で90・01点、3位はアダム・リッポン(米国)の87・95点。日本の田中刑事は80・05点で14位。
★★★
羽生、驚異の回復力 フリーには課題も
daily 2018.02.16
https://www.daily.co.jp/olympic/2018/02/16/0010991580.shtml
フィギュアスケート男子で五輪連覇を目指す羽生結弦がショートプログラム(SP)で高得点を挙げて首位発進した。昨年11月に右足首を負傷し、実戦としてはほぼ4カ月ぶりのぶっつけ本番。故障の後遺症や試合勘などが心配されていたが、驚異の回復力だ。ほぼ完璧な演技で周囲の不安をひとまず振り払った。
▽「カミング・バック」
羽生には何度も驚かされてきた。19歳でソチ五輪の金メダルを獲得した時。その後、4回転ループを世界で初めて成功、演技全体のレベルも高めた。世界最高得点を何度も更新し、限界はあるのだろうかと思わせた。
その一方で172センチ、57キロの細身の体は何度も悲鳴を上げた。ジャンプの着氷の衝撃も影響するのか、いろいろな箇所を故障している。その都度、予想以上の早さで復帰して大舞台で結果を残してきた。
ただ今回ばかりは様相が違った。右足首の靱帯(じんたい)を損傷したのはグランプリシリーズ、NHK杯の公開練習だった。腱(けん)と骨にも炎症を起こした。4回転ルッツの着氷に失敗した羽生の右足が、氷上でいびつに曲がっていた。痛々しいシーンがテレビで繰り返し流れた。残酷な映像はもう放映しないでほしい、と多くのファンが願った。
「残酷」と感じたのは、足首の不自然な曲がり方に対してだけではない。これで羽生の五輪連覇の夢は絶たれた、と思われたからだ。五輪本番に間に合わないかもしれない。本人にもそんな焦りが生じたはずだ。
約2カ月間も練習できない重大な事故からよみがえった。4回転ジャンプを再開してまだ2週間ほどだというのに、SPでは4回転サルコーから入り、3回転半(トリプルアクセル)、4回転-3回転の連続トーループをよどみなく決めた。高さも回転も十分で出来栄え点も稼いだ。
SPの得点は自己の持つ世界最高得点(112・72点)に迫る111・68点。演技を終えてリンクから降りると「カミング・バック」とつぶやき、復活を宣言した。羽生の回復力に、再び驚かされる結果となった。
▽課題はスタミナ
平昌入り後は、これまで以上に吹っ切れた様子を見せていた。故障の苦しみからの解放が、もともと前向きな性格をさらにポジティブにさせたのか。それとも、不安を打ち消すために、意識的に強気を装っていたのか。
試合前の会見などでは「どの選手よりも勝ちたい気持ちが強くある」「クリーンに滑れば絶対に勝てる」「(金メダルを)僕が取ります」と、自らを鼓舞するような自信満々の言葉を発し続けた。
SPの演技を見る限り、言葉にうそはなかった。しかし「絶対王者」の真価が問われるのはここからだ。フリーに向けてはやはり練習期間や実戦の不足からくる不安は拭えない。
第1の課題がスタミナだ。演技時間が2分40秒(±10秒)のSPに対し、フリーは4分30秒(同)の長丁場。羽生の体は故障前よりさらにスリムになったようにも見える。ジャンプを後半にも多く組み込むプログラムに、体力が耐えることができるか。
▽4回転の数と成否
4回転ジャンプの構成が第2の焦点になる。今季の羽生は、ルッツを成功させて4回転を4種類に増やしたが、故障の引き金となったこともありルッツは回避するという。残るループ、サルコー、トーループの3種類を跳ぶのか、慎重に2種類の組み合わせにとどめるのか。
4回転は基礎点が高いだけ大きな得点源だが、失敗のリスクも大きい。SP2位のフェルナンデス(スペイン)とは4・10点差。4回転1個の成功、失敗で逆転可能な差だ。個々の技術の出来栄え点や、演技構成点でも高得点をたたき出せるだけに、その決断が焦点となる。
66年ぶりという五輪2大会連続金メダルの偉業に向けて、楽しみが多い分、懸念要素も少なくない。羽生の類いまれな集中力にもう一度、驚いてみたい。(共同通信=荻田則夫)
★★★
「羽生がプーさんの雨を降らせた」と米報道 TVでも映り込みで話題
daily 2018.02.16
https://www.daily.co.jp/olympic/2018/02/16/0010991411.shtml
平昌五輪のフィギュアスケート男子ショートプログラム(SP)が16日、江陵アイスアリーナで行われ、昨年11月に右足首を負傷した羽生結弦(23)=ANA=が2本の4回転ジャンプを決め、111・68点をマークし首位に立った。2位はハビエル・フェルナンデス=スペイン=で107・58点、3位は宇野昌磨(20)=トヨタ自動車=が104・17点で入った。
米NBCテレビ(電子版)は「羽生が演技後にプーさんのシャワー(雨)を降らせた」と報じた。ニューヨークタイムズのスポーツコラムニストも羽生の演技を絶賛した上で「会場にいる日本のファンは歓喜!プーさんのぬいぐるみが氷の上に雨を降らせている。すごい」と驚きをもって伝えた。このツイートは同紙の公式サイトでも紹介されている。
NBCは、1948年サンモリッツ五輪、52年オスロ五輪で連覇を成し遂げた米代表のディック・バトン氏以来の五輪連覇に注目が集まることを伝えた上で「彼の熱狂的なファンは、彼のSP演技後、プーさんのシャワーを降らせた」と報道。演技後、リンクに投げ込まれた後、回収され、リンクサイドに山積みになったプーさんのぬいぐるみの写真をアップした。
海外メディアでは、羽生の演技後にリンクに投げ込まれる大量のくまのプーさんのぬいぐるみに注目が集まっており、平昌での記者会見でも、海外の記者から「なぜプーさんのぬいぐるみが投げ込まれるのか?」などの質問が飛んでいた。
この日も、羽生の演技後に投げ込まれ、積み上げられたプーさんのぬいぐるみが、何度も他の選手の演技の生中継に映りこんでおり、ネット上では「プーさん」が急上昇ワードで上位にランクするなど、羽生の劇的な復活演技とともに注目を集めた。
★★★
羽生 完ぺき3A「アクセルに懸ける思いはたぶんみんなが想像できないところ」
daily 2018.02.16
https://www.daily.co.jp/olympic/2018/02/16/0010991929.shtml
「平昌五輪・フィギュアスケート男子・SP」(16日、江陵アイスアリーナ)
右足の負傷から3カ月を経ての復帰戦で、66年ぶりの五輪連覇を目指す羽生結弦(23)=ANA=はすべてのジャンプを成功させ、世界に衝撃を与える復活劇で、111・68点とSP首位発進を決めた。
「アクセルに懸ける思いはたぶんみんなが想像できないところにある」-。
以前、羽生はそう話したことがある。連覇という使命に加え、ケガ明けのぶっつけで挑むことになった重圧の掛かるSP。他の選手との格の違いを見せつけたのは、そのアクセルだった。後半の1発目のジャンプ。高く、そして飛距離のトリプルアクセルを軽やかに着氷。出来栄え点(GOE)は上限マックスの3点。ジャッジ9人全員が3点をつけるまさに完ぺきなジャンプだった。SPでトリプルアクセルは必須要素。それぞれしっかり着氷させた2位フェルナンデスのGOEは2・43点、3位の宇野は0・71点、4位の金は2・14点。どれだけ羽生のジャンプが完ぺきだったかが分かる。
すべてのジャンプの中で唯一前向きに踏み切り、恐怖心を伴うアクセルは苦手とする選手が多い中、「何よりも僕がスケートをここまで好きになってこれたのは、アクセルのおかげだし、アクセルがなかったら僕は全日本ノービスでも優勝できなかった。こんなに自信をもってスケートをすることはできなかったかもしれない」と話すほど熱いアクセル愛を持つ羽生。パーフェクトに決めた宝刀が、完全復活を告げていた。
★★★
羽生結弦が完璧演技「ありがとう」 111・68点、4回転2本成功
daily 2018.02.16
https://www.daily.co.jp/olympic/2018/02/16/0010990974.shtml
「平昌五輪・フィギュアスケート男子・SP」(16日、江陵アイスアリーナ)
66年ぶりとなる五輪連覇を狙う羽生結弦(23)=ANA=は111・68点。残り5人の段階で暫定1位となった。宇野昌磨(20)=トヨタ自動車=も2本の4回転ジャンプを決め104・17点だった。
羽生は冒頭の4回転サルコーを成功。続く3回転アクセルも余裕を持って着氷した。4回転トーループ-3回転トーループも降りた。
演技が終了する前から完璧な演技を確信したファンから歓声を浴びた。演技後は「ありがとうございました」と口を動かしたように読み取れた。
4回転サルコーは13・21点、4回転からのコンビネーションジャンプは18・63点と高い得点を得た。技術点が63・18点、構成点は48・50点を記録した。
演技前の6分間練習でリンクに入った段階で大きな注目を集めた。ジャンプ一つ一つを確認するごとに「フワー」という歓声が上がっていた。得点を確認すると「111」と指で表現する余裕も見せた。
昨年11月に右足首を痛めて以来となる復帰戦だった。
★★★
羽生結弦が完全復活!111・68点でSPトップ「カミングバック」 宇野は3位
daily 2018.02.16
https://www.daily.co.jp/olympic/2018/02/16/0010991043.shtml
「平昌五輪・フィギュアスケート男子・SP」(16日、江陵アイスアリーナ)
右足の負傷から3カ月を経ての復帰戦で、66年ぶりの五輪連覇を目指す羽生結弦(23)=ANA=は2本の4回転ジャンプを決め、111・68点とSPトップに立った。宇野昌磨(20)=トヨタ自動車=も羽生結弦(23)=ANA=に続き、4回転ジャンプ2本を着氷させ、104・17点で3位だった。
羽生は冒頭の4回転サルコー、続く3回転アクセル、4回転トーループ-3回転トーループをすべて成功させた。演技終了後は客席に向かって「ありがとうございました」と口を動かしたように読み取れた。「アメージング」とオーサーコーチに出迎えられると「カミングバック」と応じた。
インタビューには「自分自身も疑問に思うエレメントもなくうれしく思っています」と応じ、「でも滑走順だとか、自分のサポートメンバーだとか、応援してくれるファンの方々、本当に自分は恵まれているなと思って滑っていた」とファンやスタッフへの感謝の思いをにじませた。
復帰戦と連覇という2つの要素で重圧がかかっていたが、「僕はオリンピック知っていますし」と一言。続けて「大きいこと言うなと言われるかもしれないですけど、僕は元オリンピックチャンピオンなんですけど、リベンジしたい。チャンピオンなのにリベンジしたいはおかしいですけど、明日に向けてリベンジしたい」と強い思いを口にした。
宇野は冒頭に4回転フリップを成功。スピン、ステップをはさみ、4回転トーループ-3回転トーループも降りた。最後の3回転アクセルも降りた。演技終了後には右腕を振り上げガッツポーズ。満足そうな表情を浮かべた。
★★★
勝負のフリー、羽生22番滑走 最終組4番目 宇野は最終滑走
daily 2018.02.16
https://www.daily.co.jp/olympic/2018/02/16/0010991096.shtml
「平昌五輪・フィギュアスケート、男子フリー」(17日、江陵アイスアリーナ)
ショートプログラム(SP)を終えて、フリーへ向けた滑走順抽選が行われた。2位に4・10点差をつけて断トツの首位発進を決めた羽生結弦(23)=ANA=は最終組4番目の22番から66年ぶりの連覇を目指す。
3位につける宇野昌磨(20)=トヨタ自動車=は最終滑走の24番、2位発進のフェルナンデス(スペイン)は最終組5番目の23番となった。
20位の田中刑事(23)=倉敷芸術科学大大学院=は第1組の5番目に決まった。
★★★
羽生の“生着替え”映るハプニングにファン歓喜 ネット上は羽生ワードが占拠
daily 2018.02.16
https://www.daily.co.jp/olympic/2018/02/16/0010991218.shtml
平昌五輪のフィギュアスケート男子ショートプログラム(SP)が16日、江陵アイスアリーナで行われ、昨年11月に右足首を負傷した羽生結弦(23)=ANA=が2本の4回転ジャンプを決め、111・68点をマークし首位に立った。2位にハビエル・フェルナンデス=スペイン=で107・58点、3位は宇野昌磨(20)=トヨタ自動車=が104・17点で入った。
羽生の“完全復活”にネット上も騒然。「羽生くん」「プーさん」「羽生」「羽生結弦」など羽生関連のワードが急上昇ランキングの上位を占拠した。この日のSPの模様はTBS系で生中継されたが、演技終了後にファンを歓喜させる“ハプニング”もあった。
演技後の羽生、宇野のインタビューが流れた後だった。ウォームアップエリアの映像が映り、中央奥に小さく羽生の姿が。ドリンクを口にしながら後片付けモードに入っていた羽生だが、会場を後にする他国選手にぺこりと頭を下げる姿が写り、その後、白い公式ジャンパーを脱ぐと、今度は衣装の背中のチャックに手をかけ、右腕から脱ぎ始めた。右肩部分のたくましい筋肉があらわになり、今度は左肩…というところで、別の選手にあいさつし、何やら両手で×(バツ)ポーズ。TBSの映像はここで切り替わった。
時間にして10秒ちょっとだったが、ネット上では、この羽生の“生着替え”映像に、大興奮。「いきなり生着替え始まって、右肩だけ見えたとこで中継のカメラが切り替わった。いやぁ別の意味でドキドキ…」「羽生くんのお着替えが。。!少し見れた セクシー」「一瞬出てた羽生くんのお着替えシーン」など、歓喜ツイートであふれていた。
★★★
羽生結弦、狙うはソチの「リベンジ」 転倒しながら金「4年間強くなった一つの原因」
daily 2018.02.16
https://www.daily.co.jp/olympic/2018/02/16/0010991214.shtml
「平昌五輪・フィギュアスケート男子・SP」(16日、江陵アイスアリーナ)
昨年11月の右足の負傷からの復帰戦で、66年ぶりの五輪連覇を狙う羽生結弦(23)=ANA=が4回転ジャンプ2本を成功させるなど完璧な演技を見せ、111・68点でトップに立った。演技後は「僕は今、元オリンピックチャンピオンなんですけど、リベンジしたい」と発言。そこには金メダルを獲得しながら不本意な演技に終わったソチ五輪のフリーが頭にあった。
SPトップで臨んだソチ五輪のフリーでは演技冒頭の4回転サルコーで転倒。続く4回転トーループはきれいに降りたものの、3回転フリップも決められず「終わった瞬間はダメだろうなと思いました」と敗戦を覚悟するほどだった。
演技後、出迎えたオーサーコーチに「カミングバック」と応じた羽生だが、当然、まだ大会は終わりではない。「僕は元、今は元って言えばいいのかな。オリンピックチャンピオンなんですけど」と自分の立場を表現した後「リベンジしたい」と宣言した。「オリンピックチャンピオンって言った後にリベンジしたいって言うのはおかしいですけど。フリーのミスがここまで4年間強くなった一つの原因だと思っているので、また明日に向けてリベンジしたいという気持ちが強いです」とフリーで会心の滑りを見せた上での連覇に照準を合わせた。
★★★
66年前連覇のバトン氏も羽生を絶賛「この上ないトリプルアクセル」「美しい」
daily 2018.02.16
https://www.daily.co.jp/olympic/2018/02/16/0010991245.shtml
「平昌五輪・フィギュアスケート男子・SP」(16日、江陵アイスアリーナ)
圧巻の演技でトップに立った日本の羽生結弦(23)=ANA=に伝説のスケーターも絶賛した。48年サンモリッツ大会、52年オスロ大会でフィギュア男子の連覇を達成したディック・バトン氏が自身のツイッターで「美しいプログラム、美しい振り付けだった」と振り返った。
羽生はバトン氏以来の連覇を目指している。伝説のスケーターらしく、ジャンプのように目立つ面だけではなく「選曲が素晴らしい。イン、アウトのエッジ使いも美しい」と演技全体を見渡して評価をした。「4回転より軽視されるものの美しいスピン」と、ジャンプ以外の要素も挙げ、「この上ないトリプルアクセル」、「音楽がスケートを支え、スケートが音楽を支えている」と技術面や音楽と滑りの調和など、さまざまな角度から絶賛した。
最後に「まるでテディーベアの雨が降り注いだ」と、演技終了後にディズニーキャラクターで羽生が好きな「くまのプーさん」がファンから投じられたことを表現していた。レジェンドも羽生が好きなグッズということまでは知らなかったようだ。
★★★
羽生結弦の復活劇に“くまのプーさんの雨”
daily 2018.02.16
https://www.daily.co.jp/olympic/2018/02/16/0010991386.shtml
「平昌五輪・フィギュアスケート男子・SP」(16日、江陵アイスアリーナ)
圧巻の演技を見せた羽生結弦(23)=ANA=に「くまのプーさん」の雨が降り注いだ。
従来、落ち着くからという理由で試合会場にはディズニーキャラクター「くまのプーさん」のティッシュカバーを持ち込んでいた。今回は意匠に厳しいIOCに配慮したのか、ケーキを模したティッシュケースを用いている。
演技を終え、四方のファンへ深々と頭を下げる羽生へ向けて、スタンドからはプーさんのグッズが多数投げ込まれた。こうした事情をよく知っているファンからのはからいと思われる。投げ込まれたプーさんグッズはスタッフのスケーターが次々と回収していった。
66年前のオスロ大会で連覇を果たしている伝説のスケーター、ディック・バトン氏はツイッターで「テディーベアの雨が降るようだ」とこの模様を表現していたが、さしものレジェンドも羽生の好みまでは把握していなかったようだ。
★★★
羽生復活に各界から絶賛 信成は号泣絵文字、宮根は「開いた口ふさがらない」 海外も報道
daily 2018.02.16
https://www.daily.co.jp/olympic/2018/02/16/0010991495.shtml
「平昌五輪・フィギュアスケート男子・SP」(16日、江陵アイスアリーナ)
圧巻の演技で首位発進の羽生結弦(23)=ANA=にフィギュア界のみならず、角界から絶賛の声が上がった。66年前のオスロ大会で金メダルを獲得し“最後の連覇”選手となっているディック・バトン氏は「美しいプログラム、美しい振り付けだった」と絶賛した。
ツイッター上で各選手の解説を続けていた元世界女王の安藤美姫は「最初、静かに始まりその余韻に浸りつつ繰り出された美しいジャンプ 表現されたスピン。そして最後にかけてピアノの繊細で力強い旋律に乗せたステップ」と、演技全体を見渡した上で演技を絶賛。「しいていうならサルコウ(最初のジャンプ)はもっと流れるジャンプを持っている羽生選手。でもこれはご愛敬」と伸び代も挙げた。
キャラクターを生かしたのが織田信成。現役中から号泣キャラクターが定着しているが、4つ続けて涙を流している“号泣絵文字”を並べて、感動を表現した。
TBS系での中継では解説の鈴木明子が「幸せでした。立ち会うことができて…」と感激の様子で瞳を潤ませ、進行役の中居正広は驚嘆の表情で、「羽生選手の生ドキュメントを見ているような、こんなドラマチックなことあるのかな」と感嘆していた。演技後にニュースとして報じた読売テレビ・日本テレビ系列「情報ライブ ミヤネ屋」ではキャスターの宮根誠司が「本当に大けがをして、リンクに上がれなかった人とは思えないぐらい。あいた口がふさがらない。すごすぎて」とため息まじりに語った。
海外でも羽生を称賛する記事が多く伝えられた。ニューヨークタイムス電子版は「ユズル・ハニュウが輝く」。ガーディアン電子版は「みんなに僕が帰ってきたと見せたかった。ただいま」という羽生のコメントとともに、「滝のような『くまのプーさん』中に羽生結弦は立っていた。銀盤の中央に。彼はいた。SP五輪記録を称える声援に深々と頭を下げていた」と王者の帰還を表現していた。
★★★
羽生SP首位!4カ月ぶり実戦復帰 ジャンプすべて成功 完ぺき演技で111・68点 五輪連覇へ好発進
2018年2月16日 13:48
https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2018/02/16/kiji/20180216s00079000167000c.html
平昌五輪は16日、フィギュアスケート男子ショートプログラム(SP)が江陵アイスアリーナで行われ、昨年11月のNHK杯の公式練習中に右足首を負傷した羽生結弦(23=ANA)が同10月のロシア杯以来約4カ月ぶりに実戦復帰した。すべてのジャンプを完ぺきに決め、世界最高得点でもある自己ベスト112・72点に迫る111・68点をマークし首位。五輪男子66年ぶりの2連覇へ向け、好発進した。2位にハビエル・フェルナンデス(26=スペイン)が107・58点、3位に宇野昌磨(20=トヨタ自動車)が104・17点で入った。
羽生は最終第5組1番手の25番滑走。しっとりと滑り出し、冒頭で4回転サルコーに成功。予定していたループから難度を下げた。フライングキャメルスピンは足換えのシットスピンはスピード豊か。ジャンプの基礎点が1・1倍になる後半に、まずトリプルアクセルを余裕を持って決め、4回転と3回転の連続トーループは2本目で両手を掲げる完成度の高さ。流麗なステップシークエンスは音符のひとつひとつを表現するよう。足換えのコンビネーションスピンの途中から大きな拍手が沸いた。
前日15日には精力的に計19本もジャンプを跳び、4回転ジャンプは計10本のうち8本着氷する高い成功率を示した。さらに、韓国入り後4度目の公式練習で大技の4回転ループにも初成功。右足首の回復をアピールした。
この日は午前8時35分から本番リンクで公式練習。4回転サルコーの回転が抜けるミスが目立ったが、最後は修正。30分割り振られた練習を22分で終えた。
★★★
羽生結弦「カミンバック!」ノーミス演技で111・68点
2018年2月16日13時58分 スポーツ報知
http://www.hochi.co.jp/sports/winter/20180216-OHT1T50083.html
◆平昌五輪第8日 フィギュアスケート男子SP(16日、江陵アイスアリーナ)
66年ぶり五輪連覇を目指す羽生結弦(23)=ANA=が、最終第5組のトップ(全体25番目)で登場し、自己ベストに迫る111・68点で5人を残して暫定首位に躍り出た。
昨年11月に右足首を負傷した羽生は、昨年10月のロシア杯以来4か月ぶりの実戦。製氷後の6分間練習で登場し紹介されると場内に大歓声。4―3回転ジャンプを披露した。
ぶっつけ本番の大舞台で、2季ぶり3度目となるショパンの「バラード第1番」を演じ、4回転ジャンプを2本入れる演技構成で挑んだ。
冒頭の4回転ジャンプはループからサルコーに変えて着氷。トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)も余裕を持って降りた。
基礎点が1・1倍になる後半演技には4―3回転の2連続トウループジャンプもともに決め、ほぼノーミスで演技を終えた。
リンクから戻るとオーサー・コーチと抱き合って歓喜。コーチから「アメージング!」と言われると「カミンバック!」とこたえた。
演技後、インタビューに「不満な点もなく非常にうれしい。自分は恵まれているなと思いながら滑りました」と振り返った羽生。リーは「努力した結果として出したい」と語った。
100点超えは8度目で、昨年9月のオータム・クラシックで自身7度目の世界最高得点をマークした自己ベストの112・72点以来。金メダルを獲得したソチ五輪では、SPで世界最高得点(101・45点)で首位発進し、フリーも1位(178・64点)の合計280・09点で完全優勝を果たした。
★★★
羽生のSPにアスリートら50人が熱視線 111・68点に歓声、復活を喜び合う
2018年2月16日 14:03
https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2018/02/16/kiji/20180216s00079000186000c.html
東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンター1階エントランスにある大型テレビ前には施設関係者や他競技の選手ら約50人以上が集まり、羽生の演技を見守った。
羽生の滑走順が近付くといつの間にか人垣ができ、最初の4回転サルコーが決まると大きな拍手。後半のトリプルアクセルには「たか〜い」との声も。111・68点の得点が表示されると「お〜〜〜!」と歓声が上がり、エースの復活を喜び合った。
★★★
羽生結弦、連覇に向け復活のSP首位、宇野昌磨は3位
2018年2月16日14時35分 スポーツ報知
http://www.hochi.co.jp/sports/winter/20180216-OHT1T50115.html
◆平昌五輪第8日 フィギュアスケート男子SP(16日、江陵アイスアリーナ)
男子ショートプログラム(SP)が行われ、右足首負傷から4か月ぶり実戦となった羽生結弦(23)=ANA=が、自己ベストに迫る111・68点をマークし、66年ぶり五輪連覇に向けて首位発進した。
2位は16年世界選手権2連覇のハビエル・フェルナンデス(26)=スペイン=が107・58点、宇野昌磨(20)=トヨタ自動車=が104・17点で3位につけた。田中刑事(23)=倉敷芸術科学大大学院=は80・05点で20位と大きく出遅れた。
昨年11月に右足首を負傷した羽生は、昨年10月のロシア杯以来4か月ぶりの実戦。完全復活を決めるほぼノーミスで演技を終えると、両腕を大きく広げたフィニッシュの右腕をシュッと振ってドヤ顔を見せつけた。リンクを降り、オーサー・コーチから「アメージング!」とたたえられると「カミンバック!」と最高の笑顔を見せた。
ぶっつけ本番の大舞台で、2季ぶり3度目となるショパンの「バラード第1番」を演じ、4回転ジャンプを2本入れる演技構成で挑んだ。冒頭の4回転ジャンプは当初ループからサルコーに変更し、ズバリと着氷。トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)もきれいに降り、基礎点が1・1倍になる後半演技の4―3回転の2連続トウループジャンプも決めた。
SPの100点超えは8度目。昨年9月のオータム・クラシックで自身7度目の世界最高得点をマークした自己ベストの112・72点に迫る会心演技を見せた。4か月のブランクをまるで感じさせなかった。
金メダルを獲得したソチ五輪では、SPで世界最高得点(101・45点)で首位発進し、フリーも1位(178・64点)の合計280・09点で完全優勝を果たした。
★★★
羽生SP首位、右足不安一掃!宇野3位、田中20位
nikkan 2018年2月16日14時36分
https://www.nikkansports.com/olympic/pyeongchang2018/figureskate/news/201802160000141.html
<ピョンチャン五輪:フィギュアスケート>◇16日◇男子ショートプログラム(SP)
男子で66年ぶり五輪連覇を目指す羽生結弦(23=ANA)はSP111・68点で首位、昨季世界選手権2位の宇野昌磨(20=トヨタ自動車)は同104・17点で3位に入った。
初出場の田中刑事(23=倉敷芸術科学大大学院)は、同80・05点で20位だった。
羽生は冒頭に予定していた4回転ループから4回転サルコーに変更。高いジャンプから華麗に着氷。曲調にあわせ全身を使いステップ。トリプルアクセルも難なく着氷。4回転トーループ-3回転トーループのコンビネーションも着氷を決めた。昨年11月に痛めた右足首の不安を一蹴した。演技後は納得の表情を浮かべた。リンクにはたくさんのプーさんのぬいぐるみが投げ込まれた。
宇野は冒頭の4回転フリップをうまく着氷すると、終盤の4回転トーループ-3回転トーループも着氷。トリプルアクセルは少しバランス崩したがこらえ着氷。ダイナミックな演技で観客を魅了した。演技後は笑顔でガッツポーズを見せた。
田中は冒頭の4回転サルコーで着氷時にエッジが滑り転倒。続く3回転のコンビネーションはうまく着氷。終盤のトリプルアクセルも着氷した。演技後は少し悔しそうな表情を浮かべた。
元世界王者のハビエル・フェルナンデス(26=スペイン)は3つのジャンプを全て決め同107・58点で2位に入った。 ドミトリー・アリエフ(18=OAR)が冒頭の4回転ルッツ-3回転トーループで流れに乗るとその後のジャンプでもミスなく演技を行い自己ベストの同98・98点で5位に入った。
昨年12月のGPファイナルを制したネーサン・チェン(18=米国)は冒頭の4回転で転倒。その後の2つのジャンプでもミスとなり同82・27点で17位発進となった。
2年連続世界選手権3位の金博洋(20=中国)は、冒頭の4回転ルッツ-3回転トーループは高いジャンプから難なく着氷。続く4回転トーループも着氷。トリプルアクセルも決め同103・32点で4位、ソチ五輪銀のパトリック・チャン(27=カナダ)は同90・01点で6位につけた。
★★★
羽生結弦、完璧な復活劇 男子SPで111.68点首位
asahi 2018年2月16日14時40分
https://www.asahi.com/articles/ASL2J2V96L2JUTQP00C.html?iref=pc_extlink
平昌冬季五輪は16日、フィギュアスケート男子ショートプログラム(SP)で66年ぶりの五輪連覇を目指す羽生結弦(ANA)が自身の持つ世界最高記録(112・72点)に迫る111・68点を出して、首位に立った。元世界王者のハビエル・フェルナンデス(スペイン)は4回転2本を成功させ、107・58点で2位につけた。全日本選手権を連覇している宇野昌磨(トヨタ自動車)は104・17点の高得点をマークし、3位につけた。
羽生は「スケートを滑る幸せな感じ、久しぶりに味わいました。とにかくやることはやった。得点とかではなく、できることはやった」と話した。
最終第5グループの1番目に登場した羽生は冒頭で4回転ループの予定を4回転サルコーに変更して13・21点を稼ぎ、演技後半のトリプルアクセル(3回転半)で12・35点、4回転トーループ―3回転トーループの2連続ジャンプで18・63点を加点し、技術点は63・18点をマーク。演技構成点は5要素全て9点台で48・50点だった。
宇野は4番目に登場し、冒頭の4回転フリップ、4回転トーループ―3回転トーループを着氷するなど、ジャンプをすべて成功させた。
金博洋(中)は最終滑走で103・32点を出し4位。ロシアから個人資格で参加しているドミトリー・アリエフが冒頭で4回転ルッツ―3回転トーループの2連続ジャンプを成功させて19・47点を出すなど、98・98点で5位。前回ソチ大会銀メダルのパトリック・チャン(カナダ)は苦手のトリプルアクセル(3回転半)で転倒し90・01点で6位。ミハイル・コリャダ(ロシアから来た五輪選手)は4回転ジャンプにミスがあり86・69点で8位だった。
羽生の直後に滑ったネーサン・チェン(米)はすべてのジャンプで失敗し82・27点で17位に落ち込んだ。田中刑事(倉敷芸術科学大大学院)は冒頭の4回転サルコーで転倒し、80・05点で20位だった。
★★★
羽生SP首位発進「楽しくて幸せだった とにかく満足」完ぺき演技「何年も付き合ってくれたジャンプ」
2018年2月16日 14:45
https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2018/02/16/kiji/20180216s00079000216000c.html
平昌五輪は16日、フィギュアスケート男子ショートプログラム(SP)が江陵アイスアリーナで行われ、昨年11月のNHK杯の公式練習中に右足首を負傷した羽生結弦(23=ANA)が同10月のロシア杯以来約4カ月ぶりの実戦復帰した。負傷を影響を感じさせず、完ぺきな演技を披露。自己の持つ世界歴代最高112・72点に迫る111・68点をマークして1位。五輪男子66年ぶりの2連覇へ向け、最高のスタートを切った。フリーは17日午前10時から行われる。
▼羽生(ミックスゾーンで)滑れることが楽しくて幸せだった。とにかく満足。あとは、まだ明日があるって気持ちが6割近くを占めている。せっかく早く試合終わっているので、調整したい。得点は特に何も思っていない。やれることはやった。きょうのコンディションの中で、できることはやった。サルコーもトーループもアクセルも、何年も付き合ってくれたジャンプ。久々に皆さんの声援を受けて、帰ってきたんだと思った。この曲を感じながら、自分の解釈、皆さんの解釈に触れられるものをと思ってやった。明日は明日、やるべきことをやる。
★★★
羽生結弦「五輪知ってるしチャンピオンなんで」
2018年02月16日 14時49分
http://www.yomiuri.co.jp/sports/Yuzuru-Hanyu/news/20180216-OYT1T50055.html
フィギュアスケート男子のショートプログラム(SP)で、自己ベスト(112・72点)に迫る111・68点で首位に立った羽生結弦(ANA)は「特に不満な点もなく、自分自身も疑問に思うエレメンツ(要素)も何もなくできたので、非常にうれしく思ってます」と満足そうな表情を浮かべた。
3か月前に右足首靱帯損傷の大けがを負い、復帰戦が五輪本番となった中で、完璧な演技を披露できた要因について、「僕はオリンピックを知ってますし、おっきいことを言うなって言われるかもしれないですけど、やっぱり僕は元(前)オリンピックチャンピオンなんで」と王者の誇りをのぞかせた。
この種目66年ぶりの連覇がかかる17日のフリーに向けて「自分にとっては(ソチ五輪の)フリーのミスが、ここまで4年間頑張って強くなった一つの原因だと思っている。(ケガで)2か月間滑れなかった中でも、とにかく努力をし続けた。その努力をしっかり結果として出したい」と意気込んだ。
★★★
羽生「カミンバック」と復活宣言!フリーへ「リベンジしたい気持ちが強い」
2018年2月16日 14:54
https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2018/02/16/kiji/20180216s00079000219000c.html
昨年11月に負傷して以来の復帰戦で、自己の持つ世界歴代最高112・72点に迫る111・68点をマークして首位となった羽生結弦(23=ANA)は、演技後オーサー・コーチから「アメージング」と迎えられると「カミンバック」と自ら復活を宣言した。
冒頭の4回転サルコーをきっちり決めると、最後まで羽生らしい演技を披露した。演技後のインタビューでは「特に不満な点もなく、自分自身でも疑問に思うエレメンツも何もなくできたので非常にうれしく思う」と語った。
復帰戦での首位発進となったが「僕はオリンピックを知っていますし、大きいことを言うなと言われるかもしれないけど、いまは“元”オリンピックチャンピオンなので、リベンジしたい」と意気込んだ。その後、「オリンピックチャンピオンと言ってリベンジというのはおかしいかもしれませんが、自分にとっては(ソチ五輪の)フリーのミスがここまで4年間頑張って強くなった一つの原因だと思っているので、明日に向けてリベンジしたい気持ちが強い」と説明した。
羽生は前回のソチ五輪では金メダルに輝いたものの、SPで101.45点をマークし首位発進。しかしフリーではミスが出て178.64点にとどまった「リベンジ」を誓い、ケガを克服。五輪の氷上に戻ってきた。
冒頭のジャンプを4回転ループではなくサルコーにしたことは「ここに来る前もサルコーで練習してきた。いろいろと調整が間に合わなかった部分もあった」と明かしたが「実際点数には満足しているのでサルコーにしてよかった」と満足そうな表情を見せた。
17日のフリーに向けては「とにかくやるべきことをやってきた。2カ月間滑れなかった間も、とにかく努力し続けてきました。その結果をしっかり出したい」と誓った。
★★★
17日フリー滑走順 羽生22番!宇野最終24番 フェルナンデス23番
2018年2月16日 15:00
https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2018/02/16/kiji/20180216s00079000224000c.html
平昌五輪は16日、フィギュアスケート男子ショートプログラム(SP)が江陵アイスアリーナで行われ、昨年11月のNHK杯の公式練習中に右足首を負傷した羽生結弦(23=ANA)が同10月のロシア杯以来約4カ月ぶりの実戦復帰した。負傷を影響を感じさせず、完ぺきな演技を披露。自己の持つ世界歴代最高112・72点に迫る111・68点をマークして1位。五輪男子66年ぶりの2連覇へ向け、最高のスタートを切った。フリーは17日午前10時から行われるが、羽生の滑走順は最後から3番目の22番に決まった。
自己ベスト104・87点に迫る104・17点でSP3位の宇野昌磨(20=トヨタ自動車)は最終24番。107・58点で2位につけた元世界王者のハビエル・フェルナンデス(スペイン=26)は23番。
羽生はフリーの演技後、フェルナンデス、宇野の結果を待つことになる。2人にプレッシャーをかけたいところだ。
★★★
氷上での振る舞いに王者の風格…ソチ五輪担当記者が見た羽生の進化
2018年2月16日15時31分 スポーツ報知
http://www.hochi.co.jp/sports/winter/20180216-OHT1T50125.html
66年ぶり五輪連覇を狙う羽生結弦(23)=ANA=が冒頭の4回転サルコーなどを完璧に決め、自己ベストに迫る111・68点で首位に立った。4年前のソチ五輪での金メダルを現場で取材した記者として、今回のSPには羽生の進化がハッキリと見て取れた。
第一にハイレベルを極めた演技構成。ソチのSPは冒頭で4回転トウループを跳び、得点が1・1倍になる後半にトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)と3回転ルッツ+3回転トウループを跳ぶ内容だった。今回は予定していた4回転ループを回避したものの、冒頭で4回転サルコーを成功。さらに後半にも4回転トウループ+3回転トウループを跳び、2分50秒のSPで大技の4回転を2本も鮮やかに決めてみせた。昨年11月に右足首を負傷し、2か月間氷に乗れない日々を過ごした羽生。故障の影響を感じさせなかったことはもちろんだが、種類の違う4回転を軽々と跳んだ姿に4年間の努力と進化を感じさせた。
そして、氷上での振る舞いには王者の風格が漂っていた。ソチ五輪シーズンもグランプリ(GP)ファイナルを初制覇するなど金メダル候補として名前は挙がっていたが、19歳で迎えた初めての五輪。羽生が尊敬するエフゲニー・プルシェンコ(ロシア)や日本代表の先輩である高橋大輔もおり、羽生はまだまだ若き挑戦者といった雰囲気が漂っていた。
しかし今回は違う。ソチ五輪後は世界選手権を2度制し(2014年、17年大会)、GPファイナルはソチ五輪シーズンから4連覇。何度も世界の頂点を見た王者としての余裕、プライド、自信が表情から指先の動き、演技後のインタビューでの一言一言ににじみ出ていた。
平昌で故障からの復活劇を見せた羽生。2011年3月11日、地元仙台での練習中に東日本大震災で被災。スケート靴のまま、泣きながらはって外に逃げた。自宅は半壊し、家族で避難所暮らしも体験した。地元のリンクが壊れたため、全国のスケートリンクを転々としながら練習を続けたこともあった。ドラマチックな生き様を運命づけられたかのような23歳。また新たな伝説を氷に刻むことは間違いない。(記者コラム・飯塚 久美子)
★★★
66年前に五輪連覇のバットン氏 羽生を絶賛「信じられないくらい」
2018年2月16日 15:40
https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2018/02/16/kiji/20180216s00079000247000c.html
平昌五輪は16日、フィギュアスケート男子ショートプログラム(SP)が江陵アイスアリーナで行われ、昨年11月のNHK杯の公式練習中に右足首を負傷した羽生結弦(23=ANA)が同10月のロシア杯以来約4カ月ぶりの実戦復帰した。負傷を影響を感じさせず、完ぺきな演技を披露。自己の持つ世界歴代最高112・72点に迫る111・68点をマークして首位。五輪男子66年ぶりの2連覇へ向け、最高のスタートを切った。66年前の王者リチャード・バットン氏(88)がツイッターで羽生を絶賛した。
バットン氏は米ニュージャージー州出身。1948年サンモリッツ五輪、52年オスロ五輪と連覇を成し遂げた。
この日は、羽生について「エッジの使い方がとても素晴らしい。4回転だけではなく、トリプルアクセルも信じられないくらい素晴らしさ。音楽が彼のスケートを支え、スケートが音楽を支えている。ビューティフルなプログラムで、ビューティフルな振付」などと称えた。
★★★
羽生結弦の生着替え映り込みファン騒然「鼻血出る」
nikkan 2018年2月16日16時37分
https://www.nikkansports.com/olympic/pyeongchang2018/figureskate/news/201802160000536.html
羽生結弦(23=ANA)が16日、平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)フィギュアスケート男子ショートプログラムで圧巻の演技を披露してファンを感動させたが、ネット上ではテレビ中継に映り込んだ“生着替え”シーンが話題になった。
昨年11月にNHK杯の公式練習で右足首を痛めてから3カ月、最後の試合となったロシア杯から4カ月。ぶっつけ本番での五輪となったが、自己ベストに迫る111・68点で首位に立った羽生。演技後のインタビューでは17日のフリーに向けて「自分にとってはフリーのミスがここまで4年間強くなった1つの原因なので、また明日に向けてリベンジしたいなという気持ちが強いです」と決意を語った。
テレビ中継ではその後、ウオームアップエリアに戻った羽生の姿を映し出していたが、羽生が着替え始めるとカメラが切り替わった。
しかし上着を脱ぐ羽生の姿がわずかに映り込み、ファンは大興奮。ネット上では「羽生くんの生着替えがちょっと映ったの見て鼻血でそうでした」「羽生きゅんの生着替え最高!午後から頑張れる!」「羽生くんの着替えシーンなんて神聖すぎて見れない…!放送していいの…!?って思ってたらカメラ切り替わったからほっとしたと同時に残念に思いました…」といった声が相次いだ。
★★★
【フィギュア男子SP解説】横谷花絵の目…天才・羽生結弦の復活に脱帽
2018年02月16日 17時30分
https://www.yomiuri.co.jp/olympic/2018/feature/20180216-OYT8T50045.html?from=tw
天才・羽生結弦――。それ以外に、言葉が見当たらない。
まず、冒頭の4回転サルコー。驚くほど見事だった直前練習でのジャンプにも増して、鮮やかに決めた。トリプルアクセル、4回転トウループ―3回転トウループの連続ジャンプ。さらにはスピンやステップ、気品の漂う身のこなし。すべての演技が、故障明けの「ぶっつけ本番」でオリンピックに臨んだ選手とは、とても思えない出来栄えだった。
羽生のジャンプは、空中姿勢の美しさや回転速度だけでなく、踏み切りの質の高さ、着氷後に次の演技につなぐ流れの作り方が素晴らしい。だから、出来栄え点が非常に高くなる。羽生よりも難度の高いジャンプを含むプログラムに挑み、転ばずにこなした宇野昌磨を上回る得点を得られるのは、そのためだ。
右足首に大ケガをしてから年明けまで、約2か月間も氷に乗れなかったという。スケート選手は、3日間氷に乗らなかっただけでも、感覚が狂うものだ。久々に試合の緊張感の中で、曲に合わせて滑った時に、故障前と遜色ないレベルの演技を見られようとは、思わなかった。並はずれた選手であることは、よく分かっていたつもりだったが……。
「僕はオリンピックを知っていますし、元オリンピック・チャンピオンなので」
そんな言葉を、終了後のインタビューで言われたら、脱帽するしかない。
演技の質や実戦感覚に何の問題もない以上、17日のフリーでの焦点は、体力面に尽きるだろう。SPは約2分40秒間で演技が終わるが、フリーは約4分半と長い。跳ぶジャンプの数も違う。それさえ乗り切れば、フィギュア男子では66年ぶりとなるオリンピック連覇への道筋は、すでについている。
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解説者プロフィル
横谷花絵(よこや・はなえ)1978年3月25日、東京都生まれ。95年全日本選手権優勝。世界選手権出場3回。引退後はプロスケーターを経て、インストラクターに転身した。現在は明治神宮外苑アイススケート場で指導する。
★★★
羽生結弦「明日に向けてリベンジ」苦難原動力に復活
nikkan 2018年2月16日17時44分
https://www.nikkansports.com/olympic/pyeongchang2018/figureskate/news/201802160000501.html
<ピョンチャン五輪:フィギュアスケート>◇16日◇男子ショートプログラム(SP)
66年ぶりの2連覇を狙う羽生結弦(23=ANA)が完璧な演技で首位発進を決めた。
冒頭の4回転サルコーからフィニッシュまで、流れある滑りで会場を沸かせた。得点は111・68点で、自身が昨年9月のオータム・クラシックで記録した112・72点の世界歴代最高点に迫った。
「特に不満な点もなく、自分自身も疑問に思うエレメンツもなにもなくできたので非常にうれしく思っていますし、そうですね、滑走順だとか、また自分のサポートメンバーだとか、また応援してくださっている日本の方々含めて、世界中の方々、本当に自分は恵まれているなと思いながら今日滑ることできたので、また明日に向けてやりたいと思います」
汗を流しながら、感謝の言葉を口にした。
演技前の構成予定表では最初は4回転ループと表記されていたが、サルコーを跳んだ。「ここ(韓国)にくる前にサルコーでずっと練習していたので、まあ、ちょっと、いろいろ調整が間に合わなかった部分があったのかなと思います」と明かした。
その後はショパンのバラード第1番のピアノの調べに乗り、2本目のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)では満点の3点の加点を引き出すと、旋律の力強さが増す後半へ。4回転トーループと3回転トーループの連続ジャンプも2・57点の加点を得て、万雷の拍手とともにフィニッシュポーズを決めた。
昨年11月にNHK杯の公式練習で右足首を痛めてから3カ月、最後の試合となったロシア杯から4カ月。ぶっつけ本番での五輪となったが、準備は万全だった。11日に現地入りし、12日は軽めに練習。13日からはSP当日のスケジュールに合わせ午前5時前に起床。3食の食事も数時間早めて摂取した。ちょうど1年前に同会場で行われた17年4大陸選手権の映像や記憶をたどり、イメージトレーニングもばっちり。けが明けとは思えないほど体が動き、練習の合間にひなたぼっこするほど気持ちに余裕があった。
前日の調整では、4回転を10本中8本成功するなど、絶好調だった。この日のSPに向けて「大好きな1番滑走を楽しみたい。このプログラムも3年目ですし、全然違う内容だけれでも、大好きな曲で滑ることができるので、その楽しさ、または自分が勝ちたいという気持ちも含めて、全部出したい」と高揚する気持ちを素直に語った。
グループの1番滑走は、世界で初めて100点超えを達成した14年ソチ五輪SPと同じ。さらに当時の世界最高点を更新した15年グランプリ(GP)ファイナルも最終組1番滑走だった。「大好き」と語る曲は、3シーズン目の使用となるショパンの「バラード第1番」。「そのときその時の自分を表現できる」というプログラムに、今、ここで滑れる喜びをのせた。
向かうのは明日17日のフリー。意気込みを問われると、「自分にとってはフリーのミスがここまで4年間強くなった1つの原因なので、また明日に向けてリベンジしたいなという気持ちが強いです」と決意を語った。4年前のソチ五輪フリーでは金メダルを獲得したが、フリーではジャンプなどミスが目立ち、悔しさもあった。その気持ちをこの日までの苦難を越える原動力にしてきた。
「とにかくやるべきことはやってきましたし、2カ月間滑れなかった間もとにかく努力をし続けました。その努力をしっかり結果に残したい」。
いよいよ2連覇が見えてきた。【高場泉穂】
★★★
ただただ勝負強く=羽生、非の打ち所なし
2018/02/16-18:02
https://www.jiji.com/jc/pyeongchang2018?s=news&k=2018021600965
ピアノの重低音が一つゴーンと鳴った。首を軽く回して滑りだした羽生の脳裏にリンクへ戻れた喜びがかすめ、顔がきりっと締まった。スイッチは入った。右足首負傷から3カ月。ぶっつけで臨んだ五輪のSPは非の打ち所がなかった。「大きなことを言うなと言われるかもしれないが、僕は五輪を知っている」。ただただ勝負強かった。
冒頭の4回転サルコーは柔らかい着氷で両足の爪先を大きく開くイーグルへつなげ、トリプルアクセル(3回転半)は完璧。4回転からの連続トーループで3回転を降りるともう、歓声でショパンのバラード第1番がかき消された。数週間しか練習できなかったが「何年間も付き合ってくれたジャンプだから」。体が反応してくれた。
右足首の影響を考えて練習でジャンプの本数を抑えており、サルコーが実は不安だった。頭はフルに働かせていた。「練習できない時に論文などで調整法を勉強してきた。それが出せた」と胸を張る。解剖学に加え練習法や計画など文献をあさり、独学で方法論を確立した自負があった。オーサー・コーチも「これは運ではない」と言う。
負傷の後に氷上練習を再開するまで2カ月かかり、そこから五輪まで1カ月しかなかった。一般的に休んだ期間の3倍の日数が復帰までにかかると言われ、そうなると数字上は合わない。ジャンプのイメージトレーニングに特に重点を置き、失った時間を補った。オーサー・コーチは「氷に戻ってきたときには全てが一つになっていた。いい滑りをするだろうと思ったよ」と振り返った。
4回転はサルコーとトーループ。フリーの構成は明かさなかったが、負傷の原因となったルッツは回避し、ループも現地入り後はあまり跳んでいない。技術の面で後戻りしているような思いもあっただろう。それでも自身の持つ世界歴代最高に1.04点と迫るハイスコア。最後のスピンで取りこぼさなければ、超えた可能性もあった。
金メダルに輝いた4年前のソチ五輪フリーでミスを重ねた自分への悔いは、まだ残っている。フリーは「リベンジしたい」と言った。66年ぶりの連覇へ。追ってくるフェルナンデス、宇野、金博洋への意識を消し、自身の心とだけせめぎ合う。(時事)
★★★
羽生結弦「4回転ジャンプ?あしたの調子次第」
2018年02月16日 19時11分
http://www.yomiuri.co.jp/sports/Yuzuru-Hanyu/news/20180216-OYT1T50072.html
平昌五輪第8日の16日に行われたフィギュアスケート男子ショートプログラム(SP)で1~3位の選手が記者会見を行った。
17日のフリーの勝負のカギを握る4回転ジャンプについて、何本跳ぶかと尋ねられると、1位の羽生結弦(ANA)は「あしたの調子次第で構成を決めたい」とするにとどめたが、3位の宇野昌磨(トヨタ自動車)は「4回跳ぶ予定」と明言。「僕は、(上位2選手に比べて)ジャンプの質とプログラムの完成度が足りていない。(ジャンプの)種類を増やすことも大事」と語った。
2位のハビエル・フェルナンデス(スペイン)は「3回、予定通り跳ぶ。シーズン最初から変えていない」とした。
★★★
強い羽生復活 気持ちも演技も「会心」
連覇へSP首位
2018/2/16 19:35
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO27015080W8A210C1UU1000/
平昌五輪のフィギュアスケートは16日、30選手による男子ショートプログラム(SP)が行われ、同種目66年ぶりの2連覇を目指す羽生結弦(ANA)が111.68点でトップに立った。
約4カ月ぶりに名前がコールされる。リンク中央で演技前のポーズをとったとき、羽生の眼光が鋭く光った。
現地入りしてから初めて見せる顔。「ケガなく滑ることが楽しくて幸せと感じていました」
3シーズン目となるショパン作曲の「バラード第1番」が流れる。冒頭の4回転サルコーは前日の練習から回転が抜けたり、転倒したりしていて不安があった。「でも自分の体は動いていると思った。サルコーもトーループも何年間も付き合ってきたので」と羽生。
やや慎重に踏み切ったように見えたが、高さ、飛距離、着氷時のフリーレッグとすべてが美しく、2.71の加点もついた。昨年11月に右足首を負傷して戦線離脱して以来、祈る思いでこの日を待っていたファンが沸き立つ。得意のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は全ての審判が最高の3点をつけ、最後のジャンプ要素、4回転トーループ+3回転トーループも2.57点もの加点がついた。「曲を感じていた」という表現面も、このプログラムで過去最高だったろう。
昨年9月のオータム・クラシックで出した自己最高得点に1.04点届かなかったが、「とにかく満足という気持ちが一番。あしたのフリーのことが頭の60%を占めているけれど……。きょうの自分のコンディションでできることはした」。羽生らしいハキハキした受け答えが「会心」の表れだ。
慎重を期し、現地入りしてからも練習量は制限してきた。「体が動いていない部分と、脳みそが動いていない部分がいろいろあった」とこの間を振り返る。そんな状況で氷に乗れない時期にやってきたことが生きた。
学術論文を読んだりインターネットで調べたり、「調整方法、筋肉解剖学、トレーニングの仕方など、勉強してきたことを出せましたね」。さらに、昨年同じ会場で開催された四大陸選手権の映像も見返し、イメージトレーングを繰り返してきた。「これが本当にすごかった。五輪前になるとフィジカルに注意する選手は多いんだけれどね」と、ブライアン・オーサー・コーチも舌を巻く。
フリーはSPより演技時間が2分近く長い。「特別な期待はしていない。きょうすべきことはした。幸い、日中に試合が終わるので、夜まで時間はある」。ご飯をいっぱい食べ、寝て、回復に努めるそうだ。
(原真子)
■「くまのプーさん」はいずこに?
羽生のラッキーアイテムいえば、「くまのプーさん」。でも、最高の“相棒”が五輪会場に来られない。羽生がいつも試合に持参するプーさんのティシュッケースも、今回はケーキ型のものに変わっている。プーさんの商標権を持つ米ウォルト・ディズニーが五輪スポンサーでなく、映像に出せないためだ。
心配した記者から聞かれると、「『黄色い熊』はホテルの部屋にある。出かける前、頭をつかんで『行ってくるよ』と言っています。彼も応援してますよ」と、羽生は苦笑いで答えた。
もっとも、選手や関係者に規制はかけられても観客にはできない。会場の過半を占めた羽生ファンはプーさんグッズを持ち込み、演技を終えるとリンクは投げ入れられたプーさんのぬいぐるみでいっぱいに。羽生は「毎回、現地で寄付すると決めている。ファンの気持ちはたくさん頂いています」と答えていた。
★★★
オーサー氏、羽生を「誇りに思う」 首位発進の教え子を称賛/フィギュア
2018.2.16 19:35
http://www.sanspo.com/pyeongchang2018/news/20180216/pye18021619350077-n1.html
平昌五輪第8日(16日、江陵アイスアリーナ)フィギュアスケートは30人による男子のショートプログラムが行われ、66年ぶりの2連覇を目指す昨季の世界選手権王者の羽生結弦(ANA)が111・68点で首位発進した。
羽生を指導するブライアン・オーサー・コーチは、演技を終えた教え子と抱き合った。昨年11月の右足首負傷からの復活に「数週間前に全てがかみ合ってきて、素晴らしい滑りをすると思っていた。彼を誇りに思う」と手放しで称賛した。
現地入り後「(羽生を)過小評価してはいけない」と言い続けた名コーチは好演技の理由について「ユヅは氷に乗れない時から、よくジャンプのイメージトレーニングをしていた」と明かした。(共同)
★★★
4回転成功にファン感涙 「ユヅ頑張れ!」男子SP
平昌五輪フィギュア
2018/2/16 20:50
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO27019360W8A210C1CC1000/
【平昌=桜田優樹】平昌五輪フィギュアスケート男子のショートプログラム(SP)で16日、五輪連覇を目指す羽生結弦選手(23)が会心の演技で復活を見せつけた。初出場の宇野昌磨選手(20)も安定した演技で3位に。日本の二大エースがメダルにぐっと近づき、17日のフリーに向け決意を新たにした。
演技が終わった瞬間、羽生選手は自信にあふれた表情を見せた。3カ月前に右足首を負傷。2カ月にわたり氷から離れたが、その影響を全く感じさせない堂々とした姿だった。インタビューでは「点数に満足している」と語った。
コーチと固い握手を交わしてリンクに立った羽生選手が選んだ曲はショパンの「バラード第1番」。静まり返った会場にピアノの旋律が鳴り、直立姿勢で目を閉じた羽生選手がゆっくりと滑り出すのを観客が食い入るように見つめた。4回転ジャンプなどを軽やかに成功させるたび「よしっ」「やったー」と歓声に包まれた。
演技終了後、羽生選手お気に入りのキャラクター「プーさん」のぬいぐるみがファンから投げ込まれるなか、「ありがとうございました」と口を動かしながら何度も客席に向かって頭を下げた。今季、自らが出した世界最高得点(112.72)に迫る111.68。人さし指を立てて「1」を3回示し、納得したようにうなずいた。
日本から駆け付けた女性ファンらが「ユヅ頑張れ!」と声援を送り、観客席を日の丸が埋め尽くした。
「言葉にならない素晴らしい演技だった」。千葉県市川市から応援に駆け付けた中学校教諭、渋谷真理さん(55)は序盤でジャンプを成功させた時点で目に涙を浮かべていた。
東日本大震災で被災しながら努力を重ねる姿を見てファンになったという渋谷さん。「ソチ大会は震災を乗り越え、今回は出場が危ぶまれるほどのケガを克服した。勇気をもらえる演技だった」と振り返った。
★★★
復活した羽生結弦を日の丸が後押し/360度カメラ
nikkan 2018年2月16日21時5分
https://www.nikkansports.com/olympic/pyeongchang2018/general/news/201802160000798.html
<360度五輪ぐるり~ん>
ピョンチャンオリンピックは16日、大注目のフィギュアスケート男子シングルが始まった。
ショートプログラム(SP)では約4カ月も実戦を離れていた羽生結弦が、完全復活をアピールするように111・68点を記録し首位に立った。会場は出場選手の各国の旗で彩られたが、日の丸が地元韓国の国旗よりも多く見られた。
SP、フリーともにチケットは完売。満員の観客が羽生結弦の五輪連覇を後押ししている。(撮影・河野匠)
◆360度五輪ぐるり~ん 平昌五輪で盛り上がる街なみや会場周辺の様子を、リコーの360度カメラ「THETA」を使ってお伝えします。
★★★
男子SPは「新4回転時代」4年前ソチから隔世の感
nikkan 2018年2月16日21時26分
https://www.nikkansports.com/olympic/pyeongchang2018/figureskate/news/201802160000773.html
16日に行われた平昌五輪フィギュアスケート男子ショートプログラム(SP)。66年ぶりの2連覇を狙う羽生結弦(23=ANA)が111・68点で首位発進を決めたが、出場選手のハイレベルな争いは、8年前のバンクーバー五輪はもとより、4年前のソチ五輪と比べても隔世の感を覚えるものだった。
注目したのは認定された4回転ジャンプの数。バンクーバーでは30選手で4人、ソチでは29選手で16人、平昌では30選手で18人と「微増」だったが、目を見張るのはその内訳。2種類に挑んだ選手が0人→1人→9人と激増していた。
口火を切ったのは3番目に登場した17歳のビンセント・ゾウ(米)だった。17年世界ジュニア王者は五輪史上初めて4回転ルッツを成功。さらに4回転ルッツ-3回転トーループの連続ジャンプを着氷し、2度の4回転で会場を沸かせた。14年ソチ大会ではケビン・レイノルズ(カナダ)1人だった2種類ジャンパーを振り返ると、その後の「新4回転時代」の進歩の速さがうかがわれる。
羽生、宇野ら最終組の6人のうち5人が2本の4回転を跳んだ。その数は最終的には計9人。その種類もソチではトーループ、サルコーまでだったが、フリップ、ルッツまで加わり、一気に技術レベルが押し上がった。
4回転は16年4月に宇野昌磨がフリップを成功させると、羽生は同年10月にループを成功させた。後輩に負けじと限界を押し広げてきた五輪王者は、あとに続く若者たちを従えた。この日争った18歳のネーサン・チェン(米国)、20歳の金博洋(中国)、そしてゾウにしても、突破者がいたからこそ現実味を持って大技に挑戦できたのだろう。
17日のフリーでは、何種類、何本の4回転が跳ばれ、どんな進歩が刻まれるだろうか。
★★★
羽生結弦 プラス思考で五輪連覇へ「ご飯をいっぱい食べて、しっかり寝て備える」
2018年2月16日 21:37
https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2018/02/16/kiji/20180216s00079000474000c.html
平昌五輪のフィギュアスケートは人気が高い北米でテレビ観戦しやすいような時間に設定されている。男子ショートプログラム(SP)も午前10時開始だったが、羽生結弦(23=ANA)は異例の時間帯での競技すらもプラスに捉えている。
羽生がSPで完璧な演技を披露し、111・68点をマークしたのが午後2時前。フリーの滑走順抽選や会見を終えても、普段ならまだ演技していないような時間だった。「幸いにも、今回は演技が日中に終わって、夜まで時間がある。今日できることは、ご飯をいっぱい食べて、しっかり寝て明日に備えること」。いつもの試合時間なら、会見が深夜に及ぶこともある。
昨年11月に右足首を負傷。焦りや不安と闘いながら、氷の上に乗れない時期はインプットに時間を費やした。「筋肉解剖的なものの論文、トレーニングの仕方、トレーニングのプランニングの仕方、そういうものの研究やネットの記事も含めて勉強した」。学んだことを氷上でアウトプットし、ピークをピタリと本番に合わせてきた。首位発進は、羽生にとって必然だった。
★★★
【振付師・宮本賢二の解説】教科書のようなジャンプ “豪快で繊細”な羽生
daily 2018.02.17
https://www.daily.co.jp/olympic/2018/02/17/0010992772.shtml
「平昌五輪・フィギュアスケート男子・SP」(16日、江陵アイスアリーナ)
男子ショートプログラム(SP)で羽生結弦(ANA)が自身2番目の高得点となる111・68点をたたき出し、66年ぶりの連覇へ首位発進を決めた。15、16年世界王者のハビエル・フェルナンデス(スペイン)が107・58点で2位、昨季世界選手権2位の宇野昌磨(トヨタ自動車)は自己ベストに0・70点と迫る好演で3位。金博洋(中国)が103・32点で続き、4人が100点を超えるハイレベルなメダル争いとなった。
◇ ◇
【振付師・宮本賢二のエンジョイ!!フィギュア】
羽生選手にケガの影響はまったく感じなかった。最初のターンでカチッと止まり、美しい形で滑り出したところはさすがだ。
出来栄え3点を得たトリプルアクセルは、教科書のようなジャンプだった。よいジャンプというのはプログラムにしっかりと取り込まれ、準備段階を見せずにさらっと跳ぶ。まさにそういうジャンプだった。彼のジャンプは高さがあり豪快な一方で、軸が細く回転が速いため繊細でもある。その繊細さがゆっくりとした曲調にも合い、ジャンプ自体が曲に溶け込んでいた。
スピンやステップも同様だ。回転数やポジションの変化、足替えなど必須項目を次々とこなすスピンは、曲の流れをある程度無視せざるを得ない部分がある。しかし、羽生選手はただレベルを上げるためにこなしているだけでなく、音の始まりに足替えを合わせるなど曲にピタリと合わせられる。
また、最後のステップの前には「今からやります!」と宣言するようにためをつくり、より観客を引きつけた。曲を自分の中でかみ砕いて表現できる希少な存在だ。
宇野選手は緊張すると体が動きすぎると言っていたが、回りすぎたトリプルアクセルを「絶対降りるんだ」という気合で止めた。初五輪でよく自分をコントロールできていると思う。中学時代から振り付けを担当してきた田中選手は冒頭のジャンプで転倒し壁に激突した時に、気持ちを切らさず次へ向かっていったことを評価したい。
上位5選手が全員ノーミスというハイレベルなSPだった。フリーはSPより長さが約1・5倍になる。羽生選手の体力面は問題ないと思うが、SPで3つだったジャンプは8つになるためペース配分は重要だ。4回転は2種類でもいいと思う。ただ、今までの彼は常に自分に勝つことを目指してきただけに、ループを加えて3種類にする可能性もあるだろう。フリー「SEIMEI」は2度目のシーズンで踊りこなしており、表現、スケーティングは心配ない。
五輪王者であるということを自分自身が誰より理解し、重圧をすべて力に変えた羽生選手の強さには驚くしかない。強い気持ちを見せた宇野選手とともに、日本人ワンツーを狙ってほしい。
★★★
羽生の神髄“3回転半”一番の武器でフリーへ 驚異の最高加点生んだ
daily 2018.02.17
https://www.daily.co.jp/olympic/2018/02/17/0010992762.shtml
「平昌五輪・フィギュアスケート男子・SP」(16日、江陵アイスアリーナ)
ショートプログラム(SP)が行われ、前回2014年ソチ五輪の金メダリストで昨季の世界選手権覇者、羽生結弦(23)=ANA=が自身の世界歴代最高点に1・04点と迫る111・68点をたたき出し、圧巻の首位発進を決めた。右足首の負傷を経て118日ぶりの復帰戦で、ほぼ完璧な演技を披露。66年ぶりの連覇に向け、強い決意で17日のフリーに臨む。
世界一美しいと称されるのが羽生のトリプルアクセル(3回転半)だ。アクセルは6種類のジャンプのうち唯一前向きに踏み切るため恐怖心を抱く選手も少なくないが、羽生にとっては絶対的な“相棒”。今大会でも上限の3・00点という驚異の加点を引き出した。
「アクセルは大好きで大事なジャンプ。小さいときは1時間のレッスン中45分をアクセルに費やすくらいだった」と羽生。小2から指導した都築章一郎コーチは、かつて世界選手権3位の佐野稔氏を指導した経験から、ダブルアクセルはトリプルアクセルにつながる技として高い要求をしたという。「平均台の上で回りながら平均台の上に落ちていく感じ。ダブルアクセルをしっかり教えないと、と考えていた」と振り返った。
そしていつしか羽生自身が「一番の武器」と言い切る唯一無二の存在になった。以前、羽生は「僕がここまでスケートを好きになってこられたのはアクセルのおかげ。アクセルがなかったら、こんなに自信を持ってスケートをすることもできなかったかもしれない」と話している。
都築氏自身も羽生のトリプルアクセルにほれ込む。「1つの弧線から跳んで、その延長線上に降りてくる流れがきれい。3回転半したとかそういうことじゃなくて、流れにある美しさが人と比べても大きな武器になっている」と絶賛した。
韓国入り後初めて臨んだ公式練習、1回転ジャンプが続く中で最初に見せた大技もトリプルアクセルだった。もはや羽生の神髄。絶対的な武器を携え勝負のフリーへ臨む。
★★★
羽生結弦、さすがの人気で“親友”プーさん乱れ飛んだ!
https://www.daily.co.jp/olympic/2018/02/17/0010992764.shtml
daily 2018.02.17
「平昌五輪・フィギュアスケート男子・SP」(16日、江陵アイスアリーナ)
ショートプログラム(SP)が行われ、前回2014年ソチ五輪の金メダリストで昨季の世界選手権覇者、羽生結弦(23)=ANA=が自身の世界歴代最高点に1・04点と迫る111・68点をたたき出し、圧巻の首位発進を決めた。右足首の負傷を経て118日ぶりの復帰戦で、ほぼ完璧な演技を披露。66年ぶりの連覇に向け、強い決意で17日のフリーに臨む。
羽生の演技後にはぬいぐるみの「くまのプーさん」が大量にリンクに投げ込まれた。フィギュアスケートの選手が常備するティッシュケースがプーさんだったことから、ファンがいつしか投げ込むようになったもの。
羽生によると、今回は商標の関係で自重しショートケーキ形のケースを使用しているが、プーさんはホテルの部屋に置いて「行ってくるよ」と頭を触って出掛けているという。「彼も応援してくれたと思う」と“親友”も会心の演技を支えたようだ。ファンからのぬいぐるみは「平昌、江陵の方に寄付する」と話した。
★★★
羽生結弦“王者”のまま帰ってきた 1番滑走で圧倒!異次元の完全復活
daily 2018.02.17
https://www.daily.co.jp/olympic/2018/02/17/0010992756.shtml
「平昌五輪・フィギュアスケート男子・SP」(16日、江陵アイスアリーナ)
ショートプログラム(SP)が行われ、前回2014年ソチ五輪の金メダリストで昨季の世界選手権覇者、羽生結弦(23)=ANA=が自身の世界歴代最高点に1・04点と迫る111・68点をたたき出し、圧巻の首位発進を決めた。右足首の負傷を経て118日ぶりの復帰戦で、ほぼ完璧な演技を披露。66年ぶりの連覇に向け、強い決意で17日のフリーに臨む。ハビエル・フェルナンデス(26)=スペイン=が2位、宇野昌磨(20)=トヨタ自動車=が3位につけた。
止まっていた時計の針を動かすには十分すぎるほどの快演だった。昨年10月のロシア杯以来118日ぶりの実戦。それが五輪という4年に一度の大舞台であるからこそ、羽生は冷静に、熱く戦い抜いた。どうだと言わんばかりの表情で演技を終えると、観客に向かって「ただいま」。ブライアン・オーサー・コーチに「カムバック」-。強烈な輝きを誇る羽生結弦が、勝負の銀盤に帰ってきた。
朝の公式練習で不調だった冒頭の4回転サルコーを決めると、もう怖いものはなかった。演技後半のトリプルアクセル(3回転半)は満点の加点がつく最高の出来栄え。4回転-3回転の連続トーループも、ため息が出るほど美しかった。ピアノの鍵盤をたたくかのようなステップ、旋律にピタリと合ったスピン。そのどれもが、羽生の完全復活を物語っていた。演技後は沸き上がる歓声に浸りながら、自らへ拍手。111・68点を見ると「1・1・1」と指で得点を示し、ナンバーワンをアピールした。「とにかく満足という気持ちが一番。会場に帰ってきて、滑れることが楽しくて幸せで…。そういうことを感じながら滑った」。湧き上がる喜びをかみしめた。
長い長い3カ月だった。昨年11月9日、NHK杯の公式練習中に負傷した右足首の状態は、想像以上に思わしくなかった。当初は痛み止めを飲んででも強行出場しようとしたが「痛みどころじゃなくて、足首が動かなくなった」。会場のある大阪を、松葉づえで後にするしかなかった。
復帰までの過程はさまざまなことを考え、悩んだ。頭を支配しようとする後ろ向きな思考を懸命に振り払った。論文を読みあさり、トレーニングも見直し、負傷から2カ月がたった頃にようやく氷上に復帰。ジャンプには回数制限がついた。トリプルアクセルを跳んだのが3週間前。4回転は跳び始めてから2週間ほどだ。
「挑戦しないと僕らしい演技はできない」と語っていた羽生が、状態を見極め、勝利への最短距離としてあえて選んだこの構成。「調整が間に合わなかった部分もあった」と言うが、自身最高の難度ではなく勝ちに徹するプログラムを選択し、体現した。不屈の男は折れなかった。
2位のフェルナンデスとは4・10点、3位の宇野とは7・51点差で臨む運命のフリー。「(ソチ五輪の)フリーのミスがここまで4年間頑張って強くなれた一つの要因。リベンジしたい」。4年前、「悔しい」と言いながらつかんだ金メダルの感触はいまも忘れない。雪辱の時は、新たな歴史を刻むとき。その瞬間は、もうすぐそこだ。
★★★
オーサーコーチ、羽生復活に絶賛「運ではない」 ブリアン・コーチも喜ぶ
daily 2018.02.17
https://www.daily.co.jp/olympic/2018/02/17/0010992766.shtml
「平昌五輪・フィギュアスケート男子・SP」(16日、江陵アイスアリーナ)
男子ショートプログラム(SP)で羽生結弦(ANA)が自身2番目の高得点となる111・68点をたたき出し、66年ぶりの連覇へ首位発進を決めた。15、16年世界王者のハビエル・フェルナンデス(スペイン)が107・58点で2位、昨季世界選手権2位の宇野昌磨(トヨタ自動車)は自己ベストに0・70点と迫る好演で3位。金博洋(中国)が103・32点で続き、4人が100点を超えるハイレベルなメダル争いとなった。
羽生を指導するオーサー・コーチは、昨年11月の右足負傷からの復活に「運ではない。こんなに短い期間で驚くべき結果を残したことを誇りに思う」と絶賛した。大会にはオーサー・コーチに加え、スケーティングを担当するウィルソン・コーチ、ジャンプを担当するブリアン・コーチも参戦し全面サポート。ブリアン・コーチは「回復は本当に大変で長かったけど、報われた」と自分のことのように喜んだ。
★★★
<平昌五輪>羽生劇場開演 連覇へ好スタート
kahoku 2018年02月17日土曜日
https://www.kahoku.co.jp/special/spe1192/20180217_04.html
けがの影響などみじんも感じさせなかった。羽生が自身の世界歴代最高得点に迫る111.68点。リンクを降りてオーサー・コーチと抱き合う。「曲を感じ、ベストな演技をしようと思った」。ほっとした表情にも見えた。
三つのジャンプは質がライバルとまるで違った。ぶれない軸に滑らかな着氷。冒頭の4回転サルコーと、4回転-3回転の連続トーループは2点台後半、トリプルアクセルは3点満点の出来栄え点を得た。演技構成点は全5項目で9点台だった。
昨年10月のグランプリシリーズ、ロシア杯以来の試合。「何年も付き合ってくれているジャンプ。体が覚えていると思っていた」。実戦不足を経験でカバーした。
朝の公式練習ではサルコーが不調で「若干不安があった」。韓国入りしてからは、練習で跳ぶ本数を制限しながらピークを合わせてきた。リハビリ中はトレーニングの論文を読んで研究した。これまでの取り組みを信じ、本番で成功させた。
4回転ループは回避した。フリーの構成は「調子によって決める」と明言を避ける。この日のSPは1位の羽生、2位のフェルナンデスとも4回転はトーループとサルコー。フリーを含め5種類跳ぶと宣言していたチェンはジャンプに失敗し、優勝戦線から脱落した。
「(自分もフェルナンデスも)2種類をうまくまとめてスコアを出した。種類も必要だが、何が正解とかはない」。頂点に立つために、どのような戦略を選ぶのかも注目したい。
SPは100点台が4人の大激戦。8.36点差にひしめき合う。
SPが2分40秒に対し、フリーは4分30秒。実戦を離れ、スタミナが落ちていないかだけが気掛かりだ。SPのように杞憂(きゆう)に終われば、2連覇の歓喜が待っている。(平昌=佐藤夏樹)
★★★
<平昌五輪>羽生、SP首位 4ヵ月ぶりの実戦「やるべきことやる」謙虚に
kahoku 2018年02月17日土曜日
https://www.kahoku.co.jp/special/spe1192/20180217_05.html
絶対王者に常識は通用しないのかもしれない。羽生は4カ月ぶりの実戦で完璧な演技を見せた。決めポーズの後は、満足そうに自分に拍手を送った。
自身の持つ世界歴代最高得点にあと1.04点。「得点については何も思わない。まだフリーがある」。4年前のソチ大会はSPで史上初めて100点越えを果たした後、フリーでミスしている。取材エリアに来た時には、既に表情は引き締まっていた。
4年前と違って追われる立場だ。今季の演技の基礎点はチェンや宇野が勝っている。彼らには技の精度や表現面で上積みの余地もある。
誰よりも負けず嫌いの羽生がどう平昌に臨むのか。既にあらゆる項目が満点に近い。さらに得点を伸ばすには4回転の種類を増やし、基礎点を上げるしかない。その代償が、昨年11月の右足首の故障だった。
SPは故障の原因となったルッツだけではなく、ループも封印した。4回転はサルコーとトーループ。種類はソチと変わらない。「今のコンディションでできることをやった」。4人が100点を超えてきたが、完成度の高さで羽生が頭一つ抜けた。それこそが絶対王者の強みだった。
試合勘は鈍っていたはずだ。それでもここぞという場面で結果を残すことができる。宮城・東北高の先輩でトリノ大会金メダルの荒川静香さんは、羽生の本番の強さをこう説明する。「運を引き寄せ、普通のアスリートが逃すチャンスをつかむ力がある。鍛えて培えるものではない」
66年ぶりの2連覇にぐっと近づいた。「特にチャンピオンになりたいとか言うつもりはない。やるべきことをしっかりやりたい」。自分に言い聞かせるように、最後まで謙虚な言葉を紡いだ。(平昌=佐藤夏樹)
★★★
<平昌五輪>羽生「幸せ感じた」 久々の声援に感謝
kahoku 2018年02月17日土曜日
https://www.kahoku.co.jp/special/spe1192/20180217_06.html
平昌冬季五輪第8日の16日、フィギュアスケート男子のショートプログラム(SP)でソチ冬季五輪王者の羽生結弦選手(23)=ANA、宮城・東北高出=が首位に立った。右足首を故障し、4カ月ぶりの復帰戦。羽生選手は演技後の会見で、スタンドを埋め、熱い声援を送った日本のファンへの感謝の言葉を並べていた。
羽生選手がリンクサイドに現れた瞬間から、会場のボルテージは上がった。日の丸の旗で観客席が埋まり、大きな拍手が湧き起こる。技の一つ一つに大声援が送られた。最後の連続ジャンプに成功すると、SP首位を確信したように歓声がやまなかった。
演技後、トップ3選手による記者会見。満面の笑みの羽生選手がいた。「こんなにも応援されるアスリートは限られる。試合で力を発揮できるのはみなさんの応援があって、それに応えたいと思えるからこそ」。試合内容やフリーへの意気込みについては短い言葉で濁す場面もあったが、ファンへの思いは熱く語った。
昨年10月にけがを負い、試合ができないまま4カ月。練習で好調とはいえ、不安もあったのだろう。「前回ソチ五輪はSPでノーミスだった。そこにすがりたい気持ちもあった」。大勢のファンの前に立ち、気持ちは高まった。「久しぶりに声援を聞き、スケートをする幸せを感じた。パワーをもらい、無事に滑り切れた」
66年ぶりの連覇が懸かる17日のフリー。再び大応援団が背中を押してくれるはずだ。(平昌=佐藤夏樹)
★★★
羽生、ぶっつけでもSP首位!連覇へ「僕は五輪を知っている」
2018年2月17日 05:30
https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2018/02/17/kiji/20180216s00079000398000c.html
フィギュアスケート男子ショートプログラム(SP)が16日、江陵アイスアリーナで行われ、五輪男子66年ぶりの2連覇を狙う羽生結弦(23=ANA)は自身の持つ世界最高得点に1・04点に迫る111・68点をマークし、首位発進した。右足首の負傷後、約4カ月ぶりの復帰戦で、4回転2つを含む3つのジャンプを完璧に決める驚異的な滑りを披露。先行逃げ切りした14年ソチ五輪に続く金メダルが見えてきた。
五輪に羽生が帰ってきた。さらにたくましくなってリンクに帰ってきた。10月のロシア杯以来118日ぶりの実戦で、完璧な滑りを終えると、王者はつぶやいた。「ただいま」。五輪は羽生を温かく迎えてくれた。
ショパンの「バラード第1番」のピアノの調べに乗って、冒頭の4回転サルコーを華麗に決めた。さらにトリプルアクセルに成功。4回転―3回転の連続トーループを降りると、両拳を力強く握った。3つのジャンプは全てGOE(出来栄え評価)で2・5点以上を稼ぐ完璧な出来。理想の構成からループを外して難易度をやや落としたが、同じ構成で臨んだ9月のオータム・クラシックでの世界最高得点に1・04点に迫る圧巻の内容だった。
「ケガなく滑れることが楽しいし幸せを感じながら滑りました。とにかく満足しています」。驚異的な回復だ。11月に右足首を捻挫して2カ月間氷に乗れず、4回転ジャンプの練習を再開したのはわずか3週間前。一時は「治るのか」と思い詰めるほど重症だった右足首の負担を考慮し、練習では「ジャンプの本数を制限していた」という。韓国入り後の練習でも多い時で1日21本。1回転ばかりを繰り返す日もあった。
数を跳べない分はイメージトレーニングで補ってきた。「サルコーやトーループやアクセルは何年もつきあってきたジャンプ。体や脳が覚えていた」。調整法も通信制で学ぶ早大の論文を読み込んで見直してきた。朝の練習では4回転サルコーが低調で「若干不安があった」が、試合で引きずることはなかった。具体的な調整内容は明かさなかったが、「試合に出られない時に勉強してきました」と胸を張った。オーサー・コーチは逆境を力に変えた愛弟子を「本当に誇りに思う。彼はイメージトレーニングやメンタルトレーニングをかなりやっていた。そこが大きかった」と絶賛した。
痛み止めを打ってでも出場しようとしたNHK杯は涙を流して棄権を決断した。あれから3カ月。12月の全日本選手権も五輪の団体戦もスキップして、試合勘を犠牲にしてでも回復に時間を割いた作戦はまずは成功した。
2位のフェルナンデスとは4・1点差。「明日の調子次第で構成は決めたい」とフリーでは無理して高難度のジャンプ構成に挑まなくてもいい位置につけた。「大きなことを言うなと言われるかもしれないけれど、僕は五輪を知っている。(ソチ五輪の)フリーのミスが4年間強くなった一つの原因だと思っている。(フリーの)リベンジをしたい」。リチャード・バットン(米国)以来66年ぶりの2連覇へ。羽生には大きな五輪の舞台がよく似合っている。
▽羽生の14年ソチ五輪 SPで101.45点をマーク。史上初の100点超えとなる世界最高得点で首位に立った。フリーでは冒頭の4回転サルコーで転倒などのミスがあったが、178.64点をマーク。合計280.09点で同種目日本人初となる金メダルを獲得。また、19歳69日での同種目金メダル獲得は史上2番目の年少記録となった。
★★★
少年・羽生結弦、難しい技ほど食いついた…元コーチ語る
asahi 後藤太輔、西村奈緒美、高浜行人 2018年2月17日06時31分
https://www.asahi.com/articles/ASL2J0C4BL2HUTIL076.html
16日に行われたフィギュアスケート男子ショートプログラム(SP)で、羽生結弦(23)=ANA=がトップに立った。昨年11月に痛めた右足首の影響を感じさせない圧巻の演技に、かつての指導者たちは驚きと喜びの声をあげた。17日のフリーで、2大会連続となる金メダルに挑む。
「緊張してるんだな」。小学2年生まで仙台市でコーチを務めた山田真実さん(44)は、リンクに滑り出す羽生をテレビで見て感じた。「彼らしい自由な感じがない。一個でも失敗しちゃいけないみたいな感じ」
それでも、次々とジャンプを決める。着氷の後、両方の拳を握りしめた。「思うようにいっているんだ」。山田さんの心配は、安心に変わった。
指導を始めたころ、羽生はリンク外をドタバタと走り、練習を始めても10分ほどで飽きてどこかに行ってしまった。「やんちゃで、最初の1年くらいはレッスンにならなかった」
ただ、ジャンプの吸収力は高かった。他の子が1年かかる1回転半ジャンプを1日で跳んだ。難しいことをやるときほど食いつきがいい。2回転ジャンプが未完成のとき、あえて2回転半に挑戦させた。
そのころから頭や手足を思い切って振り、全身で何かを表現しようとしていた。観客を喜ばせる方法を知っているようだった。「どこからその自信が出てくるのかと思うほど『自分はできる』と思い込んでいた」という。
SPを終えた羽生は、表情を緩め、両手をたたいてファンの声援に応えた。
山田さんの後、仙台で羽生を中学まで指導した都築章一郎さん(80)はそんな様子にホッとした。「いい状態で演技できた。自分のイメージ通りに体をうまくコントロールしていた」
羽生は当時からリンク外でよくイメージトレーニングをしていたという。「けがで氷に上がれないときにも取り組んでいたのだろう。だから、ブランクを乗り越えられた」とみる。
17日のフリーで、2014年のソチ大会に続く連覇を狙う。「重圧のなか(ショートプログラムを)やりきった。人間的な大きさ、心の成長が最も大きい。ブランクによるスタミナ不足は集中力で補ってほしい」(後藤太輔、西村奈緒美、高浜行人)
★★★
羽生「曲の解釈」9人中2人が満点 演奏者にまでこだわる「天性の耳」
2018年2月17日7時0分 スポーツ報知
http://www.hochi.co.jp/sports/winter/20180217-OHT1T50047.html
◆平昌五輪第8日 フィギュアスケート男子SP(16日、江陵アイスアリーナ)
羽生の耳と音感が作り上げた、珠玉の銀盤のショパンだった。音符の上を滑るような絶対的な表現力は「ピアノの旋律そのもの」と評される。この日の演技構成点の「曲の解釈」は9人中2人が10点満点をつけた。
当初は五輪イヤーの今季のSPに、昨季ノーミスでできなかったプリンスの「レッツ・ゴー・クレイジー」を持ち越すつもりでいた。ANAスケート部の城田憲子監督の一言で決まった。「あなたは王者なんだから。王者らしく王道の曲を滑るのはどう」。2季ぶり3度目の「バラード第1番」を選んだ。「大好きな曲。自分のその時その時の思いを込められる曲」。この日は感謝の思いを詰め込んだ。
耳がよく、曲に合わせてジャンプを跳べる選手だ。趣味はイヤホン集めというくらい、音に敏感。ショパンの曲もポーランドのピアニスト、クリスティアン・ツィマーマンの演奏を好み「この音じゃなきゃだめ」とこだわりを見せてきた。
幼い頃からリズム感の良さは突出していた。小学生だった羽生を「野辺山合宿」で目にした当時のフィギュア強化部長の城田氏は、陸上でのリトミック(音楽教育)に基づいたダンスレッスンでの羽生に目を奪われた。音楽に合わせて踊るリズム感に天性のものを感じたという。小学校2年から高校1年まで指導した都築章一郎コーチも「音楽的な感性や表現は自分なりのものを持っていた。いろんな振り付けを、自分の感性で消化していく能力がある」。音と一体化した滑りもまた、羽生の強みだ。(高木 恵)
★★★
【記者が見た】羽生は演技後も冷静、勝ち方を知っている王者
2018年2月17日8時0分 スポーツ報知
http://www.hochi.co.jp/sports/winter/20180217-OHT1T50053.html
◆平昌五輪第8日 フィギュアスケート男子SP(16日、江陵アイスアリーナ)
フィギュアスケート男子のショートプログラム(SP)が行われ、同種目66年ぶりの2連覇を目指す羽生結弦(23)=ANA=が4か月ぶりの復帰戦で自身の世界最高得点まで1・04点に迫る111・68点でトップに立った。世界選手権2位の宇野昌磨(20)=トヨタ自動車=は104・17点で3位。日本勢の今大会金メダル1号へ、冬季五輪では1972年札幌大会スキージャンプ以来2度目の日本勢ワンツーフィニッシュへ、17日のフリーに挑む。22番滑走の羽生は午後1時43分、最終24番滑走の宇野は同2時に登場予定。
素晴らしい演技をした後ほど、羽生は冷静なことが多い。数々の海外メディアの取材を経て、日本メディアに対した第一声は「わあい、日本語だ」。興奮気味だったのは、我々報道陣の方だった。矢継ぎ早に質問が飛ぶ中、一語一句かみしめながら、この日のSPを振り返った。「とにかく満足っていう気持ちが一番。あとはまだ明日があるっていう気持ちが頭の6割近くを占めている」。頭の中で、自分の演技を整理しているようにも見えた。早くも気持ちは翌日のフリーへ向いていた。
世界最高得点を記録した9月のオータム・クラシックの時もそうだった。「いきなりの世界最高得点ですが?」「はい…」。非常に落ち着いていた。右膝に痛みを抱えていたオータム・クラシック、右足首負傷からの復帰戦の今大会はともに、昨季からSP冒頭に組み込んできたループをサルコーに難度を落としている。復帰戦とはいえ羽生の中では、この構成ならこれくらいできますよ―という自負があるのかもしれない。
前日(15日)には日本金メダル1号について「誰が取ろうが、僕も取ります」と言い切った。この日は違った。「特にチャンピオンになりたいとか、そういうことを言うつもりはない。ただ自分がやることがあると思うので、その自分がやるべきこと、やる必要があるものをやりたい」。
勝ち方を知っている王者。決戦の時へ気持ちを整える術(すべ)も知っている。(フィギュアスケート担当・高木 恵)
★★★
羽生結弦、SP最高演技の裏にある完璧な食事プラン
nikkan 2018年2月17日8時25分
https://www.nikkansports.com/olympic/pyeongchang2018/figureskate/news/201802170000105.html
<ピョンチャン五輪:フィギュアスケート>◇16日◇男子ショートプログラム(SP)
右足首故障からの復帰戦で羽生結弦(23=ANA)が完璧な演技で首位発進した。2本の4回転を含む3つのジャンプを成功。自身が持つ世界最高にあと1・04点と迫る111・68点で、66年ぶりの五輪連覇へ王手をかけた。
羽生の最高の演技の裏には、完璧な食事プランがあった。「味の素ビクトリープロジェクト」の下、2度目の五輪に向けて目指したのはスタミナが持続する体。ポイントはバランスのいい3食と補食の摂取だ。3食の間にアミノ酸を何度も摂取し、この2年弱で体内の筋量を増やし、4回転を何本も跳ぶ過酷なフリーを滑りきる体を作り上げた。
平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)期間中も、食事はしっかり食べている。朝型のスケジュールに合わせ、摂取時間を通常より数時間早めた。韓国入りした11日からは急ピッチの調整で疲れた体をリカバリーするメニュー。14日からは試合に備え、スタミナ補給に重きを置いた。前日午後4時ごろに食べた勝負メシは豚のしょうが焼きに豚汁と豚ずくめだった。
SPを終えた羽生は「ご飯をいっぱい食べて、しっかり寝て、明日に備える」とフリーに向けて胃袋から戦闘態勢に入った。
★★★
羽生結弦が実践する勝負脳という考え方/小塚崇彦
nikkan 2018年2月17日8時25分
https://www.nikkansports.com/olympic/pyeongchang2018/figureskate/news/201802170000091.html
<ピョンチャン五輪:フィギュアスケート>◇16日◇男子ショートプログラム(SP)
右足首故障からの復帰戦で羽生結弦(23=ANA)が完璧な演技で首位発進した。2本の4回転を含む3つのジャンプを成功。自身が持つ世界最高にあと1・04点と迫る111・68点で、66年ぶりの五輪連覇へ王手をかけた。
◇ ◇ ◇
正直なところ、羽生があそこまで完璧な演技をできるとは思っていなかった。韓国入り後の練習では体のキレはいいなと感じていたが、長いブランク明けの試合は苦手な印象で、いつもの期間ほど調整も詰めていなかったと思う。一般的に期間が空くと「できるかな」という気持ちが湧く。そうするとジャンプのタイミングがずれたり、細い軸を作るための体の締め方が緩んだりする。
その不安をどう打ち消すか。前日はハイテンションで、金メダル第1号の重圧を聞かれると「誰が取ろうが、僕も取ります」と答えた。勝負脳という考え方があり、「~しないように」より「~したい」「~する」という方が力を発揮できる説がある。自己暗示ではないが、不安を打ち消すためにあえて強気で通したのかもしれない。そこも五輪へのマネジメントだったのではないか。
フリーへ、フェルナンデスとの4点差は難しい点差だ。ジャンプは転倒でGOE(出来栄え点)がマイナス3点され、さらに減点1も加えマイナス4点になる。5点あれば転倒しても逆転の可能性は下がるが、演技構成の選択が問われる。難しいジャンプで転倒したら…。ただ、高難度の4回転ループを入れてくると思う。五輪で世界最高得点を出すことを目標にしているとみるからだ。4年前のソチ五輪フリーでは転倒もあり、本人もSP後に「リベンジしたい」と口にした。安全にサルコー、トーループでまとめることもできるが、しないだろう。彼は異次元のところで戦っているようにもみえる。
体力面の低下を懸念する声はあるが、心配はない。ジャンプなしのフリーの通し練習などでもスタミナは維持できる。GPシリーズ開始前に「圧倒的に勝ちたい」と言っていた。世界最高得点。言葉どおり、また、「羽生結弦」を超えていくのではないか。
宇野はすごく耐えることが多い演技だった。初舞台で苦手な朝という逆境をうまく抑え込んだ。田中の巻き返しも含めて、フリーの日本男子は楽しみだ。(バンクーバー五輪代表、11年世界選手権銀メダリスト)
★★★
羽生結弦、合計歴代最高点&五輪連覇へ4回転ループ
nikkan 2018年2月17日8時25分
https://www.nikkansports.com/olympic/pyeongchang2018/figureskate/news/201802170000079.html?Page=1
<ピョンチャン五輪:フィギュアスケート>◇16日◇男子ショートプログラム(SP)
フィギュアスケート日本のエースが最高のカムバックを果たした。右足首故障からの復帰戦で羽生結弦(23=ANA)が完璧な演技で首位発進した。2本の4回転を含む3つのジャンプを成功。自身が持つ世界最高にあと1・04点と迫る111・68点で、66年ぶりの五輪連覇へ王手をかけた。けがから100日となる今日17日にフリーが行われる。
羽生はショパンのピアノ曲にゆったり体を溶け込ませた。最初のジャンプ。高く、美しい4回転サルコーを決めた。得意のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)では満点評価を得た。4回転-3回転の連続トーループも決め最後のスピンを回る時には祝福と称賛の拍手が始まっていた。
リンクから戻った前回五輪王者は、オーサー・コーチと抱き合い「Coming back!」と言った。実戦は昨年10月のロシア杯以来、約4カ月ぶり。ぶっつけ本番とは思えない滑りで111・68点の五輪記録。「久しぶりに皆さんの声援を聞くことができて、帰ってきたんだなと、スケートを滑る幸せな感じを味わえた」。ぬくもりのある言葉が心の中から出てきた。
昨年11月のNHK杯公式練習。4回転ルッツの着氷で転倒。翌朝起きると、患部は赤く腫れ、泣きながら欠場を決めた。大阪市内のホテルにこもり、テレビで他の選手がSPを滑るのを見た。たまらず「フリーだけでも勝てる」と思い立ったが、周囲に全力で止められた。五輪のため、焦る気持ちを抑え、完治してから氷に乗ると覚悟を決めた。本格的な練習を開始したのは1月初め。急ピッチで追い込み、3週間前に3回転、約2週間前に4回転を跳べるようになった。
「3カ月間試合に出られなかったこともあって、非常にスケートが楽しくて」。思いは通算3季滑り込んできたSPに込めた。フリーでは陰陽師(おんみょうじ)安倍晴明の映画「SEIMEI」に4年間の歩みを込める。ソチ五輪ではSP首位もフリーで2度失敗し、悔いを残した金メダルだった。「大きいこと言うなと言われるかもしれないんですけど、僕は元オリンピックチャンピオンなんで、リベンジしたい…」。
15年NHK杯で当時の世界記録を27点も塗り替える合計322・40点をマークし、2週間後のGPファイナルで330・43点とさらに更新した。その2季前と同じプログラム。違うのは新しく備えた4回転ルッツとループ。4回転は3本から4本に増えた。合計歴代最高点も狙える状態で「明日の調子次第でジャンプ構成を決めたいと思います」。けがにつながった高難度のルッツは回避が濃厚。だが、4年間ずっとそれに挑戦してきた羽生は、この日回避した4回転ループを跳ぼうとするだろう。自分自身を超え、66年ぶりの連覇を遂げる。【高場泉穂】
★★★
2018.02.16 - 平昌冬奥 Day 5 SP 一問一答
▶2018.02.16 - 平昌冬奥 Day 5 SP 新闻报导 / 图集(日媒) / 图集(外媒)
✿ 男子SP後会見 ✿
羽生結弦、復活の理由「僕はオリンピック知っています」 【コメント】
daily 2018.02.16
https://www.daily.co.jp/olympic/2018/02/16/0010991092.shtml
「平昌五輪・フィギュアスケート男子・SP」(16日、江陵アイスアリーナ)
昨年11月のNHK杯での練習で負った右足の負傷からの復帰戦で、66年ぶりとなる五輪連覇をかける羽生結弦(23)=ANA=は4回転2本を含む完璧な演技を見せ自己ベストの112・72点に迫る111・68点でトップに立った。演技後は「本当に自分は恵まれているなと思って…」とファン、スタッフなど周囲への感謝の思いを口にした。104・17点で3位に入った宇野昌磨(20)=トヨタ自動車=は「気持ちが高まり過ぎたかな」とわずかに出たというミスを振り返った。
以下、羽生の演技後のコメント。
【羽生結弦】
-自身で演技を振り返って。
「特に不満な点もなく、自分自身も疑問に思うエレメントもなくできたので非常にうれしく思っています。でも滑走順だとか、または自分のサポートメンバーだとか、または応援してくださっているファンの方々、日本の方々を含めて世界中の方々、本当に自分は恵まれているなと思いながら今日は滑ることができたので、また明日へ向けてやりたい」
-緊張感もあった中、どうしてこんな演技ができたか。
「僕はオリンピック知っていますし、大きいこと言うなと言われるかもしれないですけど、僕は元、今は元って言えばいいのかな。オリンピックチャンピオンなんですけど、リベンジしたい。オリンピックチャンピオンって言った後にリベンジしたいって言うのはおかしいですけど。フリーのミスがここまで4年間強くなった一つの原因だと思っているので、また明日に向けてリベンジしたいという気持ちが強いです」
-冒頭を4回転サルコーに決めたのはいつか。
「ここに来る前からサルコーで練習をしていたので。いろいろと調整が間に合わない部分があったのかなとおもいますけど点数には満足していますし、サルコーにして良かったのかなと思っています」
-フリーへ。
「とにかくやるべきことはやってきましたし、2カ月間滑られなかった間も、とにかく努力をし続けました。その努力をしっかり結果として出したいなと思っています」
★★★
ぶっつけ本番で会心演技の羽生「僕はオリンピックを知っている」一問一答
2018年2月16日14時51分 スポーツ報知
http://www.hochi.co.jp/sports/winter/20180216-OHT1T50119.html
◆平昌五輪第8日 フィギュアスケート男子SP(16日、江陵アイスアリーナ)
男子ショートプログラム(SP)が行われ、右足首負傷から4か月ぶり実戦となった羽生結弦(23)=ANA=が、自己ベストに迫る111・68点をマークし、66年ぶり五輪連覇に向けて首位発進した。
―ものすごい演技だった。
「特に不満な点もなく、自分自身も疑問に思うエレメンツも何も無くできたので非常にうれしく思ってます。滑走順だとか、自分のサポートメンバーだとか、応援してくださってるファンの方々、日本の方々、世界中の方々、本当に自分は恵まれてるなという風に思いながらきょうは滑ることができたので、また明日まで向けて頑やりたいな思ってます」
―みんな待っていた。緊張感もあったと思う。どうして、このオリンピックでこのような演技ができたのか。
「まぁ、僕はオリンピック、知ってますし。おっきいこと言うなって言われるかも知れないですけど、僕は元と言えば良いのかな。元オリンピックチャンピオンなんで。リベンジしたい、ていうか、オリンピックチャンピオンと言った後にリベンジしたいと言うのはおかしいんですけど、自分にとっては(ソチ五輪の)フリーのミスがここまで4年間、頑張って強くなった一つの原因と思ってるので、また明日に向けてリベンジしたいなぁっていう気持ちがとにかく強いです」
―冒頭の4回転はループからサルコーに変えたが、いつ決めたのか。
「ここに来る前にサルコーでずっと練習してたんで。ちょっと、いろいろと調整が間に合わなかった部分もあったのかなって思いますけど、実際、こうやって点数だとか、そういうものには満足してるのでサルコーにして良かったなって思ってます」
―明日のフリーに向けて。
「とにかくやるべきことはやってきましたし、(右足首を負傷した後に)2か月間、滑れなかった間も、とにかく努力をし続けました。その努力を結果として出したいなと思います」
★★★
羽生結弦「ああ、帰ってきたんだなと」
構成・藤田太郎 2018年2月16日18時29分
https://digital.asahi.com/articles/ASL2J34YGL2JUEHF003.html
――試合を振り返っていかがでしょうか?
「そうですね、今日の朝、曲をかけた練習でサルコーを失敗してしまって、若干の不安もあったんですけど、調整方法も含めてしっかり、練習できない間、書類や論文など、いろいろなもので勉強したので、そういうものを出せたなと思います」
――気持ちとしてはどうでしたか?
「今日はブライアン(コーチ)もジスラン(コーチ)も立っていたし、何よりも久しぶりに皆さんの声援を聞くことができて、ああ、帰ってきたんだなと思いましたし、そういうスケートを滑る幸せな感じとか、久しぶりに試合で味わえたなと思いました(声が優しくなる)」
――すごく滑る前に、びしっと入った感じでしたが。
「別にリラックスしようと努めたわけではないんですけど、会場に来て、こうやってけがなく滑れることが楽しくて、やっぱり幸せで。そういうことを感じながら滑っていたと思います」
――滑り終えた時、今日の演技には満足でしたか?
「とにかく満足という気持ちが一番ですかね。あとは明日がある、という気持ちが頭の6割近くを占めているので。せっかく試合が早く終わったので、しっかり明日に向けて調整したいなと思います」
――得点については?
「なんか……。特に何も思っていないです。やれることをやったので、得点とかそういうことではなくて、今日の自分のコンディションの中で、できることはやったと思います」
――論文や書物を読んだのは、記事やノートを読み返したのとは違うのですか?
「大学で論文の探し方などを学んでいるので、筋肉解剖的な論文だとか、トレーニングの仕方、インターネットの記事、そういったものについて勉強しました」
――明日の自分にはどれぐらい期待していますか?
「特に特別な期待もしていません。特別な気持ちもありません。ただ、今日やるべきことをしっかりやれたと思っていますし、幸いにも今回の試合は演技が日中に終わるので、夜まで時間があります。今日できることは、これからご飯をいっぱい食べて、しっかり寝て、明日に備えることだと思うので、しっかりと回復したいと思います」
――以前、トリノ五輪で金メダルをとった荒川静香さんは、フィギュアスケートを穴の空いたバケツに練習(水)を注ぐものと表現しました。羽生選手のバケツは?
「穴は空きっぱなしだと思いますし、底がないバケツ。幸いにもフィギュアスケートというスポーツをやっていて、こんなにもたくさんの方々が応援してくれていて、なかなかアスリートで応援される選手ってなかなかいないと思うので。その限られた1人の選手として皆さんからパワーを感じるし、自分もメンタルがそんなに強いわけではないし、むしろフィジカル的なところで言えば、けがが多かったり、風邪が多かったりしています。そういった中で、試合で力を発揮させていただけるのは、皆さんの応援があってこそ。僕がそれに応えようと思えるからこそだと思っています」
――前回の五輪から4年が経ち、よぎったことは?
「特に前回の五輪だとか、そういったことは考えずに滑りました。もちろん五輪を知っているというのは強みでもあるし、自分自身がショートプログラム(SP)でノーミスだったことにすがりたくなる気持ちもたくさんありました。今回は幸いにも自分がけがをして、3カ月間試合に出られなかったこともあって、非常にスケートが楽しくて、皆さんの前で滑って、応援してくれたのを感じられた試合でもあったので、無事に滑ることができたかなと思っています」
――今回、ティッシュケースがくまのプーさんではなく、ケーキになったのは?
「スポンサーの問題もあり、また著作権でしょうか、専門的な用語が出てこないので何と言えば分からないんですが、黄色いクマを持ってくることができませんでした(会場が笑う)。前回のソチ五輪同様に、ホテルの部屋に連れてきて、昨季、おまじないのようにやっていた、頭をつかんで『行ってくるよ』というのをいろいろやっていて、彼も応援してくれていた。実はあのケーキの上に、プーさんとピグレットがついていて、ティッシュケースのケースにつけています」
――大量のプーさんは今後どうするのでしょうか?
「毎回毎回やっていることなんですけど、現地の方に、今回だったら平昌の方々に寄付することに決めています。もらったものを寄付するというのはどうかと思われるファンの方もいらっしゃるかと思いますが、気持ちはたくさんいただいていますし、毎回試合が終わって幸せな気持ちになれるので、感謝しています」
――明日のフリーでは、4回転をどのように跳びますか?
「明日のことについてはまだしゃべるつもりはありません。明日の調子次第で、構成を決めたいと考えています。こうやってたくさんの4回転の種類が跳ばれ始めて、もちろん種類だとかそういうものが、必要になってきていると思います。今回SPで1~3位になった選手の中は、サルコージャンプ、トーループジャンプでまとめてスコアを取っていますし、僕の隣にいる宇野選手は、やはり難しい種類の4回転を入れて高得点を取っています。どっちも正解だと思っています。その選手に合ったものがあると思いますし、その選手の理想があると思います。そこをめざしてやっていきたいと思います」
――前回の五輪から時間が経ち、ボーヤン・ジン選手や宇野昌磨選手のような世代と戦うことになり、どのように感じていますか?
「実は僕の場合は、ハビエル選手たちの世代と比べるとちょっと若くて、宇野選手やボーヤン選手の世代から比べるとちょっと古くて、中途半端な位置にいるなと思っています。僕が出る試合にはいつも先輩、お兄さんみたいな人たちがいて、僕のことを慕ってくれる後輩、日本、世界の仲間がいて、戦っているという感覚はほとんどないです。いっしょにスケートをやっていることがうれしいし、何よりも皆さんがすばらしいスケートを持っているので、みんなのスケートが見られるように、僕も祈っていますし、僕もその1人としていい演技をしたいと思っています」(構成・藤田太郎)
✿ 男子SP记者会 ✿
楽しかった!羽生「みなさんからパワーをもらえて、無事にSPを滑ることができた」
2018年2月16日 15:37
https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2018/02/16/kiji/20180216s00079000244000c.html
羽生結弦(23=ANA)が111・68点を挙げ、SP首位に立ち、落ち着いた表情で会見に臨んだ。
―SP後の取材エリアで論文、書物を読んで調整法を勉強したといっていた
「大学で勉強していることとか、筋肉解剖的なものの論文、トレーニングの仕方、トレーニングのプランニングの仕方、そういうものの研究やネットの記事も含めて勉強した」
―明日(17日)の自分への期待
「特に特別な期待はしていない。特に特別な気持ちもない。幸いにも、今回は演技が日中に終わって夜まで時間がある。今日できることは、ご飯をいっぱい食べて、しっかり寝て明日に備えること」
―ソチ五輪を経て、どういう気持ちで臨んだか
「前回の五輪とか考えずに滑った。ソチ五輪のSPでノーミスだったからこそ、すがりたくなる気持ちもあった。ケガをして試合出られないことがあって、(今日は)スケートが楽しかった。みなさんからパワーをもらえて、こうやって無事にSPを滑ることができた」
―若手の台頭について
「僕の場合はハビエル(フェルナンデス)たちの世代と比べると若くて、宇野選手や金博洋選手の世代と比べるとちょっと古くて、中途半端な位置にいる。試合ではいつもお兄さんや先輩がいて、僕のこと慕ってくれる後輩や仲間がいて。戦っている感覚はない。一緒にスケートをやっているのが嬉しい。みんなのスケートがもっともっとたくさん見られるよう、僕も祈っているし、その中の1人としていい演技がしたい」
★★★
フィギュア羽生「スケート滑る幸せを味わえた」
男子SP首位発進
2018/2/16 17:15
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO27009990W8A210C1000000/
【平昌=田中克二】平昌五輪のフィギュアスケート男子ショートプログラム(SP)で16日、前回ソチ五輪金メダルの羽生結弦(ANA)が111.68点を出してトップに立った。演技後は「帰ってきたなと思った。スケートが楽しい」と晴れやかな顔で話した。演技後の主な発言は以下の通り。
――世界最高点(112.72点)を出した、2017年9月オータム・クラシックのようにプログラムをコントロールしていた。
「きょうの朝(の練習で)、ちょっと(4回転)サルコーに失敗して若干の不安はあった。練習できない間、書類や論文などで、調整法などをいろいろ勉強したので、そういったものが出せてよかった」
――滑る前の緊張は。
「きょうはブライアン(コーチ)も立っていたし、何よりも皆さんの声援を久しぶりに聞くことができて、帰ってきたんだなって思った。スケートを滑る幸せな感じを久しぶりに試合で味わえた。それも含めて帰ってきたな、と思った」
――プログラムのイメージは。
「オータムのときは、膝のことを考えながら滑った記憶がある。今回はそういうのは関係なく、ただこの構成を、ベストな状態でこなす。この曲を感じながら、曲の自分の解釈とか、皆さんの解釈とかに、ちょっとでも触れられるものをと思っていた」
――サルコーの不安をぬぐうために何をしたのか。
「特に(なく)練習通り。自分の体が動いていると思っていたし、サルコーもトーループもアクセルも、本当に何年間も付き合ってくれたジャンプなので、そういった意味では感謝しながら跳ぶことができた。会場に来て、ケガなく滑れることが楽しくて、幸せで、そういうことを感じながら滑った」
――きょうの演技に満足しているか。
「とにかく満足という気持ちが一番かな。あとは、まだあすがあるという気持ちが頭の6割近くは占めているので。せっかく、早い時間に試合が終わっているので、しっかりあすに向けて調整したい」
――111.68点という得点について。
「特に何も思ってない。とにかく、やれることはやったので、得点とかそういうことじゃなくて、自分のコンディションの中でできることはやったかなと思う」
「こっちへきてからずっと本数制限とかいろいろやっていたので、体が動いていない部分とか、脳みそが動いていない部分とかいろいろあったと思う。その部分を、ちょっと刺激してあげるような感じでやっていた」
――あすの演技について。
「まだ特に描いていない。あすはあすでやることをやる。まだあすじゃないので、きょうやるべきことをやります」
――どんな論文とか書類を読んでいたのか。
「大学で勉強していることとか、大学から論文のアクセスの仕方を学んでいるので、そういう意味でいろいろ、筋肉解剖学的なものや、トレーニングのやり方についての研究とか、インターネットの記事とかで勉強した」
――あすの自分にどれくらい期待しているか。
「特別な期待はしていない。特別な気持ちもない。ただ、きょうやるべきことをしっかりできたと思っているし、幸いにも今回の試合は演技が日中に終わるので、夜までに時間がある。きょうできることはご飯をいっぱい食べて、しっかり寝て、あしたに備えること。しっかり回復させたい」
「幸いにも、フィギュアスケートというスポーツをやっていて、こんなにもたくさんの方々が応援してくれる。世界中から応援されるアスリートはなかなかいないと思う。その限られた一人の選手として、たくさんのパワーを皆さんからもらっている。僕はメンタルは強くないし、ケガは多いし、風邪も多い。そういう中で試合で力を発揮させてもらえるのは、皆さんの応援があってこそ。僕がそれに応えようと思えるからだこそ、だと思う」
「前回のソチ五輪のことは考えずに滑った。もちろん、五輪を知っているのは強みだし、自分がその五輪でSPをノーミスで滑ったからこそ、そこにすがりたくなる気持ちもたくさんあった。ただ、今回は幸いにも、自分がケガをして、3カ月間試合に出られないこともあって、非常にスケートが楽しくて、皆さんの前で滑って、みなさんが応援してくれるのを如実に感じられた試合でもあった。皆さんからパワーをもらえてショートを無事に滑ることができた」
――ティッシュケースがいつものプーさんではなく、ケーキだった。
「スポンサーの問題もあり、著作権というのか、専門的な用語が出てこないのでわからないけれど、スポンサー的問題があって、黄色い熊を持ってくることができなかった。ただ、前回のソチ五輪と同様に、ホテルの部屋に連れてきて、昨季おまじないのようにしてやっていた、頭をつかんで行ってくるよ、というしぐさとかいろいろしている。彼も応援してくれている。ケーキの上にプーさんのピグレットがついていて、それをとって、ティッシュケースのケースにつけている」
――リンクにたくさん投げ込まれたプーさんはどうするのか。
「毎回やっていることだけれど、現地の方々に、寄付すると決めている。もらったものを寄付するのはどうか、と思うファンの方もいると思うけれど、気持ちはたくさん頂いているし、毎回毎回、試合が終わって、とても幸せな気持ちになれるので本当に感謝している」
――フリーでは何回4回転を跳ぶのか。
「あすのことについてはまだ話すつもりはない。あすの調子次第で構成を決めたいと思う」
★★★
「力を発揮できるのは応援があってこそ」…ユヅに聞く
2018年2月17日7時0分 スポーツ報知
http://www.hochi.co.jp/sports/winter/20180217-OHT1T50049.html
◆平昌五輪第8日 フィギュアスケート男子SP(16日、江陵アイスアリーナ)
フィギュアスケート男子のショートプログラム(SP)が行われ、同種目66年ぶりの2連覇を目指す羽生結弦(23)=ANA=が4か月ぶりの復帰戦で自身の世界最高得点まで1・04点に迫る111・68点でトップに立った。世界選手権2位の宇野昌磨(20)=トヨタ自動車=は104・17点で3位。日本勢の今大会金メダル1号へ、冬季五輪では1972年札幌大会スキージャンプ以来2度目の日本勢ワンツーフィニッシュへ、17日のフリーに挑む。22番滑走の羽生は午後1時43分、最終24番滑走の宇野は同2時に登場予定。
◆ユヅに聞く
―金メダリストの荒川静香さんが「フィギュアは穴が開いているバケツに練習という水を注ぐようなこと」と言っていたが?
「穴は開きっぱしだと思う。っていうか、底がないバケツでしょうか。メンタルがそんなに強いわけではないし、むしろフィジカル的にはけがが多かったり、風邪も多かったりいろいろしている。そういった中でこうやって試合で力を発揮できるのは皆さんの応援があってこそ。そして、僕がそれに応えようと思えるからこそ」
―大量のプーさんがリンクを埋めた。いつもどうしている?
「毎回やっていることだが、現地の方に寄付している。もらったものを寄付するのはどうかと思われる方も、ファンの中にはいると思う。でも気持ちはたくさん頂いているし、試合が終わって、とても幸せな気持ちになれるので本当に感謝している」
―今回はティッシュケースのデザインがケーキだが?
「スポンサー的な問題があって、黄色いクマを持ってくることができなかった。ただ前回のソチ五輪同様にホテルの部屋に連れてきて、昨シーズン同様、頭をつかんで『行ってくるよ』っていうようなしぐさはやっている(笑い)。彼もすごい応援してくれていたと思う。ケーキは実はあの上にプーさんと(プーさんに出てくるキャラクターの)ピグレットが付いていて、それを取った」
―明日は?
「今日やるべきことをしっかりやれたと思っているし、今回の試合は演技が日中に終わるので、フリーまでに時間がある。今日できることはこれからご飯をいっぱい食べてしっかりと寝て、明日につなげること。しっかりと回復したい」
★★★
2018.02.16 - 平昌冬奥 Day 5 SP OP 图集
▶2018.02.16 - 平昌冬奥 Day 5 SP OP 新闻报导
aflo - Enrico Calderoni:
aflo - YUTAKA:
asahi 北村玲奈:
asahi 白井伸洋:
asahi 遠藤啓生:
daily 高部洋祐:
JMPA:
Kishimoto 藤田孝夫:
Kishimoto 長瀬友哉:
kyodo:
kyoto shimbun:
mainichi 手塚耕一郎:
nikkan PNP:
nikkan 山崎安昭:
nikkan:
nikkei:
sankei:
sponichi 小海途良幹:
yomiuri 守谷遼平:
Korea media:
2018.02.16 - 平昌冬奥 Day 5 SP OP 新闻报导
▶2018.02.16 - 平昌冬奥 Day 5 SP OP 图集
試合担当しないけど…日テレ羽生の朝練習を11分たっぷり生中継
daily 2018.02.16
https://www.daily.co.jp/olympic/2018/02/16/0010990462.shtml
「平昌五輪・フィギュアスケート男子・SP」(16日、江陵アイスアリーナ)
日本テレビが、羽生結弦の朝の公式練習に臨む様子を情報番組「スッキリ」内でたっぷりと放送した。試合本番を放送するのはTBS系で、いわば他局の番組を宣伝するような形になるが、連覇を狙う世界王者の姿を直前まで伝え続けた。
この日は「スッキリ」MCの極楽とんぼ・加藤浩次が平昌入りし、会場近くから生中継で出演した。番組冒頭から五輪の話題を取り上げ、午前8時40分過ぎから羽生がリンクで練習する姿を本格的に伝えた。
加藤は「すぐそこでやってるってことなんですよね。我々も民家の庭を借りて(中継を)やってるんですよ」と羽生の姿に興奮気味。日本のスタジオでゲスト出演した長野五輪・スピードスケート男子500メートル金メダルの清水宏保氏が「メンタルリハーサルをしているんでしょうね。体操の内村航平くんとかも手で頭の中でメンタルリハーサルをする」とアスリートの心境を解説していた。
4回転-3回転の連続ジャンプを美しく着氷させるなど優雅な滑りを見せていた羽生に加藤は「見入っちゃうよね」とため息をもらしていた。結局、「スッキリ」は羽生の公式練習を約11分間放送した。
★★★
羽生結弦、4回転サルコー入念にチェック 笑顔で公式練習終える
daily 2018.02.16
https://www.daily.co.jp/olympic/2018/02/16/0010990394.shtml
「平昌五輪・フィギュアスケート男子ショートプログラム(SP)」(16日、江陵アイスアリーナ)
朝の公式練習が行われ、連覇を目指す羽生結弦(23)=ANA、団体戦SP1位の宇野昌磨(20)=トヨタ自動車、田中刑事(23)=倉敷芸術科学大大学院=が調整した。
羽生は、曲かけ中に決まらなかった演技冒頭の4回転サルコーを中心に入念に確認。ジャンプが決まるたびに会場からは拍手が起きた。練習時間を10分ほど残し、笑顔でリンクを後にした。
眠そうな表情を浮かべ、1分ほど遅れてリンクに登場した宇野は、練習時間ギリギリまで調整。ジャンプの感覚を確かめた。
★★★
羽生結弦、予定表ではSP冒頭に4回転ループ 練習ではサルコー
daily 2018.02.16
https://www.daily.co.jp/olympic/2018/02/16/0010990439.shtml
「平昌五輪・フィギュアスケート男子・SP」(16日、江陵アイスアリーナ)
各選手の予定表が発表され、五輪連覇を目指す羽生結弦は冒頭で4回転ループを翔ぶと記された。しかし、練習では4回転サルコーを跳んでおり、どのようなジャンプを選択するかも注目される。
発表された予定表によれば、羽生は冒頭で4回転ループ、2種類のスピンを挟んでから3回転アクセル、4回転トーループ-3回転トーループと続く。ステップシークエンス、足換えコンビネーションスピンで締めるという構成だ。
ジャンプの基礎点は低い順番にトーループ、サルコー、ループ、フリップ、ルッツ、アクセルとなっている。実際の演技では予定表の通りに滑る必要はない。
宇野昌磨は冒頭に4回転フリップを配置。スピン、ステップシークエンスの後、4回転トーループ-3回転トーループの連続ジャンプ、3回転アクセルと続ける。最後に足換えシットスピン、足換えコンビネーションスピンとなる。
★★★
連覇へ、フィギュアに羽生が登場 第8日、男子SPに宇野や田中も
daily 2018.02.16
https://www.daily.co.jp/olympic/2018/02/16/0010990172.shtml
【平昌共同】平昌冬季五輪第8日の16日、注目のフィギュアスケート男子が始まり、ソチ五輪に続く金メダルを狙う羽生結弦や、宇野昌磨、田中刑事がショートプログラム(SP)に登場。羽生は午前の本番前、引き締まった表情で公式練習を行った。
アルペンスキー女子回転は安藤麻が1回目。スケルトンは男子3回戦に高橋弘篤と宮嶋克幸が出場。
カーリングは男子1次リーグを実施した。SC軽井沢クは夜にスイスと対戦する。
午後にはノルディックスキー距離男子15キロフリーに吉田圭伸、夜にはジャンプの男子ラージヒル予選に葛西紀明ら4人が出場する。
★★★
<平昌五輪>フィギュア男子SP 羽生連覇の舞台
kahoku 2018年02月16日金曜日
https://www.kahoku.co.jp/special/spe1192/20180216_08.html
羽生結弦(23)=ANA、宮城・東北高出=が66年ぶりの2連覇を狙う平昌冬季五輪のフィギュアスケート男子は16日、ショートプログラム(SP)が始まった。
羽生は今季、実戦で初めて成功させた最高難度の4回転ルッツで練習中に転倒し、ジャンプを降りる右足首靱帯(じんたい)を損傷したが、我慢の調整を続け「やるべきことをこなしてきた」と大一番に間に合わせた。
実績で五輪代表に選ばれ、頂点に挑む。直前の朝の公式練習では気合をみなぎらせ、ジャンプを精力的に跳んだ。
「滑れない日がすごく長くて、きつい時期を過ごしたけど、無駄ではなかった。足首や体のことを考えずにスケートができるのは幸せ」。周囲の期待からくる計り知れない重圧と、リンクに戻って来られた喜びを胸に、SPを迎えた。
メダル獲得に向け、5種類の4回転を武器に急成長した18歳のネーサン・チェン(米国)や宇野昌磨(20)=トヨタ自動車=らがライバルとなる。
男子はSPと17日に行われるフリーの合計点で順位が決まる。
フィギュアスケート男子SPを前に公式練習で調整する羽生=16日、韓国・江陵
★★★
【佐野稔の舞評論】絶対王者と宇野の一騎打ち!大本命は羽生
2018.2.16 05:04
http://www.sanspo.com/pyeongchang2018/news/20180216/pye18021605040007-n1.html
平昌五輪第7日(15日、江陵アイスアリーナ)フィギュアスケートは16日、いよいよ男子がショートプログラム(SP)で競技を開始。羽生や宇野らが、どんな戦いを演じるのか、金メダルの行方は-。1977年世界選手権(東京)銅メダリストで、サンケイスポーツ評論家の佐野稔氏(62)が展望した。羽生は15日の練習後、翌日に迫った本番へ向けて決意を語った。
結論から言うと、大本命の羽生を宇野が追う、日本勢同士の優勝争いになるだろう。それにチェンやフェルナンデス、金博洋が絡む形だと思う。
羽生は15日の練習で4回転ループに成功した。ただ、音楽をかけた際にはほどけて1回転になっていたので、まだ“お試し期間”なのだろう。SPで使うかどうかは分からないが、より確率の高い4回転サルコーを使う方が安全ではある。
その場合、4回転サルコーと、トーループの4回転-3回転を組み込んだ構成になる。これはSP世界最高得点(112・72点)を出した昨年9月のオータム・クラシック(カナダ)と同じ。ノーミスでやれれば、他に誰も到達していない領域に入るわけだ。仮に誰かが上回ったとしても、大きく離されることはない。
フリーでループを入れるかも、SPの結果を見て最終判断することになるだろう。入れれば、3種類(ループ、サルコー、トーループ)4度の4回転は、昨年4月の世界選手権(ヘルシンキ)でフリーの世界最高得点(223・20点)を出したときと同じ構成になる。
けがはすっかり治っているようだし、逆境が好きで、燃えるタイプ。3カ月実戦から離れていたことによる試合勘やスタミナについては、あまり心配しなくていいと思う。
一番のライバルは宇野だ。昨年12月のグランプリファイナル(名古屋)でチェン、1月の四大陸選手権(台北)では金博洋に敗れたが、あの頃は五輪で金メダルを取るためにいろんなことを試している最中で、出来自体が良くなかった。今大会の団体SPで、チェンが失敗を繰り返すなど荒れた展開の中、ほぼノーミスでやり遂げたところを買いたい。
羽生と宇野の対決は、ミスした方が落ちる、ギリギリの戦いになるだろう。両者にミスがなければ、世界最高得点を出したプログラムを演じる羽生に分がある。 (1976年インスブルック五輪代表)
★★★
試練の4年越えた羽生結弦「気持ち全部出す」 きょう勝負のリンクへ
2018.2.16 06:35更新
http://www.sankei.com/pyeongchang2018/news/180216/pye1802160007-n1.html
行くところ、メディアやファンが群がる。羽生結弦(23)=ANA=は世界レベルでのスター。韓国の有力紙「朝鮮日報」は15日付の紙面で「江陵羽生特需」との見出しでフィーバーぶりを大きく報じた。江陵市では日本から1万人ものファンを見込んでいるという。大勢の警備員やスタッフが取り囲むさまはまさにVIPだ。
フィギュアスケート男子の頂上決戦は16日、ショートプログラム(SP)が行われ、熱戦の火蓋が切られる。「楽しさ、勝ちたいという気持ちを含めて全部出したい」。男子五輪連覇への期待が高まる中、羽生は自然体を貫き、本番に向け集中している。
前回のソチ五輪はわずか19歳で頂点に立った。仙台のリンクで練習中に発生した2011年3月の東日本大震災を乗り越えての栄冠だった。その後、SPとフリー、それぞれで世界歴代最高得点を3度塗り替えた。日本のエースは「絶対王者」の称号を手にするようになった。
順当ならば、五輪連覇は難しいものではなかったかもしれない。ところが、羽生にはこれでもかと試練が訪れた。五輪シーズン初戦の直前に右膝を負傷。さらには、昨年11月、右足首靱帯(じんたい)の損傷。NHK杯の公式練習中のアクシデントだった。映像が何度もお茶の間に流れたが、「あのひねり方はまずい」と関係者が口をそろえたほどだった。
他にもソチ五輪からの4年間は、けがとの闘いでもあった。14年11月の中国杯ではフリー直前の6分間練習で中国選手と激しく衝突。頭部から流血し、包帯を巻いての強行出場で最後まで演じきった。関係者によると、しばらくは氷上で近くを選手が滑るだけで怖さがよみがえったという。同年末の全日本選手権後は尿膜管遺残症で手術。大会前から腹痛を訴え、欠場もやむを得ない状況で3連覇を飾った。翌シーズンの世界選手権前、左足甲の靱帯損傷。オフに予定されたアイスショーの出演は全てとりやめた。
実は、羽生にはある癖がある。一般的にはスケート靴を履く際、自らの足のサイズにぴったりとフィットさせる。ところが、羽生はつま先に数センチ隙間がある仕様を好むことだ。ジャンプを踏み切る際、わざと靴の中で足がずれる感覚に慣れていたが、これだと、けがを生むリスクもはらむ。このため、五輪までの2シーズン、わずかずつ隙間を小さくした靴を履き、フィットした感覚に慣れることでリスクを軽減させてきた。
けがに見舞われた羽生は練習拠点のトロントで陸上でジャンプの感覚をつかむトレーニングを重ねてきた。平昌での12日からの公式練習は慎重に本数を限定してジャンプの練習を重ねる。集中力の高さから、失敗や転倒はほとんどなかった。手応えをつかんだ羽生は現地入り後、表情が明るく、自信が見て取れる。
「絶対王者」と呼ばれながら「もろさ」も同居するが、けがのたびにはい上がってきた不屈の精神も“武器”としてきた。ハイレベルの激戦とされる今五輪。勝負のリンクに上がる。(平昌 田中充)
★★★
羽生が好むショパンのピアノ曲とは/研究家相性語る
nikkan 2018年2月16日7時47分
https://www.nikkansports.com/olympic/pyeongchang2018/figureskate/news/201802160000114.html
フィギュアスケート男子で66年ぶりの2連覇を狙う羽生結弦(23=ANA)が今日16日、ショートプログラム(SP)で右足首故障から約4カ月ぶりに実戦復帰する。
羽生のSPは、ショパンのピアノ曲「バラード第1番」。「心地よい」と語るこのプログラムは通算3季目。3度世界記録を出した、まさに五輪勝負曲。「大好きな曲で滑ることができる」とこの日も喜んだ。
羽生はなぜこの曲と相性がいいのか。ショパン研究家の加藤一郎国立音大大学院准教授(61)は「羽生選手の優雅さ、流麗さ、気品、洗練された美意識はショパンのピアノ音楽と共通する」と語る。「冒頭に謎めいた前奏が置かれ、その後、大人のワルツのようなテーマが始まります。それが流れるパッセージ(つなぎの旋律)へと変化していく。曲全体は詩的な旋律にあふれ、壮大なドラマが展開するところも。最後は2拍子で躍動し、音階が華やかに奏でられて曲を閉じます」。美しさと激しさは、羽生のスケートと呼応する。
弾き手は名手クリスチャン・ツィマーマン。「彼は技術を強調せず、常に音楽の本質と結びつき、詩やドラマを自然に生み出しています」。妻が日本人で親日家としても知られる人物。東日本大震災を東京で経験し、チャリティーコンサートも度々行っている。仙台で被災した羽生と曲を通じて“共演”するのも何かの縁だろう。「羽生選手は、技術と演技が常に調和している。それも、ショパン音楽、ツィマーマンの演奏と通じるように感じます」。【取材・構成=高場泉穂】
★★★
羽生結弦、当日練習で4回転サルコーをきっちり修正 割り当て8分余す余裕も
2018年2月16日 09:02
https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2018/02/16/kiji/20180216s00079000123000c.html
平昌五輪のフィギュアスケート男子ショートプログラム(SP)はきょう16日午前10時から江陵アイスアリーナで始まる。五輪男子66年ぶりの2連覇を狙う羽生結弦(ANA)は8時35分から本番リンクでの公式練習で最終調整を行った。
SPの曲をかけた際には最初の4回転サルコーの回転が抜け、トリプルアクセル(3回転半)と4回転―3回転の連続トーループは着氷した。この日の練習では4回転サルコーの回転が抜けるミスが目立ったが、最後はきっちり修正。30分間割り当てられた練習を22分で終えて、リンクを引き上げた。
最終組1番手となる25番滑走の羽生は午後1時48分、28番滑走の宇野昌磨(トヨタ自動車)は2時7分に登場予定。
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羽生結弦、直前の公式練習で4連続決めて最終調整
2018年2月16日9時50分 スポーツ報知
http://www.hochi.co.jp/sports/winter/20180216-OHT1T50061.html
◆平昌五輪第8日 フィギュアスケート男子SP(16日、江陵アイスアリーナ)
16日に行われる男子フィギュアスケートショートプログラム(SP)の公式練習が早朝に行われた。
66年ぶり五輪連覇を狙う羽生結弦(23)=ANA=は「バラード1番」の曲かで冒頭の4回転サルコーを失敗したが、曲かけ後の練習で修正。最後は4連続で決めて最終調整を終えた。午後1時48分に登場する。
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羽生は5分残し切り上げ、宇野は最後まで 朝の公式練習
asahi 2018年2月16日09時51分
https://www.asahi.com/articles/ASL2J34JVL2JUEHF002.html?iref=pc_ss_date
平昌五輪の男子ショートプログラム(SP)の公式練習が16日朝あり、五輪男子66年ぶりの2連覇を狙う羽生結弦(ANA)や、宇野昌磨(トヨタ自動車)ら最終グループは午前8時35分から臨んだ。
羽生は4回転サルコーを入念に約10本跳び、5分ほど残して練習を切り上げた。
宇野とネーサン・チェン(米)は割り当てられた30分を最後まで滑った。宇野は、4回転フリップで着氷がやや乱れていたが、終盤の4回転トーループ―2回転トーループをきれいに決めた。
日本勢は、田中刑事が第4グループの22番目で午後1時5分から。最終グループで25番目の羽生が午後1時48分、宇野が28番目で午後2時7分から滑る予定。
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羽生、五輪連覇へ直前練習で3回転半など披露/フィギュア
2018.2.16 10:50
http://www.sanspo.com/pyeongchang2018/news/20180216/pye18021609420025-n1.html
羽生結弦(23)=ANA=が66年ぶりの2連覇を狙う平昌冬季五輪のフィギュアスケート男子は16日、ショートプログラム(SP)が始まった。羽生は同日朝に本番リンクで行われた公式練習に引き締まった表情で登場し、4回転ジャンプなどを最終確認した。
SPの音楽を流し、演技後半に跳ぶトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)と4回転-3回転の連続トーループをきれいに着氷した。ミスの出た4回転サルコーを跳び直して感覚を修正すると、早めに切り上げた。
少し遅れてリンクに入った宇野昌磨(20)=トヨタ自動車=は回転不足気味だった4回転フリップを何度も確認した。田中刑事(23)=倉敷芸術科学大大学院=も調整した。(共同)
★★★
ジャンプの「トレース」入念チェック 羽生結弦の調整力
asahi 後藤太輔 2018年2月16日10時51分
https://www.asahi.com/articles/ASL2J2JM1L2JUTQP005.html?iref=pc_ss_date
ジャンプのトレース(軌跡)チェック。16日の平昌五輪フィギュアスケート男子ショートプログラム(SP)に出場する羽生結弦(ANA)は幼い頃からこれを行い、その技術を磨いてきた。
16日午前の練習もそうだった。4回転サルコーの着氷が乱れると、すぐに跳んだ地点に戻る。腰に手を当て、踏み切ったときにエッジ(靴の刃)で氷に刻まれた軌跡を見つめた。練習中5度、SPのカギを握るその軌跡をチェックした。
つま先をつくトーループ、フリップ、ルッツは「トー系」と呼ばれる。片足で滑りながら逆足のつま先をついて両足で踏み切る。一方で、羽生が得点を稼ぐジャンプ三つは、いずれもつま先を使わずに片足だけで跳ぶ「エッジ系」ジャンプ。トリプルアクセル(3回転半)、4回転サルコー、4回転ループだ。世界で初めて羽生が成功した4回転ループは、痛めた右足だけで踏み切る。
日本スケート連盟名誉審判の杉田秀男さんは「エッジ系は氷の状態で踏み切り方が変わる」と話す。スピード、エッジを倒す角度、描く弧の半径、跳び上がる瞬間の方向、それらを自分の感覚通りにできなければ失敗する。同じリンクでも、場所や時間で違うので、調整力が必要だ。
だから羽生は「スピードとの関係、タイミングを頭に入れ、書き留める」という。軌跡の深さ、形を見て、本番までに微調整する。少年時代の羽生を合宿で見ていた杉田さんは「練習でトレースをよく見ていた」と明かす。美しいジャンプは緻密(ちみつ)な計算の上に成り立っている。
「(けがで滑れない間)陸上でイメージを固めてきた」と羽生はいう。痛めた右足首の感覚や氷の状態に左右される、培ったエッジ系ジャンプ。それが、17日のフリーもカギを握る。(後藤太輔)
★★★
羽生結弦4回転-3回転トーループ成功SP公式練習
nikkan 2018年2月16日11時23分
https://www.nikkansports.com/olympic/pyeongchang2018/figureskate/news/201802160000417.html
ピョンチャン五輪の男子ショートプログラム(SP)の公式練習が16日朝に行われ、五輪男子66年ぶりの2連覇を狙う羽生結弦(23=ANA)や、宇野昌磨(20=トヨタ自動車)らが入念に調整した。
午前8時35分、最終グループの練習スタート。宇野は1分遅れてリンク入り。羽生は滑走順通り、1番目に曲がかかる。
羽生の4回転サルコーは回転不足となり、トリプルアクセル(3回転半)、4回転-3回転トーループは成功。
4番目に曲の通し練習をした宇野は、4回転フリップで着氷乱れ。続く4回転トーループは手をつき、2回転との連続。トリプルアクセルはきれいに決めた。
午前8時57分、羽生が少し早めに練習をきりあげた。
羽生はミックスゾーンを早足で通り、「おはようございます。よろしくお願いします」とあいさつした。
午前9時5分 宇野も練習終了した。
日本勢は、田中刑事が第4グループの22番目で午後1時5分、羽生は最終グループで25番目の午後1時48分、宇野は同28番目で午後2時7分から滑る予定となっている。
★★★
ぶっつけ本番の羽生結弦、常に笑顔「逆境嫌いじゃない」
asahi 後藤太輔 2018年2月16日11時29分
https://www.asahi.com/articles/ASL2J0573L2HUTQP05M.html
「自分が弱いと思えるときは、自分が強くなりたいという意思があるとき。だから、自分は逆境、自分の弱さが見えた時が好き」。16日にフィギュアスケート男子ショートプログラム(SP)に出場する羽生結弦(23)=ANA=は、常々言ってきた。
昨年9月の今季初戦オータム・クラシック(カナダ)で、右ひざに違和感を覚えて4回転ジャンプを4種類から2種類に絞った。しかし、その後言った。「挑戦しないと僕らしい演技はできない。すべて出し切っていない。もっとやりたい」。次の10月のロシア杯から難しい4回転ルッツに挑んだ。そして11月、練習中にルッツを跳んでけがをした。
挑戦は、けがや病気との闘いでもあった。
ぜんそく持ちで薬が手放せず、前回ソチ五輪後も発作が出た。2013年3月ごろに左ひざを痛め、世界選手権に出た後に1カ月安静が必要と診断された。右足首の剝離(はくり)骨折も発覚。昨年11月にも痛めた右足首は元々、緩くなっていた場所だ。14~15年シーズンは中国杯で他の選手と衝突事故、尿膜管遺残症で下腹部を手術。16年は左足甲の靱帯(じんたい)を痛めオフに2カ月間休養した。
連覇がかかる平昌五輪も負傷明けのぶっつけ本番。追い込まれたからなのか。韓国に着いた11日以降、羽生は常に笑顔だ。「逆境は嫌いじゃない。弱いというのは強くなる可能性がある」。今置かれた状況を、楽しんでいるかのようだ。(後藤太輔)
★★★
羽生が最終調整、4回転サルコー抜けるミス続く
2018年02月16日 11時39分
http://www.yomiuri.co.jp/sports/Yuzuru-Hanyu/news/20180216-OYT1T50044.html
フィギュアスケート男子で66年ぶりの五輪連覇に挑む羽生結弦(ANA)は16日朝、会場の江陵カンヌンアイスアリーナで行われたショートプログラム(SP)当日の公式練習で最終調整を行った。
羽生は、上下黒の練習着でリンクに登場した。SPで使うショパン作曲の「バラード第1番」をかけた通し練習では、冒頭に予定した4回転サルコーで回転が抜けてしまったが、演技後半に跳んだトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)、4回転―3回転の連続トウループはしっかり着氷した。
その後は4回転サルコーを重点的に練習。回転が抜けるミスが続いたが、最後は4回連続で着氷すると、約20分で練習を切り上げ、時間を残してリンクを後にした。
★★★
羽生結弦4回転ループをSPに投入へ 演技構成発表
nikkan 2018年2月16日13時14分
https://www.nikkansports.com/olympic/pyeongchang2018/figureskate/news/201802160000442.html
フィギュアスケート男子で66年ぶりの2連覇を狙う羽生結弦(23=ANA)が、16日午後1時48分から演技を開始するショートプログラム(SP)で、高難度の4回転ループを投入する見通しとなった。競技が開始される午前中に報道陣向けに配布された演技予定表には4回転ループを示す「4Lo」の表記があった。
昨年11月の右足首負傷の影響から、ぶっつけ本番になる今大会。どこまで難しい4回転ジャンプを跳ぶかが注目されていた。13日の会見では4回転ループの導入には言葉を濁していたが、15日の公式練習後には意志を問われて、「はい」と答えていた。
予定表ではSPで跳ぶジャンプは4回転ループ、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)、4回転トーループ+3回転トーループとなっている。
★★★
2018.02.15 - 平昌冬奥 Day 4 OP 图集
▶2018.02.15 - 平昌冬奥 Day 4 OP 新闻报导
能登直:
asahi 遠藤啓生:
chunichi:
daily 高部洋祐:
hochi:
jiji:
kyodo 鷺沢伊織:
kyodo:
kyoto shimbun:
mainichi 手塚耕一郎:
nikkan 山崎安昭:
nikkei 上間孝司:
sankei 松永渉平:
sponichi 小海途良幹:
tokyo web:
yomiuri 竹田津敦史:
2018.02.15 - 平昌冬奥 Day 4 OP 新闻报导
▶2018.02.15 - 平昌冬奥 Day 4 OP 图集
✿ 一問一答 ✿
【金候補一問一答】羽生結弦「公式練習ができていることがまず幸せだなと思う」/フィギュア
sanspo 2018.2.15 16:41
http://www.sanspo.com/pyeongchang2018/news/20180215/pye18021516410052-n1.html
平昌五輪第7日(15日、江陵アイスアリーナ)フィギュアスケート男子で66年ぶりの連覇を狙う羽生結弦(23)=ANA=が、会場の練習リンクで公式練習に臨んだ。右足首の負傷から約4カ月ぶりの復帰戦となる16日のショートプログラム(SP)に向けて調整し、世界で初成功した4回転ループを披露して状態の良さをうかがわせた。平昌五輪での日本勢の金メダリストはまだ誕生していないが、五輪王者は「誰が取ろうが、僕も取ります」と力強かった。
主な一問一答は以下の通り。
--状態は
「順調に計画通りきている。スケートに対する気持ちもリラックスしながらできているので、非常にいいなと思われます」
--計画と何度も口にする。いかにして練ってきたのか
「トレーニングや調整の感じ(仕方)は、スケートができない時期に考えられた一つでもある。(同会場で行われた)昨年の四大陸(選手権)の映像や、公式練習がどうだったかなど、思い出しながらやってきた」
--4カ月ぶりの実戦が五輪になる
「特に何も感じない。何よりも大好きな(最終組)1番滑走。1番滑走を楽しみながら、このプログラムは3年目で、全然違う内容だけど、本当に大好きな曲で滑ることができる。その楽しさや、自分が勝ちたいという気持ちも含めて、全部出したい」
--右足首の状態は
「今のところ問題ない。全然考えもしていない。スケート自体を心から楽しみながら滑ることができている。非常にいい状態で試合に臨める」
--右足首のケアは
「いつも通りです」
--計画通りか
「はい」
--なぜそんなに楽しそうなのか
「自分が試合に出られない時期がたくさんあったし、何回も何回も、感覚をなくして(無理して)でも出たいと思う試合もあった。そういう意味で、こうして公式練習ができていることがまず幸せだなと思う。足首のことや体のことを何も考えずにスケートをできるのが本当に幸せ」
--日本勢でまだ金メダルがない。重圧は
「特にない。誰が取ろうが、僕も取ります」
--演技構成にループを入れる可能性もある
「はい」
--SP次第か
「頑張ります」
★★★
【公式練習一問一答】全開ゆづスマイル「今は滑れる幸せが大きい」
2018.2.16 05:05
http://www.sanspo.com/pyeongchang2018/news/20180216/pye18021605050006-n1.html
平昌五輪第7日(15日、江陵アイスアリーナ)
--状態は
「計画通りきている」
--いかにして計画を練ってきたのか
「トレーニングや調整の感じ(仕方)は、スケートができない時期に考えられた一つ。(同会場で行われた)昨年の四大陸(選手権)の映像や、公式練習がどうだったかなど、思い出しながらやってきた」
--4カ月ぶりの実戦が五輪になる
「このプログラムは3年目で、全然違う内容だけど、本当に大好きな曲で滑ることができる。その楽しさや、自分が勝ちたいという気持ちも含めて、全部出したい」
--右足首の状態は
「今のところ問題ない」
--なぜそんなに楽しそうなのか
「自分が試合に出られない時期がたくさんあったし、何回も何回も、感覚をなくして…。(無理してでも)出たいと思う試合もあった。こうして公式練習ができていることが幸せ」
--コーチのサポートは
「3人のコーチが全面的にサポートしてくれた。一人はジャンプの、一人はスケーティングのスペシャリスト、そして(ブライアン・)オーサー・コーチ。(カナダ・トロントの)クラブにいるような感覚で他の試合より充実している」
--4年前のソチ五輪と比べて
「4年前は4年前で楽しかった。(ロシアのエフゲニー・)プルシェンコ選手と公式練習をしたり、SPで一緒に滑って勝てたりとか、夢の舞台だった。今は何の心配もなく、滑れる幸せが大きい」
★★★
羽生に聞く「本当に順調に計画通り」「何の心配もなく滑れる」
2018年2月16日 05:30
https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2018/02/16/kiji/20180215s00079000312000c.html
【羽生と一問一答】
――明日SPです
「本当に順調に計画通りできている。自分のことに集中して、リラックスしながらできているので、非常にいいなと思う」
――計画はいつから
「スケートができなかった時期に考えていた。昨年の四大陸の映像を見たり、公式練習どうだったかとかを思い出しながらやっていた」
――楽しそうに見えるが
「自分が試合に出られない時期もたくさんあったし、感覚なくしてでも出たいなって思った試合もあった。公式練習ができていることがまず幸せ。何も足首のことや体のことを考えずにスケートができるって本当に幸せだなって思う」
――4年前の大会前日と比べて
「4年前も楽しかった。団体戦のSPでプルシェンコに勝てたし、夢の舞台の楽しさがあった。今は何の心配もなく滑れる幸せが大きい」
――どんな演技をしたいか
「ファンの皆さんが待ってて良かったと思える演技、自分の期待に応える演技をしたい」
★★★
羽生、右足首の状態は「今のところ問題ない」
2018年2月16日6時0分 スポーツ報知
http://www.hochi.co.jp/sports/winter/20180216-OHT1T50000.html
◆平昌五輪第7日(15日)
16日に行われるフィギュアスケート男子ショートプログラム(SP)の前日練習が15日、サブリンクで行われた。同種目で66年ぶりの五輪連覇がかかる羽生結弦(23)=ANA=は、今大会の公式練習で初めて大技の4回転ループを成功させ、フリー(17日)の構成に入れる可能性も認めた。日本勢の金メダル獲得に期待が高まっているが、羽生は「誰が取ろうが、僕も取ります」と言い切った。
―右足首の状態は?
「今のところ問題はない。気持ち的にも非常にいい状態で試合に臨めていると思う」
―とても楽しそうだ。
「試合に出られない時期もたくさんあった。何回も何回も、感覚をなくしてでも出たいなって思った。公式練習をできていることがまず幸せ」
―大勢のファンが応援している。
「みなさん待っていてくれた。待っていて良かったと思ってもらえるような演技をしたい。自分自身が自分の期待を超えられるようにしたい」
―4年前との違い。
「4年前は4年前で楽しかった。団体戦のSPでプルシェンコ選手に勝てたり、夢の舞台の楽しさがあった。今は何の心配もなく滑れる幸せが大きい」
―明日へ。
「スイッチを入れて臨みたい。ただひたすら、やるだけです」
✿ News ✿
羽生結弦が4ループ着氷 痛めた右足で踏みきり右足で着氷「非常にいい」
daily 2018.02.15
https://www.daily.co.jp/olympic/2018/02/15/0010988015.shtml
「平昌五輪・フィギュアスケート男子・SP」(16日、江陵アイスアリーナ)
公式練習が15日、江陵アイスアリーナのサブリンクで行われ、ソチ五輪金メダリストで男子66年ぶりの連覇を目指す羽生結弦(23)=ANA=が4回転ループを着氷した。同ジャンプは昨季、羽生が世界で初めて成功した大技だが、負傷した右足で踏みきり右足で着氷することから、韓国入り以来一度も挑戦していなかった。
前日までとはうって変わり、練習開始からハイペースでジャンプを跳ぶ羽生。4回転トーループ、4回転サルコーを1度ずつ決めると、4回転ループをさらりと降りた。フリー「SEIMEI」の曲かけ練習では、演技冒頭で同ジャンプに挑戦したが、1回転となった。
練習後には「順調に計画通りできている。自分のことに集中して、スケートに対する気持ちもリラックスしながらできているので、非常にいい」と笑顔で話した。
★★★
復帰戦に臨み羽生「幸せ大きい」 16日にフィギュア男子SP
daily 2018.02.15
https://www.daily.co.jp/olympic/2018/02/15/0010988351.shtml
【平昌共同】フィギュアスケートは16日に男子ショートプログラム(SP)が行われ、右足首故障からの復帰戦で連覇が懸かる羽生結弦(ANA)昨季世界選手権2位の宇野昌磨(トヨタ自動車)に注目が集まる。15日に会場の江陵アイスアリーナの練習リンクで調整した羽生は「何の心配もなく滑れる幸せが大きい。感覚良く試合に臨める」と自信をにじませた。
羽生は韓国入り後初めて、実戦での導入を視野に入れる4回転ループを成功させた。フリーの曲をかけた練習では冒頭にこの技を入れる4回転3種類4本を想定したとみられる構成を披露した。
★★★
羽生が最終調整「ファンの皆さんが待っててよかったと思ってもらえる演技、自分の期待を超える演技を」
2018年2月15日 15:16
https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2018/02/15/kiji/20180215s00079000200000c.html
平昌五輪のフィギュアスケート男子ショートプログラム(SP)の前日練習が15日に江陵アイスアリーナのサブリンクで行われ、66年ぶりの連覇を狙う羽生結弦(23=ANA)が精力的にジャンプを跳んで最終調整した。
最終グループのライバル達の前で跳んだジャンプは合計19本。韓国入り後4度目の公式練習で初めて4回転ループに成功するなど4回転ジャンプは計10本跳んで8本着氷した。
練習の終盤には4回転トーループ―1回転ループ―3回転サルコー―1回転ループ―3回転サルコーの5連続ジャンプも披露した。11月に痛めた右足首の順調な回復をアピールし「(右足首は)今のところ問題ない。何も心配なく、滑れる幸せが大きい。ファンの皆さんが待っててよかったと思ってもらえる演技、自分の期待を超える演技をしたい」と語った。
16日のSPで羽生は最終組1番手の25番滑走。
★★★
【写真特集】羽生結弦SP前日練習で調整 4回転ループ成功、ゆづスマイルも
2018年2月15日 15:48
https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2018/02/15/kiji/20180215s00079000212000c.html
平昌五輪のフィギュアスケート男子ショートプログラム(SP)の前日練習が15日に江陵アイスアリーナのサブリンクで行われ、66年ぶりの連覇を狙う羽生結弦(23=ANA)が最終調整した。
ジャンプは合計19本。韓国入り後4度目の公式練習で初めて4回転ループに成功するなど4回転ジャンプは計10本跳んで8本着氷した。
ネットではファンが「足のケガがあったから練習しているだけで泣ける」「いい練習ができているみたいでうれしい」「いよいよですね。がんばってください!」など応援する声が集まった。
★★★
羽生結弦4回転ループ跳んだ!SPへけがの不安一蹴
nikkan 2018年2月15日16時10分
https://www.nikkansports.com/olympic/pyeongchang2018/figureskate/news/201802150000609.html
フィギュアスケート男子で66年ぶりの2連覇を目指す羽生結弦(23=ANA)が15日、本番会場の江陵アイスアリーナで16日のショートプログラム(SP)に向けた最終調整を行った。
40分間の練習では、現地入り初となる4回転ループを成功。10本の4回転ジャンプ中、8本成功と絶好調だった。フリー「SEIMEI」の曲にあわせ滑った後に、SPのステップなどを確認。同僚のハビエル・フェルナンデス(スペイン)とハイタッチし、笑顔で練習を終えた。
練習後に取材に応じた羽生は調子の良さからか、終始ご機嫌だった。昨年11月に痛めた右足首に関しては、「全然問題ない。考えもしていない」と不安を一蹴。フリーで4回転ループをやる可能性があるか、との問いにも「はい! 」と力強く答えた。
SPの滑走順が最終組の1番滑走と決まったことも背中を後押しする。「何よりも大好きな1番滑走なので、楽しみながら。このプログラム(SPのバラード第1番)も3年目。大好きな曲で滑ることができるので、その楽しさとか、勝ちたいという気持ちも含めて全部出したい」と、全力の演技を誓った。
★★★
羽生結弦、日本勢の平昌五輪金0の状況で「誰が取ろうが僕も取ります」/フィギュア
sanspo 2018.2.15 16:26
http://www.sanspo.com/pyeongchang2018/news/20180215/pye18021516260050-n1.html
平昌五輪第7日(15日、江陵アイスアリーナ)フィギュアスケート男子で66年ぶりの連覇を狙う羽生結弦(23)=ANA=が、会場の練習リンクで公式練習に臨んだ。右足首の負傷から復活を目指す16日からのショートプログラム(SP)に向けて調整し、世界で初成功した4回転ループを披露して状態の良さをうかがわせた。
会場入りしてから初めて跳んだ高難度の技を、フリーの演技構成に組み込む可能性を問われると「はい」と即答。「足首のことや体のことを何も考えずにスケートをできるのが本当に幸せ」と、約4カ月ぶりの実戦を心待ちにした。
40分間の練習の終盤には4回転トーループからの5連続ジャンプを決めた。同じリンクでは宇野昌磨(20)=トヨタ自動車=やネーサン・チェン(18)=米国=ら表彰台を争うライバル勢も調整したが、五輪王者として仕上がりの良さをアピールした。
SPは最終組のトップとなる25番滑走。平昌五輪での日本勢の金メダリストはまだ誕生していないが「誰が取ろうが僕も取ります」と力強かった。
★★★
羽生結弦、66年ぶりの偉業に挑む…当時は3回転で金
asahi 2018年2月15日17時43分
https://www.asahi.com/articles/ASL2H56HJL2HPTQP004.html?iref=pc_ss_date
平昌五輪のフィギュアスケート男子で羽生結弦(ANA)が66年ぶりの五輪2連覇を狙う。前回、連覇を達成したのは1948年サンモリッツ(スイス)大会、52年オスロ(ノルウェー)大会を制したディック・バトン(米)。以降、16大会も五輪連覇を達成した選手はいない。66年前――。羽生はどんな時代に達成された偉業に挑むのだろうか。
66年前、フィギュア界は3回転ジャンプが珍しかった。米国フィギュアスケート協会の資料によると、バトンはオスロ五輪で主要国際大会などでは世界初となる3回転ループを成功させて金メダルに輝いた。当時、朝刊は4ページしかなかった朝日新聞(東京版)も「トリップル・ループ・ジャンプ(空中で三回転するジャンプ)の新技術をみせて、前回のサンモリッツ大会に続いて連続優勝をとげた」と伝えている。
さらに、バトンはその前のサンモリッツ大会で、世界初(主要国際大会などで)のダブルアクセル(2回転半)を跳んで、金メダルを獲得している。今、ダブルアクセルや3回転ループは日本の小学生でも跳ぶ。男子のトップ選手が金メダルを獲得するには、複数の4回転ジャンプを成功させないと難しい時代になった。
このオスロ大会は4競技22種目で、30カ国694人が参加した。終戦から7年後だった日本は36年のベルリン五輪以来、16年ぶりに五輪に復帰したが、この年の夏にヘルシンキ五輪が控えていたため、派遣費の調達が困難で日本選手団は選手と役員計18人の小所帯で編成された。フィギュアスケートには誰も出場せず、スピードスケート男子500メートルの高林清高が6位入賞を果たしたのが最高成績だった。
そんな時代の記録に挑戦する羽生は、2年前に世界初(国際スケート連盟公認の大会で)の4回転ループを成功させた。3回転ループを初めて成功させて五輪を連覇したバトンと自分自身を重ね合わせ、「ループ成功者もすごくいい験担ぎがあって、そういったいい流れが自分にきているなって思い込んでいます」。16日、いよいよ羽生の平昌五輪が幕を開ける。
★★★
羽生結弦、金メダル「取ります」 練習で4回転ループも
asahi 後藤太輔 2018年2月15日18時34分
https://www.asahi.com/articles/ASL2H310LL2HUTQP00G.html?iref=pc_ss_date
平昌五輪のフィギュアスケート男子ショートプログラム(SP)は16日に行われる。金メダル争いは、右足首の故障からの復帰戦で66年ぶりの五輪連覇を目指す羽生結弦(ANA)、宇野昌磨(トヨタ自動車)、ハビエル・フェルナンデス(スペイン)、ネーサン・チェン(米)が軸になるだろう。
「日本がまだ金メダルを取れていない。責任や重圧は」。15日、練習後に報道陣から質問を受けた羽生は「特にないです。誰が取ろうが、僕も取ります」と即答した。
この日、羽生は時にニコニコと笑いながら滑っていた。自分に集まる注目、4カ月ぶりの実戦となる五輪を迎えるという状況を、楽しんでいるかのようだった。
練習では約20本もジャンプに挑み、4回転ループも一度だけ成功した。跳ぶ可能性を聞かれて「はい」と応じた。気になるのはスタミナ。練習では、単発のジャンプはきれいに決めていた。ステップやターンを繰り返して息が上がった演技後半に、いいジャンプを跳べるかどうか。
宇野は4回転やトリプルアクセル(3回転半)からの3連続ジャンプなどを決めていた。優勝候補が一堂に会して練習する状況に「久々に楽しいというか高まった感じ。(練習後すぐに)こんなにやる気が出たのは久々」と高揚感を口にした。
宇野は、久しぶりに会った羽生に「団体戦、よくあの中で頑張ったね」と声をかけてもらい、「失敗すると思ったけどできました」と答えたという。好調をキープしており、「不満をもっているところはない」と言い切った。田中刑事(倉敷芸術科学大大学院)は団体戦で4回転が決まらなかった悔しさをぶつける機会でもある。練習でいいジャンプを跳んでおり、「この感覚を本番でも」と誓った。(後藤太輔)
★★★
フェルナンデスが羽生称賛「才能あふれるスケーターで強い」/フィギュア
sanspo 2018.2.15 18:55
http://www.sanspo.com/pyeongchang2018/news/20180215/pye18021518550065-n1.html
フィギュアスケートは16日に男子ショートプログラム(SP)が行われ、右足首故障からの復帰戦で連覇が懸かる羽生結弦(ANA)昨季世界選手権2位の宇野昌磨(トヨタ自動車)に注目が集まる。15日に会場の江陵アイスアリーナの練習リンクで調整した羽生は「何の心配もなく滑れる幸せが大きい。感覚良く試合に臨める」と自信をにじませた。
世界選手権2度優勝のハビエル・フェルナンデス(スペイン)は、同じカナダのトロントを強化拠点としている羽生について「才能あふれるスケーターで強い。いい試合になると思う」と称賛した。
1月の欧州選手権で6連覇を達成して調子を上げてきた。五輪初の表彰台を目指す26歳のベテランは「トロントで厳しい練習を積んだ。良い演技をする自信はある」と話し、落ち着いた様子だった。(共同)
★★★
羽生「全部出す」=4回転はループも投入か
2018/02/15-19:03
https://www.jiji.com/jc/pyeongchang2018?s=news&k=2018021501133
フィギュアスケート男子で66年ぶりの五輪連覇が懸かる羽生結弦(ANA)、ともに初の舞台に挑む宇野昌磨(トヨタ自動車)、田中刑事(倉敷芸術科学大)の日本勢が15日、翌日のショートプログラム(SP)へ向けて最終調整した。
羽生は約3カ月ぶりの復帰戦となる本番へ「自分の期待を超えられる演技をしたい。勝ちたい気持ちを含めて全部出す」と意気込んだ。14日まで日本勢に金メダルが出ていないことに話が及ぶと「誰が取ろうが、僕も取る」と力強く宣言。負傷していた右足首は「問題はない」と話した。
サブリンクの練習では4回転を確認。単発と連続ジャンプで跳んだサルコー、トーループに加え、現地入りして初めてループを着氷した。フリーの曲「SEIMEI」をかけた際は抜けて1回転になったが、本番で組み込む可能性を示した。
宇野は4回転で好調をキープ。自身や羽生を含むメダル候補が集まった最終組の6人で練習し、「久々に(気持ちが)高まった。自分に負けない演技をしたい」と静かに闘志を燃やしていた。
田中は団体のフリーで振るわなかっただけに「調子は悪くない。緊張の中でも(力を)出せるようにしたい」と個人戦での雪辱を誓った。 (時事)
★★★
フィギュア羽生 決戦の時 並々ならぬ金への思い
2018/2/15 20:10
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2695962015022018UU1000/?n_cid=SNSTW001
状況はなかなか厳しい。その中で狙った獲物を仕留めるにはどうすべきか――。雌雄を決する五輪に向け、羽生結弦(ANA)は決戦前の武将のようだ。「本当に作戦は大事です」
足首を負傷した11月のNHK杯から約2カ月、氷を離れた。「滑れないからこそできる」と、復帰プランを描いていた。氷上に戻ったのは1月上旬。最初は真上に跳び上がるだけだった。3回転ジャンプ、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は1月下旬から、4回転ジャンプは1月末から、跳び始めた。
11日に現地入り。12日の初練習はゆったり滑った。ジャンプは基本の1回転とトリプルアクセルを1本だけ。13日は4回転トーループとサルコーを含む約20本。14日は4本にとどめ、大半の時間をスケーティングに費やした。そしてショートプログラム(SP)前日の15日、初めて4回転ループを挑んだ。この日は約20本のジャンプの8割が4回転。「計画通りです」と、にこやかに笑う。
2014年ソチ五輪で金メダルを獲得してから、五輪での連覇だけを考えてきた。ソチのフリーでは2回転倒、納得からはほど遠い演技だった。平昌ではただ勝つのでなく、絶対的な強さを見せて優勝したい。「彼はまだ自分のすごさを証明したい(と考えている)。だから金メダリストは1年くらい休むのに、歩みを止めない」とトレーシー・ウィルソン・コーチ。
この4年、羽生は鋭い観察眼でフィギュアの潮流を読んで技を増やし、トップに君臨した。
15~16年シーズンは4回転ジャンプの回数をSP、フリーで計5つに増やし、世界最高得点を連発した。このシーズン、金博洋(中国)が4回転ルッツ、宇野昌磨が4回転フリップを成功させると、16~17年は4回転ループに挑戦。ついにモノにし、SP、フリー合計6回の4回転を跳び、3年ぶりの世界王者に輝いた。「ケガのリスクが高いし、跳ばなくても勝てる」と挑戦に反対したブライアン・オーサー・コーチも、「僕が間違っていた」と脱帽した。
昨季終了時点で羽生は「これ(17年世界選手権)以上にレベルが上がることはないと思う。この延長線上で平昌五輪シーズンは来るかな」とみていた。技の質を上げることを重視し、4回転ルッツは楽しみ半分で練習しても、試合に入れることは否定的だった。
しかし昨年9月、宇野が4回転の種類を4つに増やすと、羽生も4回転ルッツを構成に入れた。今季2戦目で初成功し、3戦目直前に4回転ルッツを跳んで負傷した。皮肉なことに五輪が近づくと、男子トップ選手のジャンプの構成は昨年並みに落ち着いた。羽生の当初の読みは正しかった。
13日、負傷後初めて行った記者会見での羽生は、ここ数年見たことがないほど穏やかで柔和だった。核心に触れる問いはかわし、ネガティブになりそうな言葉は避け、明るい空気を出し続ける。
ここまで日本勢に金メダルがないことに話が及ぶと「誰が金メダルをとろうが、僕もとります」。その表情は金メダルへの並々ならぬ思いにあふれていた。
(原真子)
★★★
羽生結弦の練習100人が列 韓国人ファン、聖地巡りも
asahi 高浜行人 2018年2月15日20時37分
https://www.asahi.com/articles/ASL2H5GJ3L2HUTIL039.html?iref=pc_ss_date
16日のフィギュア男子ショートプログラムを前に、ソチ五輪金メダリストの羽生結弦(23)が15日、本番会場の江陵(カンヌン)アイスアリーナで公式練習をした。練習が公開される午後6時の数時間前から、韓国人ファンら100人以上が列をつくった。
ソウルから来たという喫茶店店員のカン・ソミさん(24)は、ソチ五輪での羽生の演技を見てファンになった。日本語を勉強し、日本にも長く滞在。羽生の故郷・仙台市など「聖地巡り」もしたという。11日には、仁川(インチョン)国際空港に到着した羽生を見に行った。
よく集まって羽生のDVDを見るというグループもいた。羽生人気は韓国でも根強いという。16日も観戦するというカンさんは「楽しみながら滑って、笑顔を見せてほしい」と話した。(高浜行人)
★★★
羽生結弦、ファンが待つ夜の練習には現れず
2018年2月15日21時17分 スポーツ報知
http://www.hochi.co.jp/sports/winter/20180215-OHT1T50216.html
◆平昌五輪第7日(15日)
男子フィギュアスケートで66年ぶり五輪連覇を狙う羽生結弦(23)=ANA=はSPを翌日に控えた15日、夜の練習には姿を見せなかった。午後9時からのメインリンクでの公式練習のチケットは2000枚が売り切れ。会場最前列から7列をファンが埋め、羽生の登場を待っていた。
16日のSPは午前10時から行われる。翌朝早いため、最終グループの6人は誰一人リンクに現れないのか…。と思われたその時、中国の金博洋が登場。拍手と歓声が沸き、金は笑顔でリンクを1周した。
羽生は午後1時50分からのサブリンクでの練習では4回転ループを跳ぶなど、好調な仕上がりを見せていた。
★★★
ファンが早朝から行列も…羽生と宇野 メインリンクでの公式練習は不参加
2018年2月15日 21:19
https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2018/02/15/kiji/20180215s00079000366000c.html
平昌五輪のフィギュアスケート男子ショートプログラム最終組のメインリンクでの公式練習が15日午後9時から行われたが、翌朝に練習と競技を控える羽生結弦(23=ANA)と宇野昌磨(20=トヨタ自動車)の日本勢は不参加だった。
日本などからのファンが早朝から行列を作って午後5時に入場。約2000人が羽生らの登場を待ったが、練習姿を見ることはできなかった。ただ一人参加した金博洋(中国)が登場すると、大歓声がわき起こった。
★★★
ぶっつけ羽生、本番で4回転ループ「跳ぶ」
2018年02月15日 21時30分
http://www.yomiuri.co.jp/sports/Yuzuru-Hanyu/news/20180215-OYT1T50089.html
66年ぶりの五輪連覇がかかる羽生は、江陵カンヌンアイスアリーナの練習リンクで行われた公式練習に登場し、現地に入ってからの練習で初めて4回転ループで着氷した。
踏み切りも着氷も右足のため、靱帯じんたいを痛めた右足首に負担がかかる4回転ループは、これまで現地での練習は控えていた。
練習には同じ最終組で滑る宇野、ハビエル・フェルナンデス(スペイン)ら6人が勢ぞろい。
約40分間の練習で、羽生は4回転ジャンプを3種類跳んだ。トウループ、サルコーを1本ずつ決めると、ループもきっちり決めた。
フリーの曲をかけた通し練習では、冒頭に4回転ループを試みた。そのジャンプは回転し切れずに1回転になったが、その後曲をかけていない状態で跳んだ、4回転―3回転の連続ジャンプは成功した。
練習後は取材に応じ、SPを前に、「順調に計画通りできている。自分のことに集中してリラックスしながらできているので、非常にいいと思う」と笑顔で話した。
痛めた右足首の状態については、「今のところ問題はない」と順調な回復ぶりをアピール。4か月ぶりの実戦は、五輪ぶっつけ本番となるが、「勝ちたいという気持ちも含めて、全部出したい」ときっぱり答えた。
4回転ループを本番で跳ぶ可能性についても、「はい」と即答した。SPの結果次第では、フリーに組み込む見込みだ。(永井順子)
★★★
羽生結弦は夜練姿なし…曲だけ流れファン「キャー」
nikkan 2018年2月15日22時21分
https://www.nikkansports.com/olympic/pyeongchang2018/figureskate/news/201802150000891.html
平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)のフィギュアスケート男子ショートプログラム(SP)を翌日に控えた15日、会場の江陵アイスアリーナで公式練習が行われた。男子は昼、夜と2度の練習が組まれており、夜の練習は一般公開。だが、SPの最終組メンバーで姿を見せたのは金博洋(中国)だけだった。
66年ぶりの2連覇を目指して右足首の故障から復帰した羽生結弦(23=ANA)が登場すればSPを前に生の滑りを「先取り」できる機会だったが、ファンにとっては肩すかしを食らう格好となった。公式練習では順番にSPの曲が流され、金博洋は途中で練習を終了。羽生のSP「バラード第1番」は結果的に誰もいないリンクに流されることとなり、曲の終了と同時に「キャー」というファンの歓声がこだました。
★★★
羽生“心理戦”圧勝で金へ万全 「誰が取ろうが、僕も取る」 4回転ループも解禁
daily 2018.02.16
https://www.daily.co.jp/olympic/2018/02/16/0010989661.shtml
「平昌五輪・フィギュアスケート男子・SP」(16日、江陵アイスアリーナ)
フィギュアスケート男子で66年ぶりの連覇を目指す羽生結弦(23)=ANA=が15日、江陵アイスアリーナでの公式練習に参加した。11日に韓国入りして以来、一度も挑戦していなかった4回転ループを初めて着氷。16日のショートプログラム(SP)、さらには17日のフリーへ向けてライバルたちとの“心理戦”が勃発した中、羽生は日本選手団の金メダルについて「誰が取ろうが、僕も取る」と力強く宣言した。
集まったライバルたちに見せつけるかのように鮮やかに降りた。羽生が韓国入り後、封印してきた4回転ループをついに解禁。痛めていた右足で踏みきり、右足で着氷する大技挑戦の可能性をにおわせながら「順調に計画通りできている」と、笑みを浮かべて話した。
翌日に迫った決戦へ、リンクはバチバチだった。最終組は出場選手中、世界ランクの上位6番以内。1位羽生、2位の宇野昌磨(トヨタ自動車)に加え、フェルナンデス(スペイン)、コリャダ(OAR)、チェン(米国)、金博洋(中国)が集結した。
全員が2種類以上の4回転を跳び、SPの自己ベストは全員が100点超え。超ハイレベルなトップ争いが予想される中、練習でも4回転がバシバシ決まった。
チェン、金、コリャダは高さのある4回転ルッツを何度も着氷。宇野も4回転フリップを決めた。フェルナンデスはジャンプの基礎点こそ比較的低いが、曲かけ練習では完成度の高いプログラムを披露。そんな中、火がついた羽生が跳んだ“初披露”の4回転には燃える闘志と“けん制”が込められていた。
羽生がループまで跳べる事実は、これまでのトーループとサルコーの2種類のプログラムよりも、さらに得点を伸ばせるという意味と等しい。SPはループ抜きの構成で臨み、フリーは点差次第でジャンプ構成を決める可能性が高いものの、ライバルたちに与える精神的影響は大きいはずだ。「作戦がすごい大事」と話していた羽生の計画は、着実に実行されている。
日本勢は平昌五輪でこの日まで7つのメダルを獲得しているが、金メダルはない。期待や重圧を問われると「誰が取ろうが、僕も取ります」と断言した。「自分自身が、自分の期待を超えられるように」と、ハードルを高く掲げ、乗り越えようともがいている。
「大好きな曲を滑れる楽しさや自分が勝ちたいという気持ちも含めて、全部出したい」。心の底に潜む不安を打ち消し、不気味なほど明るく話す笑顔が不敵だった。五輪王者の称号を目指す2度目の戦いは、既に始まっているようだ。
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羽生、16日SP“金”「取ります!」13時48分、4か月ぶりの舞い見逃すな
2018年2月16日5時0分 スポーツ報知
http://www.hochi.co.jp/sports/winter/20180216-OHT1T50017.html
16日に行われるフィギュアスケート男子ショートプログラム(SP)の前日練習が15日、サブリンクで行われた。同種目で66年ぶりの五輪連覇がかかる羽生結弦(23)=ANA=は、今大会の公式練習で初めて大技の4回転ループを成功させ、フリー(17日)の構成に入れる可能性も認めた。日本勢の金メダル獲得に期待が高まっているが、羽生は「誰が取ろうが、僕も取ります」と言い切った。
連覇への強い意志が、羽生の体からみなぎっていた。今大会は日本の金メダルがまだ出ていない。前回のソチ大会は日本唯一の金メダルが羽生だった。練習後、「意識や重圧はあるか?」の問いかけに即答した。「いや。特にないです。誰が取ろうが、僕も取ります」。柔らかな表情で、さらりと言い切った。
前日までの練習とは、リンクに入った瞬間からスピードが違っていた。右足首を負傷する前の、いつもの羽生のウォーミングアップだった。ハイスピードなスケーティングで体を慣らしていった。開始7分で完璧な4回転トウループを降りた。続いて4回転サルコー。そして次の瞬間、練習会場のサブリンクはざわついた。4回転ループを踏み切った。韓国入り後、初成功の大技。美しい空中姿勢に、流れるような着氷は健在だった。
右足で踏み切るループはサルコー、トウループより難易度が高い。17日のフリーで構成に組み込むことを視野に入れているのか、との問いに「はい」と大きくうなずいた。またも即答だった。プランA(別表)はループを入れた3種類4本の4回転。プランBはサルコーとトウループの2種類4本の4回転。同種類の3回転以上のジャンプは2種類を2回までしか跳べないため、プランAなら基礎点が上がるだけでなく、得意武器の3回転半(トリプルアクセル)を2本跳ぶことが可能となる。SPの結果を見て、選択することになりそうだ。
昨年10月のロシア杯以来4か月ぶりの実戦が大一番となるが、経験豊富な羽生は「特に何も感じていない」。とにかく氷の上を滑ることが楽しくてしょうがない。66年ぶり偉業がかかる一戦を翌日に控えたこの日もそうだった。「本当に順調に計画通りできている。リラックスしながらできているので、非常にいい。今は何の心配もなく滑れる幸せが大きい」
SPは2季ぶり3度目のショパンの「バラード1番」。最終グループのトップで登場する。「なによりも大好きな1番滑走なので、1番滑走を楽しみながら。本当に大好きな曲で滑ることができるので、その楽しさだとか、自分が勝ちたいという気持ちも含めて、しっかりと全部出したい」。19本のジャンプを跳び、前日調整を終えた。終わり間際に4回転トウループからの5連続ジャンプという離れワザで度肝を抜いた。ハイレベルな五輪を制する準備はできている。(高木 恵)
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金「取ります」!羽生、ライバルの前で5連続ジャンプ決め“威圧”/フィギュア
2018.2.16 05:06
http://www.sanspo.com/pyeongchang2018/news/20180216/pye18021605060005-n1.html
平昌五輪第7日(15日、江陵アイスアリーナ)フィギュアスケート男子で、66年ぶりの五輪連覇を狙う羽生結弦(23)=ANA=が15日、会場の江陵(カンヌン)アイスアリーナの練習リンクで公式練習を行った。昨年10月21日のロシア杯フリー以来、118日ぶりの復帰戦となる16日のショートプログラム(SP)に向けて調整。右足首負傷から実戦復帰する絶対王者は、ライバル勢の前で次々とジャンプを決め、日本勢第1号の金メダル獲得を堂々と宣言した。
シャッ。シャッ。シャッ。観客のいない静かな練習リンクにスケート靴が氷を踏み切る音が響く。誰よりも鋭く。力強い。鮮やかなジャンプを何本も披露したのは羽生だった。絶対王者には連覇しか見えていない。日本勢金メダル第1号宣言が飛び出した。
「誰が取ろうが、僕も取ります。(痛めた右足首は)今のところ問題ない。スイッチを入れて試合に臨みたい」
勝ち気なコメントだけでない。ライバル勢を演技でも圧倒した。SP開始時間と同じ午後1時48分に姿を見せる。いつものように両手をリンクに合わせて滑りだし、極めて珍しいジャンプを跳んだ。
SPを最終組で戦うトップ5選手を前に、4回転トーループを皮切りにした5連続技を決めた。引き締まった体に、鋭い目つき。転倒して苦笑いを浮かべる好敵手もいた中で、見たか、と言わんばかりのジャンプの数々。宇野昌磨(20)=トヨタ自動車=やネーサン・チェン(18)=米国=らに金メダルを譲るつもりはない。
前日14日はわずか4本のジャンプで練習を切り上げていたが、「全然(状態を)考えもしていない」と負傷した右足首への周囲の不安を一蹴。決戦を前に一気にギアを上げた。
宝刀を抜き、1948年と52年に五輪を2連覇したディック・バトン(米国)以来66年ぶりの偉業に挑む。練習では一昨年に世界で初成功させた4回転ループも鮮やかに降りた。現地入りしてから、この技を跳ぶのは初めて。リンクサイドで見守ったブライアン・オーサー・コーチ(56)らは拍手を送り、ライバルの陣営に万全な状態をアピールした。
フリーの和風プログラム「SEIMEI」を演じた練習では、冒頭に4回転ループを入れる4回転3種類4本を想定したとみられる構成を披露した。この技を演技に組み込む可能性を問われた王者は「はい!」と即答。ピアノ曲「バラード第1番」を演じるSPの結果を見て投入を判断する見込みだ。
昨年2月の四大陸選手権でも同じリンクを滑った。映像を見返し、イメージを膨らませ、決戦の地に立つ。118日ぶりの復帰戦。最終組のトップとなる25番滑走だ。
「スケート自体を心から楽しみながら滑ることができている。何の心配もなく滑れる幸せが大きい」
リンクに立つことに飢えていたかように、心からの笑顔を見せた。全身に自信をみなぎらせた絶対王者が、五輪連覇の偉業に挑む。(鈴木智紘)
★羽生のソチ五輪・金メダルVTR
2014年2月13日の男子SPに全体の19番目として出場。冒頭の4回転ジャンプ、中盤のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)や3回転のコンビネーションも完璧に成功し、史上初の100点超えとなる101・45点で首位発進した。翌14日のフリーはジャンプでミスがあったものの、178・64点で1位。合計280・09点で、フィギュアスケート日本男子初の金メダルを獲得した。
★ファン大行列
男子SPを翌日に控えた15日夜、会場の本番リンクで公開練習が行われ、開場を待つ羽生目当てのファンらが早朝から異例の行列を作った。公式練習のチケット2000枚は大会開会前に売り切れ。午後6時の練習開始に向け、午前4時過ぎからファンが集結した。15日昼に練習リンクで調整した羽生は午後9時からの公開練習を見送ったため、絶対王者が不在の本番リンクにはため息が漏れた。羽生はSPが午前開始のため、休養を優先したとみられる。
★ゆづ見たさに日本から1万人!?
一挙手一投足に注目が集まっている羽生。韓国紙の朝鮮日報は15日付の紙面で「江陵羽生特需」との記事を掲載。会場がある江陵市が大会期間中に日本から約1万人の観戦客を見込んでいると紹介し「このうちの相当数が羽生ファンと言っても過言ではない」と伝えた。昨年に同じ会場で行われた四大陸選手権では、日本から約4000人が訪れたとされている。
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羽生 金1号「獲ります」、幸せかみしめ最終調整 いざ連覇へ
2018年2月16日 05:30
https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2018/02/16/kiji/20180215s00079000309000c.html
フィギュアスケートの男子ショートプログラム(SP)は、16日に江陵アイスアリーナで行われる。五輪男子66年ぶりの2連覇を狙う羽生結弦(23=ANA)は15日、サブリンクで最終調整。韓国入り後初めて高難度の4回転ループにも着氷し、痛めていた右足首の回復をアピール。日本の金メダル1号に意欲を示した。
公式練習の緊張感が一気に増した。この日から滑走グループごとに行われ、チャン、フェルナンデス、宇野ら金メダルを争うライバルたちが集結。その中で羽生は、練習が始まると真っ先にリンクに下りて、勢いよく滑りだした。
前日まで練習の序盤は慎重にスケーティングを確認していたが、すぐにジャンプを開始した。精力的に計19本も跳び、4回転ジャンプは計10本跳んで8本着氷する高い成功率を示した。さらに韓国入り後4度目の公式練習で初めて大技の4回転ループにも成功。練習の終盤には試合では跳ばない4回転トーループ―1回転ループ―3回転サルコー―1回転ループ―3回転サルコーの5連続ジャンプまで披露した。
気迫たっぷりのデモンストレーションで、ライバルたちに復調ぶりをアピール。11月に痛めた右足首を気にするそぶりはなく、時折笑顔をのぞかせながら40分間の練習を終えた。「今のところ問題ない。何の心配もなく滑れる幸せが大きい」と不安を打ち消した。
48、52年を制したリチャード・バットン(米国)以来、五輪男子66年ぶりの2連覇へ向けた戦いが始まる。実戦は10月のロシア杯以来約4カ月ぶり。「バラード第一番」を滑るSPは最終組1番手の25番滑走。「大好きな1番滑走を楽しみたい。3年目の本当に大好きな曲を滑る楽しさや自分が勝ちたいという気持ちもしっかりと全部出したい」。自分への期待は膨らんでいる。
トーループ、サルコーに続く3種類目の4回転ジャンプとなるループの投入の可能性を聞かれると「ハイ」と明言した。もしSPで出遅れた場合にはフリーでループを入れた高難度のジャンプ構成にして逆転を狙うこともできる。勝負のカードも手元にそろえた。
大会中盤に入り、日本は既に7個のメダルを獲得したが、内訳は銀4、銅3で、まだ金がない。その状況を問われると、「誰が獲ろうが、僕も獲ります」と語気を強めた。金メダル1号へ、いよいよ日本のエースが出陣する。
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羽生結弦が「一番、影響を受けた先生」が教え子にエール「自分のために頑張って」
2018年2月16日6時0分 スポーツ報知
http://www.hochi.co.jp/sports/winter/20180215-OHT1T50231.html
フィギュアスケート男子は16日にショートプログラム(SP)、17日にフリーが行われる。2014年ソチ五輪王者の羽生結弦(23)=ANA、仙台市出身=は66年ぶりの同種目連覇を目指す。東北高校1年時の担任だった高橋敏之教諭(46)は、羽生が高校時代に「影響を受けた」と名前を挙げていた恩師だ。右足首の靱帯(じんたい)損傷から復活を目指す教え子に「自分のために演じることで、みんなが喜ぶ」とエールを送った。
2014年のソチ五輪で羽生が男子フィギュアで金メダルを獲得する約1年半前。“高校生の羽生の声”が掲載された13年度の東北高学校案内に「一番、影響を受けた先生」として名前を挙げたのが1年時に担任だった高橋さんだ。当時を振り返り「素直でまじめで本当に手がかからない。一度決めたことは絶対に曲げない子でした。特別扱いせずに接してきたので(入学案内を)見たときはびっくりしました」という。
影響を受けた言葉。それは高橋さんが「強いて言えば注意した」というものだ。
羽生「大きな大会の後に風邪を引いて休みがちだった僕に先生は『学校に来ることとスケートをすることは、直接関係はないけれど、学校に来ることを通して精神力を鍛えることができる』と言いました。たとえ試合で疲れていても、なんとか頑張って1日登校すれば、2日目も来られるようになる、体が弱るのはつまり気のゆるみなのだということ。僕は3年生になった今もその言葉を胸に頑張っています」(原文抜粋)
高校1年の頃から遠征はあったが、2、3年時に比べると学校に来られる時間は多かった。クラスの仲間とも分け隔てなく接し、高橋さんが担当する体育では「フィギュアでもジャンプを追求していたせいか分かりませんが、バレーボールやバドミントンは上手だった。ほかにも適応する能力は高かった」という。ただ、ぜんそくの持病もあり、大会の翌日などに風邪をこじらすこともあった。その中で高橋さんの頭に浮かんだのは同僚から聞いた同校OGで元女子プロゴルフ世界ランキング1位の宮里藍さん(32)だ。
高校3年でプロ転向する前からツアーを転戦していたが「日曜の夕方まで大会があっても、必ず月曜の朝には登校していたと聞いた。大会には特別欠席を使って参加している。やりたいことをしているなら、やるべきこともしないと一流の選手になれない」。羽生や両親にも両立の大切さを伝え、その後は大会翌日も学校に来るようになった。
昨年11月に右足首の靱帯を損傷。懸命のリハビリと調整を経て、男子フィギュア66年ぶりの五輪連覇の舞台に挑む。「まずは、多くのことを背負わず、自分のためにやりたいことを頑張ってほしい。それを出せれば、みんなは喜んでくれると思いますから」。教え子が再び華麗に舞うことを静かに見守る。
◆羽生 結弦(はにゅう・ゆづる)1994年12月7日、仙台市生まれ。23歳。ANA所属。4歳から競技を始め、七北田中で10年世界ジュニア優勝。東北高に進学し、12年世界選手権銅メダル。14、17年同金メダル。全日本選手権12~15年4連覇。グランプリファイナル13~16年4連覇。14年ソチ五輪金メダル。172センチ、57キロ。家族は両親と姉。
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金へハイテンション羽生「スケートできるって幸せ」
nikkan 2018年2月16日7時47分
https://www.nikkansports.com/olympic/pyeongchang2018/figureskate/news/201802160000111.html
超ハイテンションで出陣だ。フィギュアスケート男子で66年ぶりの2連覇を狙う羽生結弦(23=ANA)が今日16日、ショートプログラム(SP)で右足首故障から約4カ月ぶりに実戦復帰する。前日15日は会場のサブリンクで調整し、大技4回転ループを含む、4回転を10本中8度成功させるなど絶好調。日本人金メダル第1号の重圧を問われると「誰が取ろうが、僕も取ります」と力強く宣言した。
最終調整の終盤。羽生は流れるポップミュージックに頭を揺らしていた。先に練習を切り上げた金博洋、フェルナンデスに笑顔で拍手。最後はトップスピードでリンクを回って終了。ノリノリで取材エリアに現れると「順調に計画通りに出来ている。リラックスしながら出来ているので、非常にいいなと思われます」と笑顔。最終組1番の滑走順については「何よりも『だいっ好きな』1番滑走」と「大」を強調するなど、終始ハイテンションだった。
昨年11月にNHK杯の公式練習で右足首を痛めてから3カ月。最後の試合となったロシア杯から4カ月。「公式練習をできていることが幸せ。足首のことや体のことを考えずに、スケートができるって幸せ」。強行出場しようとしたNHK杯も、治りかけだった12月の全日本選手権も欠場。ただただ、うれしかった。
表情には自信が浮かんだ。ジャンプの高梨、スピードスケートの小平…。ここまで日本勢メダル候補は誰も頂点に届いていない。金メダル第1号の重圧を問われると「特にないです。誰が取ろうが、僕も取ります」と早口で即答。五輪男子シングルではディック・バトン(米国)以来66年ぶりとなる連覇をキラキラした瞳で見据えた。
練習での滑りが自信を裏付ける。3回転で体を温めると、4回転を連続で跳び始め、現地入り後初めて挑んだ4回転ループもきれいに着氷した。4回転は10本中8本と高確率。最終組のライバルの前で跳べることを示した。13日の会見では4回転ループの導入には言葉を濁したが、この日は「はい」と隠さず答えた。
今季は初戦オータム・クラシック、続くロシア杯も2位。勝ちに飢えている。昨年8月。故郷仙台の「勝負の神様」大崎八幡宮で必勝祈願した。16年リオ五輪前に福原愛が参拝し、卓球女子の団体銅メダルにつなげた五輪と縁ある神社。羽生の干支(えと)の戌(いぬ)の守護神でもある。18年戌年最初の大一番まで、神様はそのほほ笑みをとっておいたのかもしれない。
気持ちを高揚させて思いを吐き出し、最後にサムアップポーズを作って会場を去った羽生。今日13時48分、世界にその滑りを見せる。【高場泉穂】
★★★
<平昌通信>そして誰もいなくなった
kahoku 2018年02月17日土曜日
https://www.kahoku.co.jp/special/spe1192/20180217_07.html
フィギュアスケート男子ショートプログラム(SP)の前日練習が15日、会場の江陵アイスアリーナの本番リンクでありました。練習は有料で公開されています。多くの観客は羽生をお目当てとした日本人ファンでした。
不測の事態が起きました。午後9時。羽生が登場するはずの最終組に現れたのは、中国の金博洋のみ。他の選手は翌日に向けた調整を優先し、参加しませんでした。しかも、金も自分の曲かけ練習が終わると早々に退場。リンクには誰もいなくなりました。
むなしく流れる羽生のSPの楽曲「バラード第1番」。日本のファンはさぞがっかりしただろう、でもなぜ誰も席を立たないんだろう。そう思っていると、衝撃的な光景が…。
曲が終わった瞬間、無人のリンクに向かって割れんばかりの拍手が沸き起こりました。ファンの熱意には頭が下がるばかりです。
(佐藤夏樹)
2018.02.14 - 平昌冬奥 Day 3 OP + SP draw 图集
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